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2020年1月13日 (月)

『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観てきた。

   今日(2020113日)は朝から『男はつらいよ お帰り 寅さん』を西新井(足立区)のARIOに行って観てきた、

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 寅さんが「50作目」として「デジタル寅さん」として復活するというニュースを読んで、昔を懐かしく思い出していた。

 Facebookでも同世代の人の方たちから、そして10年後の世代にも共鳴の声が出ている。

 今、DTP編集している『ひたすら生きて 佐方信一 ある日ある時』(佐方三千枝 編)』の主人公の佐方さんが育った久志の浜(現在は南さつま市坊津町久志)における寅さんと大原麗子の場面を思いだしたりしていた。

 

 映画のストーリーは書けないが、始まってからずっと涙を出す自分がいた。

 渥美清さんだけではなくおいちゃんを演じた方々(森川信、松村達雄、下條正巳)、さくらの倍賞千恵子さんなどなど、そしてマドンナの方々、今回の主人公の後藤久美子さんの今を見て、岸恵子さんを彷彿する姿に、僕の先輩たちは生きていたら、なんといったか。

 

 私は編集者として「好きこそものの上手なり」という言葉を実践した編集者だったなー、と思っている。

 仕事が少なくなったある時期、市民生協のメンバーと九州の産地訪問に行ったとき、毎年、その県の地方紙を買って読むことにしていた。その時に、渥美清さん訃報と思い出の記事がたくさん出ていた。この記事の出稿元は共同通信社だった。 

 ここから始まって、「一、寅さんファン」だったが、寅さんが亡くなり朝日新聞などの著名人の追悼文を読んでいて、みんな全部集めたらユニークな本なるのではないかと、チャレンジした。それが『私たちの寅さん』(「私たちの寅さん」刊行委員会、シーアンドシー出版、199611月)だ。

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 まずは「寅さん」という商標権を持つであろう「松竹本社」に尋ねてみた。当時、芸団協発行の「パフォーマー」という広報誌をやっていたので、松竹・大船撮影所に取材に行ったことがあり窓口があった。

 松竹としては、一定の使用料がかかるが、問題はない、と。ただし息子さんに「了承」を取ってほしいと言われ友人に聞いたら、「ラジオ局」に勤務しているという話なので、Aラジオ局に手紙を書いたら、うちではなくB局だと、電話で教わった。再度、手紙を書きなおしたら、「ご自由に」という手紙をいただいた。

 次に各新聞に掲載されている著作権は、各新聞社などに企画書と「掲載原稿使用のお願い状」を提出していけば、OKとのこと。もちろん既定の原稿料を各媒体(新聞社)に支払うということで。

 但し、執筆者の個々には「許諾書」を出してほしい、というのが媒体各社のメッセージだった。当時は、『マスコミ文化人名簿』なども仕事場に常備してあり、淀川長治さんからは「帝国ホテルの○○室に取りに来なさい」、という直接の電話番号をいただいて、取りに行った。

 掲載する写真は、「大相撲ファンクラブ」(第一生命協賛)の仕事を行ったときに共同通信社に口座をつくっており、松竹さんのOKをいただいていたので、10数点の写真を、本に掲載できた。

 出版して驚いたのは、初出の新聞は朝日、毎日、産経を始めほとんど問題なく、紙面で紹介していただいたり、本になって喜んだ著者が、チラシを作ってくれないかと申し入れられたり、このような企画をする編集者の顔を見てみたいと、新聞記者の方々が訪れてくれたりして、こちらが恐縮した。

 おかげさまで初版も多くすることが出来、そのご増刷が続き、3万部まではいかなかったが「売れる本」になった。

 昔、私が所属していた出版社の社長から「3万部、売れる本をつくったら、1年間、遊んでいていいから」と冗談のように言われたのを、当時、思いだして書いておく。

 

「私たちの寅さん」/目次(あいうえお順)

 

実在の友達という感じ        秋山 仁(数学者) 12

生涯かけた「造形」見事       井上ひさし(作家) 15

彼らしい死に方           永大輔(作家) 21

夢に終わった〝アフリカ編″     オスマン・サンコン(タレント) 24

「ねぶた」と棟方志功と渥美清さん  片岡鶴太郎(タレント) 27

寅さんは亡くなったが、平成もいい笑いでいこう 加藤芳郎(漫画家) 34

寅さんは大人の夢物語        川本三郎(映画評論家)38

「寅さん」の世界 失われた楽園の物語 京極純一(東大名誉教授) 46

お天気衛星 暑さの峠越え      倉嶋 厚(気象研究家・エッセイス) 52

優しかった兄ちゃん         黒柳徹子(女優) 54

三十年来のお付き合いをさせていただいて 佐藤蛾次郎(俳優) 57

仕合わせそうな顔して 人生の至福語れる特技 佐藤忠男(映画評論家) 58

鍛えた話芸の素晴らしさ       佐藤忠男(映画評論家) 62

七〇年以降の「日本の顔」      白井佳夫(映画評論家) 66

ごく自然に、余韻残して       白井佳夫(映画家家) 73

「寅さん、どうぞごゆっくり」    高木家のおかみさん 78

渥美清と寅さん           谷沢永一(関西大学名誉教授) 82

仕事にありつけると祝杯       谷 幹一(コメディアン) 89

キャラクターの魅力が「寅さん」

長寿の秘密             友成純一 (演劇評論家) 90

寅さんへの手紙 

役者はつらいよ、楽しいよ      長山藍子(女優) 99

寅さんへの手紙 生き方の「わが師」 畑田重夫(国際政治学者) 103

最近の「笑い」批判         ポール牧(コメディアン) 115

寅さんへの恋文だった、主題歌

「男はつらいよ」          星野哲郎(作詞家) 118

寅さん的なるもの          松尾羊一(放送批評家) 122

寅さん 窓・《眠》         (朝日新聞) 128

さようなら、渥美清さん 生涯ボランティアに生きた

寅さんの心             山田和夫(映画評蒙)131

最後の映画スター          横澤 彪(コラムニスト) 138

長寿映画・寅さん          吉田 武(共同通信編集委員) 141

渥美さん逝って知る秋の風 

日本映画史に刻んだ庶民の心     淀川長治(映画評論家) 149

◇評伝・社説

禁欲的な映画スター(評伝)      秋山 登(朝日編集委員) 156

評伝 渥美清             吉田 武(共同通信編集委員) 160

みんなを癒した寅さん         中村輝子(共同通信編集委員) 165

実生活でも人情家           長谷川正人(赤旗記者) 176

◆海外からのメッセージ

「小さな自由」の具現者        フランス・ルモンド紙 182

「アジアのチャプリン」と渥美清さんを

称賛                 米誌ニューズウィーク 184

「昔流の生き方」失う         ニューヨーク・タイムズ 186

渥美清さん死去「大変なショック」   ヘルムート・チルク(前ウィーン市長) 188

「アジアのチャプリン」        赤旗 191

寅さんの観客動員八千万        朝の風(赤旗) 193

▽ 『男はつらいよ』全48作一覧 196

▽出所一覧表 198

■写真提供(社)共同通信社

 

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