佐々木洋先生から「ロシアのアキレス腱は,集団化による「餓死の恐怖」を逃れるべく,ソ連市民が降伏し,受動化した所以か?」が送られてきた。
今回の「佐々木洋さんのホームぺージづくり」は、コロナ禍前(2016年3月25日)だったが、畏友の手島繁一さんから紹介され、札幌まで赴きビジネスホテルのロビーで編集会議を行ったのを思い出す。ご両者の関係は、北海道大学の先輩・後輩だった。
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html
私は、大月書店から出版された『スターリン問題研究序説』(中野 徹三 、高岡 健次郎、佐々木洋、佐藤俊二、藤井 一行、橋本剛、村山紀明著、46版上製、1977年12月)の執筆者のお一人で、大変刺激を受けたことを覚えている。
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/suta-rinmondai.html
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/160318suta-rin.pdf
佐々木さんは、日本で「ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ」ご兄弟の研究をしてきた第一人者の方だと思う。
先日、以下の新しい論文の送っていただいたので、「佐々木洋のページ」(札幌学院大学名誉教授)に掲載しました。送付文も読んでいただきたく、UPします。
く論 文〉:ロシアのアキレス腱は,集団化による「餓死の恐怖」を逃れるべく,ソ連市民が降伏し,受動化した所以か?
ラッセル1920『ロシア共産主義』&エルリフマン2004『20世紀の人口損失』再読(佐々木洋、『札幌学院大学経済論集』第20号、札幌学院大学総合研究所、2024年2月)
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#roshia200417
大姉大兄各位
皆さまご無沙汰しております。
このほど、13年前に定年退職になった元の職場の研究紀要『札幌学院大学経済論集』第20号が刊行され、拙稿の別刷りができましたので、謹呈いたします。
拙稿の「はじめに」で、述べていますが、プーチンが露ウ戦争を始めたとき、真っ先に想起されたのが、パートランド・ラッセルの古典的小著『ロシア共産主義』1920年刊と、現代ロシアの歴史家でジャーナリストのワジム・エルリアマン著『20世紀の人口損失:便覧』2004年刊でした。2著とも、「目的のためには残酷な内戦を厭わない『ロシア・ソ連の発展の破局的性質』」をテーマに含んでいます。
そこで本稿は当初、二章構成とし、ラッセル著とエルリフマン著それぞれの、現代史的意義を考察することを主眼としていましたが、昨年暮れの初稿段階の文献検索過程において、エルリフマンの先行研究者の一人である「ソ連人口損失」の研究史家セルゲイ・マクスドフが、筆者自身にとっても、のっぴきならない人物であることが判明し、急遽、「補章」を加
え、マタスドフの「ソ連の人口損失研究」の画期的意義を紹介することとしました。
自分がこれまでいかに無知であったかをさらけだすようなものですが、私にとっての驚きは、個人的にも四半世紀付き合った、ロンドン在住の旧ソ連異論派ジョレス・メドヴエージェフ(2018年逝去)が、米国在住の旧ソ連異論派セルゲイ・マタスドフとも、多くの接点があったことを、つい先日の二校段階で確証できたことでした。
なお、異論派ジョレス・メドヴエージェフは1997年秋、札幌学院大学創立50周年記念国際学術シンポジウムに招聴され、パネリストの一人として登壇しています。
未熟で反省点の多い拙稿ですが、ご笑覧くださいますと幸いです。
近年、気力も記憶力もとみに減退しつつありますが、冥途の土産にいま少し書きたいものがあります。
各位におかれましては、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。
2024年3月25日 佐々木洋 (Eメール:アドレス)
【追加して】佐々木さんから、以下の2点が送られてきたので、以下のように、再UP・更新しました。
▽日本人はなぜ、地震常襲列島の海浜に「原発銀座」を設営したか?2012年3月(ここで「pdf」で読めます)
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/achievement.html#genpatuginza
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/240420genpatu-3.pdf
1ページで読めます→<資料と解説>日本人はなぜ、地震常襲列島の海辺に「原発銀座」を設営したか?
- 3・11原発震災に至る原子力開発の内外略史試作年表 -
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/genpatuginza.html
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/240420genpatu-3.pdf
▽2024年04月19日:農民が合唱しない労働者だけの革命歌はただの葬送歌
swan songに落ちぷれる; GHQ顧問・米国農務省専門家W・ラデジンスキーのいまひとつの貢献――「ソ連は農業がアキレス腱」論争70年とソ連崩頓知年によせて――(佐々木洋、『札幌学院大学経済論集』第17号、札幌学院大学総合研究所、2022年2月)
http://www.sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#noumin200419-3
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