「映画 新聞記者」を観てきた。
昨日(2019年7月18日)、「映画 新聞記者」をほぼ満席の「角川シネマ有楽町」で観てきた。原作は、以下の『新聞記者』(望月衣塑子著、KADOKAWA、2017年10月12日)――「感想 望月 衣塑子― 読書メーター」のページ参照。
《明日の映画の為に読書。映画の前情報で安倍政権に対するかなり尖がった紹介がされていたので、安倍政権の話が中心なのかと思ったら、著書の自伝的内容+新聞記者・ メディアの現状が描かれた、かなりあっさりした本でした。記者志望の中学生が読んでも……》
https://bookmeter.com/books/12301803
不思議な場面――「自殺した官僚の最後の電話相手は若手官僚、だという場面。主人公の女性記者に突然上部機関員の男から電話が入ること」など、現代中国の「電話でデモを指示する国家」に相似した社会になっていること。
「twitterなどで、発信する大きな作業部屋に若手官僚がいること」「与党パートナーに指示をと声高に話す幹部」、このような情報操作社会が描かれているが、あるならば「表示」してほしい。
「タワーマンションに住む若手国家公務員官僚」――年収はいくらでしょうか。
映画では明示されていなかったが、もう一冊、昨年末でている『官邸ポリス 総理を支配する闇の集団』(著者 幕蓮、講談社、2018年12月12日)も参考にしたのだと思う。
https://www.excite.co.jp/news/article/Bizjournal_mixi201903_post-14984/
「首相を支配する官邸ポリス、闇の警察集団…首相の敵対人物を追い落とし、世論操作」、ビジネスジャーナル、2019年3月28日 21:00。
新年早々、読んだときは、上から目線で「官邸の意向で書かれた本」か、と少し気持ち悪い読後感だったが、facebookでの感想も少なかったのが気になっていた。
私たちの先輩編集者が『菅生事件』『松川15年』(1964年)『警察黒書』(1969年)『CIA黒書』(1968年)など、反権力的な出版物を企画・編集していた時代もあった。
社会科学書分野に読者もいた時代だったが、現代で本映画を製作した監督たちもエライ人たちだ。
http://www.junposha.com/news/n21418.html
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