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2017年11月18日 (土)

「企業別組合は日本の『トロイの木馬』」(宮前忠夫著)をめぐって

 ◇追加(2018.07.20)

 『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』(宮前忠夫著、本の泉社、2017年4月)を読んでみた。

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/20174-abab.html

 

 ▽ここから本文。

 20177月に出版された、「企業別組合は日本の『トロイの木馬』」(宮前忠夫著)で論議が出回っているようだ。

 出版社サイトによると、以下のような本だ。編集子は残念ながら未読(2018.07.20に読んだ)。関心がある方はどうぞ。

  171112miyamae

http://honnoizumi.shop-pro.jp/?pid=117022708

 

【書籍説明】

 日本の常識となっている「労働組合」という用語・概念も、「企業別組合」という組織形態も、財界と支配階級が労働者・国民を欺くために、贈り物を装って送り込んだ社会的偽装装置・「日本版トロイの木馬」であり、世界の非常識であることを歴史的・理論的に検証。この視座に立って、戦前・戦後の内外の議論を批判的に分析・総括し、21世紀日本における企業別組合体制克服をめざす様々な「蠢動」を紹介しつつ総合的戦略の構築を訴える。

 【目次】

 第1章 「日本にはトレード・ユニオンがない」 ――問題の原点・「団結体としての(個人加盟、職業別・産業別を原則とする)労働者組合」

 第2章「トレード・ユニオン」が「労働組合」になるまで

 第3章 企業別組合は誰が、どのように創り出したのか ――日本版「トロイの木馬」(その1) 第二次世界大戦期まで

 第4章 企業別組合は誰が、どのように創り出したのか ――日本版「トロイの木馬」(その 2) 第二次世界大戦直後の法制化と法認

 第5章 米欧主要国の団結権と労働者組合 ――世界の常識と「企業別組合」

 第6章 外国から見た日本の「労働組合」とその実体としての「企業別組合」

 第7章 「企業別組合」をめぐる21世紀の闘い(1) ――今日の「企業別組合」論

 第8章 「企業別組合」をめぐる21世紀の闘い(2)――新たな対応の開始

 付録編 日本の「労働組合」運動に関する訳語・誤訳・不適訳問題

 

 紹介したいと思ったのは、Tさんが「労働総研・労働運動部会」(20176月)で報告されているメモがWEB上に出ていたことと、編集子が「現代労働組合研究会のページ」にUPした中林先生他の諸文献が議論のベースになっていること。

 

 小川善作など「組織論研究にあたって」

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/140215sosikiron.pdf

 

 長船の経過論文、鈴木博の石川島・浦賀研究など2000年の神奈川県委員会の文書http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/120112yunionsyopu.htm#communist

 

  河西氏の少数派労働運動論、戸塚章介(「ロストユニオン」)、木下武男氏(「格差社会にいどむユニオン」)、中村浩爾・寺間誠治氏など京都での組織論研究会(「労働組合の新たな地平」桜井善行論文)、浅見和彦氏など「『一企業一組合』の弊害」「複数組合主義」の主張は多い。中林賢二郎氏の「一企業一組合」論の提起にもとづく整理が必要。

 

 ◇資料・中林賢二郎=大月・日本の労働組合運動⑤「現代労働組合運動の組織論的課題」および「労働組合組織論」抜粋

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakabayasi/nakabayasi-ronkou.htm

 

 ◇浅見和彦、「戦後日本の労働者と労働組合運動――その現段階と課題」、『唯物論』、東京唯物論研究会、201511月、No.89」をUP。

   http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm

 

 ▽追記(2016.07.10):『あたりまえの労働組合へ』・全造船石川島――議論は続く。(「労働組合の新たな地平」桜井善行論文)

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7f4c.html

 

 ●2016 730日(土):労働組合運動の再生・強化と日本型産業別組合の可能性 小林宏康[3]、特集●労働運動の再生と産業別組織の課題、「労働総研クォータリー」、2015年夏号(20157月発行) (PDF版)

 ●20140706日:非正規・未組織労働者の組織化と産業別組合の強化―すべての労働者のための労働組合へ―、労働総研クォータリ-No.7677、小林宏康[2](PDF版)。全国金属―JMIUの産業別統一闘争―「日本型産業別組合の可能性」について―、小林宏康[1]](PDF版。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-4.htm#jmiu1

 
 
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-4.htm#jmiu2

 

 

 [議論の出所サイト]◆kouichi31717さんの「憲法とたたかいのブログトップ」のメモより。2017082921:54

 

  ▽2018.11.26 12:25(新ページ)

◆◆宮前忠夫著「企業別組合は日本の『トロイの木馬』」読書メモ

https://setani621.amebaownd.com/posts/5309742

 

🔵🔵憲法とたたかいのblogトップ

https://blog456142164.wordpress.com/2018/11/29/憲法とたたかいのblogトップ/

 

 労働総研・労働運動部会(20176月)で報告した読書感想です。企業別組合克服論についてたいへん独創的・刺激的な提案がされており、とくに国際的な視点について傾聴すべき提起がふくまれています。しかし、それを具体化した日本での克服方向については、一面的な主張が多々ふくまれています。それらをあえて指摘させていただきました。

 筆者の見解に異論のある方もいらっしゃると思いますので、このブログで反論その他を掲載いたしますので、投稿していただければ幸いです。投稿欄から御連絡下さい。 

 

 宮前忠夫著「企業別組合は日本の『トロイの木馬』」読書メモ、憲法とたたかいのブログトップ、

 [別の書評サイト]◆hamachanブログ(EU労働法政策雑記帳)、宮前忠夫『企業別組合は日本の「トロイの木馬」』、2017429 ()

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-732d.html

 

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