ドイツ映画『帰ってきたヒトラー』を観てきた
昨日(2016年6月22日)、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで公開されていたので、六本木ヒルズの風景も見たかったので行ってきた。
展望台の入り口まで行ったが、これは次回にと思い、シネマの方にGO。
『帰ってきたヒトラー』は2012年11月にドイツでベストセラーになった本((河出書房新社 、2014年1月・上、・下)が、映画化されたというお知らせを読んで行った。
奇想天外の設定で、1945年に自殺を図ったはずのヒトラーが2014年のベルリンで目覚めるという場面から始まる。
映画評は、以下のページにある。
▼映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評(2016年06月18日00:34)
http://cinemassimo.livedoor.biz/
またヒトラーを演じた主人公のインタビューも興味深いものだ。
▼リアルサウンド
(6月22日(水)16時9分配信 )
「ヒトラーの格好にドイツ市民はどう反応したか? 『帰ってきたヒトラー』主演俳優インタビュー」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160622-00010017-realsound-ent
現代ドイツについて、ほとんど情報がない編集子にとって、映画で描かれた日本と「そっくりなバラエティーを主としたテレビ局とそのシステム・担い手、料理番組を中心とする番組づくりなど」とハデハデの夕刊紙は、先進資本主義国の人々のマスメディアへの接近はそんなにちがわないのだ、と思った。
若い世代は「YouTube」を使った自己宣伝の手法、「アクセス回数」の飛躍的伸長が、その人気の姿を映す。
ちょっと違うのは、(ドキュメンタリー風に取材した)ビヤホールでの「「国のために死ぬ」と口にした女性など自己主張する高齢者たち」、「移民や難民を拒否する人の姿」、前者はデイサービスの風景は流れるが、町場の中で高齢者がビールを飲んでワイワイやる「盛り場」は日本にはない。
後者は支配エリートたちの施策が「移民鎖国」を国是としているなかで、民衆からは「排除の声」を上げるようなテーマになってはいない。
日本において、一部の外国人への「ヘイトスピーチ」などをみていると、欧州の移民排撃をまねた「ニセモノ」ではないかと思った次第。
フラッシュバックで描かれた白黒画面の「緊急事態法の立法化が始めだった」とヒトラーが自戒する「役者の声」。なんだか日本の今を描いているのかと思った。
このヒトラーの最初の発見者(テレビ局の非正規労働者・首になったディレクター)に「人間としての意識」を取り戻させた「恋人のおばあさん=認知症になった高齢者の一撃」。
「この男によって大勢がガス室で殺された」
「おまえは本当に恐ろしいよ。今度は何をする気だい?」(字幕どおりか?)⁉
映画の最後の場面で、「ドイツ国民が私を選んだのだ」という演じる姿。
日本でいま「改憲は争点だ」と安倍首相が主張し、「 息を吐くように嘘をつく」(金子勝さんのtwitter)と評されているが、その方向を支持しているのは、「私たち自身」なのか。
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» 「帰ってきたヒトラー」 [ここなつ映画レビュー]
コメディと見せかけて、如実に今のドイツにある危機感を示している。現代のドイツにタイムスリップして現れたヒトラー。荒唐無稽だし、笑ってしまうけれど、本当は笑うに笑えない。もしカリスマ的な扇動者が現れたら、現代のドイツでも又事は起こってしまうかもしれない。そんな警鐘を鳴らす一作である。ドイツだけでなく、恐らく(先進国と言われる)他の国でも可能性はある。そうだ、例えば日本でも。そういう点では両目をよく開いて観なければならない。ある意味、アドルフ・ヒトラーという分かり易い姿形をとっているだけまだマシなのかも... [続きを読む]
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