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2014年2月 2日 (日)

越谷発―介護保険料滞納者2200人

 「NHK クローズアップ現代」が放映した女性たちの貧困化〔1020代女性に広がる貧困・「あしたが見えない~深刻化する“若年女性”の貧困~(127日放送) ――働く世代の単身女性の3分の1が、年収114万円未満。中でも深刻化しているといわれるのが、10代、20代の貧困です。〕の姿は、誰の目から見ても、放置してもいいといえない問題だ。

 

1980年代からの「豊かな社会」を経験したシニア(高齢層)の子どもたち、孫たちの姿なんだ。

 自らは公務員、大企業社員、ブルーカラーで「昇進昇格的人生」としての「自己実現社会の主人公」をおくったとしても3分の1以上の状況になっている日本におけるワーカーズ(労働者)の格差社会・非正規労働者問題から起因している。

 

 しかし、“豊かな高齢層”がいる一方で、わが足元の越谷市における「介護保険料滞納者2200人」を知らせる「こしがや市議会だより」(平成2621日、No.180)が届いた。

 

記事によると「平成24年度の第一号被保険者は71207人で、そのうち2200人ほどの方が滞納している状況であった」と記している。

 「支払い能力があるにも関わらず支払いいただけない方に対しては、給付制限などを行うこともある」と書いているが、なんという“上から目線”なのか。書き手の神経を疑う。

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 無年金者や「制度の隙間で障害年金を受けられない問題」などが、社会問題になっている今、「無介護保険者の発生」が、現実には起こっているのではないか(生活保護システムがまだあると期待しているが)。

 

 第一号被保険者とは、65歳以上の人だ。

 

 

 働いているときは給料天引きで、年金者には昨年から介護保険料の徴収システムが変わり、年金からの徴収と、とりやすいシステムづくりは進むが、支払えない人への対応は、地域社会の課題だ。   

 

 ▽追記 年金が年額18万円以上の人は、年金から引き落としされ。 (2014.02.08)   

 

 65歳以上の人(第1号被保険者)の介護保険料については,介護保険法第135条および介護保険法施行令第41条により,年額18万円以上の公的年金を受給している場合は,特別徴収(年金からの天引き)の方法によって保険料額を徴収するものとする,と定められています。

 

 

 お泊りデイの問題がマスコミで取り上げられ、本ブログにも多数のROM者――(インターネットの電子掲示板や メーリングリストにおいて、自らは投稿せずに、他の参加者のコメントやメッセージを読む 。◇このような参加者[利用者])のこと――が来ているが、それ以前の問題だ。

 

 越谷にも貧困化の波が押し寄せている事実はまちがいない。  

   

 ▽参考(以下のような調査も発表されている)

  介護保険料滞納者にみる高齢者の経済格差と健康格差に関する研究(平成22年度)

 http://www.pfizer-zaidan.jp/fo/business/pdf/forum19/fo19_5_05.pdf

 

  ▽越谷市のホームページより  (2014.05.10)

  http://www.city.koshigaya.saitama.jp/kurashi/koureisha/kaigohokenryou/tainousyobunn.html

介護保険料の滞納者に滞納処分を行います

更新日:2014年4月17日

 介護保険は、高齢者の介護を社会全体で支える仕組みです。介護保険料は介護保険を運営するための貴重な財源です。
 市へ納付する65才以上の方の介護保険料については、可能な限り自主納付を基本として収納対策に取り組んでいます。しかし、再三にわたる督促や催告にもかかわらず積極的な納付が確認できない場合は、負担の公平・公正性を確保するため、財産(預貯金、給与、生命保険、不動産等)の差押処分を行います。
 平成25年度中には、25件の差押処分を行いました。平成25年度介護保険料の納期限はすべて過ぎています。未納の場合は速やかに金融機関などで納付してください。なお、納付相談は随時受け付けています。

 

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