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2011年1月 5日 (水)

観てきました映画『シチリア! シチリア!』

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1989年公開のイタリア映画)、『みんな元気』(1990年、前同)で有名な、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品。

 インターネットで調べたら、銀座4丁目の服部ビルの裏側にある、小さな映画館・シネスイッチ銀座で観られた。

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 新年明けで、小さな映画館でも観客は、7分の入りか?

 この映画館は、かの昔から観に行っていたが、今回は10年ぶりぐらいか。

 

映画は、1930年代からのイタリアのシチリアが舞台。

 映画の中身を知らないで行ったが、主人公・“ペッピーノ”は、年代から(監督は1956年生まれ)、親の世代を描いている映画だと観ながらわかったが、ストーリが展開していくうちに、なんと「オールド・ボルシェビキの家族愛」を描いたものだということが分かった。

 横軸はペッピーノと村一番(?)の美しい娘マンニーナとの恋愛、親の反対を押し切った結婚。そして子どもたちを囲む家族の愛。なんといっても、イタリア映画のよさの一つ、子どもたちがいい。

 縦軸は、戦前のファシストとのたたかい、戦後の農地解放闘争、ペッピーノをめぐる共産党活動(おもしろいのは、彼がシチリアからソ連に派遣され戻ってきた時の会話、「すごいところだった」[正確にシナリオどおりではない]と話す場面。かの地の圧政を予測させる)、市議会議員活動(マフィアやいまはなき、なつかしきキリスト教民主党、共和党、社会党も登場)など、まだイタリア社会に共産党があった時代の姿を描いている。

 

 最終シーンの前、息子(カメラマン)との駅ホームでの別れの場面、そして列車を追いかけるシーン。

 その青年がジュゼッペ・トルナトーレ監督だとしたら、何をテーマにしていたのか、観ているボクには、よく分からなかった。

 

 イタリア社会の変転と家族の変位を、シチリアの地で描いていく、コンセプトは成功したのだろうか。

 ある映画評で「老いた彼は、シチリアの岩山の伝説が伝える“幸せ”を確かに手にすることが出来たのだと思う」と書かれていたが、そうなのか。 

それにしても、縦軸を延々と描く監督の思いは、なにか。

 

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