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2015年6月19日 (金)

坪井善明さんが書いた2冊のヴェトナム・岩波新書から学ぶ

昨年から編集してきた「ベトナム反戦のページ――知っておきたい戦後史・現代史のページ」で[坪井善明さんが描いた「現代のヴェトナムを理解するための出版物」〕という小文を書いた。

 

「ベトナム反戦のページ」

 

紹介した本は下記の2冊。今ごろになっての紹介で著者には申し訳ないと思うが。

 『ヴェトナム新時代――「豊かさ」への模索』(坪井善明著、20088月、岩波新書、岩波書店)

 『ヴェトナム――「豊かさ」への夜明け』(坪井善明著、19947月、岩波新書、岩波書店)


 著者は、以下のような経歴の人だ。

1948年埼玉県生まれ

1972年東京大学法学部政治学科卒業

1982年パリ大学社会科学高等研究院課程博士

1988年に,渋澤・クローデル賞,1995年に,アジア・太平洋特別賞受賞

現在一早稲田大学政治経済学術院教授

専攻-ヴェトナム政治・社会史,国際関係学,国際開発論

(『ヴェトナム新時代』の奥付より)

 

 このブログで「松坂慶子さん主演の映画『ベトナムの風に吹き荒れて』」を紹介してきたし、「ベトナム再訪問」も記事を書いてきたが、本書のなかで言われているように「団塊の世代の郷愁に近いスタンス」で手前勝手な文章であることは、明々白々だ。

 

 坪井さんの2冊で展開しているテーマは、以前から編集子が持っていた数多くの自問・疑問――ヴェトナムの歴史、中国との関係、人民の形成史、多様な民族の存在、アメリカとの戦争、ポート・ピープル問題、カンボジア侵攻、ドイモイ政策の出発を担った人・形成史、米越国交正常化の実現、ヴェトナム国内企業の形成、日本のODA、ヴェトナム共産党の特徴などなど――縦横にわたって答えてくれている。

 現代のヴェトナムを理解するための「総合的人文科学書」だ。

 

小文でも書いたが「ホーチミンの共和国思想」という設定は、40年近い大きな疑問を解いてくれた。

日本社会の民主的改革にとっても、大きな問題提起なのではないか。




  ▽参考 「ベトナム反戦のページ」 で紹介した文献など。

2015年06月18日 坪井善明さんが描いた「現代のヴェトナムを理解するための出版物」
 2014年11月05日 ベトナムへの現代的支援・異見、仙石さん、ベトナムから原発撤退を――ある編集者のブログ。
 2014年10月20日 戦場の記憶、『ベトナム戦争―民衆にとっての戦場』(吉澤南著)、吉川弘文館、1999年5月1日。
 2014年10月20日 オーラル・ヒストリーの実践と同時代史研究への挑戦――吉沢南の仕事を手がかりに、【特集】社会科学研究とオーラル・ヒストリー(3)大門正克、大原社会問題研究所雑誌 No.589/2007.12
 2014年10月20日 ベトナム戦争の頃:『資料ベトナム解放史』(全3巻)の刊行。1970年9月~1971年3月刊行。労働旬報社
 2014年10月10日 10・21国際反戦デーの紹介。
 2014年10月10日 「ベトナム反戦の原点」の3冊のPDF復刻版――『ベトナム黒書』、『歴史の告発書』、『CUCHI』。
 2014年10月10日 現代の罪と罰、(ベトナムにおける戦争犯罪調査日本委員会編『歴史の告発書』、1967年)「沼田稲次郎著作目録――人と学問の歩み」、沼田稲次郎・書に序す――団結と平和と人間の尊厳と》より。
 2014年10月10日 ベ平連のベトナム反戦、「ベ平連関連参考文献・資料―最近の文献に出ている「ベ平連」評価 ・「ベ平連」についての記述」をUP。

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