『モップとダイヤルの叛乱』のつづき
2013年1月16日 (水)に「モップとダイヤルの叛乱――自治体職場の非正規労働者とともにたたかった記録」と1冊の本を紹介した。
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-c269.html
その後、たびたび検索で本ブログを読みにくる人がいる。
編集子も、どなたが書いたものか知りたくなり調べたら、「十代目源右衛門雑記帳」のページに登場していた。
「現代狂歌舎(埼玉県越谷市)を主宰した黒部猿田彦は私の古い友人だった」と書いたページがあり、その黒部猿田彦は、早稲田大学出身で1960年代末の学生運動家でもあり、アナキストで、上記の出版物を書いた(そのブログでは関わったと書いている。複数の書き手の一人か?)ようだ。
狂歌人 黒部猿田彦を想う
十代目源右衛門雑記帳――変質するジャーナリズム、原発神話の崩壊、戦後史探究、ボサノヴァとブルース、ロシア革命史、エスピオナージ小説、フィリピン社会、北朝鮮、冤罪、食生活
http://ikkey52.blog27.fc2.com/blog-entry-23.html
“猿田彦自ら関わった争議の記録「モップとダイヤルの反乱」に詳しい”
(ここにUP:2020.07.01)http://e-kyodo.sakura.ne.jp/index-6#200701-rogo
(http://www2.plala.or.jp/kokyomnkn/mop/index.htm)。
この本の文体や設定など、やや時代劇風の展開になっている。
「十代目源右衛門雑記帳」さんは、以下のように、その人がなくなったという記録も書かれている。
したがって、いまやウェブ上で黒部猿田彦をしのぶよすがは多くないが、「将門web」の名でブログを張る周さんなる御仁が、哀惜の念たっぷりに生前の猿田彦を活写している(http://shomon.livedoor.biz/archives/50057646.html)。
越谷に生き、闘いの記録を残し、アナキストを自認した「黒部猿田彦さん」に生前、会ってみたかった。
出版稼業の世界では、戦前・戦後、高度成長時代、1970年から90年にかけて、どこの出版社にもいたのではないか。
出版社の良さは、多様なイデーをもった人が働いて、活発な議論を行っていたことだ。
そして経営者は、それを排撃しなかった。大手民間企業の経営者も学んだらどうだ。
思想の自由は「人間の尊厳」の基礎だから。
« 映画「パレードへようこそ」を観てきた | トップページ | 「アベノミクス」は国民をどこにもっていくのか――その4・『金融緩和の罠』 »
「労働問題・労働組合」カテゴリの記事
- 「労働運動再生への挑戦、いま全国一般全国協の局面を語る――遠藤一郎さん(元全国一般全国協議会書記長)」の訃報。(2022.04.06)
- 新潟菓子工場での「高齢女性の火災死」へ抗議の声を。(2022.02.15)
- 芳野さん〈連合会長〉をめぐって、「労働組合運動の応答関係」(2021.12.19)
- 総評を解体したことが、自民党が持続的に権力を保持した要因の一つだ。(2021.10.31)
- 「関西生コン支部武委員長解任問題についての見解」――木下武男(2021.10.23)
« 映画「パレードへようこそ」を観てきた | トップページ | 「アベノミクス」は国民をどこにもっていくのか――その4・『金融緩和の罠』 »
コメント