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2011年12月24日 (土)

 〈連合運動は「社会のバリケード」になれるか〉――現代労働組合研究会(Part Ⅱ)

 「労働運動のルネッサンス」という大仰なページをつくろうと始まったのは、実は芹澤寿良さん(高知短期大学名誉教授)が書いた〈連合運動は「社会のバリケード」になれるか〉(「政経研究」、政治経済研究所)を読んだあとからだった。

 そのとき、私から「労働組合のことをインターネット上に出さないと、若い人は活字からでは無理。だれも読みませんよ」「芹澤さんのページをつくりましょうか」という話をしてからだった。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/serizawa/index.htm

 芹澤さんは70年代中ごろまで鉄鋼労連(当時・総評加盟)の書記局に在籍しており、何度も原稿をいただきにあがっており、お世話になった人。1980年代後半には芹澤茂登子夫人(故人・「あかちゃん110番」創設者の1人)には、女性向け単行本の編集・企画アドバイザーとして10冊以上の本を一緒につくった経験がある。

 連合ができてから何を主張し、どのような運動をやってきたのか、マスコミ情報でしか知らなかったし、この10年ほとんど興味がなかった(諦観の境地)。

 しかし、この論文では「連合の存在がきちんと分かる」という意味で、多くの労働組合活動家に知らせたいと思った。

 同論文でも触れているように連合が、社会的視点からアドバイザーとして、連合評価委員会(中防公平他)をつくり、2003年に「中間報告」を出した。

 その後の執行部は、ほとんど無いものとして扱っていることも知った。

 亡くなった笹森清元会長も無念だったのではいか。

 芹澤さんが書いたわけは、以下の視点だ。

 その背景には、「総評がニワトリからアヒル」に変わった歴史を体験していることが大きいのではないかと、私は思う。

 そう思わないユニオンや地域労組などの参加している人にも読んでほしい。

1点だけ補足すると筆者が協調している「統一行動」の思想は、ヨーロッパ労働組合運動の歴史から始まったのだと私は思っている。

 イタリアでは3大ナショナルセンターとしてイタリア労働総同盟(CGIL)、イタリア労働者組合総同盟(CISL)、イタリア労働者同盟(UIL)がある。

 異なるナショナルセンターは、現在、統一行動を提起し、イタリアの緊縮財政(年金問題なども一例)への抵抗を行っている、と報じられている。

 

 もちろん日本に連合しかない「大政翼賛会」状況だったら無理な話。

 

  論文:連合運動は「社会のバリケード」になれるか《要旨》――わが国の最大の全国的な労働組合組織である連合は、世界各国の労働組合運動の活発な状況が伝えられる昨今、各方面から連合運動に対して多くの疑問、批判が高まり、トップリーダーはそれらを意識して「社会のバリケード」をめざして奮闘するとの言動を繰り返している。現状では、連合運動単独の力量のみで、それは到底、実現出来るものではない。従来からの「唯我独尊」の基本姿勢を転換し、他の労働組合組織と共通、一致する課題で、協力、共同の運動を進め、また発言力の強い産業別労働組合とその傘下大企業労働組合が「企業・産業利益優先主義的」運動から「組合民主主義」に基づく組織と運動へ改革し、労働基本権を積極的に行使して企業、財界、政府に対抗する労使関係を確立していくならば、連合は「社会のバリケード」を構築し、その主要な担い手となるであろう。

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