福岡のふくし生協から学ぶ――PARTⅡ
さいたま高齢協の増田アツミ理事長と全国高齢協の坂林専務理事他のメンバーが、福岡のふくし生協を訪問したのは、2月19日(土)から20日(日)。
2月23日(水)のさいたま高齢協の理事会で「ショックを受けた」と語る増田理事長(中身はご本人の原稿ができあがるはずなので)。
インターネット上にその訪問レポート(「宿泊サービスにも取組む福岡高齢協の活動」)が全国高齢協のHP上にもう掲載されている。すごい。
詳細に書かれているが、具体例のその1は、宅老所という形を積極的に取り入れた最初の事業所・けいちくのほのぼの村。まったくふつうの民家が最初だ。
注目したいのは、ひまわり福祉サービスの事例紹介をここで引用したい。
「居宅介護と訪問の事務所があり、同時に障害者の方が利用するケアホームがありました(写真7)。ケアホーム(共同生活介護)は主として夜間の生活を援助する自立支援法にある仕組みで、この2月1日にオープンしたばかりです。
現在お試しを含めて5、6人が共同生活を行っているということでした。部屋を見せてもらいましたが、それぞれ自分の好きなものを持ち込み、個性のある部屋になっていました。このケアホームの建設に5600万円が投資されました。その多くを、障害者を抱える家族が拠出(出資)しています。子どもたちの将来のケアを含めた安心を高齢協に託したということです」
まったくすごい。
福岡のふくし生協では、小規模・多機能+宅老所ケア(高齢者支援)にプラスして、ケアホーム(障がい者の生活支援)をつくりだしている(子育て支援も始まっている様子がある)。そして、まじりあいの福祉を実行している事実。
全国の高齢協は、「福祉を主たる事業とする」と定款上、宣言している(厚生労働省の指導のはずだ)が、どうも十分、意識化され、十全に実践されてこなかった。しかし今からでも遅くはない。
全国高齢協の当該ページは、下記のアドレスへ。
http://kourei.roukyou.gr.jp/category/news/340