「国鉄労働者1047人の解雇反対闘争」―「芹澤寿良のページ」更新
この数年、芹澤さんと話していて、いかに「国鉄労働者1047人の解雇反対闘争」に尽力したかが私には伝わってきた。しかもその内容を社会に伝えるときインターネットが、大事なメディアではないかと思っていた。
その思いが、「芹澤寿良のページ」で実現できた。
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/serizawa/index.htm
その大論文は「国鉄労働者1047名解雇撤回闘争における学者・文化人の支援運動―複数主体の「大同団結」をめざす活動を中心に―」だ。
46判に組み直して、70ページを超えた。単行本で、4分の一を占める。
芹澤さんは、この論文を以下のように限定して記しているが、読者にはかならず「国労労働者の解雇撤回闘争」の本筋を示していることが読めると思う。
「本稿は、国鉄労働者1047名の解雇撤回闘争の経過や関係労働組合内部の動向、問題点などを全体として対象にしたものではない。上述した多様に行われていた支援活動の中から、国労の「四党合意」問題が生じて以来、関係当事者の「大同団結」による速やかな解決を求める機運が徐々に高まって来たことを発展的に受け止め、とくに「人間の尊厳と労働者の基本的権利を侵害する採用差別(解雇)は絶対に許せない」とする学者・研究者、法律家、ジャーナリスト、文化人らが(筆者も関わって)、複数の当事者たちに執拗に働きかけ、「共同」の実現に努力し、取り組んだ2005年7月15日の全国集会と活動を中心に、その前後の同様の取り組みも含めて覚書的に記録したものである」
総評時代の「4番バッター」への壊滅的攻撃が、労働側の抵抗力を衰退させ、日本の“「非」正規労働者4割時代”をつくった根本ではないか。
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