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2011年2月25日 (金)

福岡ふくし生協から学ぶこと

 先日(2月19日)、福岡ふくし生協を主題とした「心と心のつながりで ふくし生協と生きる」のビデオ(DVD)鑑賞会を開いた。
 参加者は少なかったが、さいたま高齢協の関係者のメンバーだった。

 少ない人数の中、このビデオを制作した伊藤宏一さん(メディアワーカーズ・ジャパン代表)から、自らの学生運動の経験や映画「病院で死ぬということ」の企画・プロデュースの思い出、日本生協連を中心とした文化面でプロデューサーとして活動したときの話、そして本ビデオをつくった思いが語られた。
 このビデオの解説をしながら(バグがあったようで途中でフリーズしたので)、高齢協運動は、二つの流れがあったことを、ハタと思い知らされた。

 福岡は「ふくし生協(高齢者ふくし生協)」を前面に押し出し、福祉を主たる事業(高齢者と障害者の生活支援)を、誠実な高齢者と若い世代(ワーカーズコープ)の事業感覚・エネルギーを連結して地域で担う協同組合だった。
 具体的には、地域住民が主たる働き手になり、通所のデイサービスと宅老所ケア(訪問介護はもちろん行っている)を地域で展開し、事業を確立し、統一的に経営を担う。
 地域の運営委員会では、事業所のメンバーと高齢者の支援者が車の両輪として、協議・議論して、地域の話と事業をまとめている。

 
 私の経験だが、あるとき、さいたまコープのフェスタ(越谷総合公園多目的運動場で開かれた)に参加して、さいたま高齢協のチラシを配った時、ほとんどの人から「私はまだ高齢者じゃないもの」といわれた。しまいには、40代の女性グループから「私はヘルパーをやっているの。定年になったらね」といわれた。
 越谷市の広報で「ヘルパー2級の資格を取って、介護にチャレンジしませんか」と掲載したとき、問い合わせがあったのは、残念ながら40代から50代はゼロだった。
 「名は体を表す」という格言どおりの反応だ。

 また地元の視覚障がい者のNPOの事務局を担っているので、ときどき高齢協の話題をして、「障がい者が生きられるユニバーサルなまち・地域は、高齢者も生きやすいまち」について、話すことがあるが、「高齢協がなぜ?」という顔をされる。

 高齢協の目標に「福祉 生きがい 仕事おこしをになう」 ということで、これまでも数多くの定年を迎えた男性市民が来ては、離れて行った。高齢協を提案した当時(1980年代後半)の「定年」は、まだ60歳ではない時代だった。しかし「起業」の困難さは、いまもかわらず、成功例が少ない。 
 「仕事おこし」の主体になるというのは、ビジネス社会を経験した高齢者が知恵を持っていても、並大抵ではない。その原因に一つに、福祉をになう本人たちのニーズのなさと無関心があったのではないか。

 私たちがやっている取り組みは、市民からは「高齢者の 高齢者による(定年) 高齢者のための生協」というイメージで、いまひとつ共感と、新しい担い手が出てこない要因をみずからがもっているようだ。

 亡くなった友人の、菅野正純さん(協同総合研究所元主任研究員)が、生前に書いていたことを思い出す。

 ▽「高齢協は、自らの人生を切り開くために、労働者協同組合(現役世代)が軸になり、高齢者・障がい者・子育て世代と複合的に協同して、福祉の地域社会を実現するための協同組合を目標とする」→障がい者が自立して生きられるまちは、高齢者も生きられるまち。
 ▽ 「格差と分断の高齢期ではなく、社会を支える高齢者になるために、新しい福祉社会を実現する運動を起こす」→一人ぼっちの高齢者をなくす。  
 (「さいたま高齢協の明日のために」という文も、別掲した。ご参考までお読みください)。
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/candc/essaytop-new.htm

 110225hukuoka1


 ビデオ(DVD)の申し込み先:1枚、1000円(消費税込み)。
 高齢者ふくし生協:TEL092-282-1431
 http://www.fukushiseikyou.jp/

 または、メディアワーカーズ・ジャパン
 TEL03-3768-0328

       

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