関西生コン・関連業種別ユニオンの研究《その2》――バラセメント・コンクリート圧送
関西生コンの武委員長の講演から始まった「関西生コンの研究」の《その2》が下記のように開催された。
研究会の発信案内には、「生コンとバラセメントの輸送運賃の引き上げを求めて12月12日から関連の業種別ユニオンがストライキ闘争に入りました。今回の生コン関連のゼネストで生コンのミキサー車の1000台、バラ輸送車の500台がストの対象となりました。1週間の闘争をへて大きな成果を勝ち取り、妥結しました。2010年につぐ大ストライキの貴重な経験を、東京でも共有したいと思い、緊急の研究会を企画しました」と書かれている。
▽追記(2018.10.06) 関西生コン支部労働組合運動の重要性 ◇事業協同組合、バラ・圧送・生コン業界と職種別労働組合の意義――木下武男研 究会代表が「分析・解明」してきた事実
◆30名の参加で、「生コン関連業種別ユニオン連続講座」の第2回目を開催。
◆第2回目は2018年9月29日(土)午後13時~17時、都内:港区麻布台の大阪経済法科大学アジア太平洋センターセミナーハウス2F大研修室(土)、営団地下鉄神谷町下車5分、で開催された。
開会の前に武建一連帯労組関西生コン支部委員長および20名もの一般組合員の「不当逮捕」に抗議して、西山直洋さん(全日建連帯労組関西生コン支部)から『何故、彼らは「闘う労働組合」つぶしに狂奔するのか――利権集団、差別集団、裏切り労組、警察権力が一体となった連帯攻撃が意味するもの、その狙い』が表明され、この間の反動的な攻撃にたいして、断固たる闘いをすすめるとアッピールされた。
つづいて研究会にうつり、今日のテーマ:「生コン関連業種別ユニオンの発展」として――Ⅰ部:バラセメント業界について、西山直洋さん(全日建連帯労組近畿セメント支部近畿地本書記長)/Ⅱ部:コンクリート圧送業界とその労働について、阪口充さん(近畿コンクリート圧送労働組合副委員長)と梶山義雄さん(近畿コンクリート圧送労働組合書記長)からレジュメに基づいて話された。
当日の報告は、バラセメント輸送(セメント材料を運送するバラ車)⇒生コン製造・運送(ミキサー車)⇒コンクリート圧送車プラス打設工事、そしてそれぞれの業界とその相互関連が解きほぐされ、産業政策に基づく協同組合・「業種別ユニオン」づくりのプロセスが解明された。
2010年の「139日のゼネラルストライキ」の成功は、「生コン⇒バラセメント輸送⇒コンクリート圧送」方式の「三位一体ストライキ」が実現して、要求が勝ちとられたことも力説された。
今回の攻撃は、この関生方式が、近畿全体に、そして建設労働現場をはじめ全業界に広範囲に広がることを恐れた攻撃であることがよくわかった。
◇バラ車とは:粉末の袋詰されていないセメント(バラセメント)を運搬する車。
セメント工場からコンクリートプラントまでのバラセメントの運搬に使用している。 セメントローリー、粉粒体運搬車とも呼ぶ。
◇コンクリート圧送労働とは:ゼネコンなどのビル・マンション建設現場で、基礎などコンクリートで作られる部分の型枠に、コンクリートを流し込む事。公共事業現場には、「コンクリート圧送施工技能士」などの資格が必要とのこと。
「種別職種別ユニオン運動」研究会
http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/
さらに武委員長をはじめ組合員多数の逮捕にかかわらず多様なメッセージがだされているが、第3回の講師をしていただく方のホームページでも連帯のメッセージが発信されている。
搾取と闘う社会変革の闘士たち(2018年9月10日 追加・更新)
「社会的連帯経済―ネットワークでめざす新たな社会構想――津田直則(桃山学院大学
名誉教授)のホームページです」にUPされた。
http://www.socialeconomy.biz/index.html
「日本資本主義の縮図ともいうべき物語があります。それは第二次大戦後生まれた建設業界の中の生コンクリート業界において、大企業に搾取されている中小企業経営者とそこで働く労働者たちが搾取と闘ってきた50年以上にわたる物語です。しかもこの物語は、資本主義の矛盾を克服していく労働組合戦略を生み出した戦士とそのリーダー武建一の物語でもあります。しかし正義のために命をかけて闘ってきた彼の生き方は真実を知らない多くの人たちから誤解を受けてきました。彼の闘いは、搾取の根源である大企業資本との闘いだけではなく、それと一体となった検察、暴力団その他の右翼、更には彼を裏切った共産党等との闘いでもあります。以下では彼の聡明な頭脳とそこから生み出された日本の未来を切り開く戦略について説明いたします。彼の支持者は全国に広がってきています。」
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