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「現代政治・戦後史」研究会

2017年12月 3日 (日)

猿田正機さんの「社会民主主義型福祉国家」と労働運動

 猿田さんの論理を紹介したく前に書いたものを本ブログに書いてきた。

 「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿)を再紹介する

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-3dee.html

 

以下の論文の宛先が「私の先輩編集者の加藤好雄さん」を偲んで書かれたもので、今頃見て、びっくり仰天している。

加藤さんは、2006年新年早々、若く旅立って行った。

加藤好雄さんは東京都立大学法学部の出身で、沼田稲次郎教授・籾井常喜教授の指導を受けて、労働旬報社に入社後、「労働法律旬報」誌の編集長を長年務めた(1970年代から10年ぐらいか)。この間、出版労連の社会科学共闘のメンバーに加わり、労働組合活動を行っていた。私は後輩として「出版労働者は東京都の教師並み賃金を勝ち取ろう」と話し合っていた時期だ。

その後、ジュニア版編集担当になり、その後の経過はわからないが(編集子はシーアンドシー出版へ)、晩年になって「賃金と社会保障」を別会社として請けて編集・制作をしていた。残念ながら、中年期になって病に襲われ、寒い時期に、金町の葬儀場でお別れした。

 

猿田さんは、「追悼文集」ではなく、自らの論文のTOPに自らのアイデンティティの所在として、加藤さんの偲ぶ文を書かれている。長いがこの部分だけでも掲載した。

 

社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動…一スウェーデンを素材として

中京大学経営学部、「中京経営研究」、20060901日。

 はじめに

1)日本は「福祉国家」か

2)「福祉社会・スウェーデン」から日本の労働運動が学べること 、

  1.日本とスウェーデンの市民生活 

  2.「企業社会・日本」と「福祉社会・スウェーデン」.

  3.格差社会・平等社会と労使関係

3)福祉国家・社会への批判と憧れ.諦め

4)「社会民主主義型福祉国家・社会」を否定して日本の労働運動は前進できるのか

5)「スウェーデン型福祉国家・社会」への期待

おわりに

キーワード:社会民主主義型福祉国家、スウェーデン、企業社会、新自由主義、日本の労働運動、中国労働運動

 

はじめに

  2006114日(土)1858分、突然、「加藤好雄 編集長が、114日に永眠されました。」とのファックスが飛び込んできた。入院されているとは聞いていたので、心配はしていたのだが、まさかという思いであった。私と加藤さんは、深い付き合いがあるわけではない。しかし、かなり以前から原稿依頼があり、「いずれ書きます」と延ばし延ばしになっていた。2年ほど前の、2004430日のファックスには次のように書かれていた。「猿田先生、連休に入ったところで恐縮です。福祉国家の論じ方/賃金制度から詰めるか、社会制度から詰めるか、くくって《賃金論の隘路と社会化戦略》。草稿も、ご奮闘いただきたく、お願い致します。目鼻をつけていただけると有難いです。トヨタの賃金制度の研究レポート掲載の用意、いつでも可です。これもタノミマス。 賃金と社会保障、加藤好雄」

 

 

『賃金と社会保障』誌は、大学院生の時代にゼミの仲間と調査報告を書いて以来、その後ほとんど論文を書く機会はなかったのだが、私にとっては大変身近で、多くを教えられた貴重な雑誌であった。学会の折りや文書で時折原稿を依頼された当時、私は経営学研究科長の任についており、また、社会政策学会や北ヨーロッパ学会の全国大会の開催などもあり大変忙しく、今日に至るまでその約束を果たせないできた。存命のうちにと思いつつ誠に申し訳ない気持ちで一杯である。ただ、トヨタ研究については「シリーズ・トヨタ研究」を、若い研究者の協力を得て、20046月上旬号の(その1)から20062月下旬号の(その7)まで続けることができ、少しは約束が果たせたかなと思っている。

 加藤さんから依頼のあった「労働力再生産費の社会化」、「賃金・所得の社会化」については、私が黒川俊雄先生に学んでいた大学院時代以来の久しい頃からの思いがあり、それが現在の「スウェーデン研究」に繋がっている。また、福祉国家については1992年にスウェーデンを旅行し興味を持ちはじめて以来のテーマであり、何らかの形で論文にしたいという思いは強かった。加藤さん亡き後も、このテーマを忘れず研究・執筆を続けたいと思っている。本稿は、加藤編集長を偲びつつ、「社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動」への現在の思いを書いてみたい。とは言っても、私は経済理論の研究者ではない。専門は労働問題や労務管理論である。なかでもトヨタ研究がメインテーマでありスウェーデン研究がもう一つの研究テーマである。福祉国家を論ずるに充分な研究の準備がないことを承知で、自己の国内外の調査・研究と愛知労働問題研究所などでの様々な経験をもとに、加藤さんを偲びつつ「福祉国家」への私の思いを綴ってみたものである。(中略)

《付記》本稿は『賃金と社会保障』に掲載する予定であった。しかし、最後になって新編集長から丁重な「掲載できない」旨の電話を頂いた。「加藤好雄前編集長は、こんなことは考えておられなかったと思う」、という趣旨のことが一番心に残っている。確かに、日本や世界の現状をみていると、いまさら社会民主主義的福祉国家か、と思われる人も少なくないことは本文中にも指摘した通りである。しかし、それでもスウェーデンなどのように中道左派の労働運動や政権を目標とする以外に、日本の現在の混迷を抜け出る道はないのではないか、というのが筆者の思いである。本論文が加藤前編集長の追悼論文として相応しいかどうかは分からないが、これで彼との約束を果たすこととしたい。若干の文言の修正を除いて、そのままを掲載した。

 

 《付記》の判断は、編集者の個性の問題なので、やむを得ないと思う。

 

 編集子は、加藤さん亡き後に、何もできなかったので、以下にUPし読めるようにした。

 

 「研究ノート」には、中林賢二郎著『世界労働運動の歴史』(上、1965年)(中略)にはスウェーデンなど北欧の記述はほとんどない、と書かれているが、「社会民主主義型福祉国家の論文」で一番ケ瀬康子さんの「ことにスウェーデンの場合には、少なくとも1970年代までは、日本においてはほとんど注目されていなかった」と書いて引用しているので、時代的限界の問題ではないかと思う。

 この時代的限界を突破する論文が、以下の論文ではないかと思い、「それぞれの労働組合運動史 3――猿田正機さん(中京大学名誉教授)の問題提起――論文・リスト」に掲載したので、是非お読みください。 

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#saruta2017-12-03

 

研究ノート:「福祉国家」と日本の労働運動――「福祉国家・スウェーデン」を素材として、中京経営研究第9巻第2号、20002月。

社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動 : スウェーデンを素材として、 猿田 正機、中京大学経営学部、「中京経営研究」、20060901日。

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「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿)を再紹介する

上記の論文は20130620日に「現代労働組合研究会のページ――それぞれの労働組合運動史-3」で紹介していた「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿、「中京経営研究」Vol.22,No.122013-03-15)。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#saruta130620

 

1 節 福祉国家とは

2 節 年功賃金と同一価値労働同一賃金

3 節 企業別組合とユニオンの連帯

 

《結論を一言で言うと, スウェーデンなど北欧的な平等・連帯の福祉国家建設の道を選択し,その上に日本的な文化を花開かせるべきだ, ということである。》

 (中略)

《そして第3 , すべての人間が尊重される平等な福祉国家を築くうえでどんな労働組合組織や労働運動が望ましいのかを正面から議論せずに日本の労働運動さらには中道左派勢力の躍進は望めないであろう。いわゆる労働組合組織の再編成の問題である。福祉国家のための労働運動なのか, 社会主義のための労働運動なのか,これらの問題を含めてすべての対立を克服して労働者が労働者の力で解決しなければならない重要な課題である。》

 

 再度、本ブログで紹介しなければと思ったのは、以下のように論文に書かれている人たちの人名とそれぞれが果たした結果について、若い世代に伝えていかなければいけないと思った次第。

 

13/06/20(以下が紹介文)

日本における「福祉国家」と労使関係――日本における「福祉国家」と労使関係、「中京経営研究」Vol.22,No.122013-03-15 (PDF版)

  猿田正機(中京大)さんの「日本労働運動のルネッサンス」の論文を、最近知りました。 以下に登場人物を出しておきました。

  編集子が「現代労働組合研究会」の本サイトを開設して、紹介し始めた人たちも取り上げられています。 猿田さんの研究者としての真摯な思いに共鳴する一人です。

 

 ▽論文で登場する論者・実践家名(または単行本)

  はじめに

 第1節 福祉国家とは

 田中浩、武川正吾、大月書店版『社会福祉辞典』(2002年)、正村公宏、『新・日本経済への提言』(日本共産党)、木下武男、渡辺治、後藤道夫、赤堀正成、岩佐卓也、森ます美、牧野富夫、二宮厚美、連合、連合総研、宮本太郎

  第2節 年功賃金と同一価値労働同一賃金

  伊藤セツ、米沢光悦(日本共産党中央委員会労働局)、越堂悦子、愛知労働問題研究所、川口和子、下山房雄、森ます美、黒田兼一、遠藤公嗣、赤堀正成、岩佐卓也、上田裕子、牧野富夫、黒川俊雄

  第3節 企業別組合とユニオンの連帯

  左派の労働問題研究者からの企業別組合の積極的評価(実名なし)、木下武男、宮本顕治、荒堀広、戸木田嘉久、下山房雄、大河内教授、三河教職員組合、金融ユニオン、全トヨタ労組、山田和代、社会運動ユニオニズム、戸塚秀男、高須裕彦、ANUオールナショナルユニオン、愛知連帯ユニオン、名古屋ふれあいユニオン、女性ユニオン名古屋、笹島日雇労働組合、ゼネラルユニオン(東海支部)、ATU(全トヨタ労組)、フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会、NPO愛知働く者の健康センター、名古屋労災職業病研究会、ユニオンみえ、岐阜一般労組、高橋祐吉

  おわりに

 

 単行本としては、『日本的労使関係と「福祉国家」――労務管理と労働政策を中心として』/著者 猿田正機(著)、税務経理協会、発行年月 201304月。

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  以下、前著とは、『戦後日本における労務管理と労働政策』(中京大学商学研究叢書、1986年)をさす。

 

 はじめに

 序 章 前著の第1編第1章~第3章および第2編序章を大幅修正)

 第1章 戦後民主変革期における労務管理・労働政策一戦前型日本的労務管理の解体と労働政策の民主化―(前著の第1章~第3章を大幅加筆・修正)

 第2章 高度経済成長期における労務管理・労働政策―能力主義管理の確立― (前書の第4章を大幅加筆・修正)

 第3章 低経済成長期における労務管理・労働政策(前著の第5章を大幅加筆・修正)

 第4章 長期経済不況と労務管理・労働政策(第1節を書き下ろし、第2節は2009年の論文の再録)

 第5章 日本における『福祉国家」と労使関係(書き下ろし)

 第6章 企業規模別賃金格差と労働者の分断・差別(2000年の論文に後半部分を加筆)

 

 

 

 

 ▽(2017.12.02)以下に書評があることを、桜井善幸さん(前愛知労働問題研究所)から教わったので、紹介しておく。

 

 書評 猿田正機著『日本的労使関係と「福祉国家」 : 労務管理と労働政策を中心として』、 浅生 卯一、日本労働社会学会年報・25号、日本労働社会学会編集委員会編、2014年。

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 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#asao171202

 

 

 

▽猿田正機さんの「国会図書館のデジタルデータ」

http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E7%8C%BF%E7%94%B0%E6%AD%A3%E6%A9%9F&range=0&sortorder=1&count=20&start=1

 

 ▽「中京大学経営学部 猿田 正機教授  中京大学 学術情報リポジトリ」」での論文リスト

https://chukyo-u.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E7%8C%BF%E7%94%B0+%E6%AD%A3%E6%A9%9F&page_id=13&block_id=21

2017年3月10日 (金)

「田沼肇のページ」をオープン。

 ▽追記(2017.03.27

 

「田沼肇のページ」(続)――読んでみたい論文・その他のメモリー 

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/03/post-0662.html

 


 田沼肇先生は、196070年代の法政大学社会学部の卒業生にとっては、懐かしい先生だろう。

 晩年、「パーキンソン症状を伴う進行性核上性麻痺という難病にかかり、13年半にわたって病気と闘われ、20008月」に亡くなった

 その後、2011年に出版された『田沼肇全仕事』では、生前の多方面の仕事をDVDにPDFで収録してある。


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       田沼肇のページ

  TOPページ――田沼肇全仕事

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/index.html

写真・略歴

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/profile-photo.html

田沼肇著作集――DVD版

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/dvd.html

執筆項目一覧

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/170305sippituitiran.html

紹介・推薦文(五十嵐・早川ほか)

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/170305igarasi-hayakawa.html

 

 

 

 編者の藤新太郎さんは、「著作集」(DVD版)と「全活動」(書籍)が入った「函」の裏面に、以下のように記述している。

 

「つよい人だった」そして「やさしい人だった」と誰もが言う。それは何故か? 

20世紀の後半50年余をマルクス主義社会科学者として、平和と民主主義、人権擁護の活動を貫きたたかってきた田沼肇。もの心ついたころから戦争があり、敗戦間際になって、「これはおかしい」と自覚するまで「戦争は終わるものとは思っていなかった」と。それゆえに平和を希み、それを永久に実現するには何をなすべきかを考えたであろう。その人生の、思想の軌跡を追うのが「著作集」(DVD版と「全活動」(書籍)の目的である。

 

さて縁があって、「田沼肇のページ」の制作に取りかかった。DVDなので、そのまま使えるのではないかと思って、安易にOKを出して、失敗したなと思った次第。

なぜなら、PDFには「パスワード」でロックがかかっていたのだ。

出版事業なので、IT専門家にとってはあたりまえのことだが、WEBで読めるようにすることと逆の作り方だった。

「三日三晩」寝ながら考えてあきらめかけたときに、WEBではPDF1項目ごとにURLが表示されるのではないかと思いついた。

 

そこで、以下のようにWEBで書いておいた。

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/170305sippituitiran.html

 

◇本ページと「PDF版」各ページの検索ができます。

一例として、

01-001<座談会)生活を求める群―浮浪者調査報告(東京帝大社会科学研究会)「言論」13) 氏原正次郎、井出洋、高橋洸、上原信博ほかと1946年】は、下記のようにURLを「WORD」または「メモ帳」にコピーして、下記のイタリック数字部分に当該数字(本ページの右側2列目・ファイル名)に変えて、「Internet Explorer」などのアドレス窓にペーストし、クリックすれば、PC上に出てきます(本ページの数字は、コピーできません)。

 

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/pdf/01-001.pdf

 

http://sengoshi.sakura.ne.jp/tanuma/pdf/01-001.pdf

 

このようにPDF版に接近してホームぺージでアクセスが簡単にできるシステムを思いついた。もともと出版の企画で作られていたので、HTMLのTOPページ(ホームページ)を作る(そこにすべてのリンクを付ける)考えがなかったのではないか。

 

ぜひ、ご覧ください。

2016年4月27日 (水)

「佐々木洋のページ」をオープン――メドヴェージェフ双子兄弟と交流。

 1970年代半ば、ソルジェニーツィンの『収容所群島―19181956 文学的考察―』(新潮社、1974年刊、木村浩訳――ソ連における、反革命分子とみなされた人々に対しての強制収容所「グラグ(グラーグ)」への投獄、凄惨な拷問、強制労働、処刑の実態を告発する文学的ルポルタージュ)が世の中に登場してびっくりした記憶がある。

その時代に石堂清倫訳の『共産主義とは何か』(ロイ・メドヴェージェフ著、三一書房、19731月)を神保町のウニタ書舗(これが正しいらしい)で買ったのも覚えている。

 

こちらは、総評や中立労連の方々とさまざまな労働関係の仕事をしていたので、後者の本について議論する相手がいなかった。一回りも二回り以上も上の年代が中心で、禁句のような雰囲気もあった。

のちに『フルシチョフ秘密報告「スターリン批判」』 (講談社学術文庫、 志水速雄解説・翻訳、197712)もだされ、本家だと思っていた書店から『スターリン問題研究序説』(大月書店、197712月)が出版され、大先輩たちの「わが祖国ソ連」「戦後の星・中国」「東ドイツ謳歌」などとお酒を飲んで聞くうちに、「やだなー」と感じながらも生きていた。

 

しかし、石堂さんが訳した「ロイ・メドヴェージェフ」と「ジョレス・メドヴェージェフ」双生児兄弟のその後の仕事を日本に紹介している研究者がいたことも、不勉強で最近まで知らなかった。

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  http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/medo.html

 

 

偶然の結果(手島繁一さんの紹介で)、編集子は「旧ソ連内部から仮借ない体制批判で知られる」歴史家ロイ(1925年、ロイ・メドヴェージェフ)と双生児の生化学者・老人病学者ジョレス(1925年、ジョレス・メドヴェージェフ)と親交を重ねた「佐々木洋」さん(札幌学院大学名誉教授)のこれまで発表された単行本・論文を紹介し、WEB上でまとめる作業をし始めた。

 

20世紀の「社会主義」とは何だったのか、若い世代に伝えておかなくてはならない「歴史の審判」の一助としたいと願い、UPした。

 

 佐々木さんとのやり取りの中で、上の範疇に入らないが「ご本人が願うこれまで書かれた論文・ESSAY・書評」を、若い世代に読んでほしく、作業を続けている。

 現在、以下のような「コンテンツ」になっているので、読んでほしい。

  佐々木洋のページ

 http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html

 

 ◇主な「ページ」構成

 1 『スターリン問題研究序説』をめぐる経緯

 

 2 ロシア革命一世紀を生きぬく視角―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―付表

 

 3 『回想1925-2010』のページ

 

 ◆『回想 1925-2010』を手にする著者ロイ・メドヴェージェフ氏、201211月 モスクワ、現代思潮新社のHPより。▽佐々木洋氏が『北海道新聞』(201338)で『回想1925-2010』を紹介。『週刊金曜日』(315日号)が『回想1925-2010』の書評を掲載、 20130315日。 『読書人』(28日号)が『回想 1925-2010』の書評を掲載、20130207日。

 メドヴェージェフ兄弟による「原子力収容所Atomic Gulag」認識の舞台裏――ジョレス&ロイ共著『回想(Memoirs)1925-2010』によせて――藤女子大学人間生活学部紀要,第50号:11-24.平成25年. The Bulletin of The Faculty of Human Life Sciences,Fuji Womens University,No.50:11-24.2013. 2016423

 

 

 4「メドヴェージェフ兄弟との交流」のページ

 

 ロイ・メドヴェージェフ、ジョレス・メドヴェージェフ双子兄弟の自宅で。

 インタビュー:ジョレス・メドヴェージェフ わが人生、わが研究、佐々木洋、特集 中国はどこへ、『季刊窓』18(1993年冬)、窓社。

 

 

 ◇主な本の書評

 書評・坂下明彦(北海道大学農学部助教授)、佐々木洋訳『ソヴィエト農業』、「農林水産図書資料月報」、19963月号

 書評・木村英亮(横浜国立大学名誉教授)、『スターリンと日本』「日本とユーラシア」、1373号。

 書評:高田広行(西洋史研究)、『回想1925-2010』、二〇世紀ソ連・ロシアを生きぬいたメドヴェージェフ兄弟の類まれな回想録、──文学的香気に満ちたまことに魅力的な歴史ドキュメント。

 書評・木村英亮(横浜国立大学名誉教授)、『回想1925-2010』、ソ連の作家と研究者との出会いと対話、「日本とユーラシア」、ユーラシア協会、1430号、2013315日。

 自著紹介・佐々木洋 『ウォルマートはなぜ、世界最強企業になれたのか:グローバル企業になれたのか』(ネルソン・リクテンスタイン著、佐々木洋、金曜日、2014年)。

 

 5 主な業績

 佐々木洋:「知られざる苫小牧巨大開発」、特集;「日本列島改造」この現実――志布志と苫小牧、『エコノミスト』(毎日新聞社、1972912日号、通巻1940号。

 「百年に一度」の2008恐慌、佐々木洋(札幌学院大学経済学部教員)、「労働運動研究」、労働運動研究所、複刊第 25 号、 2010 4月号掲載。

 改訂版「戦後日本資本主義の政治経済年表 19552008 : 高度成長期から平成大不況,および今次世界恐慌(08年~)の発現局面まで、佐々木洋(札幌学院大学経済学部教員)、札幌学院商経論集、200903月。

 佐々木洋教授の略歴および研究・教育業績等  (PDF版)

 日本人はなぜ、地震常襲列島の海辺に「原発銀座」を設営したか?――3.11フクシマ原発震災に至る原子力開発の内外略史試作年表 ――佐々木洋

 「核開発年表2014改訂版」――佐々木洋、 出所:「加藤哲郎のネチズン・カレッジ、図書館(College Library

 

 

 現在、NPO法人・ロシア極東研の理事長、機関誌(季刊)『ボストーク』の紹介。を更新しました。

 

 6 ESSAY・書評、札幌学院大学コミュニティ・カレッジ、2013年~2016

 

 夏時間のプレゼント、佐々木洋、「札幌同窓会誌」(1997年)。

 書評:佐々木洋、『知られざる日露の二百年』(アレクセイ・A・キリチェンコ著(川村秀編、名越陽子訳、現代思潮新社)、東京新聞、2013414日 。

 メドヴェージェフ双生児『知られざるスターリン』の重版に寄せて、アソシエ21「ニューズレター」(200311月号 )。

 書評・佐々木洋 荘子邦雄『人間と戦争:一学徒兵の思想史』(朝日新聞出版、20134月)(「札幌学院大学図書館報 書林」、20131016日、第84号、札幌学院大学名誉教授/NPO法人・ロシア極東研理事長) 。

 佐々木洋、「大地との絆を保持するクラーク(篤農家)を撲滅したスターリン」、『私と世界とアッちゃん先生』(藤岡惇退職記念文庫編集委員会編、文理閣、2013420)

 佐々木洋:「二つの道」に囚われた福本和夫の日本農林業研究、『福本和夫著作集』、第4巻月報、こぶし書房、20093月。

 佐々木洋:「大蔵省の文化政策」、月刊専門誌『建設とエネルギー』(建設経済社、第十号 昭和五十六年九月一日発行)

 佐々木洋:「中米蜜月Chimerica時代と工会ウォルマート支部の創設」、「HeeRo REPORT」(20111月号、No.113)。

 佐々木洋:垣間見たバルト・東欧、「隣国から次々と担ぎ屋」北海道新聞夕刊、1993(平成5年)513日(木曜日)、「性急な移行で危機的状況」、北海道新聞夕刊、1993(平成5年)513日(金曜日)、(札幌学院大学教授)。

 佐々木洋:ウォルマートは世界をどう変えたか――N・リクテンスタイン『小売革命』を手がかりに、「週刊金曜日」、2011121623日合併号、877号。

 対談・佐々木洋×水野和夫 司会北村肇:延命する資本主義――過剰資本大国 日本の進むべき道、「週刊金曜日」、20131223日号、972号。

 

 札幌学院大学コミュニティ・カレッジの講師、2013年~2016年、佐々木洋。

 

2015年12月31日 (木)

「関西発:毎日、毎日のnews・永岡です。」の4連発通信

 年末締めのお祭りのごとく「関西発:毎日、毎日のnews・永岡です。」の4連発通信があった。

  http://sengoshi.sakura.ne.jp/nagaoka.html#nagaoka

 転載するだけでも大変だったが、なんとWORD A4判・15ページ、字数は18000字ほどあった。昔風に言えば「はんぺら90枚」(20字×10行の200字詰を「ペラ」「半ピラ」と俗称したりする。:ウィキペディアより)「400字詰め45枚」になる。

 聞き書きまとめをした永岡さん(Kuich Nagaoka)の努力に敬意を表したい。  

 2015/12/30, Wed 22:00 報道するラジオ(2015/12/30)年末特番、流行語から見える2015年(1) 年の瀬の町の模様、上田さんと藤林さんの報告  

 2015/12/30, Wed 22:04 報道するラジオ(2015/12/30)年末特番、流行語から見える2015年(2)  戦争準備法案に反対、シールズ関西の大野さんと寺田さん、T-nsSOULのゆいさんのお話  

 2015/12/30, Wed 22:09 報道するラジオ(2015/12/30)年末特番、流行語から見える2015年(3) 医療・介護の在り方、長尾和宏さん、丸尾多恵子さんのお話  

 2015/12/30, Wed 22:12 報道するラジオ(2015/12/30)年末特番、流行語から見える2015年(4) 山形からの中継、影法師の皆さんのライヴで振り返る2015年

2015年11月30日 (月)

「関西発:毎日、毎日のnews・永岡です」をUP。

▽追記(2015.12.31)

「関西発:毎日、毎日のnews・永岡です。」の4連発通信

 

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/news-30ab.html

 

 

 

▽追記(2015.12.04)早いものでUPしてから14~15日ほどしかたっていないが、もうすでに以下のような情報が発信されている。

 

 121日(2015年・火)からは、別のページを立てないといけなくなった。

 

  ▽以下が追加された分。

 [civilsociety-forum:10337] 朝日放送おはようコール 中川譲がカリフォルニアテロと化血研不正を語る 2015/12/4, Fri 06:22

 [civilsociety-forum:10331] サンテレビニュースPORT 福島から神戸に避難されたお母さんたちの思い 2015/12/3, Thu 21:52

 [civilsociety-forum:10314] 朝日放送おはようコール 二木啓考が辺野古訴訟とプレミアム商品券ゴタゴタを語る 2015/12/3, Thu 06:21

 [civilsociety-forum:10308] サンテレビニュースPORT ブラックバイトの現状 2015/12/2, Wed 21:51

 [civilsociety-forum:10305] 毎日放送VOICE 与良正男 もんじゅはただの夢だった 2015/12/2, Wed 19:11

 [civilsociety-forum:10296] 朝日放送おはようコール 木原善隆がマイナンバー提訴と大阪の公明党を語る 2015/12/2, Wed 06:23

 [civilsociety-forum:10294] サンテレビニュースPORT 秘蔵映像に残る出征兵士の背景に迫る(続き)2015/12/1, Tue 21:52

 [civilsociety-forum:10285] 朝日放送おはようコール 中川譲がCPO21と年金運用損失を語る 2015/12/1, Tue 08:03

[civilsociety-forum:10274] ネットワーク1172015/11/30)、災害から文化財を守る、伊藤嘉章さんのお話 2015/11/30, Mon 20:05

 [civilsociety-forum:10267] 朝日放送ラジオ おはようパーソナリティ道上洋三です、西谷文和さんのイラク報告 2015/11/30, Mon 09:46

 [civilsociety-forum:10266] 朝日放送おはようコール 伊藤惇夫が自民結党60年と地方創生の失敗を語る 2015/11/30, Mon 06:23

[civilsociety-forum:10249] 毎日放送ラジオ 今日は日曜♪野村啓司のラジオなひととき 近藤勝重 しあわせのこだわり流行歌 歌手石川さゆりと故郷の歌を語る 2015/11/29, Sun 15:16

 [civilsociety-forum:10226] 小出先生 ラジオフォーラム2015/11/28のお話(避難できない原発を再稼働させるな!)&なぜ南京はこれほど問題化するのか、武田倫和さんのお話 2015/11/28, Sat 18:13

 

 

 

 ▼以下が最初の発信文。

 関西を中心に交流している名物メーリング=「市民社会フォーラム・〈出発のとき〉(civilsociety-forum)」(岡林信一さんが運営責任者、1971年生まれ)を読んでいる。

 

その中で、連日、関西エリアの「ラジオ情報番組などの中身」を通信している「kouichi nagaokaさん」の大変な作業(書きおこし)を思い、一市民として刺激を受けていた。またコンテンツとしても興味深い。

 毎朝、6時ごろから発信され、夜は10時ごろまで、1日に数回発信されている。

 テーマは以下のようなものだ。

 

 [civilsociety-forum:10202] 報道するラジオ(2015/11/27) 高校生と選挙、大阪富田林高校からの報告&下流老人のこと(2015/11/27, Fri 22:00 

 [civilsociety-forum:10197] FW: 新聞うずみ火通信 0542015/11/27, Fri 16:02 

 [civilsociety-forum:10194] Re: Re: 毎日放送VOICE 大阪ダブル選、高校生の模擬投票(2015/11/27, Fri 09:50

[civilsociety-forum:10189] 朝日放送おはようコール 中川譲が橋下市長会見と白熱灯規制を語る(2015/11/27, Fri 06:23 

 [civilsociety-forum:10180] 毎日放送VOICE 大阪ダブル選、高校生の模擬投票(2015/11/26, Thu 18:55

 [civilsociety-forum:10172] 朝日放送おはようコール 中川譲がロシアとトルコの対立と元村上ファンド問題を語る(2015/11/26, Thu 06:23

 

[civilsociety-forum:10165] 朝日放送キャスト 敗戦70年、警察予備隊のこと(2015/11/25, Wed 18:29 

[civilsociety-forum:10168] Re: [civilsociety-forum:10165] 朝日放送キャスト 敗戦70年、警察予備隊のこと(2015/11/25, Wed 19:50

[civilsociety-forum:10154] 朝日放送おはようコール 木原善隆がトルコ軍機のロシア軍機撃墜と野々村元県議裁判ドタキャンを語る(2015/11/25, Wed 06:23 

[civilsociety-forum:10150] 毎日放送VOICE 後藤健次 大阪ダブル選を語る(2015/11/24, Tue 18:59

 [civilsociety-forum:10141] 朝日放送おはようコール 木原善隆が靖国事件とふるさと納税を語る(2015/11/24, Tue 06:24 

 [civilsociety-forum:10137] ネットワーク1172015/11/23)、災害時にやさしい日本語で外国人に情報を、水野義道さんのお話(2015/11/23, Mon 20:00

 [civilsociety-forum:10131] 朝日放送キャスト 西谷文和さんの中東報告、パリ同時テロを語る、暴力の連鎖を止められるか(2015/11/23, Mon 17:47

 [civilsociety-forum:10128] 朝日放送ラジオ おはようパーソナリティ道上洋三です、吉富有治、大阪ダブル選を語る(2015/11/23, Mon 09:43

 [civilsociety-forum:10127] 朝日放送おはようコール 伊藤惇夫が大阪ダブル選を語る(2015/11/23, Mon 06:24

 [civilsociety-forum:10109] 小出先生 ラジオフォーラム2015/11/21のお話(日本のマスコミが核安全神話を広めた)&政財界を駆け抜けたキーマンが語る成長神話の終わり,水野誠一さんのお話(2015/11/21, Sat 18:05

 

 [civilsociety-forum:10103] 報道するラジオ(2015/11/20)、大阪市長選討論(2)、吉村氏、柳本氏、中川氏、高尾氏の討論(2015/11/20, Fri 22:00

 

 

 少しでも市民の目に届くように、自分ができることをしたいと願って、永岡さん「転載のお願いメールをした」

 

2015/8/14, Fri 22:01

 

永岡です、私がテレビ、ラジオから書き起こした内容は、基本的に私に無断で使用していただいて結構です、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 時間が少し過ぎたが、主宰者の永岡さんの了承を得て、ネーミングを勝手につけてUPし始めた。

 

 「関西発:毎日、毎日のnews・永岡です」をUP
2015.11.20UP

 

   市民社会フォーラム

     社会学習ネットワーク「市民社会フォーラム」のブログです。ここにUPされています。

   http://civilesociety.jugem.jp/

 

 

 

 

  

 

2015年10月31日 (土)

『風来記 青春の巻、雄飛の巻』(上下2冊、保坂正康著)を読む

保坂正康さんの「自伝、自分史」を見つけた。

 

  上巻は、『風来記』(わが昭和史(1)、青春の巻 2013527日)。

 

BOOK紹介――昭和史研究の泰斗による回想記。幼少期のかすかな戦争体験の記憶、旧制中学の教師だった父との相克、60年安保の時代……。日本の高度成長と軌を一にした戦後史の一断面。

 

上巻は、幼少の思い出から、高校・同志社大学卒業、電通PRセンター・朝日ソノラマ・TBSブリタニカ勤務を経て文筆業で独り立ちを決意するまでの半生をつづったもの。)


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下巻は、『風来記』(わが昭和史(2) 雄飛の巻、2015821日)を読んだ。


BOOK紹介――橘孝三郎、東條英機、瀬島龍三、後藤田正晴、田中角栄、秩父宮―。ノンフィクションを書き続ける中で出会った忘れ得ぬ人たち。昭和を見つめてきた作家は、いかにして時代と格闘したか。)

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 ▽昭和史講座HPを参照。(保坂さんの仕事が見られる)

 http://www.aya.or.jp/~hosaka-m/

 

 大昔(1970年代)、『死なう団事件』(軍国主義化の狂信と弾圧、れんが書房、1972年 、のち『追いつめられた信徒』講談社文庫、原題で角川文庫、2000年)が出版されたとき、戦前の「狂気」(当事者から見たら怒る表現だろうが)を「高度成長社会」に書くジャーナリストが今の世の中にいるのにびっくりしたことを憶えている。

 

時代は「あさま山荘事件」が起こった時だと思う。

〔(1971年から1972年にかけて活動した日本のテロ組織、新左翼組織の1つ。共産主義者同盟赤軍派と日本共産党(革命左派)神奈川県委員会(京浜安保共闘)が合流して結成された。山岳ベース事件、あさま山荘事件などを起こした。By Wikipedia)〕


  その前に「三島由紀夫」が市ヶ谷のバルコニーで自衛隊の決起を呼び掛けた、衝撃的な行動をしたことがあった。

1970年(昭和45年)1125日に、日本の作家、三島由紀夫が、憲法改正のため自衛隊の決起(クーデター)を呼びかけた後に割腹自殺をした事件である。三島と同じ団体「楯の会」のメンバーも事件に参加したことから、その団体の名前をとって楯の会事件(たてのかいじけん)とも呼ばれるBy Wikipedia。〕

 

三島事件を契機として(著者は執筆の大きな動機としている)、権力の抑圧と「宗教者の反乱」を書いた年上のジャーナリストがいた。まだ若かった編集子にとって、「れんが書房」という出版社を知らなかったので余計にびっくりだった。この編集者はえらい人ではないかと、個人的に感慨があった。

 

その後のジャーナリストの行動は、「4000人以上の人の取材をしたという」事実と100冊以上の単行本を書いている事実には敬服する。

国会図書館の検索では、1000の原稿が浮かび上がってくる。

こちらが読んだ本はそのうちの5冊ぐらいだと思う

 

本書の中に登場してくる「編集者」の姿は、さまざまな思いを著者に語り、情報(人の情を伝え)、歴史を読み解く友人の役割を果たすことが書かれている。

編集子もそのようになりたいと、思ったが…。

 

保坂さんは、本書の中で言い回しを変えながら自らのアイデンティティとして、「私は左翼とか右翼といった政治信念で現実を見ていない。社会を昂揚しているときは冷めた目で社会の内実を見て行きたいと思っている。それが信念である」という言葉を書いている。

私の周りにはいなかった人である。

 

60年安保をブンドととしてたたかいながら、子どもの時から「父からの自立」、「母の血筋」と格闘してきたことから実現してきたのではないかと思った次第。

 

『風来記』(わが昭和史(2) 雄飛の巻)のあとがきには、「人はその人生でどれだけの人と知り合うのか」というテーマの本を書きたいといま、望んでいる、と。

「四千人から六千人ぐらいはすぐに集まってくると思う」と記す。すごい「人名事典づくり」だ。

 

15年安保〉を担う読者のためにも、つづいて「たとえば二〇一五年の今、日本社会は大きく変容している」と3か条を上げ、「〈掟なき暴論の社会〉の到来」と著者は書く。

60年安保〉の当事者に戻ったのか、この部分も読んでほしい。

2015年8月15日 (土)

戦後70年と私! 戦争しない社会をつくる――富澤賢治さんの思い

  ▽追記(2015.09.17

 

  スマホ向け「富澤賢治のページ」

 

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/tomizawa/sp/smartphone.html

 

 

 





  昨日届いた(2015814日)『日本労協新聞』(日本ワーカーズコープ連合会)に、富沢賢治さんの「ワーカーズコープ、非営利・協同の組織を広げて力をつけ 戦争しない社会をつくる」というインタビュー記事が掲載されていた。

安保法制の成立をめざす安倍首相への怒りが、大学生から高校生まで広がっている今、シニアも含めて広範な国民が「戦争を再び起こさせない」と声を上げている。その社会状況への批判的精神を共鳴したインタビューだ。

 

富澤さんは祖父母の住む浜松に疎開をして、「機銃掃射」(航空機に搭載された機関銃で上空から地上へ攻撃する)を受けた体験を話しているが、戦後の人間の変わりように自己嫌悪を感じた時代があったようだ。

 

ご本人は、その自己を解放するために勉強したと下記のように語っている。



 《先生の言うことも世の中の考え方も180度変わって、私は人を信用できなくなりました。人というものが分からなくなり、自分自身に対しても自分が分からなくなりました。》

 《初期のマルクスから読み始め、『経済学・哲学草稿』まで読むと、目からうろこが落ちたという感じがしました。『経済学・哲学草稿』が、私の考え方の整理に大きく役立ちました。  

 

私は大学院生の頃、キリスト教の論文を多く書いていましたが、マルクスがキリスト教とどういう関係があったかということを調べて論文に書いたら、経済思想史学会に認められました。  

私がかかえていた問題は、自分だけのものかと思っていましたが、そうでもないと理解したのは、その時です。自分の仕事が社会に評価されると、自分がやるべき仕事はこういうことなのかと、すこし見えてきました。自分が何か仕事をして、その仕事を人がどう評価するかが分かると、その人と自分との関係がつながってきます。そして、自分の立ち位置が分かり、自分のアイデンティティがはっきりしてくるのです。  

自分を取り戻すためには人のために何かを創るという仕事が必要だということが、分かってきました。  自分のために、また、人のために創造的な仕事をするということがいかに大切かということを学問的に追究することが、その後の私の研究課題になりました。  

その研究成果をまとめたものが私の博士論文『唯物史観と労働運動――マルクス・レーニンの「労働の社会化」論』(ミネルヴァ書房、1974年)です。 》

 

 「富沢賢治のページ」には、「富沢賢治の初期論文集」のページがあり下記の論文が、今読める。ぜひチャレンジ精神で読んでほしい。

 

 E.フロム著『マルクスの人間概念』、一橋論叢、日本評論社、1964.03.01
  ヒューマニズムと階級闘争理論、一橋論叢、日本評論社、
1964.11.01
 初期マルクスとキリスト教() : 少年マルクスとキリスト教、一橋論叢、日本評論社、
1964.12.01
 弁証法における主体の問題 : 初期マルクスのヘーゲル批判、一橋論叢、日本評論社、
1965.06.01
 初期マルクスとキリスト教()、一橋論叢、日本評論社、
1965.02.01
 エゴイズムのイデオロギー的特質() : エゴイズムの論理、一橋論叢、日本評論社、
1965.12.01
 エゴイズムのイデオロギー的特質()、一橋論叢、日本評論社、
1966.08.01
 マルクスのイギリス植民地主義批判、経済研究、岩波書店、
1968.01.15
 エンゲルスの一九世紀末イギリス労働運動論、一橋論叢、日本評論社、
1969.01.01
 マルクスの世界史像にかんする最近の研究 ‐とくに山之内,淡路両氏の研究について、経済研究、岩波書店、
1971.07.31
 山中隆次『初期マルクスの思想形成』、経済研究、岩波書店、1973.04.30

2015年7月23日 (木)

「NHK9時からのニュースで銃撃戦の救護」放映に抗議

 

▽追記(15.11.16)どうも自衛隊員は、攻撃されるらしい。

防衛省・自衛隊の第一線救護における適確な救命に関する検討会

http://www.mod.go.jp/j/approach/agenda/meeting/kyumei/gaiyo.html

 

 


 

                         
 

主管省庁及び
 
庶務担当部局

 
 

防衛省人事教育局衛生官付
  TEL:03-3268-3111
(内線20721

 
 

決裁権者

 
 

大臣官房衛生監

 
 

第1回会合日

 
 

平成27年4月22日

 
 

目的

 
 

防衛省・自衛隊の第一線における適確な救命に関し、専門的な観点から意見を聴取 することを目的として、部外有識者からなる防衛省・自衛隊の第一線における適確な 救命に関する検討会を開催する。

 

 

 

 

 ▽追記(2015.11.16)下記のメーリングで、「佐久総合病院医師・色平哲郎さんの話」が流れました。

 

 NHKの「以下の報道の方向」が間違っていることがはっきりしてきた。「自衛隊の死傷リスクが増大するばかりであること」を報道すべきだ。

 

 

 

 [civilsociety-forum:10036] 自衛隊が戦争法具体化 米軍実戦例を検討

 

  戦場での医療行為想定 衛生隊員に医師の代役

 

  隊員死傷リスク増大するばかり

 

 佐久総合病院医師・色平哲郎さんの話 先の戦争では「甲軍医」「乙軍医」がいて、甲

 

軍医は後方に、乙軍医は戦死の可能性が高い前線でほとんど消耗品扱いだったといいま

 

す。今度の「第一線救護」も、同様のことを日本がまたやるという話で、まさに異常事

 

態です。本来、憲法上やる必要のなかった軍事医学に予算をつけて養成し、自衛隊員を

 

危険な現場に送る。国会審議で安倍政権は「自衛隊員のリスクは低くなる」と強調して

 

いましたが、「第一線救護」の強化は、実は隊員の死傷リスクが増大するばかりである

 

ことを傍証してしまいました。

 

 「赤旗」、2015104() 

 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-10-04/2015100401_01_1.html

 市民社会フォーラムメーリング 

 https://jp.mg5.mail.yahoo.co.jp/neo/launch?.rand=64s396osj0e9l#tb=vukjnero

 

 

 

 以下は、2015.07.23のtwitterに書いた文章。

 

 

 NHK、PM9時からのニュース(2015723日)で20歳の自衛隊員の「銃撃戦のあとで救護する場面」を放映した。傷を負った兵士への対応の及び腰の姿もあったが、「自衛隊員の戦死を許さず、海外派兵をして人を殺さず」という日本国憲法の姿ではない場面をNHKが放映していた。

 

 放映した瞬間、NHKの「ふれあいセンター」(電話によるご意見・お問い合わせ)に「なぜNHKはどこの場面で、銃撃戦で負傷した自衛隊員の姿を想定しているのか。日本国内か。いまの日本国憲法には認められていない海外での戦場を考えて放映したのか」と聞いた。

 

 電話番号は0570-066-066

 答えてくれた人は「Hさん」。「ふれあいセンターの責任者」と私に言ったが、「40歳代で日放労(日本放送労働組合)の組合員ではない」とのこと。「それではNHKの職員ではないのでは」とのこちらのクエッスチョン。「派遣ですかと聞いたら職員と答えていた」

 

 管理職ならこちらの意見はどのように[NHKプロデーサーに伝えてくれるのです]と問うと、「私の判断で上にあげます」とのこと。それではNHKの視聴者の意見はあなたの判断で却下されるのでは、と抗議。


 MCの男女アナウンサーも「戦場に自衛隊員(兵士)を送らないとコメントできない」NHKの今は、民主主義以前だと思う。

 


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△クリックすると大きくなります。

 

2015年6月19日 (金)

坪井善明さんが書いた2冊のヴェトナム・岩波新書から学ぶ

昨年から編集してきた「ベトナム反戦のページ――知っておきたい戦後史・現代史のページ」で[坪井善明さんが描いた「現代のヴェトナムを理解するための出版物」〕という小文を書いた。

 

「ベトナム反戦のページ」

 

紹介した本は下記の2冊。今ごろになっての紹介で著者には申し訳ないと思うが。

 『ヴェトナム新時代――「豊かさ」への模索』(坪井善明著、20088月、岩波新書、岩波書店)

 『ヴェトナム――「豊かさ」への夜明け』(坪井善明著、19947月、岩波新書、岩波書店)


 著者は、以下のような経歴の人だ。

1948年埼玉県生まれ

1972年東京大学法学部政治学科卒業

1982年パリ大学社会科学高等研究院課程博士

1988年に,渋澤・クローデル賞,1995年に,アジア・太平洋特別賞受賞

現在一早稲田大学政治経済学術院教授

専攻-ヴェトナム政治・社会史,国際関係学,国際開発論

(『ヴェトナム新時代』の奥付より)

 

 このブログで「松坂慶子さん主演の映画『ベトナムの風に吹き荒れて』」を紹介してきたし、「ベトナム再訪問」も記事を書いてきたが、本書のなかで言われているように「団塊の世代の郷愁に近いスタンス」で手前勝手な文章であることは、明々白々だ。

 

 坪井さんの2冊で展開しているテーマは、以前から編集子が持っていた数多くの自問・疑問――ヴェトナムの歴史、中国との関係、人民の形成史、多様な民族の存在、アメリカとの戦争、ポート・ピープル問題、カンボジア侵攻、ドイモイ政策の出発を担った人・形成史、米越国交正常化の実現、ヴェトナム国内企業の形成、日本のODA、ヴェトナム共産党の特徴などなど――縦横にわたって答えてくれている。

 現代のヴェトナムを理解するための「総合的人文科学書」だ。

 

小文でも書いたが「ホーチミンの共和国思想」という設定は、40年近い大きな疑問を解いてくれた。

日本社会の民主的改革にとっても、大きな問題提起なのではないか。




  ▽参考 「ベトナム反戦のページ」 で紹介した文献など。

2015年06月18日 坪井善明さんが描いた「現代のヴェトナムを理解するための出版物」
 2014年11月05日 ベトナムへの現代的支援・異見、仙石さん、ベトナムから原発撤退を――ある編集者のブログ。
 2014年10月20日 戦場の記憶、『ベトナム戦争―民衆にとっての戦場』(吉澤南著)、吉川弘文館、1999年5月1日。
 2014年10月20日 オーラル・ヒストリーの実践と同時代史研究への挑戦――吉沢南の仕事を手がかりに、【特集】社会科学研究とオーラル・ヒストリー(3)大門正克、大原社会問題研究所雑誌 No.589/2007.12
 2014年10月20日 ベトナム戦争の頃:『資料ベトナム解放史』(全3巻)の刊行。1970年9月~1971年3月刊行。労働旬報社
 2014年10月10日 10・21国際反戦デーの紹介。
 2014年10月10日 「ベトナム反戦の原点」の3冊のPDF復刻版――『ベトナム黒書』、『歴史の告発書』、『CUCHI』。
 2014年10月10日 現代の罪と罰、(ベトナムにおける戦争犯罪調査日本委員会編『歴史の告発書』、1967年)「沼田稲次郎著作目録――人と学問の歩み」、沼田稲次郎・書に序す――団結と平和と人間の尊厳と》より。
 2014年10月10日 ベ平連のベトナム反戦、「ベ平連関連参考文献・資料―最近の文献に出ている「ベ平連」評価 ・「ベ平連」についての記述」をUP。