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2018年5月

2018年5月23日 (水)

《ジャパンビバレッジの闘い》が示していること

▽追記(18.07.11)

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html


   ジャパンビバレッジの件、リーダーのAさんの懲戒解雇、回避できました。
 POSSEの青木さんより。

 
  三日間の出社停止となりましたが、勝利と言ってよいと思います。
 皆さまのご支援・共闘のおかげです。本当にありがとうございます。
 以下、当該のAさんからメッセージを転送します。

 いつもお世話になっております。
 本日、懲戒処分の内容が決定しました。

 7月11日より3日間の出勤停止

 皆さまのお陰で懲戒解雇を回避することが出来ました。
 ありがとうございます。

 会社がいくら不当な事をやって来ても
 戦えば勝てるという事を社会に発信していきたいです。

 まだまだ戦いは続きますが、今後とも宜しくお願いします。

 仮名:A

 180711tutidasyatyou


  △サラリーマンに安全な食を、たのみます。友人になりたいと願っています。
   働く人に公正な労働条件を。 (編集子)

▽ここから本文。

5月のメーデー以降に立ち上げた《ジャパンビバレッジの闘いは今――サントリーグループの「ジャパンビバレッジ」の組合つぶしと闘う「ブラック企業ユニオン」(総合サポートユニオンブラック企業支部)![業種別職種別ユニオン運動]研究会]のページ》は、たちまちのうちに350人以上の単独アクセスと、1000ほどのビューアがある。

180523japanbeverage2

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

この総合サポートユニオンは、木下武男さん他が提案している[業種別職種別ユニオン運動]研究会]に参加しているメンバーで、エステ業界の女性ワーカーズの声にこたえて「ホワイト労働協約」を制定する活動に成功している新種のユニオン。

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/170902dai1kaireikai.html

 

なぜ新種かというと、企業の枠の中の労使関係づくりではなく、企業の外側に陣地を作り、その業界の賃金・労働時間・労働諸条件を規制する運動を広めて、まず個人であってもユニオンに参加を呼びかけ、少なからずの青年・女性たちの共感を得ていること。

 http://bkunion.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

 《「ブラック企業ユニオン説明会ウィーク ~ゼロから始める労働組合~」を開催します!》

http://e-union.sakura.ne.jp/

 

またこれまでのような「党派」には関係なく(これは編集子の見方)、自主的に労働組合運動をおこし始めた青年たちだ。もしかしたら木下先生が好きな「ユニオニスト」が誕生しているのかもしれない。

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 文春オンライン・ブログで今野晴貴さんNPO法人「POSSE」代表理事)が書いているが、ジャパンビバレッジの闘いを書いたSNSは、「800万ほどのアクセスがあった」と書かれており、1975年に行ったスト権スト(国労などが中心になった)以来の「スト迷惑論」をのりこえ、市民・利用者の共感を得たと報じている。


 青年ワーカーズのストなど、この生きづらい世の中でなかなか起こらない事態と思っていた状況が広がっている中で、起こったわけだ。

《東京駅の自販機ストライキは、なぜ「共感」を得たのか》、20180520 0700分 文春オンライン、今野晴貴(POSSE代表)。

 https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12113-030698/

 

 

 ▽今野さんは書く――たたかった側について。

働く若者たちにとって、もはや特定の会社に期待するのではなく、どこの会社で働いていようとも、労働組合で闘うことによって、法律を守らせ、賃金を上げ、残業時間を短くして、普通に生きられることを求める労働者の姿が、共感を得る理由だったのではないだろうか。

(中略)

「ストライキは、労働者の『伝家の宝刀』と言われているらしいじゃないですか。強い思いを持った仲間が集まれば、会社や社会を変えることができるんだと実感しています」(Aさん)

以上の指摘は、正規だろうと非正規であろうと、一人ひとりの青年・女性への貴重なメッセージではないか。

 

2018年5月21日 (月)

「インターネット事業団が更新しているページ」のご案内

201851日以降

 

   インターネット事業団のページ

 

 ◆2018.05.01:「ジャパンビバレッジのページ」発信――★サントリーグループの「ジャパンビバレッジ」の組合つぶしと闘う「ブラック企業ユニオン」(総合サポートユニオンブラック企業支部)!

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

 ◆2018.05.01:「キッチンとまとのページ」――20185月のメニュー

  http://www.kitchentomato-workers.com/index.html

 

 ◆2018.05.05:「佐々木洋のページ」

 20180505日 『朝日新聞』(201855日朝刊、読書欄「情報ホルダー」)で、『生物学と個人崇拝』(ジョレス・メドヴェージェフ ロイ・メドヴェージェフ選集第3巻)が 紹介されました。

  http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#asahisinbun180505

 

 20180505日 NPO法人ロシア極東研4月究会報告要旨 (研究会の質疑をふまえ一部改訂)、   2018.04.27.pm18:30-20:15 於:北大学術交流会館、報告 佐々木洋(本会会員)

ソ連の’1945千島占領 はソ米共同 ㊙Project Hula Project Hula =装備 (艦船等)・訓練・引渡し計画に拠るものだった―根室振興局企画展の『運命の9日間』(Aug.28Sept.5)によせて―ソ連の南千島・歯舞諸島占領に関する試作年表(4月研究会後改訂)201855日現在。

  http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#sorenno180505

 

 ◆2018.05.08:「ジャパンビバレッジのページ」

 56日(日)の「ジャパンビバレッジ闘争についての緊急集会」の模様をUP。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

 ◆2018.05.12:「水辺の市のページ」

 20180512日(土):写真で見る20180508日(火)の風景をUPしました。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/180508mizubenoiti.html

 

 ◆2018.05.12:「越谷発:農家のページ」――「キッチンとまとのページ」

 田村實さん(越谷市神明):身土不二を自らが担う

  http://www.kitchentomato-workers.com/171207kosigayahatu-nouka.html

 

 ◆2018.05.12:「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 20180513 2017114日に開催された「第2回例会」の報告が、『労働法律旬報』(20181月下旬号、1903+4号、発行日 2018125日、20182月上旬号、1905号、発行日 2018210日、旬報社、本体2,000円+税、旬報社、本体2,000円+税)に掲載され、その全文が本サイトで読めるようになりました。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 ◆2018.05.13:「世一緒のページ」

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/yoisyo.html

 

 20180510日  2018年度定期総会記念シンポジウム:障害のある人も生きづらさを抱える人も―いま地域で問われる「働き方改革」とは、ご案内。

 20180509日 障害者就労移行支援サービスって! ――ワークオフィス「世一緒」のご案内。

 20180509日  2018509日(水)のすいごごCafe――第2期、最初の土田良幸さんの「働く私からの平成史」をUP。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/suigogo-1.html#tutida180509

 

 2018509日 ▽2018221日(水)、埼玉トヨペット(株)を退職された渡辺新一さんがゲスト。

 20180509日 「職場参加ニュース」(58号、20184月号)、▽SSTL職場参加ニュースNO.58を発行しました。A4版フルカラー・10ページで内容は次の通りです。就労移行支援サービス事業所「世一緒」、プレオープン経て4月から開所――どんな障害があっても街の中で一緒に働きたい―その思いを応援します/こんな仕事をやってくれる人がいたら―人手不足の職場・地域のお手伝いをいたします。

 ▶CONTENTS◀いっしょにはたらいて まちにそよかぜ―就労移行支援「世一緒」オープン 1 /就労移行支援「世一緒」とは 2 /職場・地域ひろがりつうしん 4 /共同連マラソントーク 6 /共に働く街べんきょう会「福祉ドレイ工場の闘い」7 /世一緒NOWミニ版 8 /カレンダー 9 /スタッフ日記 10

 

 ◆2018.05.16:「仕事おこしのページ」――仕事おこし懇談会こしがやプラスα

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/shigotookoshi/index.html

 

 ◆2018.05.17:「五十嵐仁のページ」

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/igarashi-index.htm

 ◇最新刊! 『打倒 安倍政権―9条改憲阻止のために』(学習の友社)をご案内。

 ▽新着情報  2018.05.17  (別のページへ)

 「日刊ゲンダイなどへのコメント集」[「五十嵐仁の転生仁語」、221日(水)~514日(月)]

 今こそ「水に落ちた安倍は打て」―安倍政権打倒に向けての追撃戦が再開された、日本科学者会議『東京支部つうしん』No.6062018年4月10日付

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/ronkou.htm

 

 ◆2018.05.18:“すいごごCafe” (20185月)のページ

 ▽ 「東大『闘争」の前と後」――[2018516日(水)の模様]。●水谷 淳子さん (耳鼻咽喉科開業医)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/suigogo-1.html#mizutani180516

 

 ▽2018.05.20

 「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 第4回例会が開かれました。講師は浅見和彦(専修大学教授)さん。テーマ「▽イギリス一般労働組合の歴史から学ぶ」でした(2018519日(土)午後13時~17時)。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 ▽201804月~

 

 ◆2018041日:「キッチンとまとのページ」――20184月のメニュー

 

 ◆20180415日:世一緒のページ

 

 東武線せんげん台駅西口に開設した障害者就労移行支援事業所 せんげん台世一緒(よいしょ)の募集案内。

 

 

 

 ◆20180415 +23日 世一緒-大久保製壜のたたかいページ

 

  開催します。「共に働く街を拓くべんきょう会」――420日(2018年)、大久保製壜闘争DVDの上映・講演会 。開催しました。

 

 

 

 ◆20180416日:「水辺の市」のページ

 

 写真で見る20180410日(火)の風景をUPしました。

 

 

 

 ◆20180418日:「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 

  ◆第4回例会―事例研究のための素材 その3――【新しい労働組合運動の構図、浅見和彦のページ】

 

  ◇戦後日本の労働者と労働組合運動――その現段階と課題、浅見和彦、『唯物論』、東京唯物論研究会、201511月、No.89」。◇新しい時代の活動家像を考える――「人権2―調査と研究」[PDF]  、岡山 : おかやま人権研究センター、220号、201210月。◇「日本の労働組合運動の新しい構図」――『経済科学通信』(2012年8月号、No.129)。◇戦後日本の組合組織化運動とその論点――ローカルユニオンの歴史的な文脈、浅見和彦、月刊全労連、200710月号。◇戦後日本の労働組合の組織化戦略と活動――その経過と論点、浅見和彦、専修経済学論集、4232008 03月、A5判35p。 20180417

  ◆第4回例会―事例研究のための素材 その2――▽イギリスTGWUを学ぶ全国一般全国協、労働運動再生への挑戦、いま全国一般全国協の局面を語る――遠藤一郎さん(全国一般全国協議会書記長)に聞く(労働運動活動家全国ネットワーク「LANN2008年冬号掲載、20091月PDF発行)

 

 ▽中林賢二郎の『現代労働組合組織論』(19796月刊)で明らかにしたこと

  1970年代におけるイギリス運輸一般労働組合運動から学ぶ、原題:補論 イギリス運輸一般労働組合の教訓と一般労働組合の課題

 ▽企業別組合と現代労働組合運動の組織論的課題、中林賢二郎、大月書店、『日本の労働組合運動 519856

 

 イギリスのショップ・スチュワード――イギリス労働組合運動における職場組織と職場委員、掲載誌:研究資料月報 / 法政大学社会労働問題研究センター、法政大学大原社会問題研究所 、(通号 278) 1981.08(PDF版)

 

 『イギリス通信――経済危機と労働運動』(中林賢二郎著、学習の友社、新書版、1981925日)

 《書評》イギリス労働運動の現状をどうとらえているか

 日本の社会科学者が現地にみた現代イギリス労働運動の最近の動向――中林賢二郎著『イギリス通信――経済危機と労働運動』を中心にして、芹沢寿良、昭和57年(1982331日発行、高知短期大学『社会科学論集』第43号抜刷

 

 

 

 ◆20180418日:「ユニオン・労働組合に入ろう」のページ

 

 『私が歩んだ労働組合運動――品川・目黒の活動家の聞き取り報告 第三集』(同編集委員会刊行、目黒労協内[目黒区鷹番311 石田ビル302]、2017111日発行。

 

 『季刊 セオリスト』(2018年春号、010号、編集・発行 東京公務公共一般労働組合、201841日、〒1700005、東京都豊島区南大塚23310500円)の紹介。

 

 ▽追記:公務公共一般労組づくりと職種別労働組合運動の構築へ――「ある編集者のブログ」紹介[201857 () ]。

 

 

 

 ◆20180425日:「NPO本をたのしもう会」のページ

 

 20186月開催の講演会:丹羽宇一郎さん

 

 「いまこの国のかたちを考える」(元伊藤忠商事会長、元中国駐在大使)

 

 

 

 ◆20180330日: 石塚秀雄のページ

 

 座談会 フランスの地域医療介護の動向と在宅入院制度、松田 亮三 、 小磯 明 、 吉中 丈志 、 石塚 秀、いのちとくらし研究所報 (61)、 3053 20171231

 

 モンドラゴンの現在と研究の到達点 (特集 モンドラゴン : 労働者協同組合の現在)、 石塚 秀雄、大原社会問題研究所雑誌 = The journal of Ohara Institute for Social Research 710)、 217 201712

 

 フランスの医療事故補償制度の現状、石塚 秀雄、いのちとくらし研究所報 (59)、 3945 20170630

 

 

 

 

◆「研究所ニュース」 (非営利・協同総合研究所いのちとくらし)

 

No.452014.02.28)からNo.612018.2.28

 

海外医療体験】スペイン透析体験記(その1)●研究所ニュース No.61 2018.2.28

 

外国語勉強法(1)――石塚秀雄氏の場合(その1)●研究所ニュース No.60 2017.11.30

 

三木清の協同主義●研究所ニュース No.58 2017.5.31

 

マルクス『ゴータ綱領批判』と保険共済●研究所ニュース No.57 2017.2.28

 

『資本主義を超えるマルクス理論入門』を読む――渡辺憲正・平子友長・後藤道夫・箕輪明子・竹内章郎・小西一雄、大月書店、2400 円●研究所ニュース No.56 2016.12.10

 

差別社会の克服と社会的経済●研究所ニュース No.55 2016.8.31

 

年金積立金の市場化はいかがなものか●研究所ニュース No.54 2016.6.30

 

「空想から科学へ」●研究所ニュース No.53 2016.2.29

 

 EUにおける社会的経済の動向●研究所ニュース No.52 2015.11.30

 

ベニスの商人、ヘイトスピーチと保険●研究所ニュース No.51 2015.8.31

 

シカゴの若者雇用創出運動●研究所ニュース No.50 2015.5.31

 

ピケティ『21 世紀の資本』の前後読み●研究所ニュース No.49 2015.2.28

 

  EUの派遣労働と非営利・協同組織●研究所ニュース No.48 2014.12.15

 

EUの最低賃金について●研究所ニュース No.47 2014.09.01

 

国分寺市役所における公務労働と業務委託●研究所ニュース No.46 2014.05.31

 

フランスの社会的経済・連帯経済の規模●研究所ニュース No.45 2014.02.28

 

 

 

 

 

2018年5月 7日 (月)

公務公共一般労組づくりと職種別労働組合運動の構築へ

 以前、本ブログで以下のような紹介文を書いてきた。

 

 ▽14/02/27、小林雅之著――東京争議団運動のDNAたっぷりの労働組合組織づくりを描く――『上を向いて歩こう』(本の泉社、20087月)

 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-a6ac.html

 

 

 「現代労働組合研究会のページ――東京労働争議研究会のことなど」

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#kobayashi

 

 

 

その小林さんから、『私が歩んだ労働組合運動――品川・目黒の活動家の聞き取り報告 第三集』(同編集委員会刊行、目黒労協内[目黒区鷹番311 石田ビル302]、2017111日発行)と『季刊 セオリスト』(2018年春号、010号、編集・発行 東京公務公共一般労働組合、201841日、〒1700005、東京都豊島区南大塚23310、500円)を寄贈された。

 

 

 さっそく読んでみたが、前者は「青春とロマンの時代 品川地域運動を原点として」、編者まえがきでは“今回は、東京公務公共一般労組の現役役員の小林雅之さんの聞き取りと、市川平八さんを中心に地区労での活動の「まとめ」を作成しました。小林氏は、本文にもあるように品川の金属の職場でさまざまな経験を積み、東京争議団共闘の事務局長、都の非正規社員を組織する活動を進めています“と書かれている。

 

 180507kobayasi2

 小林さんは、1960年代半ば以降の高度成長期に多数の労働組合活動家が登場した「黄金期」の一員で、カコストロボの「従業員組合」を変え、「女性工員が果敢にたたかった姿」を語り、品川労協の地域労働組合運動の影響を受け(発刊の意図)、日立資本の系列支配攻撃(乗っ取り)とたたかい、全国金属へも加盟し、「企業再建闘争」をたたかった。

 

 この争議のなかで「東京争議団」運動の一員として、「ド根性路線から脱却して運動路線をつくり、自らの争議解決をめざし東京総行動方式の一員として」事務局長を担った。

 

 

 

 後者の『季刊 セオリスト』は、“『私が歩んだ労働組合運動』編集委員会は、東京品川・目黒地域の(元)活動家への聞き取りをこれまで6人について行ない、報告集として3回発行されています。そのなかで公共一般現副委員長で公共一般創立以来のオルグでもある小林雅之氏に聞きとりした第三集(2017111発行)から、公共一般創立に関わるお話について、今回セオリストに転載することになりました。その後セオリスト編集部から追補的な聞き取りもして、加筆修正しました。”と。

 

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 ほぼ、『私が歩んだ労働組合運動』の後半で展開されている流れ通りなのだが、最初に持ってきている話は、「協同組合か労働組合か」と中西五洲さんから「一緒にやらんか」と勧誘された葛藤が出ている。「ちょっと身近すぎて、そうだったのか」と編集子も思わざる得ない事実が描かれている。

 

 

 

 「インタビュー 公共一般の組織と戦略構想はどのように準備されたのか――『季刊 セオリスト』」では、「ご本人が徹底した妨害に遭った」こと(労戦がらみの困った話)や公務員組合にはオルグという姿がいなかったこと、そして、自治体関連労組協議会の結成、都区一般(現・公共一般)の組織化、独立してまたたくまに2,000人の組織へ。

 

 組織の神髄は、「徹底的な単一・個人加盟」とし、「独立組織」を志向し、「公務職場だけでなく民間職場まで」視野にいれた組織づくりをたたかい取ってきて、「公務公共一般」という組織になったこと。

 

 今後の課題として、「職種別で市場横断的な組織を構築中」としている以下の点(少し長い)が、重要なポンインとではないか。 

 

 ■職種別にも最低賃金闘争を追求中

 

 いま保育ユニオンは500人いますが、公立園、民間園どこで働いても最低時給2000円で働かせろと要求し、エキタスと一緒に毎年数回デモを実施し、自治体に向けて学校栄養士たちと一緒にストライキも打って闘っています。

 

現場の非正規保育士は、全都自治体当局と保育労働者に向けて膨大なアンケートをとり、最低時給2,00円の理論構築をしてきました。既に時給1,500円を越えた保育士がどんどん増えている状況下での闘いです。

 

 昨年2,00円突破目指してストを打った板橋区の学校非常勤栄養士は時給1,50円を突破しました。

 

 200以上ある分会には、保育士分会、栄養士分会、図書館司書分会、非常勤講師分会など、そもそも職種別にくくられた組織が多数存在しています。これを雇い主が知事や区長、市長だからということで行政縦割りにくくっていたのですが、ここには企業内運動の限界がみえている。非常勤職員という一くくりで当局は賃金を決めてしまうが、本来は職種・職能別に賃金を引き上げていかないとだめだと考えてきました。

 

 そこで職種職能別に全都を横断的に組織編成していく取り組みをしてきました。すでに6つの職種別ユニオンがあり、2,200人がいます。これからの賃金闘争にこの職種別闘争が、ナショナルセンターそして産別闘争においても決定的な変革をもたらすだろうと展望しての、取り組みが始まっています。

 

 

 さらに注目されている点は「青年ユニオン」が果たす役割、「労働協約の拡張適用をめざす」こと、「NPOづくりと労働者供給事業」、「地域活動の重視」を打ち出している。

 

 

 

 編集子が、1978年の沖電気の大量指名解雇争議、1980年代初頭の雪印食品争議などのインフォーマル組織とのたたかい、日本航空などの民間第一組合の争議を見てきたものとして、「労働組合運動における組織化」をめざす話は、禁句だった、と思う。

 

 70年代の争議を終えた「日本製紙」争議団のメンバーが、「労働問題研究所」を名乗り組織化をめざしたが、進路・成長への道筋は不可能な状況だった。

 

 

 そのなかで、3000名を超える組織化を進めた、小林さんと「都職労統一派」(小林さんの命名)のご苦労は、全国の青年・女性たちが学ぶ点が多いと思う。

 

 

 

 ▽追記1:一緒に送られてきた『季刊 セオリスト』(009号、2018年冬季号、201811日号では、「木下武男、業種別職種別ユニオンの展望――日本労働運動の再生構想」を取り上げている。

 

 「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ参照。

 http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

  180507kobayasi3

 

 

 

 ▽追記2:研究者の東洋志さんが書かれている論文も参照してほしい。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#azuma-2

 

 ●20170305日:公共一般から何を学ぶか――個人加盟ユニオンの到達と可能性、東洋志、「季刊 Theorist」、東京公務公共一般労働組合、2017年冬季号、05号 (PDF版) 

 

 ●20160806日:産業別個人加盟ユニオンの到達点と課題――自治労連の実践から、東洋志、特集●労働運動の再生と産業別組織の課題、「労働総研クォータリー」、2015年夏号(20157月発行) (PDF版)

 

 

  ▽追記3:[20161224日 (土)]

 「首都東京における地域労働組合運動:新宿区労連と全労連・新宿一般労組の組織、運動」を紹介する。

 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-25ac.html

 

 

 

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