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落語・落語家の本

2015年12月31日 (木)

『赤めだか』(2015年12月28日、TBS)のテレビ放映を見た

  本ブログの前に編集子が綴っていた「編集者の飛礫」というページ(現在はWEB上にはない)で、『赤めだか』の本の紹介をしたことがある。

 テレビでは立川談志役を「北野武」が演じていたので、ちょっと変な感じだったが、談志さんのクセをつかんだ演技だったのではないか。彼は自らの映画では延々と描く「ニヒル」さ、「斜め横向き」の人生とは違って、下町人間の情を持って演じていて(こちらが本人なのではないか)、得をしたのではないか。

 2008年(08/11/09)に紹介した文章は以下の通り。

 今年の夏、たまたま偶然に浅草演芸場の昼席で春風亭小朝と林屋正蔵の落語を聞いた。小朝は小ばなし風、正蔵は古典落語を話していた。ほぼ20年ぶりの寄席見物だった。

 その影響もあって、講談社エッセイ賞を受賞した立川談春の『赤めだか』を読んでみた。談志「一家」への入門、破天荒な前座時代、熱き家元(師匠)愛、そして真打(ここには立川流独特の世界がある)へ。

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  群れあうなかでも「競争的日本社会」と自己実現への到達の姿が如実に表れているのがよくわかった。本当は「団塊の世代」が好きでできなかったワールドがあるように思えた。

 WEB上でも、Yahooで「落語ブーム」でキーワードを検索すると、莫大な情報が流れていた。インターネットを検索することで情報が得られるが、自宅近くにある越谷市立図書館の開架形式に陳列してある落語本を読み続けてみた。

 読み手の感性からも落語家自身の語り本(その落語家自身が書いてなくても)が面白かった。また上方落語の世界は、「お江戸」とまたちがう世界がうかがえて、楽しげな世界がうかがえた。

 まだまだ数多くの落語本があるのだろうが、あとは「古典落語の世界」をさ迷うしかないようなので、それは「プロ」に任せることにしたい。

 『赤めだか』(立川談春著、扶桑社、2008年4月、2000円)

 『落語への招待 2』(新人物往来社、2008年7月、1890円)

 『落語百景 噺家たちが生きた街、愛した街を歩く』(新人物往来社、2008年8月、1890円)

 『3分間でわかるビジュアル 落語』(三遊亭圓歌監修、PHP研究所、2006年2月、1260円)

 『金馬のいななき 噺家生活六十五年』(三遊亭金馬著、朝日新聞社、2006年3月、1995円)

 『渥美清 浅草・話芸・寅さん』(堀切直人著、晶文社、2007年9月、1995円)

 『寄席の世界 小沢昭一がめぐる』(小沢昭一編、朝日新聞社、2004年11月、1680円) 

 『昭和下町 人情ばなし』(林家木久蔵著、生活人新書、NHK出版、2001年12月、714円)

 『極上 歌丸ばなし』(桂歌丸、山本進著、うなぎ書房、2006年6月、2100円)

 『米朝よもやま噺』(桂米朝著、朝日新聞社、2007年12月、1365円)

 『桂三枝という生き方』(桂三枝著、ぴあ、2005年月、1890円)

 『昭和落語家伝 談志絶倒』(立川談志著 写真・田島謹之助、大和書房、2007年9月、2730円)

 『六世笑福亭松鶴はなし』(戸田学編、岩波書店、2004年7月、3360円)

 『花録がナビする大人の落語とは』(柳家花録+小野幸恵 撮影・橘蓮二、近代映画社、2006年5月、1890円)

 『名人 志ん生、そして志ん朝』(小林信彦著、朝日新聞社、2003年1月、1260円)

 『まわりまわって古今亭志ん朝 志ん朝の仲間たち』(文芸春秋、2007年6月、1600円)

 『よって たかって 古今亭志ん朝』(志ん朝一門、文芸春秋、2007年6月、1700円)

 『この落語家を聴け! いま、見ておきたい噺家51人』(広瀬和生著、アスペクト、2008年7月、2100円)

 『全身落語家読本』(立川志らく著、新潮社、2000年9月、1365円)

 『僕が、落語を変える。』(柳家花緑+小林照幸著、新潮社、2001年11月、1365円)

 『師匠噺』(浜美雪著、河出書房新社、2007年4月、1785円)

 『柳家花録と落語へ行こう』(柳家花録他著、旬報社、2002年11月、1680円)

 『落語新時代』(八木忠栄著、新書館、2008年2月、1890円)

2011年11月 8日 (火)

落語家の「生証言の本」を読みつづけました。

この10年ほど、落語の世界とは無縁の生活を送っていたが、この間、1年間に2回ほど、寄席に行っている。

行くたびに、“落語家とはなんなのか”知りたくなり、本を読み続けた。

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ほとんどが越谷市立図書館から借りてきたものだが、最近は蔵書が少なくなり、アマゾン(Amazon)で古い本などを購入して読んでいる。

昔、「とんがり師匠」とよばれた「稲荷町の師匠・林家彦六さん」のことが知りたくなり、林家正雀著『師匠の懐中時計』(うなぎ書房、2000年3月)もそこで探した。

 今はどんな本でも、こちらのニーズが起これば買える時代だ。

 

 共通して、どの時代の前座時代の経験は、なにか「ほっとするものがある」。あまりにも私たちは世代として「競争社会」を生き抜いてきたからかもしれない。

 それでも出版業界は、同じように先輩後輩、大御所(編集長・社長)との関係が濃密であったが。「売れる本・売れない本」の境目は、“喜びも悲しみも含んだ「うつ社会」”に導いたが、どうでしょうか。

 

 

読んだ本は以下の通り。

 仕事にかまけて「文化廃絶状況」から脱出するには、恰好の本群だ。

 さらに「うなぎ書房」さん(クリックして下さい)のご苦労を考えると、再度敬服。新刊も買います。

 

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『ぜいたくな落語家(はなしか)』(柳家小さん(6代目)/大野善弘著、うなぎ書房、 200609月)

『刑務所通いはやめられねぇ――笑わせて、泣かせる落語家慰問』(桂才賀著、亜紀書房、20088月) 

『女落語家の「二つ目」修業』(川柳つくし著、双葉社、20107月、1300円)

『天下御免の極落語 平成の爆笑王による“ガーコン”的自叙伝』( 川柳川柳著、 彩流社、20046月) 

『ぼくの人生落語だよ』(林家木久蔵著、ポプラ社、1982年、800円) 

座布団一枚!  桂歌丸のわが落語人生』(/歌丸著、小学館、20109月) 

『背中の志ん生  落語家円菊』( 古今亭円菊(2代目)著、うなぎ書房、20015月) 

『談志最後の落語論』( 立川/談志著、梧桐書院、200911月) 

『談志狂時代 落語家談幸七番勝負』( 立川談幸著、うなぎ書房、20082月) 

『談志狂時代〈2〉師匠のお言葉 』(立川 談幸著、うなぎ書房、20091月、1890)  

『落語の世界』( 五代目柳家つばめ著、 河出書房文庫、200912月) 

『落語家柳昇の寄席は毎日休みなし』(春風亭柳昇著、うなぎ書房、19997月) 

『江戸前の男―春風亭柳朝一代記』(吉川潮著、新潮社、1996年) 

『戦後落語史』 (新潮新書、新潮社、200912月、735) 

『月亭可朝の「ナニワ博打八景」―金持たしたらあかん奴 』(吉川潮 著、竹書房、 20089月、1470円)  

『人生、成り行き 談志一代記』( 新潮文庫、立川談志/吉川潮 共著、 新潮社、201012月) 

『落語の国芸人帖』( 吉川潮著、河出書房新社、20091月 ) 

『ヨイショ志ん駒一代』(古今亭志ん駒(2代目)著、うなぎ書房、200210月) 

『笑いの引き出し』(桂米丸(4代目)著、うなぎ書房、200012月) 

『万年前座 ―僕と師匠・談志の16年』(立川キュウイ著、新潮社、 200911月) 

 

 2008/9/1  (以下はHPの「編集者の飛礫」に掲載したもの)

『赤めだか』(立川談春著、扶桑社、20084月、2000円) 

『落語への招待 2』(新人物往来社、20087月、1890円) 

『落語百景 噺家たちが生きた街、愛した街を歩く』(新人物往来社、20088月、1890円) 

『3分間でわかるビジュアル 落語』(三遊亭圓歌監修、PHP研究所、20062月、1260円) 

『金馬のいななき 噺家生活六十五年』(三遊亭金馬著、朝日新聞社、20063月、1995円) 

『渥美清 浅草・話芸・寅さん』(堀切直人著、晶文社、20079月、1995円) 

『寄席の世界 小沢昭一がめぐる』(小沢昭一編、朝日新聞社、200411月、1680円)  

『昭和下町 人情ばなし』(林家木久蔵著、生活人新書、NHK出版、200112月、714円) 

『極上 歌丸ばなし』(桂歌丸、山本進著、うなぎ書房、20066月、2100円) 

『米朝よもやま噺』(桂米朝著、朝日新聞社、200712月、1365円) 

『桂三枝という生き方』(桂三枝著、ぴあ、2005年月、1890円) 

『昭和落語家伝 談志絶倒』(立川談志著 写真・田島謹之助、大和書房、20079月、2730円) 

『六世笑福亭松鶴はなし』(戸田学編、岩波書店、20047月、3360円) 

『花録がナビする大人の落語とは』(柳家花録+小野幸恵 撮影・橘蓮二、近代映画社、20065月、1890円) 

『名人 志ん生、そして志ん朝』(小林信彦著、朝日新聞社、20031月、1260円) 

『まわりまわって古今亭志ん朝 志ん朝の仲間たち』(文芸春秋、20076月、1600円) 

『よって たかって 古今亭志ん朝』(志ん朝一門、文芸春秋、20076月、1700円) 

『この落語家を聴け! いま、見ておきたい噺家51人』(広瀬和生著、アスペクト、20087月、2100円) 

『全身落語家読本』(立川志らく著、新潮社、20009月、1365円) 

『僕が、落語を変える。』(柳家花緑+小林照幸著、新潮社、200111月、1365円) 

『師匠噺』(浜美雪著、河出書房新社、20074月、1785円) 

『柳家花録と落語へ行こう』(柳家花録他著、旬報社、200211月、1680円) 

『落語新時代』(八木忠栄著、新書館、20082月、1890円) 

『いま、胎動する落語――苦悩する落語2』(春風亭小朝著、ぴあ、20069月、1680円)

 

2011年10月27日 (木)

上野鈴本へごいっしょに行きませんか

上野鈴本での新春落語会へ、団体さん(みなさん元気高齢者)で見物できるチャンス、あなたもご参加を。

昔から『笑う門には福来る』と言われるが、顔を笑う形にするだけで健康になると、医学的な研究でも明らかになっている。

とにかく寄席へまず一歩を踏み出すことが、 “かけがえない人生”への道を広げてくれる。少し大げさにご招待。有料だが!

 元気になって福が来るよう、新年から多いに笑う機会。

・日時 2012年1月11(水)、午前1145分集合

・集合場所――上野鈴本演芸場前

・参加費 3500円(入場料・お弁当・保険料)

・演目(未定)

・申込方法――電話・FAXで申し込んでください。

・申し込み先――ふくし生協さいたま(高齢協)

・TEL04(2942)1444、 FAX04(2943)5852

2011年10月 9日 (日)

紙切りで日本一・『父ちゃんは二代目 紙切り正楽』を読む。

  落語本を読み続けているうちに、以前、紙切りの落語家で少しなまりがある「林家正楽」さんのことが気になっていた。本を読んですでに亡くなっていたのにびっくりした。

 

 その人は、「林屋彦六師匠」のお弟子さんで、テレビでも見ていたが、寄席ではなく民族芸能を守る会系のつどいか集会で紙切りを見ていた。いとも簡単に紙切りをして、仕上がったモノをお客さんに渡して去っていくその姿が、なんともいえなかった。

 

 桂小南治文・林家二楽絵の『父ちゃんは二代目 紙切り正楽』(うなぎ書房、2000年4月)によると二代目の正楽さん(今は三代目が活躍中)は、1998(平成八)年7月に、なくなっている。享年62

 

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 あの心に響くなまりは、埼玉県の「春日部」出身ということであった。

 

 「兄(アン)ちゃん」といったり、「あれェ~、うまいねェ~」、「お父ちゃんの子供でよかったよゥー」「昭和三十二年からずっと紙を持って高座をつとめてきましたから、紙がないと不安ですねェ-。知らない共同便所へ入るみたいでェ……」、“一枚切り終えると自慢げに「これが、本当のカミ技です」”と、本書に肉声を残した息子さんの本。ほのぼのとしてくる。

 

 あまりにも落語の世界に無縁に生きてきてしまったことを反省しながら、読みふけった。

 

 

 

 “本書を著した桂小南治師匠と実弟の林家二楽さんは、ホームページによると父の遺志を継ぐように、その芸と技を子どもたちに見てもらうために、下記のような催しで全国の学校訪問を行っている、

 

 『紙工落語(紙工劇落語)―本当の兄弟会―』と題し、高座のうしろの金屏風を取り払い、地壁(白いもの程効果的)又は、スクリーンへオーバー・ヘッド・プロジェクター(以下OHP)で、投影される切り絵を背景に、落語をおしゃべりするというものです。切り絵の背景は、その落語にそったもので.耳で噺を聴きながら、目で切り絵を楽しめ「古典落語は難しいのでは…」という子供達にも、きっとご理解いただけると思います。“

 

2011年8月27日 (土)

談志狂時代――談志一門の奥深さ

『談志狂時代』(Ⅰ・2008、Ⅱ・2009年、うなぎ書房)を読んだ。

なるほど、志の輔、志らく、談春という「三羽烏」と並行して、談幸さんがいることがよくわかった。 

それも本の袖には、「談志門下で唯一の内弟子修業経験する」と書かれているほど、談志大先生の趣味・怒り・食など全身(志らくさんの「全身落語家」とは別の視点でという読者の側の読み)を知っている。

著者も“「清潔」「親切」という、師匠の生き方の二本の柱から描いてみました“と「はじめに」で書いているほどだ。

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談幸さんはなぜ談志一門のメンバーが多様な本を出版しているか、その理由を明確にした。

その『Ⅱ』で、談志師匠の「こいつらは本すら出しやがらねえ」というお叱り・叱咤激励を次のように書く。

 “師匠談志が弟子たちを前にして吠えたのは、立川流を設立して間もないころだった。

 昭和五十八年、師匠は、落語立川流を設立したものの、弟子たちの行動力のなさを嘆いていた。むしろそのことが腹立たしかったようである。

 弟子たちは常に受け身であった。主体性に欠けていた。向上心ホルモンも欠けていた。「好きな落語をやってさえいられれば病」であった“(同書p181

その結果、“立川流には、本を出す弟子が多くなってきた。/わが一門には、立川流設立以来作家としてデビューを果たし、小説、エッセイなどを書く立川談四楼がいるが、左談次、談之助、志の輔、志らく、談春とこのところ本を出す弟子が次々と出てきた。私も遅まきながら、師匠のふんどしで、本を出すことができた“。

 

 近々、談幸さんの落語を聞きに行きたいと願っている。

 別な時に読んだ春風亭柳昇さん(2003年、82歳没)の『寄席は毎日休みなし』(1999年、改訂版2008年)に“この本が「うなぎ書房」創立第一号の出版物”と書かれているが、落語家の本を出し続ける「うなぎ書房」さんにも敬意を称す。

2011年7月12日 (火)

川柳川柳―落語家の本は、「絆」をもとめる人にマッチ!

 2011年1月15日にさいたま高齢協(福祉生協さいたま 生協法人さいたま高齢協)のみなさんと寄席・上野鈴本に行ったが、それ以後、地元の越谷市立図書館を活用して、落語本ざんまいを果たしている。

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 落語家の中に「川柳川柳」という名前で「ガーコン」といわれる軍歌を歌いながら観客を圧倒する奇妙な落語家がいる。

 その川柳さんの『天下御免の極落語』(彩流社、2004年6月)の後半に掲載されている「【下席】絶対放送禁止! 自作艶笑落語集」は、これまで読んだ中で異色異端な落語本を象徴している。読んでもらうしかない。

 川柳師匠のもとにはせ参じた川柳つくし著の『女落語家の「二つ目」修業』(双葉社、2010年6月刊、1,365円)も読んだ。「世はおんなの時代」とはいえども、女落語家として研鑽するつくしさんはどんな人なのか興味があったので(実はこちらの本から川柳川柳師匠の本というのが流れだが)。

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 ウクレレ漫談などもやりながら新作に挑戦している女落語家ということがわかったので、そのうちに一度観に行きたい。
 本は「いま明かされる二つ目の真実…その修業の日々をつくしが紹介。春風亭昇太、立川志の輔、柳家喬太郎、三遊亭円丈ら8人の師匠へも『二つ目時代』についてインタビュー」をしているのでこれはこれでおもしろい。

 落語家の本は、古典としての落語の世界が醸し出すなんともいえない「江戸」に接近できるが、バラバラに生きざるを得ないいまの私たちに、「なかま」「絆」を考えさせる温かい本のような気がする。

2011年1月15日 (土)

寄席・上野鈴本にて団体さんで見物

 1月12日(水)の午後、寄席に行った。
 さいたま高齢協などが呼び掛けたもので、当日は22名の参加(協賛した他のグル―を含めてほぼ50名を超えた)。
 上野鈴本はJR御徒町駅か上野駅から歩いて5分ほど。
 幕の内弁当付きで一人当たり3400円。正月二之席昼の部で、わが団体様はほとんど60代後半以上。女性が9割。場内は7分の入り。ほとんどが白髪の人。
 落語ブームといわれているが、いくら昼の部とはいえ、団体様をのぞくと、パラパラになるのではと思った。
 落語は、楽屋で話が出たのか、団体女性向けか「女っ気」のある話が多かった。
 あとは「現代ものの高齢者」の話。
 トリは、鈴々舎馬風さんの「美空ひばりオンパレード」

 笑いは「健康の素」と感じた日だった。何年振りかで行ったが、ナマはいい。


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正月二之席昼の部のプログラム(下記HPより) 

上野鈴本HP
http://www.rakugo.or.jp/


 さいたま高齢協のニュースも見てください。

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http://e-kyodo.sakura.ne.jp/maati/index.htm