『めしと団結』のPDF復刻版づくり
▼柴田光郎さんは2017年初頭から闘病中でしたが、2017年8月28日(月)、午前2時にお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。
『しんぶん赤旗』(2017年8月29日付)
8月(2014年)に入って、柴田光郎さん(元全自運関扇運輸争議団員・元大阪よどがわ市民生協専務理事)から「『めしと団結』〔今崎暁巳著、労働旬報社、1970年6月刊〕を5~6冊、探してくれないか」と電話が入った。「読みたいという人がいるんだ」という話しぶりに、ご本人が元気になった様子がわかりよかったが、出版元にはもともとない。編集子が持っていた本は、『PROSUME』(大阪よどがわ市民生協の生活文化情報誌)編集に参加した20数年前に誰かに渡して戻ってこなかった。
インターネットでいつも使っている古本探しのサイト――「Amazon」、「スーパー源氏」――などはまったく検索に引っかからなかった。古いし、マイナーすぎるし、読んだ人も労働者が多く古本業界に残らない本だよな、と思って「日本の古本屋」のサイトを調べたら1冊あった。早速、注文したら2~3日で届いた。本の回りは、終戦直後の本のように、紙焼けして薄茶状態になっていた。それからがたいへんで、細かい仕事がまっていた。
裁断して、スキャナーでPDF化して、1ページごとにファイル化し、InDesignで270ページの見開きページを作成し、パソコンで読めるようにDTP→再度、PDF化。あとでページが違っていたり、元々の誤植を発見して訂正。
暑い盛りのDTP作業は、つかれた。
作業のめどが見えた頃、電話があり、「10枚ほどCDで読めるようにしたらいいですね」と念を押したら、「実は会わせたい人がいるんだ」と。
大阪の関扇運輸争議のときに、『めしと団結』を読んで大感動した人(全自運の先輩)が徳島にいて、いまでは「10冊ほどの本を書いている」という話だった。
「いつくる」という話だったが、お盆明けですねと言ったら「梼原にも行かんならん」と強調(高知県梼原町は、遠距離介護で帰省している妻の実家。20数年前、九州産直先訪問活動の帰りに行ったところ)。とうとう17日からと決まった。
そのとき著者の名前を確認したらよかった、と後のまつり。
話の順序は飛ばすが、17日(日)11時半新大阪に迎えに来てもらって、四国をほぼ1周して20日戻ってくるまで1100キロも走った。それも軽で。(つづく)
▽四国1周の旅(つづき)
“かっぱのげんさん”に会ってきた
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/08/post-e4ed.html
▽追記
『めしと団結』(PDF復刻版)は、上記、「今崎暁巳のページ」などにUPしてあります。
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