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2023年9月

2023年9月29日 (金)

書けるはずがない執筆依頼――『ARENA アリーナ』(風媒社、中部大編集)

 古いHDDを検索中の話の続き――私のブログを読んだある研究者兼編集長さんから、以下のような依頼文が来た。

  2013921 ():『東ベルリンから来た女』を観てきた――名画座訪問

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-ee6b.html

 ▽2014年07月12日、20:03

 はじめまして

 小生は名古屋の中部大で東欧史を教えるものです。同時に風媒社から発行する『アリーナ』という自称総合学術誌を創刊以来編集長を務めております。

 来年、ベトナム戦争終結40周年になりますので、一つの機会として『アリーナ』を戦後の思索を回顧する号にしようと考え始めているところでして、ブログを拝読しているうちに、ぜひ一文をご寄稿いただきたくなり、失礼を顧みず、いきなりメールを差し上げました。

 『アリーナ』は政治的な雑誌でなく大学を一応母体とする総合誌で、これまでも戦後史を考え直すような史料的特集を2回ほど行って参りました(中略)、雑誌媒体で記録されますとネット上とはまったく違った読者を有し、後世にも残って行く機会になるものと存じます。」

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 その後、分厚い『ARENA アリーナ2013』(風媒社、2013年12月15日)と同別冊、そして『伽藍が赤かったとき』(中部大学 、2012年3月1日)を送っていただいた。

 https://www.chubu.ac.jp/about/chubu-library/publication/arena/backnumber/2013-16/#%E8%AB%96%E8%80%83

 

 まあ何と厚い雑誌なのか、ずっしり重かったです。

 特集テーマは、

 エピローグとなった「序説」への研究序説―『スターリン問題研究序説』と70年代後期の思潮-:加藤 哲郎・岩間 優希・影浦 順子・小島 亮

 [討論1]『スターリン問題研究序説』をめぐる経緯:佐々木 洋

 [討論2]私にとっての『序説』とその時代:藤井 一行

 [討論3]『序説』刊行前後の執筆者グループの状況と経緯、そして刊行後の反響について:中野 徹三

 少しずつ読ませていただいた。

 13号には、【「現代思潮社」という閃光―記憶を辿る旅(3):陶山 幾朗】が掲載されていて、メールのやりとりでは、たしか「労働旬報社物語」の執筆依頼であったはずだ。

 「まず書けないなー」、と思ったこと。こちらの編集者時代は、会社としては「子育て・教育旬報社時代」(1980年代の10年間)で、会社の役員ではなく、当時の社長時代から変わっていてIさんやKさんが社長をになっていたので、何か書くのは「無礼」ではないかと、しりごみして連絡が途絶えてしまった。今でも書けないテーマだ。

 

 ◆『伽藍が赤かったとき』の執筆者

 

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諏訪/兼位

1928年、鹿児島県生まれ。1951年、東京大学理学部地質学科卒。名古屋大学に助手として奉職し、助教授を経て、1983年、名古屋大学理学地球科学教室教授。退官後、1992年から日本福祉大学経済学部教授。1999年から日本福祉大学学長。名古屋大学名誉教授、日本福祉大学名誉教授。水彩画家としても著名で作品展もしばしば開催されている

田口/富久治

1931年、秋田県生まれ。1953年、東京大学法学部卒、明治大学政経学部教授を経て1975年から名古屋大学法学部教授。1994~2001年、立命館大学政策科学部教授。名古屋大学名誉教授

岩間/優希

1982年、愛知県生まれ。2005年、中部大学国際関係学部卒、同志社大学大学院社会学研究科修士課程を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程修了。博士(学術)。立命館大学衣笠総合研究機構ポストドクトラルフェロー、中部大学国際関係学部・人文学部非常勤講師、NHKアーカイブストライアル研究員。ジャーナリズム史、戦後日本社会、日本アジア関係史専攻

 影浦/順子

1985年、愛媛県生まれ。2007年、立命館大学文学部史学科日本史学専攻卒、中部大学大学院国際人間学研究科修士課程を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程在学中。日本マルクス主義史、高橋亀吉の思想史的研究、近代日本経済史・経済思想史専攻

竹川/慎吾

1984年、徳島県生まれ。2006年、中部大学国際関係学部卒。京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程在学中。社会理論史、市民社会論、戦後日本社会思想史専攻

 小島/亮

1956年、奈良県生まれ。1991年、ハンガリー国立子シュート・ラヨシュ(現在、デブレツェン)大学から人文学博士(社科学)を授与される。1999年から中部大学に奉職し、現在、総合学術研究院・人文学部歴史地理学科教授、『アリーナ』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

2023年9月26日 (火)

そごう・西武労働組合の頑張りに「共鳴」!

   大昔、学生運動が華やかしい時期(1970年初頭前後)に、報知新聞のロックアウト事件が起こった。私の知り合いが東京都立大学に行っていて、たまたま彼の先輩が報知新聞の編集部で仕事をやっていたので、「報知新聞労働組合と報知印刷労働組合のメンバーが合同して、月島の基地にいるんで、一緒に行こう」と呼びかけられた。
   行ってみると、第一線の記者や印刷労働者の集団であふれていた。
 このとき先輩の名前が慎吾さんという方なので、気が合い、副委員長の細郷さん(のはず)を紹介され、ロックアウトまでの背景を聞いた。
 アルバイト中の出版社に、この話を持ち帰ったら柳沢明朗編集部長(のちの社長)が「ぜひやろう」と企画されたのが、『良心の歴史をつくりたい』(今崎暁己さんも執筆で参加)と題して出版された。

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 http://e-union.sakura.ne.jp/tokyo-sougidan/index.html#ryousin1970
 当時は、企業別組合でも闘う労働組合に変身することがあった歴史だ。
 そごう・西武労働組合も「変身した」ので、応援したい。

 1960年代、高度成長期に都会(東京)に集積した若い労働者の「たたかう労働者のど根性」を描いて励ました『東京争議団物語』(1965年、市毛良昌・佐藤一晴ほか著、旬報社のHPで読める)は、労働者によく読まれた本だが、1970年代に向けて昭和二ケタ世代の「普通の労働者・サラリーマン・記者たち」が読売資本の意を受けた報知新聞経営者の、一方的な「ロックアウト」に抗して立ち上がったドキュメントが、この『良心の歴史をつくりたい』だ。  
 亡くなったドキュメント作家・今崎暁巳さんも参加して編集・出版された。  
 まだ労働者という言葉が、社会に訴える力があり、「アロハシャツを着て、スポーツカーみたいな車に乗って」全国の新聞労連傘下の労働組合や国労、全逓、県評などを回ったと語り継がれたたたかいだ。  
 企業別組合の底力が発揮されて解決していくわけだが、その後、『早く高く勝利を』(単行本)も出版し、報知印刷労働組合は第2組合を解散させた「力」をもって、企業内でもイニシャチブを一貫して発揮つづけてた。
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 そして、官公労が中心だった総評運動に並行して千代田区労協などの「地域共闘」の育成でも、全国でも有数のレベルの労働組合になり、1970年代から80年代には、日本製紙、大映、日本フィル、浜田精機、細川活版などの大型争議解決の先鞭をつけ、ニチモウ・キグナス争議、そして沖電気争議などの東京争議団や東京地評などの東京総行動(スモン闘争支援など)を発展させた「拠点」となった。
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文化放送の「知っていますか?ロービジョン~0と1の間」について

   今、「ロービジョン友の会 アリス」(草加市、越谷市、春日部市など)のメーリングで以下の文化放送のラジオ番組が発信されていて、この録音データが欲しいという要請がきていたので、作業をした。

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 1 作業はWindows10に常備されている「ボイスレコーダー」を使って、音源を立ち上げ、同時に操作して、録音。

 2 できたファイルは「M4A」なので、「Ⅿp3」に「sound converter」(アプリケーションをダウンロード)で変換した。

   https://www.excite.co.jp/news/article/OtonaLife_otona_life52189/

 >「mp3」は開発からすでに30年近く経過している。そのため、ほとんどの音声・動画コンテナ内で利用でき、非常に古いレガシーな装置でも扱える場合が多い。そのため、汎用性という面で考えると音楽ファイルの形式でmp3に勝るものは無いと言える。 

 3 視覚障害者が読書のために使っている「プレクストーク」などは「Ⅿp3」なので。

 https://www.normanet.ne.jp/~nichimo/yogu/product/category/c4/c4.html

 

 ▽録音した内容は、昨年9月から始まって全3回(1時間)で、自ら緑内障でロービジョンとなったディレクターが自ら取材しているドキュメント風番組。医師などの「仕事をやめないで」というメッセージが発せられている。障害をポジティブに変えるための機器の紹介や「ピアカンセリングが大事」とも。

 ◆放送アーカイブ:文化放送PodcastQRスペシャル

https://podcastqr.joqr.co.jp/programs/lowvision/episodes/992e20aa-e412-418e-a5dd-b3b472df2d00

 「知っていますか?ロービジョン~0と1の間」

 ロービジョンとは何らかの視覚障害により、日常生活が不便になること。全盲とは違い、周りからは普通に行動しているように見えるために、ロービジョン者と理解されないことが多い。そのため、見づらいが故に起きる言動が周りからは不可思議に思われる。「見える」と「見えない」の間にいるロービジョンの世界を少しでも理解してもらうため、当事者や専門家の話を交えお送りする番組です。

 

 ▽現在、上の図版のようなホームページを作りましたが、「著作権法」に問題がありますので、文化放送へ 問い合わせをしています。

 「ロービジョン友の会 アリス」(越谷市)のホームページの制作担当者・SIです。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/arisu/index

 貴社の番組(私たちが取り組んでいるテーマなので、上記、3本)を、ホームページにUPしたいのですが、許可を得る方法はありませんか。

2023年9月 6日 (水)

初めて「ポッドキャスト―今夜、BluePostで」(毎日新聞社)を聞きました。

 ポッドキャスト―今夜、BluePostで。

  「今夜、BluePostで」 着替え時間の賃金未払い 労働者の権利:東京:関東

 毎日新聞 2023/9/6 17:30(最終更新 9/6 17:30) 635文字

https://mainichi.jp/articles/20230906/k00/00m/040/082000c?fbclid=IwAR3pefU4MhgtK92y0-5vz6a47zeV4HZ-aoMjGNhRCK2tmL_m6Z5EaQTXzW4

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 共鳴したい:「労働者が二人いれば、労働組合が作れる」「一人でも入れる合同労組や全国一般などもある」とコメントする東海林智記者。

 若い世代に「労働組合への参加」のすすめだった。

  「賃金はタイムカードの超過・1分単位で請求できる」とも。

 聞き手の若い記者・菅野蘭記者の応答も、今に行きる人の感じ。

 三菱造船長崎の「第3組合」がたたかい、最高裁判決で(2000年3月)勝ち取った話もあり、若い世代にもっと伝えたい。

 大昔(1960年代に売れた)の『職場の労働法』(青木宗也著・法政大学法学部教授、のちに法政大学総長、労働旬報社刊、1963年)の現代版が求められているようだ。

2023年9月 4日 (月)

《大企業職場に「あたり前の労働組合を」のページ》をUP。

 先日、桜井善行さんから「労働者・労働組合組織論研究会」の研究会会報(基礎研の現代資本主義研究会などが中心)をいただいたことを報告したが、そのなかに「ユニオン・ショップと少数派組合――ある大企業での企業内反対派の事例について」(2012年12月2日)があった。
 この報告文は、平成21(2009)年3月に出版された「トヨタ自動車労働組合と全トヨタ労働組合――「経営主導」型労使関係と企業内少数派の活動」(『トヨタの労使関係』猿田正機編著、桜井義幸稿、税務経理協会)と関連するものなので、同氏の協力・了承を得たので、≪大企業職場に「あたり前の労働組合を」のページ≫(現代労働組合研究会名義)を編集してみた。
 同ページには、以下の文献の一部を入れた。
 トヨタのインフォーマルグループとは――「3章 待遇・人事残酷物語」、『トヨタ残酷物語――現場労働者による内部告発、超合理的生産システムの裏に地獄を見た』、赤松徳司(トヨタ自工労働者、エール出版社 、1982年03月)。
 
 まだ全文を検討していないので、別のページも作成してみたい。
 
 本ページの入り口は先年お亡くなりになった◇寺間誠治さん(2019年2月2日にご逝去。享年70歳)が書いた≪労働運動における「戦略的陥没地帯」をどうするのか≫(「ある編集者のブログ」2022年05月5日(火))を導入部に入れてみた。
 寺間誠治さんとは「業種別職種別ユニオン運動」研究会で同席したので、「労働組合運動への期待」について、多くの組合運動家にもこのようなテーマをどうしていくのか、考えていただきたく再UPした。
 
 
 ▽追記:2023.09.04

 私が出会った「食品労連・ネッスル日本労働組合」の格闘について、ブログでは書いていたので、このページ(≪大企業職場に「あたり前の労働組合を」≫)に転載します。 
 私は他分野の編集者になったが、なんと31年にわたる「労働組合転覆との闘い」を余儀なくされた民間大企業のケースです。
 この多国籍企業における闘いは、歴史に残る闘いだと思います。
 私自身は、最初の時期に「労働組合を残したい」という当事者の思いに共鳴したわけですが、本当に苛烈な経験を皆さん余儀なくされたと思います。
 解決を主導した支援共闘のメンバーや全労連の共闘によって実現した事実は書き残しておきたい。
 解決集会での古川弁護士の、「怒りの声」の主は、こちらが紹介した人かもしれないと、歴史の複雑さを感じている。

 「1983年春、Sさんの来社。ネッスル日本労働組合の格闘!――インフォーマル組織物語」。ネッスル日本労組の争議和解へ(声明)(2013年10月01日)。

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