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2022年4月 6日 (水)

「労働運動再生への挑戦、いま全国一般全国協の局面を語る――遠藤一郎さん(元全国一般全国協議会書記長)」の訃報。

 東海林 智(毎日新聞記者)さんがfacebookで以下のように、「遠藤一郎さん」(元全国一般全国協議会書記長) の訃報を書いている。たしか、この方を紹介した文があるなと思い出し探したので紹介しておきたい。

 ▽2013年01月22日: イギリスTGWUを学ぶ全国一般全国協
 「労働運動再生への挑戦、いま全国一般全国協の局面を語る――遠藤一郎さん(当時、全国一般全国協議会書記長)に聞く」(労働運動活動家全国ネットワーク「LANN」2008年冬号掲載、2009年1月PDF発行)
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/zenroukyou.htm#igirisu-gwu


 2022年4月5日発信:【派遣村を担った仲間】
 https://www.facebook.com/satoshi.tokairin/posts/4829321647167030

 派遣村をになった仲間の遠藤一郎さんが亡くなられた。本日、葬儀だったそうだ。知らずにお別れできず、残念でした。
 遠藤さんはいつも温和な笑顔を絶やさず、そうでありながら、労働組合の原則に本当に正直に取り組まれた方で、尊敬するオルガナイザーでした。同じ東北出身ということもあり、いつもかわいがっていただきました。一番思い出に残っているのは、やはり、1週間、共に泊まり込んで派遣村に取り組んだことです。当時、60代後半だったのに、40代の僕でもきつかった極寒の現場で指揮を執っていました。華々しく表に出ることはしない方でしたが、いてくれることがとても大きな安心感がありました。村を閉じる時も一番大変だと思っていた、後始末を清掃労組の仲間とともに指揮してくれました。いかに過酷だったかは、村を閉めた後、体調を崩し入院したほどでした。仲間のため労働者のため、命がけで頑張ってくれました。思い返すと涙が出ます。
 年をとるとはこういうことかも知れませんが、派遣村に中心的に取り組んだメンバーが亡くなるのは3人目かと思います。劣化する一方の雇用の現場に身が小さくなる思いです。
 遠藤さんのお仲間の方、お別れ会などやられる時は、ぜひ、一声かけてください。
 遠藤さんありがとう。さよなら。

 長くなるが、いまでも大事だと思うので、ここに転載したい。
 ▽13/01/22 new
 「イギリスTGWUを学ぶ全国一般全国協」
 
  労働運動再生への挑戦  いま全国一般全国協の局面を語る〟
 遠藤一郎さん(全国一般全国協議会書記長)に聞く(労働運動活動家全国ネットワーク「LANN」2008年冬号掲載、2009年1月PDF発行)
 http://nugw.kir.jp/opinion/endolann.pdf

 
   総評全国一般が連合の誕生の中で、3分解したことは周知のことだが、全労協系の全国一般全国協はどのような運動をつくっているのか勉強してみた。  

 2012年度の役員表によると、複数の役員を全労協に選出している。

 このインタビューで全国協の発足の経緯、5グループの結集、量的にも3000名の組合員から1万名を超える組合員を組織していること、今後の組織・政治も含めた闘争の展望も語られている。

 編集子としては、イギリスの港湾・運輸一般労働組合(TGWU)の歴史、組織形態を真摯に学ぶ気風を持った労働組合・ユニオンのリーダーがいることに感心した。
 個人加盟のユニオンを目指す青年が増えて心強いが、それにプラスして、遠藤さんはゼネラルユニオンの階級性を以下のように語っている。  

 「むしろホントに個人加盟の一般労組で、その中に産別的機能を持ち、そして職能的な業種別の共通の全国的な政策機関だとか、制度要求とかっていう機能を持ち、同時に、企業も超え、産業も越えた地域の労働者の利害を代表して、ホントにキチッと要求できるような、そういう二重性のある性格を持った組織じゃないと、ダメなんだよ。他方で、産業別組織がホントに、地域組織・地域的な労働運動の共闘組織、その地域における労働者のヘゲモニーをキチッと発揮できるような組織になっているのか。そもそも産業別の地威のなんとか協議会とか連絡会議みたいなものではダメなわけだよね。ダメと言うのは、その地域の組織そのものの中に、一定の機能とヘゲモニーを持たないと、階級の全体性が見えない。例えば、リバプールの労働者はリパプールの労働者として、マンチェスターの労働者はマンチェスターの労働者として、企業や産別を超えて、どういう風に生きていくのか、そこには運輸も製造も公務も参加して決める、そういう組織のあり方をめざされた。ここが、すごく大事なところだな~と」

 私が教わった故中林賢二郎さんのいくつかの論文(『現代労働組合組織論』、1979年6月など)の真髄を、遠藤さんは語っている。  
 そして、これからの運動の方向として、全港湾、関西生コン、全国協の三単組連携を語っている。  

 

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