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2017年12月

2017年12月31日 (日)

「現代労働組合研究会のページ」を更新しています――2017年(2017年1月~12月)

 

 以下のように、2017年の1年間に更新・UPしました。興味のある方はどうぞ!

 現代労働組合研究会のページ――「労働組合宣言づくり」のために

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/union-top.html

 

 

 

「五十嵐仁のページ 2017.12.17
衆院選を教訓に、市民と立憲野党の共闘の深化を、『法と民主主義』No.523201711月号。
総選挙の結果と安倍9条改憲をめぐる新たな攻防、憲法会議発行の『月刊 憲法運動』通巻466号、201712月号。

 

「中川雄一郎のページ」2017.12.17
2017
1130日 反知性主義あるいはポピュリズム(3)―反知性としてのポピュリズム― 。20170831日 反知性主義あるいはポピュリズム(2)―ポピュリズムとは何か― 。20170531日 反知性主義あるいはポピュリズム(1) 。

 

芹澤寿良のページ2017.11.26
「《日本鉄鋼産業労働組合連合会本部書記》芹澤壽良オーラル・ヒストリー」を青木宏之先生のご了承を得てUPした。

 

「ある編集者のブログ」2017.11.26
職能的結集を見直しつつ――私たちの組織的課題《現代労働組合における組織的課題》、佐藤一晴、「労働法律旬報」、1185号、1988210日号。 職能ユニオンの可能性――開かれた労働市場と「企業社会」の乗り超え、佐藤一晴、「賃金と社会保障」、労働旬報社、199611月上旬号。

 

「労働組合「自己改革」の議論」のページ2017.11.12
2017
114日(土)に開催された「業種別職種別ユニオン運動」研究会のコメント(労働組合「自己改革」期における出版労連の先駆性)に、諸論文をリンクしてPDFで読めるようにした(「木下武男のページ」)。

 

「企業別組合」と現代労働組合運動の組織的課題 (中林賢二郎)2017.11.12
「工場のなかに一つの企業別組合をつくるという意味ではなく、一工場の労働者を一つの産業別組合の地域組織に結集する意味であった」『現代労働組合運動組織論』(中林賢二郎著、労働旬報社、1979年)。『日本の労働組合運動』(第5巻の論文UP、大月書店、1985年) 。

 

それぞれの労働組合運動史・論42017.11.03
『学校で労働法・労働組合を学ぶ 札幌地域労組に聞いてみよう 労働組合ってどうすごいんですか?』、発行 川村雅則ゼミナール(北海学園大学)、201711月。

 

「業種別職種別ユニオン運動」研究会HP2017.11.03
鈴木力:「港湾産業における労使関係の展開と労働組合運動」(2016-05-31)[出所]:一橋大学機関リポジトリ、発表年:2016年。

 

「五十嵐仁のページ 2017.10.17
五十嵐仁の転成仁語――9月22日(金)~1013日(金) 安倍首相の悪行が劇場型選挙の幕に隠れてしまった 政治転換の機は熟した「勝利の方程式」で追撃開始、『神奈川革新懇ニュース』201710月号。

 

BOOK・論点のページ2017.10.17
◇北健一『電通事件――なぜ死ぬまで働かなければならないのか』旬報社。森岡孝二の連続エッセイ - 332回 書評『エコノミスト』2017228日号。NPO法人 働き方ASU――NET 2017/9/2 22:19

 

富澤賢治のページ2017.10.10
非営利・協同の理念とナショナルセンターづくりの課題、富沢賢治、、『いのちとくらし研究所報』60号、「特定非営利活動法人 非営利・協同総合研究所 いのちとくらし」、20177月。

 

富澤賢治のページ2017.10.10
◇「社会的・連帯経済と非営利・協同運動」、『経済科学通信』、基礎経済科学研究所、20173月、No.142

 

木下武男のページ2017.09.15
◇『nyx(ニュクス)』 第3号、◆特集マルクス主義からマルクスへ 「マルクス・エンゲルスの労働組合論」、木下武男(労働社会学者/元昭和女子大学教授)、20161110日発行、堀之内出版。

 

「五十嵐仁のページ 2017.09.23
◇共闘のレベル上げてこそ、コメントは、『しんぶん赤旗』2017824日付
「水に落ちた安倍は打て」―安倍内閣打倒に向けての追撃戦が始まった『日本科学者会議東京支部つうしん』No.5992017910日号

 

第1回「業種別職種別ユニオン運動」研究会2017.09.07
◇第1回例会「業種別職種別ユニオン運動」研究会の報告者・コメンターの登壇写真・報告レジュメ・資料等を一挙にUPしました。

 

君は知っていますか全日自労を2017.09.01
◇「中西五洲の思い出」全文と「君は知っていますか「全日自労」という労働組合」を付けてPDF版として発行(A4判・104ページ)

 

大企業・総評型労働組合はどうなったのか2017.08.06
◇――鉄鋼労連、国労、私鉄総連広島電鉄・内山光雄、総評オルグ、全造船石川島、三菱長崎造船・長崎造船社研、合化労連、日本型産業別組合の可能性、「旬刊社会通信」。

 

「五十嵐仁のページ 2017.08.05 ◇共謀罪、「森友」「加計」学園疑惑国会の総括と今後の課題、『学習の友』No.76820178月号、「政治の劣化」「行政の劣化」とは何か―どこに問題があるのか、どうすべきか、『法と民主主義』No.52020177月号

 

“インフォーマル組織”とたたかった人たち2017.08.05
◇現代労働組合研究会・飯島信吾編、ネッスル日本、雪印食品、明治乳業、八幡製鉄、日本ステンレスなど、青木慧の著作より。

 

“インフォーマル組織”を斬る2017.08.05

1980年代のたたかい(PDF版)、勝山善介、吉村宗夫他、「サスコミ」などを追及。

浅見和彦のページ2017.07.15
◇戦後日本の労働者と労働組合運動――その現段階と課題、浅見和彦、『唯物論』、東京唯物論研究会、201511月、No.89

 

「業種別職種別ユニオン運動」研究会HP2017.07.30

エステ業界における労働運動の意義と展望――たかの友梨での労働協約の締結と同業他社への波及効果、青木耕太郎(エステ・ユニオン執行委員)、『労働法律旬報』(1855号・1856号、2016-01-25)、旬報社

 

小越洋之助のページ2017.07.08
▽日本の賃金闘争の課題について、小越洋之助、特集 賃金闘争・最賃闘争の課題と強化点、『月刊全労連』、全労連、20175月号/労働と貧困―労働力の世代的再生産の危機を考える、小越洋之助、【連載特集 現代の貧困(4)】、政經研究、106201661

 

「五十嵐仁のページ 2017.07.06

2017年夏の都議選結果――7月3日(月)都議選で噴き出した「怒りのマグマ」によって自民党が歴史的惨敗/7月4日(火)驚天動地の結果を生み出した都議選によって動き始めた政治の地殻変動/7月6日(木)都議選結果 安倍政治への怒りの表れだ。

 

「業種別職種別ユニオン運動」研究会HP2017.05.30
▽呼びかけ人――浅見和彦(専修大学)/指宿昭一(弁護士)/上原慎一(北海道大学)/遠藤公嗣(明治大学)/笠置裕亮(弁護士)/木下武男(元昭和女子大学教授)/熊沢誠(甲南大学名誉教授)/後藤道夫(都留文科大学名誉教授)/嶋﨑 量(弁護士)/新里宏二(弁護士)/吉田誠(立命館大学)

 

「業種別職種別ユニオン運動」の実践例2017.05.30

総合サポート・ユニオン(介護・保育ユニオン、エステ・ユニオン、ブラックバイト・ユニオン)、首都圏青年ユニオン・保育ユニオン、日本労働評議会(労評)、連帯ユニオン (全日本建設運輸連帯労働組合) 中央本部、関西地区生コン支部、管理職ユニオン・関西。

 

「ある編集者のブログ」2017.05.15

君は知っていますか「全日自労」という労働組合

 

「五十嵐仁のページ 2017.05.05

安倍政権と安保法制・憲法・外交・基地問題、大原社会問題研究所雑誌 700号、20172月号。

 

「中川雄一郎のページ」2017.03.15

写真で見る「中川雄一郎 最終講義&退職記念パーティー」2017311日(土)、明治大学リバティタワー、主催:最終講義実行委員会)。

 

田沼肇のページ2017.03.15

◆田沼肇全仕事、写真・profile、田沼肇著作集――DVD版、執筆項目別一覧、紹介・推薦文(早川征一郎、五十嵐仁ほか)。
 
「田沼肇のページ」をオープン(「ある編集者のブログ)。

 

松澤常夫のページ2017.03.05

生涯現役の「機関紙編集者」として! マイWORK――「日本労協新聞」の編集者として、これまでの「書籍出版」編集、私が書いてきたこと―私のルポ:その他、新聞「じかたび」の編集。松澤常夫のページをオープン(「ある編集者のブログ)。

 

それぞれの労働組合運動史・論32017.03.05

◆公共一般から何を学ぶか――個人加盟ユニオンの到達と可能性 。東洋志、「季刊 Theorist」、東京公務公共一般労働組合、2017年冬季号、05号。

 

下山房雄のページ2017.01.01

◆河上肇記念会総会に出席、治安維持法国賠同盟湘北支部『不屈 湘北版』、神奈川最賃千円裁判傍聴記(二十五)、『研究と資料』 201612月号掲載原稿、戦争法廃止・4市(海老名・綾瀬・座間・大和)共同市民の会―活動報告、えびな9条の会、会報119号。

 

「五十嵐仁のページ 2017.01.01 +07

2016年――講演・報告など(64回) 。実証された野党共闘の弁証法的発展、勤労者通信大学・通信の『知は力 基礎コース6』、勤労者通信大学、201612月、アメリカ大統領選挙でのトランプ当選をどう見るか『はちおうじ革新懇話会』、第72号。

2017年12月 7日 (木)

「身土不二」を自らが担う、「越谷発:農家のみなさん」

「水辺の市 越谷・にぎわいの会」のページに、ほぼ毎月、写真ルポで紹介するページづくりを行っているが、「地産地消をモットーに事業をしているワーカーズ・コレクティブ、キッチンとまと」のページに、以下の4回分をUPして見やすくした。

 

 「越谷発:農家のみなさん」のページ

 

 

《追記》◇20180508日(火) 葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)

越谷の地で農業を営み17代目になる田村實さん。「定年帰農」ながら「少量多品種」(田村さんの弁)の野菜・米などを作り、蒲生にある「ふらっとがもう」に毎日、朝どり新鮮野菜を届ける日々。

 

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 ◆「水辺の市」を支える人たち――8 田村實さん(越谷市神明)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/180508mizubenoiti.html

 



  ◇20171114日(火) 葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)

トマトづくりにかけた人生。育て方を探求して、栃木・群馬など関東各地を訪ね歩き。そして試行錯誤10年、ここ20年以上、香り・酸味・甘さの三位一体の自信作を出荷。おいしい「越谷米」も直販でリピーターの方に販売。食べたい方は「キッチンとまと」のお弁当を。

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◆「水辺の市」を支える人たち――7   三ツ木宗一さん(越谷市増林)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/171114mizubenoiti.html

 

  ◇20170919日(火) 葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)

江戸開府以来の歴史を誇る農家とその背景に「越谷自慢の屋敷林」を残し、いまでも多種多様な野菜・タケノコを生産する宇田川一郎さん(71)。キッチンとまとで販売中!

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◆「水辺の市」を支える人たち――6

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/170919mizubenoiti.html

 

20170509日(火) 葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)

越谷の農産物直売所・グリーン・マルシェ向けに多様な野菜作りに挑戦しながら、冬は「山東菜づくりの名人になる」内田よしこさん、内田裕さんご夫妻――水辺の市の名物店・「キッチンとまと(ワーカーズ・コレクティブ)」でも販売しています。

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◆「水辺の市」を支える人たち――2

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/170509mizubenoiti.html

 

 ◇20170418日(火) 葛西用水ウッドデッキ(越谷市役所横)

甘い(高糖度の)、芳醇な味が口の中でジュワーと広がる、越谷産トマトを栽培している「髙橋政太郎さん」――水辺の市の名物店・「キッチンとまと(ワーカーズ・コレクティブ)」でも販売しています。

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◆「水辺の市」を支える人たち――1

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/170418mizubenoiti.html

2017年12月 3日 (日)

猿田正機さんの「社会民主主義型福祉国家」と労働運動

 猿田さんの論理を紹介したく前に書いたものを本ブログに書いてきた。

 「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿)を再紹介する

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/12/post-3dee.html

 

以下の論文の宛先が「私の先輩編集者の加藤好雄さん」を偲んで書かれたもので、今頃見て、びっくり仰天している。

加藤さんは、2006年新年早々、若く旅立って行った。

加藤好雄さんは東京都立大学法学部の出身で、沼田稲次郎教授・籾井常喜教授の指導を受けて、労働旬報社に入社後、「労働法律旬報」誌の編集長を長年務めた(1970年代から10年ぐらいか)。この間、出版労連の社会科学共闘のメンバーに加わり、労働組合活動を行っていた。私は後輩として「出版労働者は東京都の教師並み賃金を勝ち取ろう」と話し合っていた時期だ。

その後、ジュニア版編集担当になり、その後の経過はわからないが(編集子はシーアンドシー出版へ)、晩年になって「賃金と社会保障」を別会社として請けて編集・制作をしていた。残念ながら、中年期になって病に襲われ、寒い時期に、金町の葬儀場でお別れした。

 

猿田さんは、「追悼文集」ではなく、自らの論文のTOPに自らのアイデンティティの所在として、加藤さんの偲ぶ文を書かれている。長いがこの部分だけでも掲載した。

 

社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動…一スウェーデンを素材として

中京大学経営学部、「中京経営研究」、20060901日。

 はじめに

1)日本は「福祉国家」か

2)「福祉社会・スウェーデン」から日本の労働運動が学べること 、

  1.日本とスウェーデンの市民生活 

  2.「企業社会・日本」と「福祉社会・スウェーデン」.

  3.格差社会・平等社会と労使関係

3)福祉国家・社会への批判と憧れ.諦め

4)「社会民主主義型福祉国家・社会」を否定して日本の労働運動は前進できるのか

5)「スウェーデン型福祉国家・社会」への期待

おわりに

キーワード:社会民主主義型福祉国家、スウェーデン、企業社会、新自由主義、日本の労働運動、中国労働運動

 

はじめに

  2006114日(土)1858分、突然、「加藤好雄 編集長が、114日に永眠されました。」とのファックスが飛び込んできた。入院されているとは聞いていたので、心配はしていたのだが、まさかという思いであった。私と加藤さんは、深い付き合いがあるわけではない。しかし、かなり以前から原稿依頼があり、「いずれ書きます」と延ばし延ばしになっていた。2年ほど前の、2004430日のファックスには次のように書かれていた。「猿田先生、連休に入ったところで恐縮です。福祉国家の論じ方/賃金制度から詰めるか、社会制度から詰めるか、くくって《賃金論の隘路と社会化戦略》。草稿も、ご奮闘いただきたく、お願い致します。目鼻をつけていただけると有難いです。トヨタの賃金制度の研究レポート掲載の用意、いつでも可です。これもタノミマス。 賃金と社会保障、加藤好雄」

 

 

『賃金と社会保障』誌は、大学院生の時代にゼミの仲間と調査報告を書いて以来、その後ほとんど論文を書く機会はなかったのだが、私にとっては大変身近で、多くを教えられた貴重な雑誌であった。学会の折りや文書で時折原稿を依頼された当時、私は経営学研究科長の任についており、また、社会政策学会や北ヨーロッパ学会の全国大会の開催などもあり大変忙しく、今日に至るまでその約束を果たせないできた。存命のうちにと思いつつ誠に申し訳ない気持ちで一杯である。ただ、トヨタ研究については「シリーズ・トヨタ研究」を、若い研究者の協力を得て、20046月上旬号の(その1)から20062月下旬号の(その7)まで続けることができ、少しは約束が果たせたかなと思っている。

 加藤さんから依頼のあった「労働力再生産費の社会化」、「賃金・所得の社会化」については、私が黒川俊雄先生に学んでいた大学院時代以来の久しい頃からの思いがあり、それが現在の「スウェーデン研究」に繋がっている。また、福祉国家については1992年にスウェーデンを旅行し興味を持ちはじめて以来のテーマであり、何らかの形で論文にしたいという思いは強かった。加藤さん亡き後も、このテーマを忘れず研究・執筆を続けたいと思っている。本稿は、加藤編集長を偲びつつ、「社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動」への現在の思いを書いてみたい。とは言っても、私は経済理論の研究者ではない。専門は労働問題や労務管理論である。なかでもトヨタ研究がメインテーマでありスウェーデン研究がもう一つの研究テーマである。福祉国家を論ずるに充分な研究の準備がないことを承知で、自己の国内外の調査・研究と愛知労働問題研究所などでの様々な経験をもとに、加藤さんを偲びつつ「福祉国家」への私の思いを綴ってみたものである。(中略)

《付記》本稿は『賃金と社会保障』に掲載する予定であった。しかし、最後になって新編集長から丁重な「掲載できない」旨の電話を頂いた。「加藤好雄前編集長は、こんなことは考えておられなかったと思う」、という趣旨のことが一番心に残っている。確かに、日本や世界の現状をみていると、いまさら社会民主主義的福祉国家か、と思われる人も少なくないことは本文中にも指摘した通りである。しかし、それでもスウェーデンなどのように中道左派の労働運動や政権を目標とする以外に、日本の現在の混迷を抜け出る道はないのではないか、というのが筆者の思いである。本論文が加藤前編集長の追悼論文として相応しいかどうかは分からないが、これで彼との約束を果たすこととしたい。若干の文言の修正を除いて、そのままを掲載した。

 

 《付記》の判断は、編集者の個性の問題なので、やむを得ないと思う。

 

 編集子は、加藤さん亡き後に、何もできなかったので、以下にUPし読めるようにした。

 

 「研究ノート」には、中林賢二郎著『世界労働運動の歴史』(上、1965年)(中略)にはスウェーデンなど北欧の記述はほとんどない、と書かれているが、「社会民主主義型福祉国家の論文」で一番ケ瀬康子さんの「ことにスウェーデンの場合には、少なくとも1970年代までは、日本においてはほとんど注目されていなかった」と書いて引用しているので、時代的限界の問題ではないかと思う。

 この時代的限界を突破する論文が、以下の論文ではないかと思い、「それぞれの労働組合運動史 3――猿田正機さん(中京大学名誉教授)の問題提起――論文・リスト」に掲載したので、是非お読みください。 

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#saruta2017-12-03

 

研究ノート:「福祉国家」と日本の労働運動――「福祉国家・スウェーデン」を素材として、中京経営研究第9巻第2号、20002月。

社会民主主義型福祉国家・社会と日本の労働運動 : スウェーデンを素材として、 猿田 正機、中京大学経営学部、「中京経営研究」、20060901日。

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「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿)を再紹介する

上記の論文は20130620日に「現代労働組合研究会のページ――それぞれの労働組合運動史-3」で紹介していた「日本における『福祉国家』と労使関係」(猿田正機稿、「中京経営研究」Vol.22,No.122013-03-15)。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#saruta130620

 

1 節 福祉国家とは

2 節 年功賃金と同一価値労働同一賃金

3 節 企業別組合とユニオンの連帯

 

《結論を一言で言うと, スウェーデンなど北欧的な平等・連帯の福祉国家建設の道を選択し,その上に日本的な文化を花開かせるべきだ, ということである。》

 (中略)

《そして第3 , すべての人間が尊重される平等な福祉国家を築くうえでどんな労働組合組織や労働運動が望ましいのかを正面から議論せずに日本の労働運動さらには中道左派勢力の躍進は望めないであろう。いわゆる労働組合組織の再編成の問題である。福祉国家のための労働運動なのか, 社会主義のための労働運動なのか,これらの問題を含めてすべての対立を克服して労働者が労働者の力で解決しなければならない重要な課題である。》

 

 再度、本ブログで紹介しなければと思ったのは、以下のように論文に書かれている人たちの人名とそれぞれが果たした結果について、若い世代に伝えていかなければいけないと思った次第。

 

13/06/20(以下が紹介文)

日本における「福祉国家」と労使関係――日本における「福祉国家」と労使関係、「中京経営研究」Vol.22,No.122013-03-15 (PDF版)

  猿田正機(中京大)さんの「日本労働運動のルネッサンス」の論文を、最近知りました。 以下に登場人物を出しておきました。

  編集子が「現代労働組合研究会」の本サイトを開設して、紹介し始めた人たちも取り上げられています。 猿田さんの研究者としての真摯な思いに共鳴する一人です。

 

 ▽論文で登場する論者・実践家名(または単行本)

  はじめに

 第1節 福祉国家とは

 田中浩、武川正吾、大月書店版『社会福祉辞典』(2002年)、正村公宏、『新・日本経済への提言』(日本共産党)、木下武男、渡辺治、後藤道夫、赤堀正成、岩佐卓也、森ます美、牧野富夫、二宮厚美、連合、連合総研、宮本太郎

  第2節 年功賃金と同一価値労働同一賃金

  伊藤セツ、米沢光悦(日本共産党中央委員会労働局)、越堂悦子、愛知労働問題研究所、川口和子、下山房雄、森ます美、黒田兼一、遠藤公嗣、赤堀正成、岩佐卓也、上田裕子、牧野富夫、黒川俊雄

  第3節 企業別組合とユニオンの連帯

  左派の労働問題研究者からの企業別組合の積極的評価(実名なし)、木下武男、宮本顕治、荒堀広、戸木田嘉久、下山房雄、大河内教授、三河教職員組合、金融ユニオン、全トヨタ労組、山田和代、社会運動ユニオニズム、戸塚秀男、高須裕彦、ANUオールナショナルユニオン、愛知連帯ユニオン、名古屋ふれあいユニオン、女性ユニオン名古屋、笹島日雇労働組合、ゼネラルユニオン(東海支部)、ATU(全トヨタ労組)、フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会、NPO愛知働く者の健康センター、名古屋労災職業病研究会、ユニオンみえ、岐阜一般労組、高橋祐吉

  おわりに

 

 単行本としては、『日本的労使関係と「福祉国家」――労務管理と労働政策を中心として』/著者 猿田正機(著)、税務経理協会、発行年月 201304月。

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  以下、前著とは、『戦後日本における労務管理と労働政策』(中京大学商学研究叢書、1986年)をさす。

 

 はじめに

 序 章 前著の第1編第1章~第3章および第2編序章を大幅修正)

 第1章 戦後民主変革期における労務管理・労働政策一戦前型日本的労務管理の解体と労働政策の民主化―(前著の第1章~第3章を大幅加筆・修正)

 第2章 高度経済成長期における労務管理・労働政策―能力主義管理の確立― (前書の第4章を大幅加筆・修正)

 第3章 低経済成長期における労務管理・労働政策(前著の第5章を大幅加筆・修正)

 第4章 長期経済不況と労務管理・労働政策(第1節を書き下ろし、第2節は2009年の論文の再録)

 第5章 日本における『福祉国家」と労使関係(書き下ろし)

 第6章 企業規模別賃金格差と労働者の分断・差別(2000年の論文に後半部分を加筆)

 

 

 

 

 ▽(2017.12.02)以下に書評があることを、桜井善幸さん(前愛知労働問題研究所)から教わったので、紹介しておく。

 

 書評 猿田正機著『日本的労使関係と「福祉国家」 : 労務管理と労働政策を中心として』、 浅生 卯一、日本労働社会学会年報・25号、日本労働社会学会編集委員会編、2014年。

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 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#asao171202

 

 

 

▽猿田正機さんの「国会図書館のデジタルデータ」

http://ci.nii.ac.jp/search?q=%E7%8C%BF%E7%94%B0%E6%AD%A3%E6%A9%9F&range=0&sortorder=1&count=20&start=1

 

 ▽「中京大学経営学部 猿田 正機教授  中京大学 学術情報リポジトリ」」での論文リスト

https://chukyo-u.repo.nii.ac.jp/index.php?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_snippet&pn=1&count=20&order=16&lang=japanese&creator=%E7%8C%BF%E7%94%B0+%E6%AD%A3%E6%A9%9F&page_id=13&block_id=21

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