労働者協同組合(ワーカーズ・コープ)は、あって当然だ
世の中にいろいろあるので、私が提案していることを拒否する人もいると思う。
その中で、この25年間のなかで私が係った大きなテーマが、「労働者協同組合」というネーミングと事業運動だ。
そこで、別の角度から考えてもらうために「労働者協同組合論を批判した人――労働者協同組合とはなにか、「労働運動」、新日本出版社、351号、1994年9月。」というテーマでわがWEBで紹介した。
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/120225roudoukumiaiundousi.htm
昨年から制作してきた「黒川俊雄のページ」「富沢賢治のページ」「中川雄一郎のページ」「菅野正純のページ」も“考える根拠”として若い人にぜひ読んでいただきたい。
まだまだ共鳴する方と批判する方もいるので紹介したい、と思う。
▽追記 以下にHPに掲載した文章をここにUPしておく。 (14.05.26)
本サイトの「黒川俊雄のページ」に以下のように、3本の労働者協同組合の理論的文献をUPした。
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/kurokawa/kurokawa-index.htm
労働組合運動と労働者協同組合、黒川 俊雄、三田学会雑誌、慶応義塾経済学会、慶應義塾大学出版会、78(6) 、1986/02
今、なぜ労働者協同組合か――今日の労働組合運動と労働者協同組合、黒川 俊雄、労働旬報社、賃金と社会保障、934号、1986/03/25
協同同組合運動の現代的課題と意義、 黒川 俊雄、桜美林エコノミックス、桜美林大学経済学部、27号、1991/12
黒川先生には、『いまなぜ労働者協同組合なのか』(大月書店、46判、1993年4月刊)という出版物がある。これは『仕事の発見』(第一期、中高年雇用・福祉事業団全国協議会刊〔現日本労協連〕)に連載したものをまとめたものだ。
問題関心・内容について、上記単行本と論文を読んでほしい。
このような論理志向・思潮に「今日の労働組合運動と協同組合運動の一部に、〔中略〕有害な影響をひきおこしつつある理論と思想の内容、その誤りの要点」について、「ある著名な経済学者の最近の著作の議論から、検討したい」と、猛然と批判した人がいる。
その人は、私が1990年代初頭に大阪の小さな生協の生活文化情報誌(月刊誌『PROSUME』)で、産直などの取材で出会った「紀ノ川農協」の関係者で、以前、『労働・農民運動』誌の編集長をになった人だ。
毎年、大阪でよどがわ市民生協と日本全国の産直交流をすすめていた西日本有数の産直農協(協同組合の一員)の関係者が、なぜ今頃、批判論文を書いたのか意味が分からなかった。
ただし私には“既視感”がよみがえった。それは、大昔の「1960年代の構造改革論」とそれを批判する政党側の批判と共通するものがあった。
またつぶしにかかっているのかという、感想を持ったが、歴史はどのように判断しているのか。
その後、その政党関係者Aさんにお会いしたとき、評価をたずねたが「綱領に入っていない」という返事をいただいた。Aさんはイタリアの労働組合や協同組合の実際をつぶさに見てきた人で大変くわしい人だが、政治の世界は、そういうものかと、あまりこちらから関係を持つものではないな、と一人判断をしたことを記憶する。
▽追記(14.06.09)
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