世界最強企業のウォルマートをなぜ朝日新聞は書かないのか―「トランプ現象の深部」
今話題の「トランプ化現象」への分析の仕方を、「朝日新聞」などのマスコミはわかっていないのではないかと思い、以下の論文を読み返した。
「朝日新聞」はウォルマートについて、3回、記事に出ているが(トランプ大統領関連の記事)、その分析ができないままに、「自動車」で書いている。
これはなにか、根本的な「多国籍企業論」と「金融資本」(マネーゲーム社会)「小売り・流通社会」「ITビジネス社会」の動向が、わかっていないのではないかと、一人で怒っている状況だ。
佐々木洋先生(札幌学院大学名誉教授)が、「ウォルマート」を事例として、アメリカ多国籍企業とPOSシステムなどを活用した、「ジャスト・イン・タイム」(中国からアメリカ本国への移送)の製造システムを書かれている。
アメリカ労働運動の最近の動向はわからないが、レオ・ヒューバーマンの本を勉強した者としては(『回想の川﨑忠文』(PDF版))、なんでアメリカ労働者は「トランプ」にだまされているのか。
自著紹介・佐々木洋 『ウォルマートはなぜ、世界最強企業になれたのか:グローバル企業になれたのか』(ネルソン・リクテンスタイン著、佐々木洋、金曜日、2014年)。
佐々木洋:「中米蜜月Chimerica時代と工会ウォルマート支部の創設」、「HeeRo
REPORT」(2011年1月号、No.113)。
佐々木洋:ウォルマートは世界をどう変えたか――N・リクテンスタイン『小売革命』を手がかりに、「週刊金曜日」、2011年12月16・23日合併号、877号。
対談・佐々木洋×水野和夫 司会北村肇:延命する資本主義――過剰資本大国 日本の進むべき道、「週刊金曜日」、2013年12月23日号、972号。
▽追記(2017.01.26)
『ウォルマートはなぜ、世界最強企業になれたのか (グローバル企業の前衛)』 、ネルソン・リクテンスタイン (著), 佐々木 洋 (翻訳) 、 金曜日 (2014年9月)
▽参考(2017.01.28)(WEB上に以下の論評があった。下の図のように、対外赤字の最大は中国で、相手国別貿易赤字は対中5割と圧倒的であることが図表でわかる)
《武者リサーチ》ストラテジーブレィン
(176号) トランプ氏の「保護主義」における二つ類型~ トランプ氏のドル安願望は叶わない(2017 年 1 月 29 日)
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