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2014年11月

2014年11月28日 (金)

箱根で紅葉と富士山を見てきた

1126日(水)~27日(木)に、私の大先輩の石井次雄さん(元旬報社社長)からお誘いいただき、佐方信一さん(校正者)、芹澤寿良先生(高知短期大学名誉教授)と箱根に久しぶりに行ってきた。


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日はあいにくの雨だったが、強羅から宿に行くために乗ったタクシーの運転手さんは「今年は赤系の色がキレイに出ている年だ」と道路沿いの紅葉のすばらしさを褒めていた。


 宿泊先は「直営保養施設・おおたいら―出版健康保険組合」で、すぐに温泉に入った。

 

 ここはたいへんきれいな宿泊所で、出版健康保険組合自体の健全性を示している保養所だった。築後20年以上は立っているようだが、部屋の中も温泉風呂も清潔で、食事ホールの天井の木の梁など、見事にきれいだった。

 

 翌日は、9時過ぎに出発したが、芹澤先生が早速、紀行文を送っていただいた(1128日、午前中)ので、以下に紹介したい。


  雨天下の箱根強羅入り、レストランからの眺望、仙石のゆったりとした出版建保施設での入浴、宿泊、食事、あれこれの回想雑談などなど楽しい一日でしたが、昨日の玄関を出た晩秋朝、雨上がりの見事な快晴に感嘆、バス乗車、何年前か思い出せない位の久々の桃源台港、これまた芦ノ湖遊覧船での見事な周辺の光景、元箱根港下船、成川美術館からの正に純白の富士を確認できた感動、そして湖上を戻ってのロープウエイで大涌谷、雲に覆われない富士山頂周辺の全容を目に焼き付けることができたことは幸せでした。

 真っ黒な殻の「温泉卵」初体験。そしてロープウエイで早雲山、ケーブルカーを利用して強羅、登山電車に乗り換えでの箱根湯本、小田原着 そして駅前「相州鳥ぎん」で美味しい最高の鳥料理で、旬報社の戦後史の意義を確認した打ち上げ、8時25分に新宿到着、車中も結構大きな声で、「労働運動論」を交わしていました。

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  成川美術館より

 

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    芦ノ湖

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  大涌谷にて

 

 70代から80代の「戦後民主主義と平和」のたたかいの先陣を切っていた大先輩なので、現在の「安倍内閣」の危険性批判と警告の視点は、いつでもどこでも発せられた。

 

 とくに、戦後労働運動の歴史と、今日の連合、全労連から過日の総評の役割など、労働法、社会政策、社会保障研究者の実像を交えて、これでもかこれでもかと発せられた。


 お3方の「元気高齢者」につづく編集子世代以降の多くは力弱さを感じざるを得ないのは、社会体験の歴史の相違からくるものだと思う。


 「高度成長・低成長時代」を競争主義で乗り越えてきた世代の「高齢社会」当事者は、「企業社会・公務員社会」で壁をつくり防御できたが、4割を超える「企業内福祉」で守られない青年・女性たちがいる現実にたいして、また逃げていいのか。

 

さらに年末選挙を株価だけで評価するようでは「安倍政権にフリーハンドを与えてしまう」と書いておきたい。

 

 

 

 

2014年11月16日 (日)

「中西五洲さんの思い出」のつづき

730日に「中西五洲さんの思い出」を書いてきたが、このページに検索で入ってくる人が多いので(ありがとうございます)、もう少し「思い出」を書いておきたいと執筆したが、長文なので以下にUPした。

 

 それぞれの労働組合運動史・論Part

 日本の労働組合リーダーで数少ない稀有な存在だった面を3つのテーマ――「全国的観点」という言葉/「大衆運動の法則性」/「自立と愛と協同」というメッセージの側面から書いてみた。

 民革型労働組合運動という設定とともに、次の世代が学んでほしい。

 PDFで読める文献として、下記の文章を同ページにUPした。

 輝かしい労協運動20年を振り返って、中西五洲、『21世紀への序曲――労働者協同組合の新たな挑戦』(日本労働者協同組合連合会編、シーアンドシー出版19999月)

 <随想>ゾルゲと尾崎さんのこと――サン・シャイン(元東京拘置所)を横に見て、中西五洲(中高年雇用・福祉事業団全国連合会)、協同総合研究所、『協同の発見』199212月、第5

 

 ▽追記(2015.02.13)

 大衆運動における法則性――中西五洲さんの思い出・その3

 

2014年11月 9日 (日)

視覚障害者情報文化センターづくり

「草加―視覚障がい者・虹の会」のHPづくりにかかわっているが、先日、地元の地域包括支援センターから、当事者のことで連絡が入ったと宮田新一代表が喜んでいた。

 

WEB上で検索してみると、東京には厚生労働省の外郭団体(?)があったり、大阪・京都・神戸にはライトハウス名の団体があり、さまざまな事業を展開している。

 

全国的に調べると、各地で医療機関・大学関係者が中心になって、視覚障がい者支援の多様な会が作られている。

 

東武スカイツリーラインには獨協大学、文教大学、埼玉県立大学など、大学の研究機関が少ないのも原因かもしれないが(情報発信が少ないためか、ある意味で「当事者主体の社会的運動」を行ってきたためか)、大学研究者などの参加が少ないのは、残念だ(医療機関として、越谷市にある獨協医科大学越谷病院の患者会の組織化などの活動は当事者のみなさんが感謝していることを明記しておきたい)。

 

  ◆訂正(2015713日)

 

 この文章を書いた後に、獨協大学(草加市・東武スカイツリー線松原団地駅下車)の[工藤和宏ゼミナール 体験型イベント「体感する暗闇と沈黙~あなたはその時どうしますか?~」開催] 20141213日~14日)のニュースを最近、知ったので一部訂正します。

 

 ・草加視覚障がい者・虹の会のHP

 

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/souka/index.html

 

 

 ・独協大学HPより 

 

  http://www.dokkyo.ac.jp/news/detail_j/id/5468/

 

 

医療・福祉などの施策強化のために複合的に経験をまとめ、整理していくには、研究者の実践的役割が大きい。当事者組織への積極的参加・貢献が期待されている。

また当事者・家族への情報提供にも、一工夫が大切になっている。

 

東武スカイツリーライン沿線の視覚障がい者・家族は3000人以上といわれているが、市民団体から相談を受ける公的窓口をつくりたい(各家庭に情報提供・連絡をしたい)という要請については、なかなか進捗していない。

 

 最近調べてみると、先進事例はある。当事者への情報発信のシステムとして、日本点字図書館が平成2641日より、指定管理者として受託した川崎市視覚障害者情報文化センターが、それだ。このセンターの機能をよく読むと、図書館だけではなく、視覚障がい者のネットワーク作りが行えることがわかる。

 

 主な事業

 

•点字図書および録音図書の製作と無料貸し出し

•点訳者、音訳者、デイジー編集者の養成

•中途視覚障害者を対象とした訓練・相談業務

•視覚障害者向けの生活便利グッズの常設展示と販売

 

この事業利用者のネットワークには、現在でも300名以上の方(人口1,459,796人)が参加していると書いてある。

 

それだったら、この「視覚障害者情報文化センター」を市毎に作っていったらどうだ。そのほうが「当事者・家族」への情報提供はオープンになるはずだ。

 

 

2014年11月 5日 (水)

ホームページのページ内リンク付け――遅い発見

 この間、50種類ほどのホームページ作りを行っているが、HTML文法などで作っているわけではなく、不明の点がまだまだ多い。

 

その中の一つ――同じページの別の場所へリンクする――という点がやっと解決した。

 以前から、WEB上で調べてみたいと思っていたが、やっとその気になったので、以下のサイトを発見して、やってみた。

 

 そのページは、HomePageBuilder Sakuseihoukoku

  http://www.wsb.jp/hpb/kihon/top.htm

 

 

同じページの別の場所へリンクする

 http://www.wsb.jp/hpb/kihon/link.htm

 

最初にラベルをつける作業が必要です。(飛んで行く場所を指定する)

リンク先をドラッグ→右クリック→リンクの挿入→ラベルをつける→半角英数で好きな名前をつける。


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次にリンク元の文字又は画像をドラッグ→右クリック→リンクの挿入→ラベルへ→ラベルの名前を選択

 

   141105rinku2

 

 

完成したのが、「越谷水辺の市」のTOPページにある。ヒマな方はどうぞ。

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/index.html

 

  ▽追記 ホームページの別のページにリンクする方法(2015.10.21

 

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-3a6c.html

 

 

 

 

2014年11月 3日 (月)

ヘイト・スピーチ、安倍内閣の理解のために

下山房雄さんや五十嵐仁さんの論攷のなかで、読者のためにそれぞれの論攷を一目で読みきれるページ作りを試みた。

 

 “知っておきたい「現代政治・戦後史」のページ――下山房雄の現代社会論”


  http://sengoshi.sakura.ne.jp/shimoyama/shimoyama.html

 

政治学入門・上(1/2)――マックス・ウェーバー『職業としての政治』を読む――下山房雄(かながわ総研元理事長)、かながわ総研所報「研究と資料」1410月号33-37頁「読書の扉」

政治学入門・下(2/2)――カール・マルクス「フランス三部作」を読む――下山房雄(かながわ総研元理事長)、かながわ総研所報「研究と資料」201412月号「読書の扉」投稿原稿

書評:師岡康子『ヘイト・スピーチとは何か』(岩波新書、201312月刊)を読む、下山房雄(かながわ総研元理事長)、研究と資料、NPOかながわ総合政策研究センター、No.184201461

▽孫崎享(うける)の講演会と『日米同盟の正体』を読んで

九条学校=孫崎講演会報告、「えびな・九条の会」(第91号、2014718日)

読書の扉、孫崎享(うける)『日米同盟の正体』を読んで、NPOかながわ総研、「研究と資料」№ 155 200906月号

右翼の呼称――日本とヨーロッパの違い、下山房雄、勤労者通信大学労働組合コース、2005年・月報(7)⑬『下関市立大学広報』

 

 

知っておきたい「現代政治・戦後史」のページ―五十嵐仁の現代政治論

 http://sengoshi.sakura.ne.jp/igarashi/igarashi.html

 

 

ヘイトスピーチの法規制 自由は無制限ではない、このインタビューは『産経新聞』20141010日付「金曜討論」欄に掲載
 
ストップ! 集団的自衛権行使 たたかいの展望、『憲法運動』20149月号、通巻434

翁長勝利によって沖縄での新基地建設阻止・普天間基地撤去の実現を、『日本科学者会議東京支部つうしん』No.56520141110日付

不安3倍増の安倍政権は即刻退陣を、『女性のひろば』201412月号

「覇権大国」をめざす安倍首相の野望を打ち砕こう――「打倒! 安倍政権」をめざして「1129国民大集会・大行動」を呼びかける、1129大集会・大行動のフェイスブック

 

 

 

2014年11月 1日 (土)

驚いた「トロツキー」の評価を変えた人たち⁉

勤労者通信大学の古い教科書がAmazonなどで購入できるのか調べ始めたら「労働者教育協会のブログ:希望ある未来のために、あなたも“行動する知性派”に!」があった。


 最近、どんな労働者教育のテーマがあるのか読み始めたら、びっくりする表現が出てきた。

 

 それは、以下の文章だ。

ハンガリー事件(1956年)以来、日本における正統派左翼の中では、すべての分岐を呼び起こしたテーマだ。

知り合いの学生運動出身者は、「1960年代から1970年代、それが戦う相手だった」と表現していた。

 >なお、「トロツキスト」という表現についてひとこと。

かつて「トロツキスト」といわれた人たちがいたことは事実ですが、現在では「トロツキスト」ではなく、「ニセ『左翼』暴力集団」と表現するようになっています。

トロツキーは、かつては日和見主義者とか反革命分子のように評価されたこともありますが、研究の進展によって、トロツキーは、さまざまな弱点や問題を抱えながらも、ロシア革命において一定の積極的な役割をはたしたことが評価されるようになってきています。

 トロツキー全体の評価については、具体的な事実にもとづいて議論を深めていくべきでしょう。


 どのような事実からなぜ変えたのか。また戦後史のなかで「唯我独尊」史観で煽った人たちの責任は。鬼籍に入った多くの人たちへの「追悼」もふくめて総括文書があれば、読んでみたい。
 

  政党の文書ではないが、直近の部隊(労働組合運動家養成機関)の文書でもあり、許可なく発信はできない歴史的な評価の大胆な変更だ。

    http://blogs.yahoo.co.jp/gakusyu_1/15752069.html


  「一点共闘」は統一戦線に発展できるのか?

   2013/10/25() 午前 11:43

   勤労者通信大学練習用

   基礎コース受講生からの質問と解答を掲載します。

 Q:トロツキストのような妨害者もいるなかで、いわゆる「一点共闘」は統一戦線に発展できるのでしょうか。

 A:ご質問は、脱原発などの社会運動における「一点共闘」が、統一戦線に発展できるのかどうか、ということですね。

この問題を、現在大きな大衆運動に発展しつつある脱原発運動から考えてみましょう。

 

東京電力福島第一原発のような大事故が発生しても、政府・財界・官僚組織がいまだに原発を必要とする構造はなぜ存在するのでしょうか。

原発を必要とする「政・財・官」および学界・マスコミの癒着(284ページ本文、285ページ注を参照)の背景には、「日米安保」と「大企業」中心の「2つのゆがみ」が存在します(テキストでは第6章で、「日米軍事同盟中心の政治」と「大企業中心の政治」と整理しています)。

 もともと、原発の日本への導入自体が、アメリカや大企業中心の「原発利益共同体」の利害と一致したものでした。

 ですから、真に脱原発を実現するためには、一点での協力・共闘を重視しつつ、その本質的な背景にある「財界中心・アメリカ中心」政治からの脱却をはかりながら、新しい国民的共同、新しい「統一戦線」のために、日常的な学習活動と職場や地域でのとりくみがもとめられているのです。

また、運動のなかには、しばしば「挑発者」として運動を破壊する集団がもぐりこむことがあります。

現在では、こういう人たちはニセ「左翼」暴力集団と呼ばれています。

こういう集団はしばしば運動の内部でかく乱することを目的としていますから、社会運動が大きく発展しようとすると、それを妨害しようとします。

したがって、社会運動のなかで一点共闘の運動を真に発展させるようなとりくみをすすめるなかで、その本質を具体的事実にもとづいて民衆の前に暴露し、これらの集団を孤立させることが大切です。

なお、「トロツキスト」という表現についてひとこと。

かつて「トロツキスト」といわれた人たちがいたことは事実ですが、現在では「トロツキスト」ではなく、「ニセ『左翼』暴力集団」と表現するようになっています。

トロツキーは、かつては日和見主義者とか反革命分子のように評価されたこともありますが、研究の進展によって、トロツキーは、さまざまな弱点や問題を抱えながらも、ロシア革命において一定の積極的な役割をはたしたことが評価されるようになってきています。

トロツキー全体の評価については、具体的な事実にもとづいて議論を深めていくべきでしょう。

 

   ▽追記:「土佐高知の雑記帳は?」を読むと、以下のような文章が出てきた。

     http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-2565.html

  

    高知県じゃ不破講釈師先生の「トロツキー再評価」講演とかの内容も知らないんだろうね。

  ▽追記:ウィキペディアによると、以下のような経過があるという。2014.11.03

   http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%84%E3%82%AD%E3%82%BA%E3%83%A0

 

   レッテルとしての「トロツキスト」(中略)

 日本においては、日本共産党は60年安保闘争時の、決してトロツキーの思想の影響下にあったわけではなかった共産主義者同盟および全学連を「極左冒険主義のトロツキスト集団」と口をきわめて非難した。あるいは、「トロツキズムを乗り越えた新しい体系=反スタ、反純トロ」を標榜する革マル派、中核派、はてはレーニン主義すら否定する社青同解放派まで、一括りに「トロツキスト」と規定していた。1982年に不破哲三が著作『スターリンと大国主義』において、「ロシア革命におけるトロツキーの役割」を一定認める見解を発表。新左翼党派を「トロツキスト」と呼称することを公式には取りやめるが、現在でも主に高齢・古参の党員などは新左翼諸党派を一括りに「トロツキスト」「トロ」などと軽蔑を込めて指す者も多い。若手党員や民青同盟員にも稀に「トロ」などと口にする者もいるが、基本的には現在これらの蔑視用語はニセ「左翼」暴力集団(口語で略するときは「ニセサヨク」)に取って代わられている。 

 

 

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