ある青年からの激励のメール――ありがとうございます
先日、「現代労働組合研究会のページ」の読者の方から、温かい励ましのメールをいただいた。
大昔、書籍編集をしていた時代、口伝えのように「1冊の本づくりで大切なことは、三人目の読者をつかむことだ」と大先輩から教えられたことがある。著者にとっての一人目の読者は「妻」(「恋人」)、二人目の読者は編集者、そして市場の中で三人目の読者をつかまないと「商品」とならない、ということだ。
単行本企画でもっとも議論されることは「売れるか・売れる本になるか」、「読者は誰だ」という議論だった。企画したものの側からいうと「わからない」とひとこと言いたかったが、人文・社会科学書の当時の現状の中で、「なんとか」「その」などと、もぐもぐ言っていたらけられてしまう。
とにかく三人目の読者の発見がだいじなことだし、「読者の声」は一番ありがたいことだった。
さて、連日ある話ではないので、以下のような激励メールは、ビジネスではないが、本当にありがたい。
「はじめまして。私は○○の私立学校で組合の役員をしている○○○○と申します。私たちの学校も非常にブラックな職場です。2年前から組合活動を本格的に行い、現在、組合員は6倍化しました。その際に、こちらで紹介されている本のいくつかを参考にさせていただきました。本当にありがとうございます。
○○さんがやっている仕事は私にとってとても価値がある仕事です。これからも頑張ってください。」
さっそく「紹介した本」などについて、メールでお尋ねしたら、すぐに「父が持っていた『労働組合のロマン』(中西五洲著、1986年2月、私が編集した)」ともう1つは河西さんの、「路面電車を守った労働組合」、そして「組合がダメになっているのは職場活動の弱体化によるものだと思い」、「私鉄の内山光雄さんの本を勉強している」、という。
「私は今、35ですが、エステ・ユニオンの青木さんは私と同じくらいの方でしょうか。こういう方がいると、励まされます」と返信が来た。
ますます青年・女性の力で「労働組合運動のルネッサンス」をというよびかけを、「現代労働組合研究会の諸ページ」や「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページなどで一つずつ発信していかなければならないと思った。
▽参考ページ
●中西五洲さんに関して
2017年08月16日:君は知っていますか「全日自労」という労働組合――中西五洲の思い出+「機関紙じかたび」(PDF版)――現代労働組合研究会・飯島信吾編
●河西宏祐さんに関して
15年07月20日: 河西宏祐著『路面電車を守った労働組合――私鉄広電支部・小原保行と労働者群像』(平原社、定価:2000円+税、2009年5月)
●「内山光雄さんを偲ぶ」を寄贈されて(2013年8月 7日 (水))
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-8a3c.html
13年08月07日:『追悼文集 内山光雄さんを偲ぶ』(2012年11月19日、「内山光雄さんを偲ぶ」編集委員会、総評退職者会気付、03-3251-0311)(PDF版)
●[事例]エステ・ユニオンによる労使関係の展開、報告:総合サポートユニオン執行委員:青木耕太郎
http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/170902dai1kaireikai.html
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