『仕事の発見』誌の横軸―「泊まりのできる小規模デイサービス」(宅老所づくり)
先日(7月26日)に「ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟」(新潟高齢協)の民家改造型デイサービス+泊まりもできる施設・「ささえ愛あわやま」を福祉生協さいたま(生協 さいたま高齢協)のみんなと訪問した。
「ささえ愛あわやま」は、06年に改定された介護保険法に基づく「小規模多機能型居宅介護事業所」として新潟市で最初に指定を受けたところ。
詳しいことは次回に書きたいが、菅野正純さんと協同編集した『仕事の発見』(第2期)誌は、前述の「故・菅野正純さんの思いの一端」が縦軸ならば、横軸は「コミュニティ・ケアづくり」+小規模の「宅老所・グループホームづくり」だった。
その流れは以下の企画のとおり。
『仕事の発見』誌の休刊からほとんどあきらめていたテーマが、実は福岡ふくし生協(福岡県高齢者福祉生協)や「ささえあいコミュニティ生活協同組合新潟」(新潟高齢協)で実践されていることに、両高齢協とも読者ではなかっただろうが、編集者としては感激だ。
さらにいま、「ふくし生協」として発達している事実を、学んでいきたい。
1993年12月号 創刊号
町のなかの労働者協同組合 私たちが高齢化社会を支える/伊丹ヘルプ協会の女性パワー ●柴野徹夫
1994年4月号・第3号
市民の力で宅老所「よりあい」開設/福岡市中央区 下村恵美子さんグループ
1994年10月号・第6号
男性ヘルパーはやりがいのある仕事/横浜 男性ヘルパー会
1995年1月号・第7号
時代の大きな転換を切り開く女性達の仕事おこし●千葉大学・佐藤和夫
地域で安心して高齢期を過ごしたい/東京田無サポートハウス年輪
1995年3月号・第8号
ボケても、住み慣れた町で普通に暮らし続けたい―宅老所「よりあい」(福岡市)●藤本とも子
1995年7月号・第10号
「子育て協同組合」から「子どもコープ」へ ●藤岡貞彦
1995年9月号・第11号
労働者協同組合のヘルパーになろう●藤本とも子
心のヘルパーになろう・精神対話士・―高齢者の心とコミュニケーション●藤本千秋
ルポ・ヘルプ協会(伊丹)の活動●金澤裕美
ワーカーズ・コレクティブの活動●矢吹紀人
1996年1月号・13号
ヘルパーのすすめ●木下安子
1996年3月号・第14号
命にかかわることは利益組織に任せられない ――粕屋の老人給食事業●樋口圭子
共感を得られるヘルプ活動をめざして――愛知・「あいちヘルプ協会」●藤本とも子
1996年5月号・第15号
仲間をひとりぼっちにしない、「たまり場」をつくろう ――愛知県高齢者協同組合●藤本とも子
1996年7月号・第16号
24時間・365日在宅ケアを実践する「年輪」●安岡厚子
町田における労協・ケアワーカー「けやき」 ●小菅恵子
伊丹を中心に180人を超える労協ヘルパー集団とその挑戦 ●木谷勝彦
ルポ 街の中にデイケア・高齢者施設づくり――特別養護老人ホーム「ラポール藤沢」●櫛山英信
1997年3月号・第20号
■カメラ・ルポ 仕事発見――愛知高齢者協同組合デイサービス「へいわ」 ●写真/五味明憲
1997年7月号・第22号
■カメラ・ルポ 仕事発見――北海道のグループホームづくり・元気舎●写真/五味明憲
◎レポート 北海道におけるグループホームづくり――住み慣れた土地で心のふれあいを大切に、最後まで輝いて生きたい ●内沢千恵
1997年9月号・第23号
表紙 元気舎(旭川、道北高齢者・障害者協同組合)と老人保健施設「かたくりの里」(北海道労協)
公的介護保険と私たちの地域保健福祉運動 ――グループホームなど●中田宗一郎
■研究室の窓から 宅老所のすすめ――どの地域にもできる高齢者の生活の場づくり●賀戸一郎
1997年9月号・第24号
◎インタビュー 伊丹における都市型ケアハウスづくり●木谷勝彦
■協同の息吹き “市民立”の高齢者福祉施設――ケアーセンターあさひ・厚木市 ●長岡義幸
1998年1月号・第25号
■カメラ・ルポ 仕事発見
沖縄高齢協の高齢者給食事業●写真/五味明憲 文/●古波蔵保吉
■協同の息吹き 福祉と医療と生活が一体のコミュニティづくり――ニコニコ生活村・大分県大野郡三重町 ●樋口圭子
1998年3月号・第26号
■協同の息吹き デイサービスからミニデイホームづくりへ――デイサービスいずみ・東京都保谷市●櫛山英信
■地域からの協同の発信②
デイサービスは“ライフサービス” ――宮城県涌谷町の保健・医療・福祉の連携 ●熊谷智美
1998年7月号・第28号
■協同の息吹き 40カ所をこえる宮城の宅老所ネットワーク――みやぎ宅老連絡会・宮城県 ●熊谷智美
1998年7月号・第29号
《座談会》地域を元気にする地域福祉事業所づくり――地域福祉事業所と地域福祉●古谷直道・岩浅えり子・沢田清方・菅野正純
■ルポ:協同の息吹き 急速にすすむグループホームづくり――神奈川県横浜市の実践 ●栗原みどり
1998年9月号・第30号
子どもを軸にした新しい協同・共生 ●毛利 葉
1999年3月号・第32号
《ルポ》宅老所・グループホームのネットワークづくり ●熊谷智美
1999年5月号・第33号
町田のワーカーズコープけやきの活動 ●写真/五味明憲
1999年7月号・第34号
◇講演――高齢者とボランティア活動 ●神代尚芳
◇ボランティア活動と高齢協
配食サービスに参加して ●西山伸子
生涯学習介護講座開設を出発点として ●内田利昌
高齢協の協力者とボランティア ●深水昭子
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