改訂・「30泊31日」という「お泊まりつきデイ」の無念さ――ケアマネさんへ
以下の数字は、あるサイトに掲載されていた「30泊31日」の料金表だ。
「夜間ケアサービス 24.000」とある。これが「1泊800円」と謳われている合計額だ。
(注記)表を掲載してきたが、著作権の問題で削除した。(2012年7月2日)
尼崎市(兵庫県)の医師が自らのブログで以下のように、警告している。
http://www.nagaoclinic.or.jp/doctorblog/nagao/2012/03/post-2284.html
Dr 和の町医者日記
お泊りデイにメス 2012年03月19日(月)
読売新聞の一面にて、「お泊りデイの諸問題がやっと大きく報道された。30泊31日のデイケア=要するに住んでいる、という、奇妙なデイが増えている。
たった1泊300~1000円で預ってくれるので、介護者は大変喜んでいるのだが・・・
犬や猫でも1晩預ってもらうと、1万円以上かかるのに人間さまが、800円でお預かりしてもらえるカラクリとは?
それは、要介護の枠いっぱいを、デイサービスに使うことにあった!
要介護3なら月に25万円、要介護4なら30万円が補償される。
家賃7万円の古い民家を使って、定員10人で30日ごろ寝させる。
お泊りは、それに対する「サービス」なのだ。
売り上げは、月に200~300万円になる。
設備投資や家賃は、せいぜい、月に10~15万円。
老人の労働者を使う、私は彼らが死なないかのほうが心配。
少し調べてみると、その実態把握について、千葉県や東京都の議会で、質問や対策が出されている。
「30泊31日」という話は、このような施設にあずける家族のむなしさを表現しているようだが、ケアマネさんたちはその専門性からみて、どのような立場・スタンスでいるのであろうか。
「ショートステイが満杯だから」、「特別養護老人ホームが足りないから」、というレベルを超えて、「団塊の世代」の人たちの未来ではないか。
追記:120702
このページをよく読んでいる人たちがいることがわかった。
当事者・家族のための「デイサービス・宅老所」になることを願う。
アメリカの映画:「コクーン」で描かれたような「保養地型シニアハウス」が日本のテレビで紹介されているが、それは「勝者」のみの老後の姿だ。
▽追記(2014.01.19)
朝日新聞、読売新聞が報じるお泊りデイ
http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-e2e7.html
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