メルヘン街道ドライブの旅、その前に的埜さん宅訪問
北八ヶ岳を横断するメルヘン街道――「蓼科高原(茅野市)から佐久穂町を結ぶ全長38kmの山岳コース」――を偶然、ドライブしてきた(2014年5月2日)。
この街道は途中標高2127mの麦草峠を越えて走る国道のドライブコースで、小海町から走った。行きかう車が少なかったが、ツーリングの青年たちがいた。
街道中にはまだ雪が残っており、冬期の積雪期は閉鎖され、4月24日(木)まで閉鎖が行われていたようだ。
南八ヶ岳の山々にも、多くの残雪があり、途中の日向木場展望台から撮った写真を以下にUPしておく。山好きの人にはたまらない山々だろう。
一緒に行った人は、柴田光郎さん(吹田市・元大阪よどがわ市民生協専務理事)。20年ほど前に娘さん夫婦が小海町に入植し、「百姓生活」を送っていることは聞いていたので、念願かなって初見学に行ってきた。
小海の町から20分ほど上った「中山間地」にご夫婦の家があり、さらに上ったところに、シカとイノシシから作物をまもる鉄柵に囲まれた農地があった。
この農地で有機農業にする努力は並大抵ではなく、数年かかった、と柴田さんは言う。今ではホーレン草などをメインに作物を育て、自宅前の農地でトマトや葉物野菜を育てている(のちに調べたらチンゲンサイ、カリフラワー、春菊、トマト、丸ナス、甘ナンバン、レタスなどを有機農法で生産)。
夜、養蚕をやっただろう建物を改築した室内でおいしいお酒と「ふきのとう、タラの芽」などのてんぷらをいただいた。
今は働き盛りになった若夫婦(的埜大介・美香子さん・40代)は、なりそめが九州の宮崎で、ご主人は東京の八王子市、娘さんは吹田市。
『定年帰農』(現代農業 1998年2月増刊号)なども読んでいて、自らの「百姓アイデンティティ」を育てながら「有機農業」に力を入れている。
新しい入植者(Iターン)――都会出身者が地方に移り、定住することを「Iターン」という――と「有機農業の会」をつくり学びあっているとのこと。
夜遅くまで、ここに居ついたよさ、村生活のこと、子どもさんのこと、冬場には薪を生産していること、出荷先の変遷など、久しぶりに「生産者の地場に根ざした暮らしぶり」を聞かせていただいた。
さらに、的埜美香子さんは共産党の町議になってがんばっている。
「昨年、2期目の当選した」と2014年4月17日に「産直OB会」(大阪)でお会いした佐久市の六川さん(80代・りんご生産者)が話してくれた。これもたいへん。
こちらは、WEBをつかった情報発信から柴田光郎さんたちが行った「1980年代イタリア調査の持っている意味」、「社会主義は、まだ地上には生まれていない」などとオダをあげさせてもらって帰ってきた。
▽追記(14.05.31)
イタリア協同組合の源泉を教えられた
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-f2d3.html
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