日本は「協調組合主義」と決別を=ノーベル経済学賞受賞者・フェルプス氏(アメリカ)
いま、たまたま読んでいたページ(REUTERS ロイター)に、アメリカのノーベル経済学賞受賞者が、「日本の協調組合主義」にたいする警告の発言を読んだ。
こころから共鳴する。
http://jp.reuters.com/article/view-edmund-phelps-idJPKCN0UW0TX
Special | 2016年 01月 19日 17:47 JST
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エドマンド・フェルプスコロンビア大学教授/ノーベル経済学賞受賞者
[東京 19日] - ノーベル経済学賞受賞者で米コロンビア大学教授のエドマンド・フェルプス氏は、日本が再び繁栄するためには、コーポラティスト(協調組合主義)的な価値観との決別と、草の根レベルのイノベーションを促すダイナミズム構築が不可欠だと指摘する。
同氏の見解は以下の通り。
<コーポラティスト的価値観が阻む自己変革>
日本経済が有する問題は、あまりに強いコーポラティスト(協調組合主義)的な価値観に基づいて発展してきたことである。それは、諸制度を形づくり、今もまだ行動を左右し続けている。
コーポラティスト的な価値観を打ち破らずして、日本が自己を変革できるとは私には思えない。このコーポラティスト的な価値観には、家族のつながりや利害関係の持ち方、物質主義、順応主義、社会的保護などが含まれる。
草の根レベルのイノベーションの浸透に必要なダイナミズムが構築されて初めて、日本は繁栄できるだろう。
*エドマンド・フェルプス氏は、米コロンビア大学教授で、同大学の「資本主義・社会センター」所長。インフレ率と失業率との関係に関する一連の研究で、2006年にノーベル経済学賞を受賞。1976年にノーベル経済学賞を受賞したミルトン・フリードマン氏(2006年死去)とほぼ同時期に、自然失業率仮説を提唱したことでも知られる。1933年、米イリノイ州エバンストン生まれ。
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