私たちの行動を監視しているGoogleシステム
「Gmail」をメーラー(電子メールの作成や送受信、受信したメールの保存・管理を行うソフトウェアのこと)としてはほとんど使っていないが、最近、「Google Maps Timeline」というメールが来ていた。Googleのアカウントを持っていて、なおかつGoogleマップを使ってロケーション履歴機能をオンにしているかららしい。
(下の図版は情報を削除した後のモノ)
中身を見てたら、「11 月のハイライトをお届けします」(Google Maps Timeline <noreply-maps-timeline@google.com> と表示され、1年間に及ぶ(もっと多いのか?)自分の行動(研究会や会議で出かけた場所、とどまった施設、飲み屋・食事の場所、温泉で行った旅館など)がすべて見られるシステムの紹介だった。
日付を入れてみると(上の図版の左肩に日付を入れる) 、10月に行った「乳頭温泉・鶴の湯」が出てきたり、先月、沖電気OAKの勉強会で泊まった浦和の「別所沼会館」が出てきた。
池袋の飲み屋さんや「アリスの飲んべー会」の日にアクセスすると越谷駅前の所定の場所が出てきた。
せんげん台にある「障害者就労移行支援事業所・世一緒」の事務所にパソコンの設定に行った日などもわかる。
なんという情報筒抜けの生活をしていたか、唖然とした。
Googleとして申し訳程度に、「このデータは本人だけが閲覧できます。Google はユーザーのプライバシーとセキュリティを保護しています。 詳細」「現在地はモバイルデバイスから送信され、閲覧できるのは本人のみです。」と書かれているだけだ。
個人情報の保護などと謡いあげている時代に、なんというシステムを開発しているのか。
Google Maps Timelineの中身を詳細に読んでみると、発信源は「タブレットとスマホ」ということがわかり、何とか遮断した。
WEBで検索してみると、「2018年を振り返って、訪れた場所と年、国が地図と共に表示されていて、結構面白いなと思いました」と書く人もいるが、いかがなものか。
足跡を残すライフログって面白い
https://japanese.engadget.com/2018/08/05/google-2-google-tips/
ジョージオーエルの「1984年の世界」が、超監視社会として現代中国に登場しているように、人権保障がない社会になってしまう。
本を紹介するWikipediaには「作品の舞台となるオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョン、さらには町なかに仕掛けられたマイクによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。」
https://ja.wikipedia.org/wiki/1984%E5%B9%B4_(%E5%B0%8F%E8%AA%AC)
Google Maps Timelineの削除の方法を引用しておく。
Google マップ アプリの場合
ロケーション履歴をすべて削除する
1.Android デバイスで Google マップ アプリ Google マップ を開きます。
2.右上の個人アイコン メニューをクリック⇔ 次の操作 [タイムライン] タイムライン をタップします。(各種設定がオフになっていなければ)
3.右上のその他アイコン その他 次の操作 [設定とプライバシー] をタップします。
4.[現在地設定] で [ロケーション履歴をすべて削除] をタップします。
5.画面の指示に沿って操作します。
ウェブブラウザの場合
1.ウェブブラウザで Google マップのタイムラインを開きます。
https://www.google.com/maps/timeline?pb#spf=1576635216884
2.右下の設定アイコン Settings icon 次の操作 [ロケーション履歴を自動で削除できます] をクリックします。
3.画面の指示に沿って操作します。
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