今崎暁巳さんが書いていたルポ論のメッセージ
現代のとらえ方からプロレタリア文学・ルポへ
ドキュメント作家・今崎暁巳さんがお亡くなりになったのが2010年12月15日。
暮れになったので、室内の片づけを始めたら、いくつか失念していたコピーが現れた。
それは今崎さんが書いて、私に預けてくれた「ルポルタージュの方法論」、「イタリア現場訪問記」、「プロレタリア文学におけるルポへの解説」などであった。
そこでご家族の御了承を得て、「今崎暁巳のページ」を久しぶりに更新しUPした。
『民主文学』などに書かかれたものは、その会に参加していない人にはほとんど読めないと思う。また『労働法律旬報』も弁護士事務所・大学の研究室などに行かないと目を通せない出版物かもしれない(国会図書館へ行くと自由に読めます)。
『日本プロレタリア文学集』に「ルポルタージュ集」があったことなど、よほど活字文化に詳しく、その文化を愛している人以外、読んでみてみようとは思わないものだ。
「明治期の労働問題」や「あゝ野麦峠」までつながる関心はあったが、書かれた当時、今崎さんが「プロレタリア文学におけるルポ」について書いていたとは、思わなかった。
編集者として伝えていかねばと思い、作業した。
今崎ルポ論のメッセージ:現代のとらえ方からプロレタリア文学・ルポへ
2013.12.08UP
ルポルタージュ・ノート、今崎暁巳、民主文学、1980年6月号
ルポルタージュの今日的課題、今崎暁巳、民主文学、1988年10月号
イタリア「第2のルネッサンス」の現場訪問記①
生活の“豊かさ”とは何か――日本でどう実現するか、今崎暁巳、労働法律旬報、1988年1月25日号
イタリア「第2のルネッサンス」の現場訪問記②
時間を豊かに使う生活、今崎暁巳、労働法律旬報、1988年2月10日号
日本プロレタリア文学集、33 (ルポルタージュ集 1)、解説・今崎暁巳、新日本出版社、1988年9月
【内容細目】職業病・労働者の傷害 宮嶋資夫著、日立鉱山事件入獄記 麻生久著、小作人の生活 天川佐吉郎著、富川町からー立ン坊物語 里村欣三著、女工哀史 細井和喜蔵著、狼へ!-わが労働 藤森成吉著、製糸女工虐待史 佐倉啄二著。
日本プロレタリア文学集、34 (ルポルタージュ集 2)、解説・今崎暁巳、新日本出版社、1988年10月
▽ 2014.05.22 今崎暁巳のページ を更新
イタリア「第2のルネッサンス」の現場訪問記―③
住民による自治・文化・子育て―ボローニャ市の経験から、今崎暁巳、労働法律旬報 (1187)、 p40―45、 1988年03月10日号
いま“豊かさ”とは―働き方・ライフサイクルを見直す・問直す
座談会 今崎暁巳、芹沢憲一、 富沢賢治、今崎暁巳、労働法律旬報 (1187)、 p4―25、 1988年03月10日号
イタリア「第2のルネッサンス」の現場訪問記―④完
すべての人間が自己表現できる社会、今崎暁巳、労働法律旬報 (1189)、 p17―23、 1988年04月10日号
▽今崎さんの盟友の「柳澤明朗のページ」も参照してほしい。
▽浅利正さん(沖電気出身)の本も紹介。
「沖電気、日本航空、日立における人間の尊厳のたたかい」(それぞれの労働組合運動史3)
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