くの字点(くの2字分)の発見――DTP・InDesign5において-3
平仮名の「く」の字を延ばしたように書き、2字以上の仮名、もしくは漢字と仮名を繰り返す、これは昔の本に使われ、私たちは編集上、基本的に使わないこととしていた。
しかし今回は学術書のDTP作業の引用文で、『内地雑居後之日本』(1899年、明治32年刊)の本文にある。
さてなんと読むのか、これも分からなかった。そこで昔、「々」を勉強したことがあり、検索してみたら、本文近くに「踊り字」の表記があり、そしてその中に、それは「くの字点」と読むことがわかり、さらに「Unicode」の「U+3033」、「U+3035」だとわかった。
大昔、活字の現場に何回も入っていたが、文選労働者はすばらしことをスイスイとこなしていたんだなと思った次第。
くの字点(くのじてん)
<> <> <> <> <> <> <> <> <> <> <> <> <> <>
記号 |
|
|
名称 |
|
〳 〵 |
U+3033 |
1-2-19 |
〳 |
くの字点上 |
U+3035 |
1-2-21 |
〵 |
くの字点下 |
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