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2012年10月17日 (水)

どこに消えた『サスコミ』グループ――インフォーマル組織物語Ⅸ

 1980年代に「影の労働界」の中心を占めた、『サスコミ』グループ。

 私たちは、雪印食品争議を通じて暴露していた(『自立する労働運動――知られざるインフォーマル組織』、1983年)。

 その『サスコミ』グループに犯された企業群は以下の通り。

 福島第一原発事故を引き起こし、民主党の反原発代議士たちに「恫喝」を行っている東京電力労組が表紙を飾っていたのを記憶する(東電鶴見火力、電力労連という名前が出ている)。

 ▽サスコミによく出る労組名

昭和電工川崎、東電鶴見火力、タイコー電機、東芝、全化同盟川崎化成、基金、セガ、エンタープライゼス、日本航空生協、小野田セメント、雪印乳業、雪印食品、味の素、プリマ民主、レナウン、伊藤製パン、日清紡、モービル石油、油研工業、凸版製本、凸版印刷、細川活版新労、大目本印刷、図書印刷、東京書籍、北辰電機、大日本インキ、第二精工舎、ニコン、松下電器、三豊製作所、日本ケミコン、川崎重工、三晃印刷、空航グランドサービス、セントラル自動車、富士工業、日本金属工業、三菱重工、東京化学、旭硝子、日本鋼管、三菱重工、AGS民主、全金同盟タイコー、日本ユニカー、ブリヂストンタイヤ、東急車輌、小松製作所、カシオ計算機、立川スプリング、全トッパンムーア、久保田鉄工、丸菱総業、プラチナ万年筆、日本ビクター、日本電子連合、航空同盟、新日鉄労連、電力労連、自動車労連、モービル石油(アメリカ合衆国)、全トッパンムーア(マレーシア)、八重洲無線

『サスコミ』の発行母体は、当時の新聞では、このように書いている。

 1、『サスコミ』は月刊誌、定価500円(現在700円)、創刊は1976年7月、市販はされていない。

 2、『サスコ…』のサスとは、Social-Academy-Seminar(ソシヤールアカデミーセミナー)の英単語の頭文字をとったもの。会員組織であり、『サスコミ』(SASCOMI)は、この機関紙。

 3、発行所は「社労研」(社会労働運動研究所)東京都新宿区四谷1の8、佐伯千成ビル7F(1980年1月より)法務局には登記されていない団体。

 4、社労研所長に気賀健三慶応大学名誉教授。民社党を支える学者グループ民主社会主義研究会議(民社研)メンバーが常連執筆者の大半を占めている。

 5、社労研はSAS(サス)学校という研修会を東京、大阪、神奈川などで開催している。参加者は同盟系労組の中堅幹部、会社の意をうけた社員ら。

 6、SAS学校長は気賀健三社労研所長が兼任。副学校長は吉田忠雄明治大学教授。 講師に宮田義二鉄鋼労連会長、中村卓彦同委員長、高畑敬一松下電器労組委員長、畑良雄自動車労連副会長など。

  
 150313sasukomi027


私が、《Windows95》以前の労働界の話を書くために、インターネット上で調べたら、『サスコミ』は1件しかヒットしなかった。

 http://library.main.jp/index/jst25112.htm
 

  121017ags5491



 それは航空界の労組の一つで『翼の下で-民航労連・AGS労働組合30年のあゆみ』(民航労連AGS労働組合30年史編集委員会、発行社:あかつき印刷、平成06年09月10日 1994年)だった。

 その中の「【第7章 第二次分裂攻撃】――AGS民労の旗揚げ民労の組織拡大の手段/『サスコミ』誌の坂井レポート」と書かれている。

「インフォーマル組織」に犯され、『サスコミ』グループに企業破壊された事例のひとつに「全金北辰電機労組」がある。

当時、そのリーダーが『サスコミ』に顔写真を出して弁舌を振るっていた。今、存命するならば70代のはずだ。

北辰はその後、横河電気に合併・吸収されている(1983年には業界3位で住友グループの株式会社北辰電機製作所と合併、横河北辰電機株式会社と改称。1986年にCIを実施し、現在の横河電機株式会社となった)。

企業破壊者は、職場の民主化をかかげたメンバーではなく、労働組合を乗っ取ったインフォーマル組織のリーダーたちだったのではないか(その影でリードしたのは、だれなのか。企業小説のレベルの話だと確信している)。

ある読者の方からの疑問を以下に答えておきたい。

消えた『サスコミ』グループの話を取り上げたが、私はこのグループ(昭和ヒトケタから20年生まれ)がその次の世代(団塊の世代)も含めて「企業のフォーマル組織の実権」を握って、日本国の権力に入り込み、日本企業や自治体の活力を奪っているのではないか、と思っている。

不正義と自己中心社会の中心部に、連綿とつながる「インファーマル組織の遺伝子」が入り込み、実権を握り締めて離さない集団がいる。その一例が、前回レポートした「明治乳業の役員構造」だ。

追記

ダンボール数箱に入った『サスコミ』グループなどの資料は、当時、国労(国鉄労組)へ総がかりで襲いかかった攻撃のために「勉強したい」というある弁護士に送った記憶がある。しかし残念ながら、国労は「芹澤寿良のページ」で紹介してきたとおりだ。

  

  ▽追記(参照、13/10/25

 

  大企業組合としてフォーマル化したインフォーマル組織 

   http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-d631.html 

  

   ▽追記「インフォーマル組織の過去・未来」をUP――現代労働組合研究会のHP 

 

   http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-82a1.html

 

 

  ▽追記 あるtwitterで書かれた「サスコミ」  (14.0910

 

        http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/09/twitter-c054.html

 

 

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