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2012年8月22日 (水)

18歳からの原発ゼロ入門――五十嵐仁のページを更新

 五十嵐仁のページを更新しているが、「3・11」までの(以降に書かれた)論攷に到達した。

 

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/igarashi-index.htm

 

 

 

 

 

そこで考えたのが「18歳からの原発ゼロ入門」のレジュメ案(といっても五十嵐先生の柱建てだが)。

 

一つひとつのキーワードから、その内容が検出できる。

 

いま大学の教養で「岩波新書」を読ませるらしいが、ほぼそのレベルの中身はある。高校生なら読めるのではないか。高校の教師たちに推薦したい。

 

 論攷以外にも、以下のレジュメには、「五十嵐仁の転成仁語」に書かれている評論・エッセイも書きだして加えてみた。    

 

 

 

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/

 

 

 

 

 

 

 

青年(女性)よ! 挑んでほしい。

 

 

 

 

 

原発震災と政治の責任-再生可能な豊かな日本の自然エネルギー

 

 はじめに――世界の原発

 

 Ⅰ 原発に関する俗論・「安全神話」の誤り

 

  (1)福島第1原発の事故は地震のせいではなく津波のせいだという弁護論は間違い

 

 (2)二酸化炭素などの温暖化ガスを排出しないというのも誤解

 

 (3)原発はクリーンで環境に優しいというのは嘘

 

    ①採掘時の問題

 

    ②使用済み燃料の保管問題

 

(4)原発の発電コストは安上がりというのは誤魔化し

 

   ①立命館大大島教授による試算

 

   ②本来のコストから除外されているコスト

 

Ⅱ「原発震災」が提起した政治の課題

 

(1)脱原発政治への転換は急務

 

   ①福島第1原発の冷温停止に向けて

 

   ②「原子力村」は「閉村」すべき

 

(2)日本にある豊かな自然エネルギー資源を生かすべき

 

(3)東日本大震災と福島第一原発事故を契機にした新しい社会への転換

 

Ⅲ 何が問題だったのか

 

 (1)対米従属―アメリカの言うことに疑いを挟まず付き従う 

 

 (2)利益政治―目先の利益に惑わされて「大義」や「正義」を見失う

 

(3)官僚依存―政治家が自分で考えず全てを官僚に任せてしまう

 

(4)共産党排除―正しいことであっても「共産党だから」ということで無視してきた

 

むすび 社会の転換を生み出すために政治を変えよう

 

会社と一体で原発推進

 

「凍結」では不十分

 

 

 

福島第1原発事故と脱原発社会に向けての政治の責任

 

 Ⅰ 「原発震災」後に明らかになったこと

 

 (1)判明してきた原発事故の規模

 

 (2)放射能被害の大きさと影響

 

(3)「原子力村」の実態-六角形(政・官・業・学・報・司)の利益共同体

 

Ⅱ 「原発ゼロ」をめざして

 

 (1)「安全神話」の崩壊と「地震付き原発」の危険性

 

(2)明らかになった限界と制約

 

(3)大きく変化した政策と世論

 

Ⅲ 豊かな自然エネルギーの可能性

 

 (1)日本は自然エネルギー大国

 

 (2)将来の可能性-地域起こしと輸出産業

 

(3)脱原発社会と「第4の革命」に向けて

 

 

 

 戦後のエネルギー・原子力行政と政治の責任(その1)

 

1 原子力行政と政党の対応

 

1)原子力行政の展開――段階と特徴

 

 ①導入の開始

 

②新設ラッシュ――特に70年代

 

③重大事故という障害

 

(2)政党の対応

 

①自民党

 

②旧社会党・社民党

 

③共産党

 

④民主党

 

⑤公明党

 

⑥みんなの党

 

(3)労働組合の対応

 

 ①連合

 

②自治労

 

③全労連と全労協

 

(4)住民・市民などによる反原発運動の展開

 

2 原発利益共同体の形成と構造

 

(1)政治家と政党(自民党)

 

(2)官――科学技術庁・通商産業省→経済産業省(資源エネルギー庁)

 

(3)原発関連の業界団体・企業

 

(4)学者・研究者

 

(5)マスコミ

 

(6)司法

 

3 原発「城下町」の形成と動揺――利益の供与と世論工作

 

(1)費用の社会化――電源三法交付金と料金システム

 

(2)関係者への利益供与と癒着

 

①自民党への献金

 

②北電の場合

 

③東北電力の場合

 

(3)自立の喪失と不信

 

4 原子力行政と日米関係

 

 

 

(1)アメリカ起源の原発産業

 

(2)共通の思惑と矛盾

 

(3)逆風と転換

 

むすび

 

 

 

《提言》

 

「防災国家」の実現に生かされるべきだった憲法9条の含意

 

被災者の労働問題に抜本的対策を 

 

連合はエネルギー政策の転換で、イニシアチブの発揮を 

 

会社と一体で原発推進

 

「凍結」では不十分

 

原発の停止、省エネルギー社会、ディーセントワークを

 

連合は原発推進政策を転換し、労働組合としての使命を果たすべきだ 

 

《転成仁語より》

 

2012

 

7月17日(火) 17万人が集まった「さようなら原発10万人集会」に参加した 

 

6月30日(土) 官邸前の原発再稼働反対デモは現代の「ええじゃないか」ではないのか 

 

6月18日(土) 原発は放射能による汚染と犠牲を前提にしたシステムだった

 

6月9日(土) 許されない大飯原発の再稼働

 

4月17日(火) なぜ急ぐ、大飯原発の再稼働 

 

2月20日(月) 何というユニークな杉並での脱原発デモ

 

2011

 

1015日(土) 九電社長の居直りと佐賀県知事の責任逃れを許してはならない

 

9月23日(金) 野田首相が国連で語るべきだったこと

 

8月6日(土) 佐賀県知事の「やらせメール」指示メモを入手した『AERA』のスクープ

 

7月31日(日) 「ブレーキ」が「アクセル」になってしまった「不安院」

 

7月26日(火) 九電「やらせメール」問題についての新事実と弁護論

 

7月24日(日) 次々と明るみに出てくる電力会社の闇

 

7月17日(日) 菅首相の「原発ゼロ」表明を「無責任」な「絵空事」に終わらせてはならない

 

7月14日(木) この夏を脱原発に向けての分岐点に

 

7月12日(火) 岸本組への受注は17億円ではなく78億円弱だった

 

7月11日(月) 原発の背後に広がる大きな闇

 

7月8日(金) 九電「やらせメール」は誰の指示だったのか

 

7月7日(木) 電力会社が抱く二つの危機感 

 

6月29日(水) 原発は莫大な送電線コストや電力ロスを生ずる無駄なシステムだ

 

6月28日(火) 電源3法交付金を原発依存を生み出す「麻薬」から自然エネルギーを育てる「肥料」に

 

6月27日(月) 「原発は環境に優しい」というのは事実を無視した弁護論であり無知から生じた誤解だ

 

6月24日(金) 原発は事故を起こさなくても放射能被ばくを前提とした「悪魔の施設」だった 

 

6月23日(木) 脱原発に向けてどのような対策を取れるかだけが唯一の選択肢なのでは?

 

5月11日(水) エネルギー基本計画を「白紙に戻す」のは当然だけれど

 

5月10日(火) 民主党政権は「エネルギー基本計画」を根本的に転換するべきだ

 

5月8日(日) 原発は「地震や津波にも安全」なら許されるのか

 

5月7日(土) 浜岡原発の原子炉の運転停止は当然だけれど

 

4月15日(金) 造って儲け、壊してさらに大儲け――廃炉ビジネス

 

3月31日(木) 自然エネルギー(再生可能エネルギー)への切り替えも必要だ 

 

3月30日(水) 低エネルギー社会への転換をめざそう

 

3月29日(火) 原発事故が教える「選ぶこと」の大切さと怖さ

 

3月27日(日) 大津波による「原発震災」は「想定できない」ものではなかった

 

3月26日(土) 拡大し続ける原発被害 

 

3月23日(水) 原子力発電と正力松太郎、読売新聞、米CIAをめぐる裏面史

 

3月22日(火) 原子力発電を推進した元凶としての中曽根康弘と正力松太郎 

 

3月20日(日) 福島第1原発の当面の危機は去ったようだけれど

 

3月17日(木) 現実となってしまった「原発震災」の恐怖

 

3月16日(水) 暗闇の中で再確認した現代文明のもろさ――「計画停電」

 

3月14日(月) 東日本大震災の被災地への可能な限りの支援を 

 

3月13日(日) 「東日本大震災」への救助・救援に全力を   

 

 

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