“かっぱのげんさん”に会ってきた
高知1周の旅の続き。
8月19日(火)朝、10時半に高知県梼原町を出発したとき知っていた情報は、海がめの来る町の日和佐にいく。高知で渡された「ほたる村だより」という、ニュース。
「何やっている人?」と道中聞くと、「旅館をやっている」という柴田光郎さん(元全自運関扇運輸争議団員・元大阪よどがわ市民生協専務理事)。
途中(須崎あたり)で携帯に電話が入り、運転中で出られないので、こちらが出て話したが、浮かび上がった名前が「かっぱのげんさん」と出てきた。
それから高速道路に入り、高知市内を走り、室戸方面を抜けて夕方4時半ごろ現地に着いた。
国道を突然、道幅の小さな田舎道に入ったが、最初の入り口には、案内標識はなにもなし。小さな水田の道をくねくね走ると「ほたる村」という小さな看板があり、少しいくと小川の右側に5~6棟の建物のそばに到着。
「向こうから、オーよく来たな」みたいな手を上げた人が立っていた。その人が「かっぱのげんさん」だ。
建物に入ると10人ほど食事ができるテーブルが3つほどあり、その周りは、ガラス付スライド本棚。まず目に付いたのは、げんさんの書いたきれいなデザインの本が10冊ほど、絵本もあった。
その下のほうに勤労者通信大学の教科書群その他。何百冊と入った書棚の中に、私が編集した『手記 じかたびの詩―失業と貧乏をのりこえて』(全日自労・建設一般/早船ちよ編、
1980年8月)、『雪とふきのとう』(門倉 訣著、1981年11月)の2冊があった。読者に会うのは編集者として最上の喜びだ。
夜、その日はたまたま誰もいない日のようで、「げんさんの一代記」を聞いた。
その場でタブレットを出して、Googleに“かっぱのげ”と入力したら、候補名として“かっぱのげんさん”と出てくる。多くの人が検索していることがわかる。
そのなかから、話の中に出てきたエポック的紹介を、以下のようにいくつか探してみた。
1 「不登校 サポーター情報MAP in とくしま」のページの紹介文
http://homepage2.nifty.com/supporters-net/page3.html
【2】ほたる村 自然体験できる宿泊施設系癒し
海部郡日和佐町北河内本村233
国道55号の山河内トンネルの南を東に入り、線路を超えて、白沢川沿いに登っていくと右にある。国道より800mぐらい。(看板あり)
自炊をしながらの長期滞在も可能です。頭の中であれこれ考え込んで、行き詰まってしまったら、一度、頭の中を空っぽにしてみることも、時にはとても大切なことと思います。自然に恵まれた環境のなかで、生活を通して、体験を通して、体で感じること、体でわかることのものの中にも、大切なものはたくさんあります。
空気も水もおいしいので、食べ物もおいしく感じます。6月~7月上旬には、たくさんのほたるが飛びかいます。棚田の水田では米をつくっています。かっぱのげんさんはコマまわしの達人。
ごとまつさんという大きなカエル。かんたろうさんというレインボーに光る大きなミミズ。げんさんは自分はカッパなんだというが、ほたる村では、様々な生き物たちに出会うので、自然とカッパかもと受け入れてしまう。
世話人 山内満豊(かっぱのげんさん)
1泊素泊まり 小学生以上こども・1700円、中学生以上おとな・3400円(宿泊費よいうよりは施設維持協力金)
申し込み方法 電話にてあらかじめ予約してください。
0884-77-0899 (ファックス同番)
農作業などで出ている場合が多いので、なかなかつかまらない。留守電にメッセージを残す方法で、連絡を待とう。ほたる村とげんさんの活動のエピソードをまとめた本
『心よみがえれ~ほたる村のげんさんと子どもたち~』あります。
2 いしがき教育の日制定記念
http://www.city.ishigaki.okinawa.jp/400000/20090201.htm
平成21年2月1日(日)、午後1時30分、石垣市民会館大ホール
「いしがき教育の日」(2月第1日曜日)は、「生きる力」を備えた「心豊かな人材」育成を目指し、家庭、地域、学校及び行政が連携・協働して、本市の将来を担う子どもたちの心身ともに健やかな成長を願い、市民全体による教育の向上に取り組む。
【講 演 会】
テーマ:心の豊かさを求めて~真の生きる力とは
~ 講師 かっぱのげんさん(山内満豊 やまうち みつとよ )
(主な講師紹介)
16歳で運転免許取得、以来36年間のトラック運転手。過労から脳梗塞となり倒れ、余命を告げられた。しかし、幼い頃に親しんだコマ遊びで身体の機能を回復。
やがて農業に転じ無農薬米作りに挑戦。ホタルが乱舞する田んぼは「蛍村」と呼ばれ、全国から自然体験や心の病に苦しむ人が集うようになった。苦しむ人の声を代弁した『かっぱのげんさん』(清風堂書店)等出版。後に大学の推薦図書に採用された。
健康を取り戻したあと、奥様と一緒に、全国内やインドネシア、カンボジア、ベトナム等の小学校を訪問し、講演やコマまわし・南京玉すだれ等伝統演芸を紹介している。
その目的は唯ひとつ“子どもの心の中に花を咲かそう”
●主な著書『海亀のくる町』(清風堂書店)、『かっぱのげんさん』(清風堂書店)、『ひびけ心太鼓』(清風堂書店)、『心よみがえれ
ほたる村のげんさんと子どもたち』(かもがわ出版)外。
3 かっぱのげんさん一座&野田淳子コンサート
http://hujii5150.wordpress.com/2010/12/13/
2010年12月13日 by hujii5150、かっぱのげんさん一座&野田淳子コンサートに行ってきました。
12日、日和佐コミュニティーホールで「ほたる村だより100号」記念をしたコンサートがありました。ほたる村は、1991年自然体験施設として出発。2002年9月より発行をはじめた「ほたる村だより」が12月で100号になったそうです。
げんさんは、外資系の子会社・運送会社の労働組合リーダーだったとき、『めしと団結』で書かれた関扇運輸と同じような「組合分裂攻撃」へ反撃し、兵庫で全自運という労働組合に加盟し日夜奮闘した人(のちに運輸一般兵庫地方本部副委員長)。
奥方は「あの頃はうちに帰ってこなかった」というほど「労働運動に熱中」したが、50歳過ぎに、「脳梗塞の人になり、2年ほど寝たりおきたり力が入らなかった」生活を送ったようだ。
そのとき愛媛出身だが、自然と空気と水がきれいな美波郡(うみがめの来る町)に行ったことがあり、いまの「ほたるが乱舞する」現在地を発見したようだ。
4 かっぱのげんさんのいわれもきちんとか書かれているページがある。
http://www.soratoumi.com/river/hiwasa/creator.htm
山内満豊さんがなぜカッパのげんさんと呼ばれているかといえば、空き缶やゴミを拾うため黒のウエットスーツで川に潜る姿がかっぱに似ていたこと。そして友人の絵本作家、梅田俊作氏の絵本の主人公げんさんが仕事もせずに毎日ブラブラ、太鼓たたいておにぎりをもらって生きるところがそっくりだと、子どもたちが呼び始めたのだとか。
5 「ほたる村 - 日和佐life」より。
http://www.hiwasa-life.jp/hiwasa_hotarumura.html
“かっぱのげんさん”と“かっぱ子さん”が作った「ほたる村」。「看板もない。自動販売機もない。なーんもない(←げんさんの売り文句)」というほたる村。
ここを拠点にまずは、子どもたちが近くの小川で釣りをしたり、農作業を手伝ったり、太鼓などの伝統文化を体験するなど楽しいことを伝えている。
また「子どもたちの笑顔発見と、喜びづくりのために」、神楽の独楽回しや皿回し、南京玉簾をもって、地元はもちろん、日本中、よばれるところはどこまでも行き、いまではベトナム、カンボジア、インドネシアまで出向いている。
写真を見せてくれたが、ベトナムのサパの校長さんとコンタクトを取り、数百名の子どもたちに独楽回しを見せている。
「アポイントをとっていったのですか」と聞くと「現地交渉だった」という。
話がすすみ「青年時代よく見たイタリア映画やイタリア歌曲の“アモーレ”をはじめ、石垣で作詞した歌、地元の子どもたちへの歌、ハーモニカ吹奏―― 1曲は、なつかしき映画「シェーン」のテーマソング」なども披露していただき感謝、感謝!
作家・住井すゑさんが、昔「地球の一角」(牛久沼)に住みながら、すべての地域が見えてくると言い放ったが、げんさんは今を生きる「その一人」だと思った。
ほたる村だより 毎月1回発行、発行所:ほたる村 かっぱのげんさん 〒779-2302徳島県海部郡美波町 0884-77-0899
ほたる村をみなさんと一緒に、たのしい遊び場にするためサポート会員を募集しています。 会員のみなさまには毎月ほたる村だよりをお送りさせていただきます。 ほたる村サポート会員 年会費2500円 |
(クリックすると拡大します。リュックサックに入れてしわくちゃで申し訳ないです)
▼柴田光郎さんは2017年初頭から闘病中でしたが、2017年8月28日(月)、午前2時にお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。
『しんぶん赤旗』(2017年8月29日付)
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