経済・政治・国際

2024年4月20日 (土)

佐々木洋先生から「ロシアのアキレス腱は,集団化による「餓死の恐怖」を逃れるべく,ソ連市民が降伏し,受動化した所以か?」が送られてきた。

  今回の「佐々木洋さんのホームぺージづくり」は、コロナ禍前(2016年3月25日)だったが、畏友の手島繁一さんから紹介され、札幌まで赴きビジネスホテルのロビーで編集会議を行ったのを思い出す。ご両者の関係は、北海道大学の先輩・後輩だった。

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html

 私は、大月書店から出版された『スターリン問題研究序説』(中野 徹三 、高岡 健次郎、佐々木洋、佐藤俊二、藤井 一行、橋本剛、村山紀明著、46版上製、1977年12月)の執筆者のお一人で、大変刺激を受けたことを覚えている。

 http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/suta-rinmondai.html

 http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/160318suta-rin.pdf

 佐々木さんは、日本で「ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ」ご兄弟の研究をしてきた第一人者の方だと思う。

 先日、以下の新しい論文の送っていただいたので、「佐々木洋のページ」(札幌学院大学名誉教授)に掲載しました。送付文も読んでいただきたく、UPします。

 く論 文〉:ロシアのアキレス腱は,集団化による「餓死の恐怖」を逃れるべく,ソ連市民が降伏し,受動化した所以か?

ラッセル1920『ロシア共産主義』&エルリフマン2004『20世紀の人口損失』再読(佐々木洋、『札幌学院大学経済論集』第20号、札幌学院大学総合研究所、2024年2月)

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#roshia200417

 

 大姉大兄各位

 皆さまご無沙汰しております。

 このほど、13年前に定年退職になった元の職場の研究紀要『札幌学院大学経済論集』第20号が刊行され、拙稿の別刷りができましたので、謹呈いたします。

 拙稿の「はじめに」で、述べていますが、プーチンが露ウ戦争を始めたとき、真っ先に想起されたのが、パートランド・ラッセルの古典的小著『ロシア共産主義』1920年刊と、現代ロシアの歴史家でジャーナリストのワジム・エルリアマン著『20世紀の人口損失:便覧』2004年刊でした。2著とも、「目的のためには残酷な内戦を厭わない『ロシア・ソ連の発展の破局的性質』」をテーマに含んでいます。

 そこで本稿は当初、二章構成とし、ラッセル著とエルリフマン著それぞれの、現代史的意義を考察することを主眼としていましたが、昨年暮れの初稿段階の文献検索過程において、エルリフマンの先行研究者の一人である「ソ連人口損失」の研究史家セルゲイ・マクスドフが、筆者自身にとっても、のっぴきならない人物であることが判明し、急遽、「補章」を加

え、マタスドフの「ソ連の人口損失研究」の画期的意義を紹介することとしました。

 自分がこれまでいかに無知であったかをさらけだすようなものですが、私にとっての驚きは、個人的にも四半世紀付き合った、ロンドン在住の旧ソ連異論派ジョレス・メドヴエージェフ(2018年逝去)が、米国在住の旧ソ連異論派セルゲイ・マタスドフとも、多くの接点があったことを、つい先日の二校段階で確証できたことでした。

 なお、異論派ジョレス・メドヴエージェフは1997年秋、札幌学院大学創立50周年記念国際学術シンポジウムに招聴され、パネリストの一人として登壇しています。

 未熟で反省点の多い拙稿ですが、ご笑覧くださいますと幸いです。

 近年、気力も記憶力もとみに減退しつつありますが、冥途の土産にいま少し書きたいものがあります。

 各位におかれましては、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

            2024年3月25日 佐々木洋 (Eメール:アドレス)

 

 【追加して】佐々木さんから、以下の2点が送られてきたので、以下のように、再UP・更新しました。

 ▽日本人はなぜ、地震常襲列島の海浜に「原発銀座」を設営したか?2012年3月(ここで「pdf」で読めます)

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/achievement.html#genpatuginza

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/240420genpatu-3.pdf

 1ページで読めます→<資料と解説>日本人はなぜ、地震常襲列島の海辺に「原発銀座」を設営したか? 

- 3・11原発震災に至る原子力開発の内外略史試作年表 -

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/genpatuginza.html

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/240420genpatu-3.pdf

 ▽2024年04月19日:農民が合唱しない労働者だけの革命歌はただの葬送歌

 swan songに落ちぷれる; GHQ顧問・米国農務省専門家W・ラデジンスキーのいまひとつの貢献――「ソ連は農業がアキレス腱」論争70年とソ連崩頓知年によせて――(佐々木洋、『札幌学院大学経済論集』第17号、札幌学院大学総合研究所、2022年2月)

http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#noumin200419-3

2019年3月27日 (水)

「五十嵐仁のページ」を更新しました。

(法政大学名誉教授・法政大学大原社会問題研究所元所長)


 


2018年――講演・報告など、(1) 著書、(2)論攷・インタビュー・談話・講演記録など(19本)、(3)講演・報告など(53回)、(4)発言・街頭演説・スピーチ・あいさつなど(18回)


http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/kouen.htm


190326igarasitop


 


以下、論攷など。


http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/ronkou.htm


安倍異常政権の深層を衝く――3選されても嵐の中の船出となった安倍首相、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟、治安維持法と現代』2018年秋季号


国民の支持なき安倍政権――暗雲漂う3選後の船出、社会主義協会が発行する『研究資料』                      39号、201811月号


臨時国会と安倍改憲阻止の展望と課題、北海道憲法改悪反対共同センター学習交流                      集会での講演の記録で、北海道経済研究所発行の『北海道経済』592号、201811月号


戦後世界秩序の激変の下で混迷深める安倍外交、市民の意見30の会発行の『市民の意見』171号、201812月1日付


本気の共闘で改憲阻止・安倍政権打倒をめざそう――2019年の政治展望と革新懇、『全国革新懇ユース』第405号、201812月・2019年1月合併号


改憲を阻止し安倍首相に引導を渡す年に――2019年の情勢と課題、『学習の友』785号、2019年1月号               


「平成」時代の総括とこれからの日本――2019年の情勢と課題、東京土建一般労働組合『けんせつ』第2286号、2019年1月1日付


コメント:『しんぶん赤旗』24日付の記事「政治考」に掲載


「日刊ゲンダイなどへのコメント集」[「五十嵐仁の転生仁語」、1011日~315日]

無料ブログはココログ