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2011年12月

2011年12月25日 (日)

労働問題・労働組合をめぐる書評・論点 1――現代労働組合研究会(Part Ⅲ)

 私が単行本づくりで労働問題や労働組合について、かかわったのはすでに25年も前のこと。

 当時、「月刊労働問題」(日本評論社)など参考になる雑誌も廃刊になっていた。

 

しかし本年に入って『今崎暁巳さんと私』(ドキュメント作家・今崎暁巳さんの追悼文集)と『回想の川﨑忠文』(元労働旬報社編集部・中央大学ほか講師・法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員など)の編集・DTP作業に加わり、労働問題研究者・労働運動家と数十年ぶりの再会を果たした。

その間に、現在の労働組合・ユニオンについて、“さまざまの憂い”の声が、こんなに広がっているのかという思いが、私の中に生まれてきた。

 

かの昔、私自身は「日本国憲法に基づく労働組合選択権は人間の基本的権利である」という認識があった。しかしその当時は、会社内外(外部は旧来の活動家と政党関係者)の人たちの間では、「タブー」に近い認識だった。

それから25年(いや30年か)、木下さんの本をめぐって、正当な議論が起こっていることを知った。

 

さらにその当時から人文書・社会科学書、そのなかでの労働関係書(学生向けの労働問題書はもちろん)は目覆うばかりの出版状況であった。とにかく企業サイド(経営)からみると、そこにはマーケットがないという認識が強かった。

しかし、『今崎暁巳さんと私』(PDF版)の折、インターネット上で出会った石井まことさんたちの本を「ある編集者のブログ」で紹介したら、多くの反応があった。

いまでも「労働問題を学びたい」と思っている人が少なからずいることも分かった。

「非正規労働者4割時代」といわれている現在、ただ採算ベースに乗るだけの部数が可能かどうか、不明だが。

その意味で、以下のような「インターネット上の論点」(次世代のための労働運動ルネッサンスのページ)を出しておくことも大事な作業ではないかと思った。

 

  ▽追記(2015.8.19)

  インターネット上の労働組合のいま、未来”書評・論点

  ――労働問題・労働組合をめぐって

          ●20150819日(水):『労働組合で社会を変える』(管理職ユニオン・関西の仲村実書記長「コモンズ」、2015.6.10-7.10号)

     

  • 20150726日(日):『労働組合で社会を変える』石川源嗣著・水谷研次(『労働情報』20141125日号、世界書院、201410月)
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  • 20150422日:熊沢誠さんの『私の労働研究』を紹介、足立耕作(「朝日新聞関西版」2015421日、堀之内出版 、20141225日)     
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  • 20150405日:書評:赤堀正成著『戦後民主主義と労働運動』(御茶の水書房,2014年4月、5,000円+税)、大原社会問題研究所雑誌、№67720153月、評者:五十嵐仁     
  •  

  • 20150301日:高橋祐吉著『現代日本における労働世界の構図―もうひとつの働き方を展望するために』(旬報社、20131225日)、大原社会問題研究所雑誌 №674201412月、評者:下山房雄     
  •  

  • 20141117日:現場の攻防から生まれた書~石川源嗣著『労働組合で社会を変える』を読んで、北      健一 (ジャーナリスト)、レイバーネット掲載 2014/10/22
  •  

  • 20140803日:西谷敏先生の『労働組合法 第3版』を読む、 有斐閣2012年12月発行、 A5判並製、*民法協で20130115日、弁護士 出田健一     
  •  

  • 20140609日:書評:『雇用が危ない――安倍政権『労働規制緩和』批判』(西谷敏ほか、旬報社、『国公労調査時報』6月号、評者:浅尾大輔・作家、20140606日)     
  •  

  • 20140602日:西谷敏・五十嵐仁・和田肇・田端博邦・野田進・萬井隆令・脇田滋・深谷信夫著『日本の雇用が危ない-安倍政権「労働規制緩和」批判』(旬報社、2014年)、民主主義科学者協会法律部会 
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  • 20140601日:インタビュー:政治の在り方に影響与えた 大佛次郎論壇賞を受賞して 「ブラック企業」今野晴貴、book.asashi.com[掲載]20131224日     
  •  

  • 20000608日(月)〔書評〕『15歳からの労働組合入門』(東海林智著、毎日新聞社、1400円・税別)、1 レイバーネット(2013.12.25)、体当たりで聞き一緒に泣いた!(北      健一(ジャーナリスト)
  •  

  • ●熊沢誠著:『労働組合運動とはなにか――絆のある働き方を求めて』、岩波書店、2100円+税、書評、森岡孝二の連続エッセイ - 229回(「週刊エコノミスト」2013528日号)。「ひとりのため」原点を確認、東京新聞(2013324日、鎌田 慧・ルポライター、著書『国鉄処分』『ドキュメント労働者!』など)。     
  •  

  • ●西谷 敏 著『人権としてのディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)』(旬報社、2011120日)、四六判上製、民主法律協会のHP     
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  • 『格差社会にいどむユニオン』(木下武男著)、
        
     1 五十嵐仁(PDF版)
        
     2 熊沢誠(PDF版)
        
     3 野営地(PDF版)
        
     4 なんぶユニオン(PDF版)  (以下のアドレスが変更されています。2014.02.17))
        
       http://blogs.yahoo.co.jp/tatakau_yunion_okinawa/8222383.html
        
     5 水口洋介・夜明け前の独り言・弁護士(PDF版)
  •  

  • ● 『現代労働問題分析』(石井まこと・兵頭淳史・鬼丸朋子編著)
        
     1 石川源嗣(NPO法人労働相談センター/全国一般東京東部労働組合/全国一般労働組合全国協議会/ジャパンユニオン)
        
     2 山垣真浩(大阪経済法科大学准教授) 
        
     3 井上 久(全労連事務局次長)  2011.12.27
        
     4 石井まこと(大分大学経済学部教授)2012.05.08      
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  • 『新自由主義批判の再構築』(赤堀正成・岩佐卓也      編著)
        
     1 高橋 祐吉(大原社会問題研究所雑誌 №63320117月)
        
     2 佐野修吉 (『新社会兵庫』20101123日)
        
     3 野営地にて――あるいはレーニンがクラシックを聴かないこと。(20101004日)
        
     4 たんぽぽコーヒーブレイク――熊本の弁護士寺内大介(2011926日)
        
     5 雑誌『前衛』 (日本共産党発行、201012月号)  2012.07.04 new
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  • 201209.02 :久米郁男「日本型労使関係」賛美論を批判する――「五十嵐仁のページ」
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2011年12月24日 (土)

 〈連合運動は「社会のバリケード」になれるか〉――現代労働組合研究会(Part Ⅱ)

 「労働運動のルネッサンス」という大仰なページをつくろうと始まったのは、実は芹澤寿良さん(高知短期大学名誉教授)が書いた〈連合運動は「社会のバリケード」になれるか〉(「政経研究」、政治経済研究所)を読んだあとからだった。

 そのとき、私から「労働組合のことをインターネット上に出さないと、若い人は活字からでは無理。だれも読みませんよ」「芹澤さんのページをつくりましょうか」という話をしてからだった。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/serizawa/index.htm

 芹澤さんは70年代中ごろまで鉄鋼労連(当時・総評加盟)の書記局に在籍しており、何度も原稿をいただきにあがっており、お世話になった人。1980年代後半には芹澤茂登子夫人(故人・「あかちゃん110番」創設者の1人)には、女性向け単行本の編集・企画アドバイザーとして10冊以上の本を一緒につくった経験がある。

 連合ができてから何を主張し、どのような運動をやってきたのか、マスコミ情報でしか知らなかったし、この10年ほとんど興味がなかった(諦観の境地)。

 しかし、この論文では「連合の存在がきちんと分かる」という意味で、多くの労働組合活動家に知らせたいと思った。

 同論文でも触れているように連合が、社会的視点からアドバイザーとして、連合評価委員会(中防公平他)をつくり、2003年に「中間報告」を出した。

 その後の執行部は、ほとんど無いものとして扱っていることも知った。

 亡くなった笹森清元会長も無念だったのではいか。

 芹澤さんが書いたわけは、以下の視点だ。

 その背景には、「総評がニワトリからアヒル」に変わった歴史を体験していることが大きいのではないかと、私は思う。

 そう思わないユニオンや地域労組などの参加している人にも読んでほしい。

1点だけ補足すると筆者が協調している「統一行動」の思想は、ヨーロッパ労働組合運動の歴史から始まったのだと私は思っている。

 イタリアでは3大ナショナルセンターとしてイタリア労働総同盟(CGIL)、イタリア労働者組合総同盟(CISL)、イタリア労働者同盟(UIL)がある。

 異なるナショナルセンターは、現在、統一行動を提起し、イタリアの緊縮財政(年金問題なども一例)への抵抗を行っている、と報じられている。

 

 もちろん日本に連合しかない「大政翼賛会」状況だったら無理な話。

 

  論文:連合運動は「社会のバリケード」になれるか《要旨》――わが国の最大の全国的な労働組合組織である連合は、世界各国の労働組合運動の活発な状況が伝えられる昨今、各方面から連合運動に対して多くの疑問、批判が高まり、トップリーダーはそれらを意識して「社会のバリケード」をめざして奮闘するとの言動を繰り返している。現状では、連合運動単独の力量のみで、それは到底、実現出来るものではない。従来からの「唯我独尊」の基本姿勢を転換し、他の労働組合組織と共通、一致する課題で、協力、共同の運動を進め、また発言力の強い産業別労働組合とその傘下大企業労働組合が「企業・産業利益優先主義的」運動から「組合民主主義」に基づく組織と運動へ改革し、労働基本権を積極的に行使して企業、財界、政府に対抗する労使関係を確立していくならば、連合は「社会のバリケード」を構築し、その主要な担い手となるであろう。

2011年12月23日 (金)

インターネット上の労働組合のいま――現代労働組合研究会(Part Ⅰ)

 本年に入って『今崎暁巳さんと私』(ドキュメント作家・今崎暁巳さんの追悼文集)と『回想の川﨑忠文』(元労働旬報社編集部・中央大学ほか講師・法政大学大原社会問題研究所嘱託研究員など)の編集・DTP作業に加わり、労働問題研究者・労働運動家と数十年ぶりの再会を果たした。

  その間に、現在の労働組合・ユニオンについて、“さまざまな憂い”の声が、こんなに広がっているのかと思いしらされた。

 そのために、少しでも次の世代に伝えられれば、という一心で、「次世代のための労働運動ルネッサンスのページ」を開設した。

 

 ほとんどがインターネット上で読めるものだ。 

  

 1 数年前からインターネット上に現れた「労働・労働問題・労働組合・生活の変化」を読み続けている。

 

 問題関心は、「いま労働組合はどうなっているのか」「戦後民主主義世代・高度成長世代といわれた昭和15年から18年、そして団塊の世代が職場にいなくなって、そのあとだれが担っているのか」――労働組合組織率が20%を切ったといわれる今、それを検証してみたい。

 

 2 連合といわれるナショナルセンターは、民主党政権を生みだして「わが世の春」を謳歌しているのかと思うと、社会的信頼はそうはなっていない。その大企業の職場はどうなっているのか。

 

 今回の福島原発事故をめぐる当該の東電労組・「連合」だけでなく、地方公務員の自治労や教師集団の日教組・全教などの動きはテレビ・新聞などのマスコミを通じてはほとんど読めない。

 

 これらの組合の人からは、市民運動サイトの複数の「メーリングリスト」に加わっていても、ほとんど情報発信されていない。不思議といえば、不思議な現象が「21世紀」の今に起こっている。

 

 3 国労という「総評時代の4番バッター」がなくなり、戦闘的労働組合の行方はどうなっていくのか。国労だけではなく、「権利の全逓」といわれて久しい郵政労働組合などは。

 また70年代~80年代の運動の中で頑張ってきた、全国金属・食品・印刷・マスコミなどの組合の姿は。

 4 複数労働組合主義、「労働組合の選択の自由」論など1980年代まで議論されていたことは今どうなっているのか。

 

各地の地区労や地域を基礎とするコミュニティ・ユニオン、産業別一般労組の組織化は、今どのようになっているのか。

 

 5 非正規労働者が4割近く締める社会構造の中で、青年たちの選択は、どのように進んでいくのか。ヨーロッパや韓国などは、非正規労働者の組織化はどのようになっているのか。

 

6 70年代~80年代にかけて発表された(我々が学んだ)、有力な労働関係の研究者・学者のみなさんの研究成果が受け継いでいるのか。承諾を受けられれば、リンクしていきたい。

 

7 学会の所属しているわけではないので、各学会の動向には無縁だが、少し次の世代の関心について、少しずつフォローしていきたい。

 

8 少し範囲を広げて、高度成長以降の「労働・生活・文化」など、発表されているものは、雑学的視点で紹介していきたい。

 

9 ここにフォローするものは、「労働組合へ」という視点がこめられているものであれば、日本国憲法の実施という大義の下に、編集していきたい。異論がある方が多いかと思うが。

 

10 「Windows95」が社会に登場し、あっという間に、それ以前の労働・研究・調査の営みが歴史の彼方に押し流されてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

2011年12月11日 (日)

Word2007・Word2013で行間を揃えるやり方

 Word2007で論文を書く人から「行間がそろわない」と相談を受けた。聞いてみたら前に書いた文章を途中に挿入した時、その前の行間などと違ってしまうとのこと。

 多分、長い論文などの場合、多いのだろう。

 しかし実際にやってみないと分からないので、以下のようにメールした。

 

                           

論文入力をUPする

   ↓

Ctrl」を押しながら「A」キーを押す(本文全体を揃えるとき。その部分だけの場合は当該個所を反転する)

   ↓

本文全体に反転の青が表示される

   ↓

「ホーム」(通常の画面、上の方)の「段落」の右の表示をクリック



Word
                                

      ↓

「インデントと行間隔」が表示される

以下の図と同じ箇所をクリック(下の行間には最初はなにも入っていない)して、20pにする(この数字を動かすことでイメージが変わります)。


Word2

 


   ▽Word2013の場合は、以下の通り。

   
    TOP画面のなかの、図柄のとおり。
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