「現代と協同」研究会

2021年9月12日 (日)

「中川雄一郎のページ」(明治大学名誉教授)を更新・UPしました。

▽ 追記(2021.09.24):「アイルランドにおけるオウエン主義思想――ウイリアム・トンプソンとE.T.クレイグ」【特集】ロバート・オウ工ンにおける協同思想の再検討(『大原社会問題研究所雑誌』、No.754、2021年8月号)
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 ▽「理事長のページ」――「研究所ニュース」(非営利・協同総研いのちとくらし)。
労働者協同組合法の成立に寄せて ―イギリス労働者協同組合運動の歴史に触れて、 研究所ニュース No.75掲載分(2021年08月31日、このページで読めます)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakagawa/index.html

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"本当に社会というようなものはあります" "There really is such a thing as society" 研究所ニュース No.72掲載分(2020年08月31日)
「学術会議問題」をつくり出した「菅義偉首相によるパージ」、研究所ニュース No.73掲載分(2020年11月30日)
「George Russell(Æ)のINTRODUCTION」、研究所ニュース No.74掲載分(2021年05月31日)
▽「労協法の成立 協同の可能性共有を」 (2020年12月21日、「日本農業新聞」WEB)

▽2018年から2021年までの「主な論攷」をUP(読めるものもあります)
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakagawa/ronkou.html

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イギリス協同組合思想再訪 ――ウィリアム・キングと現代協同組合運動、『明大商學論叢』、(押尾直志博士古稀記念号) 101(2)、 1-28、 2019-02-15
《座談会 コロナ禍と政治・経済・社会 (特集 コロナ禍を考える(3)多層に及ぶ影響)》
富沢 賢治、中川 雄一郎、石塚 秀雄、 大高 研道、『いのちとくらし研究所報』 (74)、 2-17、 2021-03-31

2021年8月18日 (水)

『みんなで歩んだよい仕事・協同労働への道、そしてその先へ ワーカーズコープ三五年の軌跡』を紹介。

  松澤常夫さん(前「日本労協新聞」編集長)から再度送ってもらって、『みんなで歩んだよい仕事・協同労働への道、そしてその先へ ワーカーズコープ三五年の軌跡』(日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会、2017年6月15日 A4判 286p)を下記のページにUPして紹介した。

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 「日本における労働者協同組合研究の先駆者たち」のページ。
 http://e-union.sakura.ne.jp/workes-law/index.html#210818workers-nagato

 労働者協同組合法の実現も成就したので、そろそろ全文をPDFで掲載したいと思って、松澤さんにメールをしたところ「出版社との話し合いがスムーズにいかなくて、企画がストップした」とのこと。
 「いや失敗したなー」と思ったのだが、出版社側としたら「印刷所が作ったものを新刊書として自社から出すはずはなく、企画の柱建てを作り直す作業(またはイメージを変えて)が進んでいるとばっかり思っていた」のだった。
 本書の内容については、永戸氏節で松澤さんが書かれていて面白いのだが、中の人ではなかったこちらにとっては「なるほど、あの時はそうだったのか」と節々で驚いたり、興味を注がれる内容になっているが、市販の出版物としては「なぜそうなったのか」という編集者の視点が入っていないので、出版物になっていかないのではないか。
 しかし大事な貴重な作品なのだから、再度、話し合いをしてほしい、と願うばかりだ。

 

【追記:2021.08.19】

 ▽以下のPDF復刻(◆マーク)は、「日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会」の了承をいただき、急遽、UPさせていただきます。是非お読みください。
 http://e-union.sakura.ne.jp/workes-law/index.html#210819hukkoku

『みんなで歩んだよい仕事・協同労働への道、そしてその先へ ワーカーズコープ三五年の軌跡』(日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会、2017年6月15日 A4判 286p)

目 次
◆グラビア版 「写真と労協新聞で綴る ワーカーズコープ三五年の軌跡」
◆発刊にあたって
 日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会 理事長 永戸 祐三
◆発刊によせて――メッセージ
 国際協同組合同盟 (ICA)会長 モニク・ルルー
 産業労働者・熟練工業者・サービス生産者協同組合国際機構(CICOPA) 事務局長 ブルーノ・ローラン 
 国際労働機関(ILO)駐日事務所 代表 田口晶子 
 日本協同組合連絡協議会 (JJC) 委員長 奥野長衛 
◆第一章 ワーカーズコープの体験的歴史と思想 永戸祐三(編集・松沢常夫)
 第一節 事業団時代
 第二節 労働者協同組合時代
 第三節 協同労働の協同組合時代
◆第二章 運動の歴史――分野・課題別
 第一節 全国よい仕事研究交流集会の歴史 
 第二節 全国ケアワーカー集会と地域福祉事業所の発展
 第三節 全国協同集会の歴史と可能性
 第四節 「協同労働の協同組合」法制化運動の歴史
 第五節 国際活動の歴史
 第六節 「協同労働の協同組合」原則の確立と原則改定の歴史
 第七節 高齢者協同組合運動の歴史
 第八節 協同総合研究所の歴史
 第九節 日本社会連帯機構の歴史
 第一〇節 労働者協同組合の経営・財務からみた歴史
第三章 加盟組織(略)

◆第四章 私と事業団・労働者協同組合運動
 浦沢  栄「反骨精神で生きてきたが、いろいろな人にお世話になった」
 小津 房生「私の人生『波乱万丈』」 
 岡元かつ子「協同労働と仕事おこし」
 古谷 直道「私のワーカーズコープへの思い入れ」
 松沢 常夫「仲間の奮闘、誇りに突き動かされて-新聞三〇年」
第五章 資料編(略)
◆編集後記 奥付

 

 

 

2021年8月10日 (火)

石塚秀雄さんが英文論文:「モンドラゴン、ファゴール家電の失敗と協同組合の未来」を発表。

   スペインのモンドラゴン研究を一貫して追求してきた石塚秀雄さん(非営利・協同総合研究所いのちとくらし主任研究員)が、英文で「モンドラゴン、ファゴール家電の失敗と協同組合の未来」を発表したので、下記のページにUPした。

 英文論文:「モンドラゴン、ファゴール家電の失敗と協同組合の未来」を発表。
Mondragon, Failure of Fagor Electronics, and the Future of a Cooperative By Hideo ISHIZUKA Institute of Nonprofit Health Care Cooperation, INHCC,Japan 2021.8.6.
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/ishizuka/index.htm

 日本における「労働者協同組合法」の実現において、バスク(スペイン)における「モンドラゴン協同事業体」の事業の成果が大きかったと思う。しかし、2013年において事業がうまくいかなくなって、「失敗」だったというメッセージが発せられたこともあるので、現状とその課題を学ぶことは大切だ。

 論文の巻頭の[Abstract](論文の要旨)下の方にをGoogle翻訳を使って日本語にしてみた。編集子は、「英文読解は、自慢にできない」ので、以上のほかにコメントできない。


 【Google翻訳】スペインのモンドラゴン協同組合グループの旗艦産業協同組合であるAbstract Fagor Electronicsは、2013年に崩壊しました。協同組合会社の利点を信じる人々は、世界市場での協同組合の可能性に驚き、疑問を抱きました。 これはモンドラゴン協同組合グループの神話の終わりだと言う人もいます。 この論文は、Fagor Electronicsの失敗は協同組合の死を意味するものではないことを強調しているが、協同組合の持続可能な開発の探求の方法を明らかにしなければならない。 この論文は、モンドラゴングループがこの困難な状況にどのように対処するかについて、協力的な原則を維持していることに注目しています。 レッスンは協力的であり、適切な製造部門を選択する必要があります。 重要なことは、市場に適さない協同組合を継続するのではなく、雇用とディーセントワークを創出し維持することです。 協同組合は人間オリエンテーリング企業です。

 この10年ほど、「石塚秀雄のページ」(HP)を編集する過程で、以下のようにブログやWEBサイトで「モンドラゴン」について、紹介してきた、興味のある方はどうぞ。

 モンドラゴンの現在と研究の到達点 (特集 モンドラゴン : 労働者協同組合の現在)、 石塚 秀雄、大原社会問題研究所雑誌 = The journal of Ohara Institute for Social Research (710)、 2―17、 2017―12
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/ishizuka/index.htm

 2014年7月28日 (月):「モンドラゴンの光と影」を一挙にUP
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-d1ab.html

 2013年12月16日 (月):モンドラゴン、ファゴール家電グループの閉鎖について
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-7d92.html

 2013年6月30日 (日):アリスメンディアリエタ(モンドラゴン)を知っていますか――石塚秀雄のページ更新
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-aed5.html

 2013年6月7日 (金):「石塚秀雄のページ」をオープン
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-a7b7.html
 モンドラゴンMCCのページ(「石塚秀雄のページ」)
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/ishizuka/mondoragon.htm
 1 「ヨーロッパの労働者協同組合を紹介したビデオ」(2013年05月17日(月))にも登場するスペインモンドラゴン協同組合を日本に紹介した第一人者である。
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-cbee.html
 ぜひ、『アリスメンディアリエタの協同組合哲学』(ホセ・アルスメンディ著、石塚秀雄訳〔佐藤誠/中川雄一郎 序〕、みんけん出版、1990年5月)を読んでほしい。

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 2 世界中のワーカーズコープの紹介をわが国で最初に行った翻訳家・研究者だが、彼がなぜ「社会的経済」を日本の現代と未来のために論文を書き、実情を紹介しようと思ったか、今日的視点から書かれた論文がある。たいへん刺激的だ

 「新しい協同組合運動は生み出されたか」(特集 国際協同組合年なう。 : 「協同組合の10年」を見据えて)――(国際協同組合年の意義と成果)、石塚秀雄、『くらしと協同』、45―48、 2012
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/ishizuka/ronkou.htm

 3 非営利・協同論、アソシエーションの理解、結社の今日的意義を問う論文と短いエッセイに、哲学者・石塚秀雄さんのイデーが浮かび上がっている。
「非営利・協同セクターとはなにか――期待される共同の社会システム」(特集 非営利・協同)、石塚 秀雄、『人権21』 (204)、 11―16、 2010―02
「アソシエーション社会の危機」、石塚秀雄、『葦牙 』(35)、 190―194、 2009―07
「結社の自由と社会的市民性」、石塚秀雄、『葦牙』 (34)、 191―196、 2008―07
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/ishizuka/ronkou.htm

2021年2月13日 (土)

 暫くぶりに『協同組合で働くこと』(芝田進午編著、1987年)を読み直した。

(労働旬報社、1987年5月30日、現代社会を考えるシリーズ:10、芝田進午編 西村一郎・永戸祐三・富沢賢治他)
  http://e-union.sakura.ne.jp/workes-law/index.html#210209sibata

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 芝田進午先生(1930年3月26日 - 2001年3月14日)との出会いは、1970年~80年代において先生が「社会科学セミナー」を開いて、下記のような出版物を編集していた時期だ。
 水道橋駅近くの神田三崎町にあった「労音会館」で開かれたセミナーに行った記憶があり、その時のテーマが何かは覚えていないが、本多勝一さんが紹介され、このような人も参加しているのだ、と思った。誰と行ったのか。
 私の友人では松澤常夫さんが2本の原稿を執筆しているし、ルポ研などで会っていたので誘われたのだと思う。
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/matuzawa/index.html


 「売血」、松沢常夫、「生命(いのち)ひしめける、マルクス主義研究セミナー、第2期Aコース記念文集」、文集発行友の会、1976年7月14日(古在由重 序文)
 「全日自労の「民主的改革闘争」の意義」(松沢常夫、「マルクス主義研究研究年報」、1980年版、NO.4、マルクス主義研究セミナー、芝田進午責任編集、合同出版、1981年1月25日)

 芝田進午編『マルクス主義研究年報』1-4 合同出版 1977年-1980年。
 芝田進午編『社会科学研究年報』と改題、5-9 1981年-1986年

 このセミナーの歴史は長いし、いい意味での「芝田」さんを理論の師とした「団塊の世代」前後10年の人は多かったのではないだろうか。

 芝田さんは30代の早い時期に『人間性と人格の理論』(青木書店 1961年)、『現代の精神的労働』(三一書房 1962年 増補版 1966年)を書き、私たちは学生になったときに読まなければいけない本を書いていた先人だった。

 本書の企画者は西村一郎さん(「ルポ研の仲間)だ。当時の肩書きは「全国大学生協連合会食堂部長」(のちに生協総合研究所研究員)という名前になっている。
  https://www.facebook.com/nishimuraichirou

    
 本書あとがきで、芝田さんは「本書の主題について、問題を提起したのは、二六年前のことであり、また著者の一人である西村一郎と共同研究をはじめたのは、七年前のことであった」と書いている。先行して書いた二著に続けて企画プランがあったようだ。
 序章の参考文献に、私が初めて取り組んだ(ドキュメンタリー作家・今崎暁巳さんと一緒に日本生協連を訪問し)、「市民生協の興隆に驚いた」取材後に書いてもらった西村修一「飛躍的に成長する“秘密”」(『賃金と社会保障』1984年4月下旬号)がとりあげられ、1986年に出版した大島茂男さんの『生協の挑戦』(労働旬報社)も参照している。
 加えて、私たちがすすめていた「文化協同研究会」のリードオフマンの是永幹夫さん(月刊「わらび」編集長)も書いてもらっている。

 一番困難だったのが、当時の「事業団運動の総括的論文」を書いた人の論文が「水準に行ってなく」、芝田さんから「このテーマは歴史的に残るものだから、これではだめだ。本書は出せない」、ときつい注文が付いた。
 「現在の運動リーダーは誰ですか」と聞かれたのでは、「永戸祐三さんです」と答えたら、「その人に書いてもらってください。あとは私が責任を取りますから」と自宅(早稲田付近)を訪問した時に、注文をいただいた。
 さてことの経過を知らない「永戸さんがウン」と言うか、疑問だったが、すぐにアタックして(お酒を飲んで)、「よし、やる」と決断をしてもらって1か月後に「初稿」の原稿がUPした。早速、自宅に持って行き、目を通していただき、数日後、赤字が入った原稿をいただいた。「運動家だから“てにをは“も、初歩的だけど、運動の水準を描いているので、ゲラでもう1回手を入れるのでゲラにしてよい」といただき、印刷屋さんに回した。
 初校が出て、著者の永戸さん以上に気を使わざる得なかった、芝田さんの手直しの流れを見て判断していかないといけないが、中身を変えることはほとんどなかった。永戸さん特有のいいまわしと他者(歴史)への配慮、未来展望における現在の位置をきちっとする判断をしてまとめていた。
 永戸さんには「他の本でも、編者が書き加えていくのが、出版物のやり方で、ほかの本でもあるので、ご容赦を」と話したことを覚えている。今読み返しても、芝田さんの発意のとおりだと、30数年後の現在から、思っている。
 
 芝田さんを理論の師と自任している方々からみると、なんで「協同組合・労働」なのかと思っている人が現在もいるかと思うが、再読してほしい。

 芝田さんに編集者として申し訳のないことをしたなー、と思っていたのでこのような文章を書けなかったのは、先生が期待した「労働者職業訓練の現代的意義」と「私たちの平和の教育」という本の原稿(前者は総評や単産の雑誌に書いたもの)があったのだが、出版できなかったことだ。後者は『戦争と平和の理論』勁草書房 1992年で実現したのか。
 「第6章 協同組合労働の現実と展望」、芝田進午――これは別の機会に。

  ▽▽ルポ研:「たたかいのルポルタージュ 16号」の案内
  
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/yanagisawa/yanagisawa-index.htm

 

 

2021年2月 9日 (火)

「労働者協同組合の研究」のページを作成・UPした。

 1980年代からの哲学・社会政策・協同組合研究と実践をふまえて、「日本における労働者協同組合研究の先駆者たち」を紹介してみた。

   http://e-union.sakura.ne.jp/workes-law/index.html

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 ◇全政党の共同提案で、2020年末の国会で「労働者協同組合法」が成立した。編集子が1980年代から追いかけてきたテーマの一つだが、当初は「それは無理かも」知れないと思っていたのも事実だ。
 しかし「労働者協同組合の実現」に奔走しながら泉下に入った著者の方々の思いも込めて、私がかかわった範囲で以下のようにまとめてみた。
 ▽労働者協同組合法
第一条 この法律は、各人が生活との調和を保ちつつその意欲及び能力に応じて就労する機会が必ずしも十分に確保されていない現状等を踏まえ、組合員が出資し、それぞれの意見を反映して組合の事業が行われ、及び組合員自らが事業に従事することを基本原理とする組織に関し、設立、管理その他必要な事項を定めること等により、多様な就労の機会を創出することを促進するとともに、当該組織を通じて地域における多様な需要に応じた事業が行われることを促進し、もって持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とする。

 日本における労働者協同組合研究の先駆者たち
◆1980年代に再登場した「労働者協同組合」研究
◆レイドロー報告の衝撃――「西暦2000年における協同組合」、1980年のICA第27回モスクワ大会報告。◇『協同の發見』(協同総合研究所、2000年9月号、 No.100)◇[レイドロー報告]をめぐっての論評
◆『いまなぜ労働者協同組合なのか』(黒川俊雄 著、大月書店、1993年04月)。
◆『労働組合のロマン――苦悩する労働組合運動からのレポート』(中西五洲著、労働旬報社、1986年2月)。
◆労働者協同組合と現代、「賃金と社会保障」特集号、No.934(1986年3月下旬号)――中西五洲/黒川俊雄/富沢賢治/菅野正純/都筑健ほか。
◆協同組合労働の現実と展望、芝田進午――『協同組合で働くこと』(労働旬報社、1987年5月30日)、現代社会を考えるシリーズ:10、芝田進午編 西村一郎・永戸祐三・富沢賢治他。
1990年代における「労働者協同組合」情報の国際的視野を持った旺盛な発信
◆全日自労・事業団から労働者協同組合へ――菅野正純さんの活動軌跡(協同総合研究所主任研究員・日本労協連理事長)。
◆1990年代の協同総合研究所関係の出版物。
◆1990年代の労働者協同組合研究の出版(抄) 。
●学び・つながり・伝え合う――●『仕事おこしのすすめ』(池上惇著、シーアンドシー出版・協同総合研究所、1995年3月)(PDF完全復刻版)。
◆労働者協同組合研究者のみなさん (敬称略)――●富澤賢治のページ、●角瀬保雄のページ、●中川雄一郎のページ、●石見 尚のページ、●岡安喜三郎のページ、●木下武男のページ、●石塚秀雄のページ、●田中夏子のページ、●柳沢敏勝のページ、●手島繁一のページ、●堀越芳昭のページ、●津田直則のページ、●山田定市のページ、●大高研道のページ、●内山哲朗のページ。

2020年7月12日 (日)

いま話題の「SDGs」とはなにかを紹介!

 「富澤賢治のページ」と「中川 雄一郎のページ」に以下の座談会をUPした、
   「座談会:持続可能な開発目標(SDGs)をどうとらえるか」、【特集:持続可能な開発目標SDGs と非営利・協同セクター】、中川 雄一郎(司会)、野田 浩夫、富沢 賢治、岩本 鉄矢(『いのちとくらし 研究所報』、「非営利・協同総合研究所いのちとくらし」、第65号  2018年12月)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/tomizawa/tomizawa-index.htm

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakagawa/index.html

 

 

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 同誌には柳沢先生の文章が一緒に掲載されており、わかりやすく担い手と背景を理解することができるのではないかと思い、先生のご了承を得て以下のサイトに並行して紹介させてもらいました(2020.07.12日付)。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/index-6#200701-rogo

 

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/200712yanagisawa-sdgs1.pdf

 

 

 参考:「SDGs の担い手に関する考察」――柳沢  敏勝(明治大学商学部教授) 
◇はじめに
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、社会的責任(CSR)として取り組み始めている企業が多いことは大いに歓迎すべきところであるが、協同組合陣営が比較的静かなのはおかしいのではないかという疑問が本稿のテーマである。

 ◇SSE:社会的連帯経済(Social and Solidarity Economy)とは何か。
 ◇SDGs ①貧困の撲滅、②食料の安全保障と持続可能な農業、③健康的な生活の保障、④教育の保障、⑤ジェンダー平等と女性の能力強化、⑥水と衛生の持続可能性、⑦持続可能な近代的エネルギー、⑧持続可能な経済成長と人間らしい労働、⑨包摂的で持続可能な産業化、⑩不平等の是正、⑪持続可能な都市生活、⑫持続可能な生産消費、⑬気候変動対策、⑭海洋ならびに海洋資源の持続可能性、⑮陸域生態系と生物多様性の持続可能性、⑯平和で包摂的な社会の促進、⑰グローバル・パートナーシップの活性化、である。これらが、いわゆるSDGs である。
 ◇人間らしい労働、環境問題、地域開発、都市と人間生活、女性、食料安全保障、健康、金融である。SDGs はこれら8 つの領域において設定された目標であることは明らかである。したがって21世紀初頭においてSDGs を実現するうえでSSEは不可欠の存在となるのである。
 ◇SDGs の主たる担い手がSSE であり、その典型が「多様な形態の協同組合」である。
 ◇SDGs の議論をみても決して営利企業が排除されているわけではない。他方、GSEFの議論は公的セクターとSSE との連携・パートナーシップの形成である。であるとするならば、市場セクターと公的セクターのみを前提とする従来の二元論的発想から脱して、ここにSSEを加え、3 セクター間の最良の連携、ベスト・ミックスを創り出すことがSDGs 実現の鍵となる。

2019年7月 2日 (火)

『西暦2030年における協同組合』の出版企画への共鳴。

 最近、Facebookで知り合った平山昇さんが『西暦2030年における協同組合』の出版を企画すると発信していて、久しぶりに「協同組合運動」のニュースで新機軸だな、と喜んでいる。

  それは、レイドロー報告『西暦2000年における協同組合』を、今日的につなぐ企画として。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=2242956142446653&set=a.460538627355089&type=3&theater

 歴史的事実なので発信しておきたいが、1980年代のある日、『月刊わらび』(わらび座)編集長の是永幹夫さんが企画した「日本生協連会長の中林貞男×全日自労委員長の中西五洲」対談の折に、「君ら(中西さんへ)の運動は、労働者協同組合で、この本で描いているレイドロー報告の日本版ではないか」とサジェスチョン(プレゼント)があったこと。それを受けて菅野正純さん(その後、協同総合研究所主任研究員になる)が感動して、協同総合研究所づくりに邁進した事実。

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  私は中西五洲さんの『労働組合のロマン』(19862月)編集企画のために一緒に同席した編集者だった。

  日本における労働者協同組合づくりは、このような出会いからも、始まっている事実は大事なことだと思う。

 

 https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=724075318047201&id=100013342181734

 

▽追記(2020年06月10日):刊行されました。『西暦二〇三〇年における協同組合――コロナ時代と社会的連帯経済への道』(柏井 宏之、 樋口 兼次、 平山 昇編集、ダルマ舎叢書Ⅲ、2750円)

 

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    https://shahyo.sakura.ne.jp/wp/?cat=615

 

 

 

2018年7月19日 (木)

中川先生から、『協同組合のコモン・センス』(日本経済評論社、2018年04月)をいただいてきた。

昨日、明治大学に中川雄一郎先生(明治大学名誉教授)を訪問し、下記の本をいただいてきましたので、紹介します。

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力を入れてきた「シチズンシップ」論につづいて、「協同組合と文化」が次のテーマだと語ってくれました。

 

先生は、同時代の研究者なのに、一世を風靡した硬直的な「正統史観」ではなく、「キリスト教協同組合の歴史」を踏まえて「協同組合論」、「協同の思想史」、「現代の社会的経済」を分析してきた研究者です。

またウエッブ夫妻の『産業民主主義』が果たした協同組合労働への評価(マイナスの)について話す姿には、圧倒されました。

 

『協同組合のコモン・センス』(日本経済評論社、201804月、A5版並製、定価:本体2800円+税)。

 

[内容]知っているつもりで実は分かっていない協同組合。その良識の何たるかを開陳。格差社会がますます広がりを見せるなかで、協同組合に何ができるのか。

 

1章 ロッチデール公正先駆者組合の遺産 

2章 協同組合は何を求められているか 

    ―協同組合の理念とアイデンティティ― 

3章 地域づくりと社会的企業 

     ―地域づくりと共生経済― 

4I レイドロー報告の想像力 

     ―協同組合運動の持続可能性を求めて― 

    II 協同組合は「未来の創造者」になれるか 

    ―新ビジョンは協同組合を「正気の島」にする― 

5章 シチズンシップと非営利・協同

 



 「中川雄一郎のページ」参照。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakagawa/index.html

 

 本ページに転載している『いのちとくらし研究所報』(非営利・協同総合研究所いのちとくらし)の「理事長のページ」は、毎回、勉強させられ、誌上「社会人入学」したゼミ生のような思考をもたらしてくれます。是非ご一読を。

 

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakagawa/inotitokurashi3.html

   

 

 

2016年1月22日 (金)

紀ノ川から「産地直送」で週1回の朝市づくり――元紀ノ川農協・西浦正晴さん

 「柴田光郎のページ」にUPした記事(2016.01.20)だが、以下に再録したので広く読んでほしい。

 

 高齢者の買い物難民は社会的テーマだ。

 農林水産省のHPでも、以下のように報道している。

 食料品アクセス(買い物弱者・買い物難民等)問題ポータルサイト

  http://www.maff.go.jp/j/shokusan/eat/syoku_akusesu.html

 「我が国では、高齢化や単身世帯の増加、地元小売業の廃業、既存商店街の衰退等により、
過疎地域のみならず都市部においても、高齢者等を中心に食料品の購入や飲食に不便や苦労を感じる方(いわゆる「買い物難民」、「買い物弱者」、「買い物困難者」)が増えてきており、「食料品アクセス問題」として社会的な課題になっています。

食料品アクセス問題は、商店街や地域交通、介護・福祉など様々な分野が関係する問題であり、国の関係府省、地方公共団体の関係部局が横断的に連携し、民間企業やNPO、地域住民等の多様な関係者と連携・協力しながら継続的に取り組んでいくことが重要です。」

 

市民生協が何を目標として事業をしているのか、皆目見えない今、玄関前で新鮮で産地がわかり、生産者の顔が見える野菜を中心とした「朝市」事業が都会で広がれば、新しいコミュニケーションの場になることは間違いない。

大阪での実験が関東に広がることを期待して、紹介したい。

 

昔取材した、房総食料センター・多古町旬の味産直センター・埼玉産直センターや関東の農民連などのどなたかが、気が付いてやりはじめたら、東京・埼玉でも「面白い産直運動」が再生してくるのではないか。

 

この日も紀ノ川産の新鮮な野菜・とれたての果物など40種類近く。

 2016118日(月)、朝7時すぎに「和歌山・紀ノ川産の新鮮な野菜」を運んで、柴田家(大阪府吹田市寿町1-14-17)に来た人がいる。
 1980年代に、関西圏・四国の市民生協と提携し、紀ノ川農協をつくりだした「西浦正晴」(68)さんだ。
 話を聞くと、大阪圏で当面「100軒」の民家の敷地で、「朝市」を開催できるシステムを構築しようと走り回っている、ということ。
 現在は、柴田光郎さんにも協力をしてもらい、始まったばかりだが、すでに5軒ほどの知り合いネットワークで始まっているとのこと。

 柴田佳代子(68)さん(主催者)は「家の周りで野菜を手に入るのは、スーパーしかない。毎週、身近で紀ノ川産の新鮮な野菜が買えるところがあれば、高齢者にはありがたいのよね」と話す。
 「産地直送だから安心だし、それに買いに来てもらうご近所さんとも、日ごろの何気ない会話ができて、話が弾み仲良くなれる」ともいう。

 西浦さんは、「買い物難民に対応して、小型トラックでスーパーの商品を運ぶ事業を見て、ワシがやれる仕事は、新鮮な野菜を直接、消費者に運ぶことだ」とハタと気が付いたと。
 仕入れは、産地にいっぱいあるとれたての野菜・みかんなどの果物と従弟がやっているスーパーから仕入れることができるし、嗜好品としての安全な卵(「ノニジュース」を飲ませた卵)など人気があることも発見した。
 
 この日は野菜など40種類ぐらいのアイテムを並べ始めた9時過ぎには、ご近所さんが5人ほど「これなに?」「どんなふうに食べるの?」という会話が始まった「商い」が、行われた。
 買う人と産地を明らかにして販売する人の「顔が見られる」事業が、始まっている。
 1970年代から1980年代にかけて市民生協が伸びた時代の「共同購入の班での分かち合いの場」の再現を見た。

 西浦さんが「近所のコミュニケーションが広がる場になり、“小さな産直の事業”が大阪中に広がっていったら、面白いのでは」とニコッと語ってくれたので、期待したい。

 

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  △地域のパソコン好きの人が作ってくれたチラシ。 

2014年12月11日 (木)

3000人に一人のコミュニティづくり員がいるイタリア

 NHKで報道された「無縁社会」と対比して、イタリア社会におけるコミュニティづくりをこのページで紹介したことがあり、別の面からイタリアの協同組合の源泉も書いてきた。


イタリアのコミュニティづくり――その伝統・基盤を学ぶ、●「編集者のつぶて」(2010 年01 月26 日)、『違和感のイタリア――人文学的観察記』(八木宏美著、新曜社、 2008 年9月、2, 835円)。 
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/kanno/140108community.pdf

 

 イタリア協同組合の源泉を教えられた――『しがらみ社会の人間力』 (2014年5月31日 (土)

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-f2d3.html


 「ゆりかごから墓場まで」という言葉は、第2次世界大戦後の「労働党が先導したイギリス社会における社会保障・社会福祉」を伝える目標としてよく語られたことがあり、日本の福祉関係者には、その教訓を学んだ時期があった。

 その後は、スウェーデン社会における社会保障の実現などが注目されてきた。

『イタリアのコミュニティづくり』の著者・ 八木宏美さんは、スウェーデンと対比しながら、別の仕組みとして地域社会の実践がイタリアにはあることを伝えている。

 イタリアでは、地域社会におけるさまざまな人間の成長・発達を支える仕組みとその対応が、カトリック教会の「神父」が行っており、彼らは「住民の実質的・精神的生活クオリティ向上のために専任で働く専門職、地域住民生活の総合コーディネーターなのである」と書かれている。

  すぐれた社会問題対処システム  
 カトリック教会は、信者数世界一を誇る世界最大の宗教団体である。(中略)イタリア人のすべてが参加する地域コミュニティの社会システムなのである。
 誕生から葬式に至るまでのすべてを地域コミュニティ住民全体で互助的に生きるこのシステムは、具体的には、婚前心得教室、出産心得教室、子育て教室、思春期の子を持つ親教室、性教育、青少年モラル教育、ボランティア活動、少年サッカーチーム、各種スポーツクラブ、読書クラブ、コーラス同好会、サマーキャンプ、海外旅行も含む各地への団体旅行、各種レクリエーション活動、養子縁組、里子制度、共働き支援学童保育、老人クラブ、高齢者互助サービス、各種祭りや仮装行列、コンサート、講演会、お食事会など実に多義多彩な社会活動の大部分を担っている。
 (中略)
教会は平均三〇〇〇人ほどの規模のそれぞれの地域社会の文字通りの基盤であり、神父は住民の実質的・精神的生活クオリティ向上のために専任で働く専門職、地域住民生活の総合コーディネーターなのである。金持ちにはなれなくとも住居と一生の生活が保障される神父職は、実にやりがいのある仕事であり、脱サラ組のなり手なども結構いるのである。

 カトリック教会とその「神父」を日本に持ち込むことを提案しているのではなくて、その一つひとつの事例・取り組みをコーディネートする総合的な組織・人間が、日本でも多数、民衆のレベルで生まれることを願っている。

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