今崎暁巳さん

2011年6月 5日 (日)

「今崎暁巳さんを偲ぶ会」開催される

 6月4日(土)、東京・北区の北とぴあ・ペガサスホールで「今崎暁巳さんを偲ぶ会」が開かれた。当日は、久しぶりの晴れで、会場は123名の参加で、故人を偲びました。

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 会は日本フィルハーモニー交響楽団弦楽四重奏(バイオリン・松本克己さん他)の演奏を皮切りに、最初に実行委員長として呼び掛けた柳澤明朗さんが、「人とひとの絆を結んで、一緒に人生を創っていこうよ」と数多くのルポルタージュ作品を生みだした生前の今崎さんを紹介しながら、「参加者がそれぞれの持ち場で、これからも奮闘していくことを誓う」とあいさつを行った。

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 柳澤明朗さん

プログラムは、以下のように行われた。
献杯  木村康子(上野の森に「広島・長崎の火」を永遠に灯す会代表理事)
挨拶  「今崎暁巳さん偲ぶ会」開会に当たって 山口義夫(下町人間の会代表)
お別れの言葉とケーナの演奏が以下のように、各界から寄せられた。
 若月 司郎(元日本航空労組委員長)、金子 満広(日本共産党名誉役員、元衆議院議員)、中屋 重勝(元沖電気争議団事務局長)

 
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  元沖電気争議団のみなさん

演奏  八木倫明(デュオ・ケーナルパ)
 松本 伸二(元日本フィルハーモニー交響楽団労働組合執行委員長)、江森けさ子(「いのちの讃歌」のモデル・看護師)、高橋 晴雄(元全国大学生協連専務、前ちばコープ理事長、前千葉商科大学講師)、田島一(日本民主主義文学会)、小松みゆき(現代ルポルタージュ研究会、在ベトナム・ハノイ)、鳥生 忠佑(「北の砦」のモデル)

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 ベトナムのハノイから駆けつけた小松みゆきさん

 最後に、今崎則子夫人「謝辞」が語られ、散会した。 

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 実行委員会では、追悼文集の『今崎暁巳さんと私』(A5判、132ページ)を当日、みなさんにお読みいただく手配をした。この文集には、140名の方から、それぞれの思いがつづられている。

 このあと、PDFで紹介したい。

2011年4月13日 (水)

現代ルポルタージュ研究会の『たたかいのルポルタージュ15号』発刊

 「今崎暁巳さんを偲ぶ会」の事務局にかかわって、2カ月。6月4日(土)の北とぴあ(JR王子駅)での当日の準備が進んでいる、
 今崎さんとかかわりの深い「日本フィルハーモニーの弦楽4重奏」の参加も決まり、着々とすすんでいます。

 そのなかで「追悼文集」の編集をしているが、なつかしい「現代ルポルタージュ研究会」のメンバーから『たたかいのルポルタージュ15号』発刊を知らされた。
 会員の浅利正さんは、“1978年秋、中央労働学院の「ルポルタージュ教室」に学んだ。その時の主任講師が今崎暁巳先生だった。その年の11月、私が勤める沖電気が大量の指名解雇を強行した。今崎教室の受講生で沖電気争議団の事務所を訪問取材し、教室終了後も勉強を続けようと「現代ルポルタージュ研究会」を設立。機関誌創刊号で「特集沖電気争議」を”発行したと書いている。
 そのメンバーがこの30数年にわたって、発刊してきた。これはえらいことだ。

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 今号は、以下のような内容である。
 巻頭言 今崎暁巳君を偲んで―ごいっしょに人生をつくっていこうよ 柳沢明朗
 ジュゴンの祈り―辺野古から世界の平和を 西村一郎
 国連女性差別撤廃委員会の日本審議に立ちあって―飛んで跳んだ草の根NGO 牧 泉
 中小企業で生きるということ~絆を紡ぎながら~ 小川緑
 未来に希望を込めて―「労働と人間」を問い続けるワーカーズコープの子育て支援 松沢常夫
 必要とされていた「山梨生活SOSネット」 寺久保光良
 介護保険10年と母の介護 加茂和子  
 ★編集後記★ 

 最後のページに、今崎暁巳さんを追悼する中屋重勝さん(元沖電気争議団事務局長)の「ルポルタージュ作家の生涯を貫き通して」(沖電気OB会ニュース第6号、2011年3月発行)が掲載されている。 

 惜しむらくは、インターネット上で検索しても、出てこない状況にあるが、多くの若い世代が“ルポルタージュ”に挑戦してほしく、紹介したい。

 ▼本書をお求めの方は、〒170-0002 東京都豊島区巣鴨5-48―5 上田方 TEL03(3918)5519、頒価500円(A5判、106ページ)。

2011年1月22日 (土)

今崎暁巳さん(ドキュメンタリー作家)の主な雑誌掲載のルポ・評論集を発見

 2011年6月4日(土)午後1時半(予定)に開く、「故・今崎暁巳さんとともに語り合う会」(仮称)の準備が進んでいる。

 場所は、JR王子駅(京浜東北線)下車3分のところにある、「北(ほく)とぴあ」がやっととれた。場所探しは、地方選挙があったりして政治関係がおさえているのか、都内で10カ所ぐらい探して決まった。それもインターネットで検索したり、朝から電話して通話中だった「北とぴあ」がお昼一番につながって、「100人ほど入れるきれいなホール」がとれた。

 次は、今崎さんが雑誌に書いたリストが、実行委員会代表の柳沢明朗さん(労働旬報社元社長)のところにあるのではないかと、確認したが、「見たことはあるが手元にない」「どこに行ったのでしょうか」と聞くと、「だれかのところにあるはずだ」といわれたが、これも偶然に発見した。

 前々から、「国立情報学研究所 論文情報ナビゲ―タ」というサイトがあることを思い出し、そこで発見した。
    http://www.nii.ac.jp/

 HPでは、「国立情報学研究所/National Institute of Informatics は、情報学という新しい研究分野での『未来価値創成』を目指すわが国 唯一の学術総合研究所として、ネットワ―ク、ソフトウェア、コンテンツなどの情報関連 分野の新しい理論・方法論から応用展開までの研究開発を総合的に推進しています」と書かれていた。

 昔、大平内閣の時に、「危機管理」(crisis management)の一環として「学者・研究者・文化人の論文を収録する予算がある」と聞かされたことがある。その一環か?

  「今崎暁巳のページ(HP)」にそのリストを掲載した。
   http://e-kyodo.sakura.ne.jp/imazaki/index.htm

 今崎さんの執筆の歴史を見ると「労働旬報社柳沢社長の時代」と、マッチングしていることがよくわかる。

 大出版社の編集者ではないが、「戦後民主主義の開花」を実践した人々の一冊の本ができるのではないか。

2011年1月 7日 (金)

「今崎暁巳さん逝く」PART3

 多くの読者の心の糧になった本が多かった作家だが、ここにも「人生的刺激」を受けた大学の研究者のインタビューが載っていた。

 下段は、旬報社のHPで『三菱帝国の神話』が全文読める。忘れずに紹介しておきたい。

   [PDF] 3回 社会政策・石井まこと教授(大分大学・労使関係論)

  http://www.ees.ec.oita-u.ac.jp/gp/reporter/reporter_3.pdf

それから、今崎暁巳さんの「ドキュメント日本航空」. という作品も心に残っています。労働組合という、企業で働いている人たちが自分たちの労働条件をよくするために 組織を作ります。極めて正しい行動です。法律でも認められています。 ...

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旬報社デジタルライブラリー

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著者名: 今崎暁巳. 判型: 四六並製. ページ数: 303. 発行日: 197702.

著者紹介. 分野: ルポルタージュ. 種別: 書籍.

紹介文: “あなたの三菱、世界の三菱”原子力、航空機・戦車・ミサイルから自動販売機まで、国民のすべての生活に入り込む三菱。 ...

http://www.junposha.com/library/?_page=book_contents&sys_id=56

   ▽追記

   
   今崎暁巳のページ


◇「ある編集者のブログ」より            

「今崎暁巳さん逝く」 10/12/26
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-084c.html

「今崎暁巳さん逝く」Part2 10/12/29
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-0157.html

「今崎暁巳さん逝く」Part3 11/01/07
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/part-01e7.html

今崎暁巳さん(ドキュメンタリー作家)の主な雑誌掲載のルポ・評論集を発見 11/01/22
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-f885.html

今崎暁巳さんのルポ論が残したもの――プロレタリア文学のルポ論を継承するために 11/07/09
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-802c.html

2010年12月29日 (水)

「今崎暁巳さん逝く」Part2

 今崎さんの主な仕事は、インターネットが登場し、一般庶民の間に広がった「Windows95」以前だったので、残念ながらその業績に対する「共感応答関係」は、少ない。

 しかし、YahooGoogleなどで検索してみたら、以下のように「労働者」のなかで脈々として、現代につながっていることが分かる。

 「高度経済成長社会」のなかで、人間讃歌と人と人のつながりを描きつづけた作品が、普通に生きる人びとの「人生の糧」として生き続けてほしい、と願っているのは、ボクだけではないだろう。

西淀川労連のHPより(元のアドレスは、下参照) 

http://nishiyodo925.web.officelive.com/201012.aspx

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『娘たちは風にむかって』のポスター

2010.12.7 2011年西淀川春闘共闘立ち上げ映画上映会:『娘たちは風にむかって』 

12月1日(水)、西淀川春闘共闘の立ち上げ映画上映会が開かれ、11団体・労組21名が集まりました。西淀川の労働運動の歴史を学ぶ学習会として、労働組合だけでなく新聞折り込みをして広範囲に参加を呼びかけました。

 映画の舞台になったのは、大阪・西淀川区にあった大建被服という被服工場で実際に起こった争議を素材に、今崎暁巳が脚本を執筆。監督は「母のない子と子のない母と」など民芸映画社の作品を多数手がけた若杉光夫。撮影は井上莞がそれぞれ担当したものです。

 大建被服西淀川工場の従業員たちは突然、工場閉鎖、全員解雇を言い渡されました。総員63名、大半が中学卒業後の女子でありました。その大半はすずめの涙ほどの退職金で辞めていきましたが、8人の彼女たちと1人のおばちゃんは“乙女争議団”と世間から呼ばれる組合を結成し、頑張った姿を描いた映画であります。映画の題名は『乙女たちは風にむかって』です。

 プロジェクターの調子が悪く、何度も映像が切れてしまい、最終的には小さなテレビ画面で観るというハプニングもありましたが、映画の内容とあわせてそれがまた参加者の団結を強めたのではないかと思います。

  41年も前の争議を題材にした映画でしたが、参加者全員が「観てよかった!」と思える内容で、いまにつながる話がたくさんありました。

 映画終了後には、2011年春闘共闘の役員体制を確認、森田敏明新議長の閉会あいさつと団結がんばろうで2011年春闘をみんなでたたかおう!と決起しました。

   ◇「ある編集者のブログ」より            

「今崎暁巳さん逝く」 10/12/26
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-084c.html

「今崎暁巳さん逝く」Part2 10/12/29
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-0157.html

「今崎暁巳さん逝く」Part3 11/01/07
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/part-01e7.html

今崎暁巳さん(ドキュメンタリー作家)の主な雑誌掲載のルポ・評論集を発見 11/01/22
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-f885.html

今崎暁巳さんのルポ論が残したもの――プロレタリア文学のルポ論を継承するために 11/07/09
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-802c.html

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