“やなさん”(柳澤明朗さん・元労働旬報社社長)の現代ルポ論を紹介!
1970年代初頭からほぼ20数年間、労働旬報社社長を担いながらベストセラーになった『どぶ川学級』、『教育は死なず』、『日本フィル3部作・友よ未来をうたえなど』を編集した名編集者(1934年[昭和9年]生まれ)。今年(2018年)4月25日に残念ながら永眠した。
健在だったが、アルツハイマーを罹患した後(2012年)に下記のHPを立ち上げていた。
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/yanagisawa/yanagisawa-index.htm
先日、“やなさん”と一緒にルポに挑戦していた「現代ルポルタージュ研究会」のメンバーが集まる会合に出た。
席上、会員の小川緑さんからファイルされた文書を見せていただいた。
これは後学の若い世代に読んでいただこうと、新しいページを「熱闘‼ 現代ルポ論の進化のために――「現代ルポルタージュ研究会」での発言メモ」と題して、ページUPした。
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/yanagisawa/gendairuporon.html
「19歳以上の人生なし」は、若い時、一度だけ聞いていたが、軍国少年時代の夢と現実は、戦後世代には到底体験できない、事実が描かれている。
ここに収録した文章は、“やなさん”の定年後、私が社を退職した後に書かれたものなので、ほとんど初見なのだが、1980年代に「現代研究会」(山科三郎、石坂悦男、田端博邦、富沢賢治、佐々木一郎、加藤哲郎、渡辺治各氏他)で“やなさん”が「海図なき航路」という文書で書かれていたのがベースになっているようだ。
最晩年、毎日のように電話があり、HPの柱に記した――「柳澤さんへの手紙―時代をどう読み解くか、•国家と時代の変容を読み解く、•支配と企業社会の変容を読み解く、•教育は今何が問題か」――、このようなテーマがまだ未解明なのだ、と7年前に言い残して、去って行った。
熱闘‼ 現代ルポ論の進化のために――「現代ルポルタージュ研究会」での発言メモ
19歳以上の人生なし 靖国の“英霊”となり靖国神社へ――村中の期待を一身に受け
●2001年11月23日 23:43
**若者の自分発見の旅とともに……<ぞう>シナリオ原案あらすじ
●執筆時期不明
現代における人間疎外の事実・性質・原因をどうとらえるか
その回復の事実の発見とルポ・表現の可能性
●2000年9月21日
私の残日録 または残本録 戦後50年の評価といま、何を記録するのかへのヒント
●1995年1月28日
「事実とその表現」についてのノート
●1994年9月3日
事実の発見、とらえ方
●1994年1月30日
事実を構造的にとらえる
●1992年7月25日
◆「現代ルポルタージュ研究会」とは!?
▽以上の文章・テキストは、「現代ルポルタージュ研究会」の会議で配布されたもので、会員の小川緑さん(山梨県北杜市在住)から提供されました。
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