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2020年4月 5日 (日)

コロナ市中感染拡大の時期に対応できない「コロナウイルス対策班」

【追記】【論座 RONZA 朝日】「コロナ検査不足が医療危機を生んでいる
診断・隔離・治療政策を立て直せ」、小此木潔 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員、2020年04月21日

   https://webronza.asahi.com/business/articles/2020042000004.html

 

  このレポートが描いている「厚労省クラスター対策班」の分析の間違いが、出発点だと思う。

 >クラスターさえ抑え込めば、感染は広がらないという見方は甘すぎるように思える。押谷氏は感染者の8割は人にうつさないという説明もしていたが、本当にそう言い切れるのか、疑問は残る。

 >医師会などはもはや国の方針転換を待てないと、独自にPCR検査センターをあちこちに立ち上げている。このような現実を前に、クラスター対策偏重路線はもはや限界が見えた。

 >日本の現状は、検査不足を事実上是認しつつクラスター対策一辺倒に賭けてきた政府の「ギャンブル」路線の限界が露呈したようなものである。
 クラスター対策はうまくいったはずなのだが、感染拡大はとどまる気配がない。クラスターつぶしという局地戦の成功に目を奪われて市中感染の広がりに気づくのが遅れた「日本方式」は、一連の「コロナ失政」の中心に位置しているのではないかとすら思える。

 >ドライブスルーやウォークスルー検査施設の全国展開、民間検査会社の全面的活用、検査キットの早期配備、地域ごとの検査センターの設置、ホテル以外の宿泊研修施設など隔離施設の確保、アビガンなどの早期投薬による重症化の阻止、人工心肺装置や人工呼吸器の確保と増産、マスクや防護服など医療・介護従事者を守るための装備の充足…これらは自治体や地域の医師会で勝手にやってくれといわれてできるものではない。政府が許認可や費用負担も含めて最大限努力しなければならないものだ。深刻化しているコロナ危機のいま、それができないのなら、政府が存在する意義は一体どこにあるのか。

 ⇒記事内容に同意。クラスター潰しは時間稼ぎと思っていましたが、その間に準備すべきことを準備して来なかったツケが出ていると思います。事態が収束したら、誰がどのような意図でPCR数を抑制して来たのか(政府側も含めて)検証してほしい。
専門家を信じ過ぎてはいけないです。原子力発電所に「全電源喪失対策の必要はない」とお墨付きを与えたのは、当時の「安全規制委員会の専門家」だと聞いています。古くは、「水俣病はチッソのせいではない」と言ったのも専門家でした。

 

▽追記(2020.04.16) 話題のドキュメントが、YoutubeにUPされている。

   https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=gcjRoiA-1Lw&feature=emb_logo

 

▽追記(2020.04.15) 【飯田 哲也 facebok】、4月12日 9:32 ·

   https://www.facebook.com/tetsunari.iida/posts/10222838506930477

 
  昨夜のNHKスペシャル(再放送4月16日(木)に再放送)が話題ですね。日本のクラスター対策(というインパール作戦)を立案した押谷仁教授による事実上の白旗宣言。「韓国やシンガポールのようには検査ができないから、クラスター対策しかない。そのクラスター対策も限界。抑え込める自信がない・・」
この押谷仁教授、1月29日に朝日のインタビューに答えて「重症な肺炎に進行せず、発熱やせき、くしゃみといった症状で収まる人が今回は多いのでは」など、根拠もないままあまりに甘い認識を持っていたので、こんな人を戦略の中心に据えたことも失敗の一因。まさにアジア太平洋戦争で失敗した参謀をそのまま活用したことにかぶります。

 

▽追記(2020.04.15) 【参考→この記事もウソというのか】PCR検査抑制の本当の理由。責任者が告白=「最初から手遅れだった」 [コロナウイルス]

https://cinemacinema.blog.ss-blog.jp/2020-04-14?fbclid=IwAR0Si3fEOEA7nhtXJCFuA892ZoNL1zmaJi3S6-kWjMEqS4e4Xoz-KGjDiFg

 

▽追記(2020.04.12)NHKスペシャル(04.11)で、押谷教授は、「自分たちが助言をし始めた2/25の段階で、韓国やシンガポールのようなPCR検査はすでに不可能な状態だったと。それで、仕方なく(?)、クラスタに絞ったPCR検査という戦略をとったと。」
【早期に真実を話すべきだった】Nスぺ押谷氏に変化、3月22日「PCR検査を抑えていることで踏みとどまっている」⇒4月11日「2月末の時点で感染経路不明が相当数、PCR検査を徹底してもすべて見つけるのは無理だった」
投稿日:2020/04/12/ 04:21 更新日:2020/04/12/ 04:23

▽再放送 「NHKスペシャル▽新型コロナウイルス瀬戸際の攻防感染拡大阻止最前線からの報告」 (NHK総合1・東京) 、4月16日(木)、午前0:50~午前1:55(65分)

  (ここから本文)

   Facebookで「厚労省の講堂に100人近い官僚他が寝泊まりしている」という話や早朝4時ごろに「厚生労働省発のtwitter」で、テレビ朝日モーニングショーと玉川記者への反論が書かれている、ということがあった。後者のtwitterは誤りであったことがすぐに分かったが、官僚さんもお家に帰ったらどうか、とツイートしたことがあった。
 その100人に及ぶ集団が「厚労省内クラスター対策班」であった。
 以下、facebookで書いてきたことであるが、続けて読んでほしい。

 NHK放映の「厚労省内クラスター対策班」とは
 今日(2020年3月28日)、NHKBS1で再放映していた、15:00 NHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」
  これは朝からビデオ録画で観たが、東北大学・押谷 仁教授(政府の専門委員)は、PCR検査よりも「クラスター発見・つぶしをやることが重要」と発言。この番組で「厚労省内クラスター対策班(?)」を陣頭指揮する姿が初めて描かれていた。
 「PCR検査すると医療崩壊が起こる」「新型コロナの治療法がない」「8割がウイルスをうつさない」、さらに最後に「日本が今、行っている、コロナとたたかう方法は、世界からも注目されている」と発言。
 何だ裏SNS上に登場しているさまざまな「ご意見」の根っこが「厚労省クラスター対策班(?)」から出ていたわけだ。
 国会で加藤厚労省大臣が、ニヤニヤして「PCR検査は4000件できる」と答弁して、さぼってきたことのバックボーンを担ってきたのでは。
 しかし市中感染の状況が広がっている現在、彼が心配していた「クラスター以外の感染者が東京に出てきた今」、研究者としての役割が問われる。
 ここにも「原発は安全」などとエリート官僚と一緒に行動してきた大学研究者と同様な「反社会的・反人間的」・民主主義を内部から掘り崩す役割を担っている集団がいることが分かってきた。
 「クラスター対策班」の成果が新聞で発表されていたのは、たかだか12日前だ。
 東京で今日も60人を超える(2020年4月5日現在:143名) 陽性者が出ていると、先ほど(16時過ぎ)TVで流されている(感染経路不明者の増大)。

 「上医師」が警告する事実 

   ▽追記:以下の文章が有料なので読めない、と書かれているので、以下を紹介。

【Youtubeで】新型コロナ対策で人体実験が行われている 医療ガバナンス研究所理事長 上昌広(日刊ゲンダイ発 #上昌広 #新型コロナウイルス ) 

  https://www.youtube.com/watch?v=8EUMDgeSnxA

 中国・武漢市が「震源地」だった新型コロナウイルスは世界中に感染拡大し、WHO(世界保健機関)は「パンデミック」を宣言した。日本でも連日、感染者が増え、「政治決断」の名の下、安倍首相が思いつきで打ち出す対策は効果に科学的根拠が見えない。感染を判断する検査件数も依然増えず、国民の不安は募るばかりだ。そんな状況を、内科医の立場から冷静に分析し、話題を呼んでいるのがこの人。山積する問題の背景には何があるのか。

  ▽有料記事
 「PCR検査」を排除し、「抗体検査」には関心を寄せない「政府のコロナウイルス対策班」の動向について、なぜ批判すべきかを説く「上医師」の分析が読める。
 https://www.fsight.jp/articles/-/46743?fbclid=IwAR3Ifi3E2E_vzFZ-EEmh62QEAdTX2oQDqFnFCPvvJ9GLhTGOSUFGR096k1c

 「国難を救うコロナ対策班」という映像を、NHKBS1で再放映していた、NHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」(2020年3月28日)で観た時から、戦前の内務省官僚が行った監視・探索を思い出した(治安維持法を利用した特高の手法)。
 クラスターという用語から始まる研究者の動きは、国民の健康・安全を守るためではない、「自己実現論」と製薬資本の姿が、見え隠れする。
 そして、NHKが放映した「PCR検査」排除でふりまわされて、保健師が「濃厚接触者」探しという、その先兵をになっている姿は残念だ。
 まじめな保健師が管理職に「4カ日間、熱があり感染指定病院で検査を受けてもらいます」と気弱く語る姿からは、専門家としての力がそがれている。


【参考】春日部・越谷から見た「積極的疫学調査」――記者のレポート。
 新型コロナ検査。埼玉県100人の結果から見えた限界と課題
 「調査の目的化」に意味はない。保健所は医療機関を支援する業務に注力せよ、松浦新 朝日新聞さいたま総局記者
 https://webronza.asahi.com/business/articles/2020040300002.html?page=4


 拡大初期には有効な「積極的疫学調査」だが……
 このように、陽性が判明した人の濃厚接触者を追いかける調査を「積極的疫学調査」という。陽性者がみつかると、その人の行動を調べて、関係者にあたり、症状がでていようがなかろうが検査をして、さらなる拡大を防ぐ。
 積極的疫学調査は、感染が広がり始めた初期には有効だが、春日部の例でもわかるように、帰国者でも濃厚接触者でもなければ検査は遠い。検査を受けられる医療機関は県が指定するが、それは非公表だ。政府は37.5度以上の熱があっても4日は我慢して、4日以上続いた場合に帰国者・接触者相談センターに電話をして指定医療機関を紹介してもらうよう、呼びかけている。(中略)
 「木を見て森を見ない」状態に
 積極的疫学調査は、感染初期に、国内に侵入してきたウイルスなどを追いかけて「封じ込め」をするには有効な調査なのだろう。しかし、春日部の例も、越谷の例も、最初のウイルスがどこから来たかが判明したという話は聞かない。こうした事例は、埼玉県内だけでも枚挙にいとまがない。
 すでにかなり蔓延した状態で、積極的疫学調査は、「木を見て森を見ない」状態になっていると見ざるをえない。保健所の職員は土日もいとわずに出勤して、真剣にこの仕事に取り組んでいる。しかし、その仕事は、結果を後追いするもので、前向きな感染防止に役立っているか疑わしいものになっているといえないだろうか。


 日本でも若い世代に向けて、もっとポジティブ(明確、積極的)な提案を!
 >英国政府が3月24日、新型コロナウイルスの医療現場を助ける25万人規模の支援ボランティアを一般から募ったところ、発表後24時間あまりで50万人の応募が集まった。同国は23日、不要不急の移動を全て禁じる3週間の「ロックダウン」に入った。医療現場も崩壊の瀬戸際にあり、引退した医師や看護師と医学生を合わせ3万5000人がすでに医療現場に入っている。(ロンドン=冨久岡ナヲ)

   ▽追記:本稿とは真逆の評価をしている「デイリー新潮・WEB版」(2020年04月05日 14時59分)の記事が発信されている。
【新型コロナ】死亡者数が少ない日本 世界で唯一の「クラスター潰し」が奏功か?
 
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12280-620359/



 

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