勤労者通信大学の古い教科書がAmazonなどで購入できるのか調べ始めたら「労働者教育協会のブログ:希望ある未来のために、あなたも“行動する知性派”に!」があった。
最近、どんな労働者教育のテーマがあるのか読み始めたら、びっくりする表現が出てきた。
それは、以下の文章だ。
ハンガリー事件(1956年)以来、日本における正統派左翼の中では、すべての分岐を呼び起こしたテーマだ。
知り合いの学生運動出身者は、「1960年代から1970年代、それが戦う相手だった」と表現していた。
>なお、「トロツキスト」という表現についてひとこと。
かつて「トロツキスト」といわれた人たちがいたことは事実ですが、現在では「トロツキスト」ではなく、「ニセ『左翼』暴力集団」と表現するようになっています。
トロツキーは、かつては日和見主義者とか反革命分子のように評価されたこともありますが、研究の進展によって、トロツキーは、さまざまな弱点や問題を抱えながらも、ロシア革命において一定の積極的な役割をはたしたことが評価されるようになってきています。
トロツキー全体の評価については、具体的な事実にもとづいて議論を深めていくべきでしょう。
どのような事実からなぜ変えたのか。また戦後史のなかで「唯我独尊」史観で煽った人たちの責任は。鬼籍に入った多くの人たちへの「追悼」もふくめて総括文書があれば、読んでみたい。
政党の文書ではないが、直近の部隊(労働組合運動家養成機関)の文書でもあり、許可なく発信はできない歴史的な評価の大胆な変更だ。
http://blogs.yahoo.co.jp/gakusyu_1/15752069.html
「一点共闘」は統一戦線に発展できるのか?
2013/10/25(金) 午前 11:43
勤労者通信大学練習用
基礎コース受講生からの質問と解答を掲載します。
Q:トロツキストのような妨害者もいるなかで、いわゆる「一点共闘」は統一戦線に発展できるのでしょうか。
A:ご質問は、脱原発などの社会運動における「一点共闘」が、統一戦線に発展できるのかどうか、ということですね。
この問題を、現在大きな大衆運動に発展しつつある脱原発運動から考えてみましょう。
東京電力福島第一原発のような大事故が発生しても、政府・財界・官僚組織がいまだに原発を必要とする構造はなぜ存在するのでしょうか。
原発を必要とする「政・財・官」および学界・マスコミの癒着(284ページ本文、285ページ注を参照)の背景には、「日米安保」と「大企業」中心の「2つのゆがみ」が存在します(テキストでは第6章で、「日米軍事同盟中心の政治」と「大企業中心の政治」と整理しています)。
もともと、原発の日本への導入自体が、アメリカや大企業中心の「原発利益共同体」の利害と一致したものでした。
ですから、真に脱原発を実現するためには、一点での協力・共闘を重視しつつ、その本質的な背景にある「財界中心・アメリカ中心」政治からの脱却をはかりながら、新しい国民的共同、新しい「統一戦線」のために、日常的な学習活動と職場や地域でのとりくみがもとめられているのです。
また、運動のなかには、しばしば「挑発者」として運動を破壊する集団がもぐりこむことがあります。
現在では、こういう人たちはニセ「左翼」暴力集団と呼ばれています。
こういう集団はしばしば運動の内部でかく乱することを目的としていますから、社会運動が大きく発展しようとすると、それを妨害しようとします。
したがって、社会運動のなかで一点共闘の運動を真に発展させるようなとりくみをすすめるなかで、その本質を具体的事実にもとづいて民衆の前に暴露し、これらの集団を孤立させることが大切です。
なお、「トロツキスト」という表現についてひとこと。
かつて「トロツキスト」といわれた人たちがいたことは事実ですが、現在では「トロツキスト」ではなく、「ニセ『左翼』暴力集団」と表現するようになっています。
トロツキーは、かつては日和見主義者とか反革命分子のように評価されたこともありますが、研究の進展によって、トロツキーは、さまざまな弱点や問題を抱えながらも、ロシア革命において一定の積極的な役割をはたしたことが評価されるようになってきています。
トロツキー全体の評価については、具体的な事実にもとづいて議論を深めていくべきでしょう。
▽追記:「土佐高知の雑記帳は?」を読むと、以下のような文章が出てきた。
http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-2565.html
高知県じゃ不破講釈師先生の「トロツキー再評価」講演とかの内容も知らないんだろうね。
▽追記:ウィキペディアによると、以下のような経過があるという。(2014.11.03)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%84%E3%82%AD%E3%82%BA%E3%83%A0
レッテルとしての「トロツキスト」(中略)
日本においては、日本共産党は60年安保闘争時の、決してトロツキーの思想の影響下にあったわけではなかった共産主義者同盟および全学連を「極左冒険主義のトロツキスト集団」と口をきわめて非難した。あるいは、「トロツキズムを乗り越えた新しい体系=反スタ、反純トロ」を標榜する革マル派、中核派、はてはレーニン主義すら否定する社青同解放派まで、一括りに「トロツキスト」と規定していた。1982年に不破哲三が著作『スターリンと大国主義』において、「ロシア革命におけるトロツキーの役割」を一定認める見解を発表。新左翼党派を「トロツキスト」と呼称することを公式には取りやめるが、現在でも主に高齢・古参の党員などは新左翼諸党派を一括りに「トロツキスト」「トロ」などと軽蔑を込めて指す者も多い。若手党員や民青同盟員にも稀に「トロ」などと口にする者もいるが、基本的には現在これらの蔑視用語はニセ「左翼」暴力集団(口語で略するときは「ニセサヨク」)に取って代わられている。