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2014年9月15日 (月)

『仕事おこしのすすめ』(池上惇著)のPDF復刻版づくり

 20年ほど前に編集・制作した『仕事おこしのすすめ』(池上惇著、19953月)を若い世代にも読んでほしく、PDF復刻版として制作・UPした。

 

 『仕事おこしのすすめ』(池上惇著、PDF復刻版)

 

 

 この本は、労協(いまのワーカーズコープ)などの会議で講演したものをまとめた文章を中心に、永戸祐三さん(当時、センター事業団専務理事)が企画したもので、何回か京都の祇園の中の安い飲み屋(といっても味はよく、京都の土地柄、大学の先生を敬うもてなしをする店)で懇談しながら、その後は、編集子が大阪よどがわ市民生協に行く過程で、京都大学まで数回、通い、制作したものだ。

 

 池上先生の希望で、ウイリアム・モリスのラッピング・デザインを探し出し、カバーデザインに使った。

 

  一般書店などのルートに載せるために星雲社との取引も行い、7000部を、一般書店や労協内外で販売しきるなど、チャレンジした。

 

  本書の中でかならず目を通していただきたいのは、「組合をダメにする11のカギ」などの指摘だ。

 

 現在のNPOや非営利組織を、いまでもダメだめにすることが簡潔に書かれている。みんなで参加型の組織をつくためにも、読んでほしい。

 

  第2に、岡安喜三郎さん(協同総合研究所理事長)が、「ワーカーズ協同組合論研究史〜協同組合研究の成果と課題」(堀越芳昭/JC総研 編、家の光協会発行、2014.5)を書いているので紹介した。

 

 ご本人は、以下のようにその意図の一端を書いている。

 

 この小論は「協同組合研究の成果と課題」(堀越芳昭/JC総研 編、家の光協会発行、2014.5)に収録されている「ワーカーズ協同組合論研究史」の本文と文献一覧です。

 

冒頭、「日本の協同組合研究の主流は長らく協同組合の本質は流通過程にあるとし て、生産過程・労働過程に特徴があるワーカーズ協同組合を「無視する」誤りを犯した。」で始めていますが、「協同組合の本質は流通過程にあ」りとする論の被害は、実は農業協同組合が最も受けていると思われます。そして何よりも日本の協同組合運動にも大きな被害を及ぼしていると言えます。

 

 

 編集子の側から、1点、注文があるとすれが、“日本の労働組合陣営は、なぜワーカーズ協同組合を「攻撃した」誤りを犯した”のかだ。

 

さらなる追究をしてほしい。

 

 

  「学び・つながり・伝え合う」ページUP

 

 

『仕事おこしのすすめ』(池上惇著、シーアンドシー出版・協同総合研究所、A5判並製、19953月) (PDF完全復刻版)

『小さな起業で、楽しく生きるビジネス( ワーカーズ・コレクティブ )』 (本体価格 1,400+税、ほんの木 刊)

 富澤賢治、中川雄一郎、岡安喜三郎、石塚秀雄、柳沢敏勝、堀越芳昭各氏の「BOOK・論攷のご案内)。

 

 

  ▽追記

   越谷の「生活自立相談」にワーカーズコープが登場

   http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/post-a50c.html

 

   「仕事おこし懇談会inこしがやのページ」を立ち上げ

   http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/in-e6a5.html

 

 

 

 

 

 

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