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2024年8月23日 (金)

タラレバの話の一つ、『はだしのゲン』(1975年初版)発刊前に中沢啓治さんに劇画をいただきに行った。

 昨日(2024年8月22日)、<米国の権威ある漫画賞のアイズナー賞で、「はだしのゲン」で知られる漫画家の中沢啓治さんが、今年の「コミックの殿堂」を受賞した>と報じられている。

https://nordot.app/1199286667411144789?fbclid=IwY2xjawE0yxlleHRuA2FlbQIxMQABHS4lD5z1DTLGO31ZVilYcJa7Er7KjAx3re2aTpDw4CA9nzD59w9v75Wc0g_aem_B3VrzEkeA8PYiyLZjFnZGw

 こちらの恥の歴史の一端だが、書いておかなくてはならないと思ったことがある。以前、「はだしのゲン」(1975年初版)が汐文社で発刊されたのは、若い編集者が決断して発刊にこぎつけた、と紹介した。

 https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=pfbid02DmkKsEbRTXrgDYN3jAfNhtjysKjbB2ZUih415VJcfBJXY2A42Z6GFtGpQ1yDxokwl&id=100013342181734

 https://www.choubunsha.com/special/hadashinogen/

 なんと私は編集アシスタントとして、1970年春闘を前にして企画された『まんが安保春闘』に掲載する中沢啓治さんの劇画をいただきに上がっている。

 お伺いした場所は江東区の葛西橋のたもとの都営住宅だった。

 ある人のブログでは、「1970年春闘を前に、日本労働組合総評議会・国民文化会議が 発行した珍しいまんが本。教宣に漫画を使うというのは、なかなか斬新な発想ですね。

 表紙は手塚治虫さん本人の絵では ないが、「表紙:手塚プロ/デザイン:天造直子」 というクレジットがあります。 労働旬報社の発行で、B5判、表紙とも84ページ、定価は100円でした」と書かれている。。

http://odasan.s48.xrea.com/museum/ampo.html

 汐文社の若き編集者は、『はだしのゲン』(1975年初版) の単行本企画をしているのに、なんとこちらに発想がない未発達編集者だった。

 240823manga2

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 別の人のブログでは「まんが安保春闘(労働旬報社)、前号の旭丘光志先生に続いて今回のヘッドライナーは中沢啓治先生。鉄工所で働く木村はスト破りを行い、同僚に「裏切り者」と責められるが。 同年少年ジャンプに掲載された『ある日突然に』やこれらの作品を経て、『はだしのゲン』の連載開始へと続いていく」と書かれている。

https://twicomi.com/manga/manga_gorilla/1127465819456196609

 『まんが安保春闘』はその直前に発刊された『まんが安保』(労働旬報社、1969年。表紙:井上洋介、裏表紙:梅田英俊、水木しげる、石森章太郎、藤子不二雄、井上智、赤塚不二夫、森吉正照、やなせたかし、しとうきねお、グループ・マッド、劇画「炎の中で見た!」・旭丘光志と旭丘プロダクション)が初版10万部という部数で発売に成功している。

 240823manga1

 この2冊の企画者は日高六郎さんで、総評(日本労働組織総評議会)・国民文化会議編だった。労働旬報社側の編集責任者は、石井次雄さん(後に1990年代の旬報社社長)だった。

  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%AB%98%E5%85%AD%E9%83%8E

 国民文化会議資料インデックスが法政大学大原社会問題研究所の所蔵されているので、研究される方はどうぞ。

https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/archives/darc/bunkakaigi/

 

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