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2018年5月23日 (水)

《ジャパンビバレッジの闘い》が示していること

5月のメーデー以降に立ち上げた《ジャパンビバレッジの闘いは今――サントリーグループの「ジャパンビバレッジ」の組合つぶしと闘う「ブラック企業ユニオン」(総合サポートユニオンブラック企業支部)![業種別職種別ユニオン運動]研究会]のページ》は、たちまちのうちに350人以上の単独アクセスと、1000ほどのビューアがある。

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http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

この総合サポートユニオンは、木下武男さん他が提案している[業種別職種別ユニオン運動]研究会]に参加しているメンバーで、エステ業界の女性ワーカーズの声にこたえて「ホワイト労働協約」を制定する活動に成功している新種のユニオン。

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/170902dai1kaireikai.html

 

なぜ新種かというと、企業の枠の中の労使関係づくりではなく、企業の外側に陣地を作り、その業界の賃金・労働時間・労働諸条件を規制する運動を広めて、まず個人であってもユニオンに参加を呼びかけ、少なからずの青年・女性たちの共感を得ていること。

 http://bkunion.blog.fc2.com/blog-entry-35.html

 《「ブラック企業ユニオン説明会ウィーク ~ゼロから始める労働組合~」を開催します!》

http://e-union.sakura.ne.jp/

 

またこれまでのような「党派」には関係なく(これは編集子の見方)、自主的に労働組合運動をおこし始めた青年たちだ。もしかしたら木下先生が好きな「ユニオニスト」が誕生しているのかもしれない。

http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 文春オンライン・ブログで今野晴貴さんNPO法人「POSSE」代表理事)が書いているが、ジャパンビバレッジの闘いを書いたSNSは、「800万ほどのアクセスがあった」と書かれており、1975年に行ったスト権スト(国労などが中心になった)以来の「スト迷惑論」をのりこえ、市民・利用者の共感を得たと報じている。


 青年ワーカーズのストなど、この生きづらい世の中でなかなか起こらない事態と思っていた状況が広がっている中で、起こったわけだ。

《東京駅の自販機ストライキは、なぜ「共感」を得たのか》、20180520 0700分 文春オンライン、今野晴貴(POSSE代表)。

 https://news.nifty.com/article/economy/economyall/12113-030698/

 

 

 ▽今野さんは書く――たたかった側について。

働く若者たちにとって、もはや特定の会社に期待するのではなく、どこの会社で働いていようとも、労働組合で闘うことによって、法律を守らせ、賃金を上げ、残業時間を短くして、普通に生きられることを求める労働者の姿が、共感を得る理由だったのではないだろうか。

(中略)

「ストライキは、労働者の『伝家の宝刀』と言われているらしいじゃないですか。強い思いを持った仲間が集まれば、会社や社会を変えることができるんだと実感しています」(Aさん)

以上の指摘は、正規だろうと非正規であろうと、一人ひとりの青年・女性への貴重なメッセージではないか。

 

2018年5月21日 (月)

「インターネット事業団が更新しているページ」のご案内

201851日以降

 

   インターネット事業団のページ

 

 ◆2018.05.01:「ジャパンビバレッジのページ」発信――★サントリーグループの「ジャパンビバレッジ」の組合つぶしと闘う「ブラック企業ユニオン」(総合サポートユニオンブラック企業支部)!

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

 ◆2018.05.01:「キッチンとまとのページ」――20185月のメニュー

  http://www.kitchentomato-workers.com/index.html

 

 ◆2018.05.05:「佐々木洋のページ」

 20180505日 『朝日新聞』(201855日朝刊、読書欄「情報ホルダー」)で、『生物学と個人崇拝』(ジョレス・メドヴェージェフ ロイ・メドヴェージェフ選集第3巻)が 紹介されました。

  http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#asahisinbun180505

 

 20180505日 NPO法人ロシア極東研4月究会報告要旨 (研究会の質疑をふまえ一部改訂)、   2018.04.27.pm18:30-20:15 於:北大学術交流会館、報告 佐々木洋(本会会員)

ソ連の’1945千島占領 はソ米共同 ㊙Project Hula Project Hula =装備 (艦船等)・訓練・引渡し計画に拠るものだった―根室振興局企画展の『運命の9日間』(Aug.28Sept.5)によせて―ソ連の南千島・歯舞諸島占領に関する試作年表(4月研究会後改訂)201855日現在。

  http://sengoshi.sakura.ne.jp/sasaki/index.html#sorenno180505

 

 ◆2018.05.08:「ジャパンビバレッジのページ」

 56日(日)の「ジャパンビバレッジ闘争についての緊急集会」の模様をUP。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/180430japan-Beverage.html

 

 ◆2018.05.12:「水辺の市のページ」

 20180512日(土):写真で見る20180508日(火)の風景をUPしました。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/mizubenoiti/180508mizubenoiti.html

 

 ◆2018.05.12:「越谷発:農家のページ」――「キッチンとまとのページ」

 田村實さん(越谷市神明):身土不二を自らが担う

  http://www.kitchentomato-workers.com/171207kosigayahatu-nouka.html

 

 ◆2018.05.12:「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 20180513 2017114日に開催された「第2回例会」の報告が、『労働法律旬報』(20181月下旬号、1903+4号、発行日 2018125日、20182月上旬号、1905号、発行日 2018210日、旬報社、本体2,000円+税、旬報社、本体2,000円+税)に掲載され、その全文が本サイトで読めるようになりました。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 ◆2018.05.13:「世一緒のページ」

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/yoisyo.html

 

 20180510日  2018年度定期総会記念シンポジウム:障害のある人も生きづらさを抱える人も―いま地域で問われる「働き方改革」とは、ご案内。

 20180509日 障害者就労移行支援サービスって! ――ワークオフィス「世一緒」のご案内。

 20180509日  2018509日(水)のすいごごCafe――第2期、最初の土田良幸さんの「働く私からの平成史」をUP。

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/suigogo-1.html#tutida180509

 

 2018509日 ▽2018221日(水)、埼玉トヨペット(株)を退職された渡辺新一さんがゲスト。

 20180509日 「職場参加ニュース」(58号、20184月号)、▽SSTL職場参加ニュースNO.58を発行しました。A4版フルカラー・10ページで内容は次の通りです。就労移行支援サービス事業所「世一緒」、プレオープン経て4月から開所――どんな障害があっても街の中で一緒に働きたい―その思いを応援します/こんな仕事をやってくれる人がいたら―人手不足の職場・地域のお手伝いをいたします。

 ▶CONTENTS◀いっしょにはたらいて まちにそよかぜ―就労移行支援「世一緒」オープン 1 /就労移行支援「世一緒」とは 2 /職場・地域ひろがりつうしん 4 /共同連マラソントーク 6 /共に働く街べんきょう会「福祉ドレイ工場の闘い」7 /世一緒NOWミニ版 8 /カレンダー 9 /スタッフ日記 10

 

 ◆2018.05.16:「仕事おこしのページ」――仕事おこし懇談会こしがやプラスα

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/shigotookoshi/index.html

 

 ◆2018.05.17:「五十嵐仁のページ」

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/igarashi-index.htm

 ◇最新刊! 『打倒 安倍政権―9条改憲阻止のために』(学習の友社)をご案内。

 ▽新着情報  2018.05.17  (別のページへ)

 「日刊ゲンダイなどへのコメント集」[「五十嵐仁の転生仁語」、221日(水)~514日(月)]

 今こそ「水に落ちた安倍は打て」―安倍政権打倒に向けての追撃戦が再開された、日本科学者会議『東京支部つうしん』No.6062018年4月10日付

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/ronkou.htm

 

 ◆2018.05.18:“すいごごCafe” (20185月)のページ

 ▽ 「東大『闘争」の前と後」――[2018516日(水)の模様]。●水谷 淳子さん (耳鼻咽喉科開業医)

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/suigogo-1.html#mizutani180516

 

 ▽2018.05.20

 「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 第4回例会が開かれました。講師は浅見和彦(専修大学教授)さん。テーマ「▽イギリス一般労働組合の歴史から学ぶ」でした(2018519日(土)午後13時~17時)。

  http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

 ▽201804月~

 

 ◆2018041日:「キッチンとまとのページ」――20184月のメニュー

 

 ◆20180415日:世一緒のページ

 

 東武線せんげん台駅西口に開設した障害者就労移行支援事業所 せんげん台世一緒(よいしょ)の募集案内。

 

 

 

 ◆20180415 +23日 世一緒-大久保製壜のたたかいページ

 

  開催します。「共に働く街を拓くべんきょう会」――420日(2018年)、大久保製壜闘争DVDの上映・講演会 。開催しました。

 

 

 

 ◆20180416日:「水辺の市」のページ

 

 写真で見る20180410日(火)の風景をUPしました。

 

 

 

 ◆20180418日:「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ

 

  ◆第4回例会―事例研究のための素材 その3――【新しい労働組合運動の構図、浅見和彦のページ】

 

  ◇戦後日本の労働者と労働組合運動――その現段階と課題、浅見和彦、『唯物論』、東京唯物論研究会、201511月、No.89」。◇新しい時代の活動家像を考える――「人権2―調査と研究」[PDF]  、岡山 : おかやま人権研究センター、220号、201210月。◇「日本の労働組合運動の新しい構図」――『経済科学通信』(2012年8月号、No.129)。◇戦後日本の組合組織化運動とその論点――ローカルユニオンの歴史的な文脈、浅見和彦、月刊全労連、200710月号。◇戦後日本の労働組合の組織化戦略と活動――その経過と論点、浅見和彦、専修経済学論集、4232008 03月、A5判35p。 20180417

  ◆第4回例会―事例研究のための素材 その2――▽イギリスTGWUを学ぶ全国一般全国協、労働運動再生への挑戦、いま全国一般全国協の局面を語る――遠藤一郎さん(全国一般全国協議会書記長)に聞く(労働運動活動家全国ネットワーク「LANN2008年冬号掲載、20091月PDF発行)

 

 ▽中林賢二郎の『現代労働組合組織論』(19796月刊)で明らかにしたこと

  1970年代におけるイギリス運輸一般労働組合運動から学ぶ、原題:補論 イギリス運輸一般労働組合の教訓と一般労働組合の課題

 ▽企業別組合と現代労働組合運動の組織論的課題、中林賢二郎、大月書店、『日本の労働組合運動 519856

 

 イギリスのショップ・スチュワード――イギリス労働組合運動における職場組織と職場委員、掲載誌:研究資料月報 / 法政大学社会労働問題研究センター、法政大学大原社会問題研究所 、(通号 278) 1981.08(PDF版)

 

 『イギリス通信――経済危機と労働運動』(中林賢二郎著、学習の友社、新書版、1981925日)

 《書評》イギリス労働運動の現状をどうとらえているか

 日本の社会科学者が現地にみた現代イギリス労働運動の最近の動向――中林賢二郎著『イギリス通信――経済危機と労働運動』を中心にして、芹沢寿良、昭和57年(1982331日発行、高知短期大学『社会科学論集』第43号抜刷

 

 

 

 ◆20180418日:「ユニオン・労働組合に入ろう」のページ

 

 『私が歩んだ労働組合運動――品川・目黒の活動家の聞き取り報告 第三集』(同編集委員会刊行、目黒労協内[目黒区鷹番311 石田ビル302]、2017111日発行。

 

 『季刊 セオリスト』(2018年春号、010号、編集・発行 東京公務公共一般労働組合、201841日、〒1700005、東京都豊島区南大塚23310500円)の紹介。

 

 ▽追記:公務公共一般労組づくりと職種別労働組合運動の構築へ――「ある編集者のブログ」紹介[201857 () ]。

 

 

 

 ◆20180425日:「NPO本をたのしもう会」のページ

 

 20186月開催の講演会:丹羽宇一郎さん

 

 「いまこの国のかたちを考える」(元伊藤忠商事会長、元中国駐在大使)

 

 

 

 ◆20180330日: 石塚秀雄のページ

 

 座談会 フランスの地域医療介護の動向と在宅入院制度、松田 亮三 、 小磯 明 、 吉中 丈志 、 石塚 秀、いのちとくらし研究所報 (61)、 3053 20171231

 

 モンドラゴンの現在と研究の到達点 (特集 モンドラゴン : 労働者協同組合の現在)、 石塚 秀雄、大原社会問題研究所雑誌 = The journal of Ohara Institute for Social Research 710)、 217 201712

 

 フランスの医療事故補償制度の現状、石塚 秀雄、いのちとくらし研究所報 (59)、 3945 20170630

 

 

 

 

◆「研究所ニュース」 (非営利・協同総合研究所いのちとくらし)

 

No.452014.02.28)からNo.612018.2.28

 

海外医療体験】スペイン透析体験記(その1)●研究所ニュース No.61 2018.2.28

 

外国語勉強法(1)――石塚秀雄氏の場合(その1)●研究所ニュース No.60 2017.11.30

 

三木清の協同主義●研究所ニュース No.58 2017.5.31

 

マルクス『ゴータ綱領批判』と保険共済●研究所ニュース No.57 2017.2.28

 

『資本主義を超えるマルクス理論入門』を読む――渡辺憲正・平子友長・後藤道夫・箕輪明子・竹内章郎・小西一雄、大月書店、2400 円●研究所ニュース No.56 2016.12.10

 

差別社会の克服と社会的経済●研究所ニュース No.55 2016.8.31

 

年金積立金の市場化はいかがなものか●研究所ニュース No.54 2016.6.30

 

「空想から科学へ」●研究所ニュース No.53 2016.2.29

 

 EUにおける社会的経済の動向●研究所ニュース No.52 2015.11.30

 

ベニスの商人、ヘイトスピーチと保険●研究所ニュース No.51 2015.8.31

 

シカゴの若者雇用創出運動●研究所ニュース No.50 2015.5.31

 

ピケティ『21 世紀の資本』の前後読み●研究所ニュース No.49 2015.2.28

 

  EUの派遣労働と非営利・協同組織●研究所ニュース No.48 2014.12.15

 

EUの最低賃金について●研究所ニュース No.47 2014.09.01

 

国分寺市役所における公務労働と業務委託●研究所ニュース No.46 2014.05.31

 

フランスの社会的経済・連帯経済の規模●研究所ニュース No.45 2014.02.28

 

 

 

 

 

2018年5月 7日 (月)

公務公共一般労組づくりと職種別労働組合運動の構築へ

 以前、本ブログで以下のような紹介文を書いてきた。

 

 ▽14/02/27、小林雅之著――東京争議団運動のDNAたっぷりの労働組合組織づくりを描く――『上を向いて歩こう』(本の泉社、20087月)

 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-a6ac.html

 

 

 「現代労働組合研究会のページ――東京労働争議研究会のことなど」

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#kobayashi

 

 

 

その小林さんから、『私が歩んだ労働組合運動――品川・目黒の活動家の聞き取り報告 第三集』(同編集委員会刊行、目黒労協内[目黒区鷹番311 石田ビル302]、2017111日発行)と『季刊 セオリスト』(2018年春号、010号、編集・発行 東京公務公共一般労働組合、201841日、〒1700005、東京都豊島区南大塚23310、500円)を寄贈された。

 

 

 さっそく読んでみたが、前者は「青春とロマンの時代 品川地域運動を原点として」、編者まえがきでは“今回は、東京公務公共一般労組の現役役員の小林雅之さんの聞き取りと、市川平八さんを中心に地区労での活動の「まとめ」を作成しました。小林氏は、本文にもあるように品川の金属の職場でさまざまな経験を積み、東京争議団共闘の事務局長、都の非正規社員を組織する活動を進めています“と書かれている。

 

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 小林さんは、1960年代半ば以降の高度成長期に多数の労働組合活動家が登場した「黄金期」の一員で、カコストロボの「従業員組合」を変え、「女性工員が果敢にたたかった姿」を語り、品川労協の地域労働組合運動の影響を受け(発刊の意図)、日立資本の系列支配攻撃(乗っ取り)とたたかい、全国金属へも加盟し、「企業再建闘争」をたたかった。

 

 この争議のなかで「東京争議団」運動の一員として、「ド根性路線から脱却して運動路線をつくり、自らの争議解決をめざし東京総行動方式の一員として」事務局長を担った。

 

 

 

 後者の『季刊 セオリスト』は、“『私が歩んだ労働組合運動』編集委員会は、東京品川・目黒地域の(元)活動家への聞き取りをこれまで6人について行ない、報告集として3回発行されています。そのなかで公共一般現副委員長で公共一般創立以来のオルグでもある小林雅之氏に聞きとりした第三集(2017111発行)から、公共一般創立に関わるお話について、今回セオリストに転載することになりました。その後セオリスト編集部から追補的な聞き取りもして、加筆修正しました。”と。

 

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 ほぼ、『私が歩んだ労働組合運動』の後半で展開されている流れ通りなのだが、最初に持ってきている話は、「協同組合か労働組合か」と中西五洲さんから「一緒にやらんか」と勧誘された葛藤が出ている。「ちょっと身近すぎて、そうだったのか」と編集子も思わざる得ない事実が描かれている。

 

 

 

 「インタビュー 公共一般の組織と戦略構想はどのように準備されたのか――『季刊 セオリスト』」では、「ご本人が徹底した妨害に遭った」こと(労戦がらみの困った話)や公務員組合にはオルグという姿がいなかったこと、そして、自治体関連労組協議会の結成、都区一般(現・公共一般)の組織化、独立してまたたくまに2,000人の組織へ。

 

 組織の神髄は、「徹底的な単一・個人加盟」とし、「独立組織」を志向し、「公務職場だけでなく民間職場まで」視野にいれた組織づくりをたたかい取ってきて、「公務公共一般」という組織になったこと。

 

 今後の課題として、「職種別で市場横断的な組織を構築中」としている以下の点(少し長い)が、重要なポンインとではないか。 

 

 ■職種別にも最低賃金闘争を追求中

 

 いま保育ユニオンは500人いますが、公立園、民間園どこで働いても最低時給2000円で働かせろと要求し、エキタスと一緒に毎年数回デモを実施し、自治体に向けて学校栄養士たちと一緒にストライキも打って闘っています。

 

現場の非正規保育士は、全都自治体当局と保育労働者に向けて膨大なアンケートをとり、最低時給2,00円の理論構築をしてきました。既に時給1,500円を越えた保育士がどんどん増えている状況下での闘いです。

 

 昨年2,00円突破目指してストを打った板橋区の学校非常勤栄養士は時給1,50円を突破しました。

 

 200以上ある分会には、保育士分会、栄養士分会、図書館司書分会、非常勤講師分会など、そもそも職種別にくくられた組織が多数存在しています。これを雇い主が知事や区長、市長だからということで行政縦割りにくくっていたのですが、ここには企業内運動の限界がみえている。非常勤職員という一くくりで当局は賃金を決めてしまうが、本来は職種・職能別に賃金を引き上げていかないとだめだと考えてきました。

 

 そこで職種職能別に全都を横断的に組織編成していく取り組みをしてきました。すでに6つの職種別ユニオンがあり、2,200人がいます。これからの賃金闘争にこの職種別闘争が、ナショナルセンターそして産別闘争においても決定的な変革をもたらすだろうと展望しての、取り組みが始まっています。

 

 

 さらに注目されている点は「青年ユニオン」が果たす役割、「労働協約の拡張適用をめざす」こと、「NPOづくりと労働者供給事業」、「地域活動の重視」を打ち出している。

 

 

 

 編集子が、1978年の沖電気の大量指名解雇争議、1980年代初頭の雪印食品争議などのインフォーマル組織とのたたかい、日本航空などの民間第一組合の争議を見てきたものとして、「労働組合運動における組織化」をめざす話は、禁句だった、と思う。

 

 70年代の争議を終えた「日本製紙」争議団のメンバーが、「労働問題研究所」を名乗り組織化をめざしたが、進路・成長への道筋は不可能な状況だった。

 

 

 そのなかで、3000名を超える組織化を進めた、小林さんと「都職労統一派」(小林さんの命名)のご苦労は、全国の青年・女性たちが学ぶ点が多いと思う。

 

 

 

 ▽追記1:一緒に送られてきた『季刊 セオリスト』(009号、2018年冬季号、201811日号では、「木下武男、業種別職種別ユニオンの展望――日本労働運動の再生構想」を取り上げている。

 

 「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ参照。

 http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

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 ▽追記2:研究者の東洋志さんが書かれている論文も参照してほしい。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/sorezorenoroudou-3.htm#azuma-2

 

 ●20170305日:公共一般から何を学ぶか――個人加盟ユニオンの到達と可能性、東洋志、「季刊 Theorist」、東京公務公共一般労働組合、2017年冬季号、05号 (PDF版) 

 

 ●20160806日:産業別個人加盟ユニオンの到達点と課題――自治労連の実践から、東洋志、特集●労働運動の再生と産業別組織の課題、「労働総研クォータリー」、2015年夏号(20157月発行) (PDF版)

 

 

  ▽追記3:[20161224日 (土)]

 「首都東京における地域労働組合運動:新宿区労連と全労連・新宿一般労組の組織、運動」を紹介する。

 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-25ac.html

 

 

 

2018年4月26日 (木)

レオ・ヒューバーマンなどの著作を指導された――川﨑教授の教養ゼミ一期生

 一九六〇年代末、私は虎ノ門近くにあった労働旬報社でアルバイトをしながら大学に通い始めた。そのころ『労働法律旬報』『賃金と社会保障』を主に発行していたので、アルバイトはその宛名印刷と都内の法律事務所・労働組合への集金であった。

 大学では、石母田正先生の「歴史学」や早川元二先生の「心理学」など、それまで学んでいなかった講義を自由に聴き、楽しんでいたが、全国に吹き荒れた全共闘諸君の大学封鎖のあおりで、ほとんど行くことがない状況になった。


 その折、木檜哲夫さん(当時の代表)から、「川﨑君の下で編集の勉強をしなさい」と命令に近い声がかかり、労旬新書の校正にあたった。ただし条件付きで、「毎月レポートを書くこと」ということで、川﨑教授の〝教養ゼミ演習〟が始まった。内容は、毎月何冊かの岩波新書を読み、そのなかからレポート(半ペラ一〇枚ほど)を書くことだった。今でも記憶している本は、渡辺洋三先生の『法というものの考え方』(一九五九年)のレポートと審問だ。

 小さな応接間で川﨑さんから「法学者としてどのようなスタンスを持って書かれたのか、位置付けがない」という厳しい指摘だった。まったく分かっていなかったので本当に困っていた時、木檜さんから「いや十分、本を理解できているレポートだ。これから勉強すればいい」という発言があった。


 次に記憶しているのが、レオ・ヒューバーマンの『資本主義経済の歩み』(一九五三年、〈上・下〉、雪山慶正訳、岩波新書)、『労働組合入門』 (1956) 、全日本損害保険労働組合大阪地方協議会青年婦人部、 青木新書、1956、『アメリカ人民の歴史〈上・下〉』 小林良正、雪山慶正訳、岩波書店〈岩波新書〉、1954とアレーン・オースチン『アメリカ労働運動の歩み』 (一九五四年、〈上・下〉、雪山慶正訳、青木新書)であった。

  前者はアメリカ資本主義がどのように生まれ、変化・発展し、現在どのようになっているのか、それに対抗する人民・労働組合の歴史をわかりやすく書かれた本。後者はアメリカにおける労働運動の誕生と発展、その担い手の運動を詳細に教えてくれた本(この成果は『メーデーの話』〈一九六九年、絲屋寿雄著〉だが、雪山慶正さんが好きだったのではないか)。

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 この過程で『世界労働運動の歴史』(一九六五年、〈上・下〉、労働旬報社)の著者・中林賢二郎先生宅に一緒に連れて行っていただき、〝インテリゲンチャー〟といわれる階層の人と初めて出会った。そのうえ、『労働運動と統一戦線』(一九六九年、労働旬報社)の編集に参加でき、のちに法政大学グループの「どうどうめぐり研究会」のきっかけまで、川﨑教授につくっていただいた。


 いつも川﨑さんを思いだすのが、全共闘諸君の全学封鎖で大被害を及ぼされた大学院棟や大原社会問題研究所の封鎖解除の日、大原所蔵の稀覯書、『資本論』第一巻の初版本などを救出し、麻布の中央労働学院に一緒に運び出したことである。            

                (元労働旬報社編集部、シーアンドシー出版代表)

 

  ▽追記:本文は『回想の川崎忠文』(『回想の川崎忠文』刊行委員会刊、20111214日)に書いたものです。

 

  『回想の川﨑忠文』(PDF版)

 

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2014427 () 雪山慶正さんと川﨑忠文さんのこと

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-151a.html

 20111126 () 『回想の川﨑(川崎)忠文』を出版する――PARTⅡ

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/cat22989866/index.html

 20111114 () 『回想の川﨑(川崎)忠文』を出版する。

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-b250.html

 

2018年4月 5日 (木)

虹の会――鉄建建設 駅ホーム・踏切実地体験(2018年03月15日)

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 2018年3月15日に 草加 視覚障がい者・虹の会が訪問し、体験。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/souka/180315tekkenkensetu.html

. ◇2018年03 月15日(木). 2018.03.17up.

  成田の「鉄建建設   駅ホームと踏切の実物体験会」を開催。 ... 先日の3月15日(木)、虹の会主催で総勢30人のメンバーが「埼玉県の福祉バス・ おおぞら号」に乗って、千葉県成田市にある「鉄建建設 研修センター」に行きました。 まずはホームと線路の高低 ... この日の体験会は、鉄建建設様のお気遣いにも十分感謝したいし、視覚障がい者・ガイドの両方の立場などの注意事項を詳しく教えていただきました。

  宮田新一(草加 視覚障がい者虹の会)

2018年3月31日 (土)

「人間を取り戻せ! 大久保製壜闘争の記録上映・講演会」を越谷市で開催

 ▽追記(2018.04.22長崎さんはご自分のtwitterでも発信されています。

 

 長崎 広‏ @nagasakihiroshi · 420 

 

 昨日420日越谷市「大久保製壜闘争の記録」上映・講演会の様子です。主催「NPO障害者の職場参加をすすめる会」が車イスの障害者や40名程の参加者の熱心さに、僕はかつてなく緊張しました。心暖まる本当に良い集会でした。

 

 https://twitter.com/nagasakihiroshi

 

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 越谷市にある「NPO障害者の職場参加をすすめる会」が主催して、上記のようなテーマの上映・講演会を開く。

 

  

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/180317ookuboseibin.html

 

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 この会は、「世一緒」として越谷市障害者就労支援センターを数年前まで受託し運営していたが、今は「ワークオフィス 世一緒」(障害者就労支援事業所)を42日にオープンする。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/yoisyo.html#180828sengendaiyoisyo

 

 世一緒運営委員会で開催のきっかけをつくった者として、いくつかの想いを書いておきたい。

 

 1 世一緒を含む「わらじの会」が(事務局長の山下浩志さんのブログの文章を読んでいて)、大久保製壜闘争の地域デモに参加していたこと。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokubasanka/yoisyo.html

 

 その当時は自治労越谷市職労などが呼びかけをしていたという。これは労働組合運動としては、大事な歴史だ。

 http://yellow-room.at.webry.info/201712/article_3.html

 

 2 1970年代から始まった大久保製壜闘争は、「36名の労働者・障害者がキリスト教会で籠城闘争に入って」マスコミで大きく紹介されていた。そして編集子がインフォーマル組織の追及を雪印食品争議の出版物などでやり始めた1980年代には、大久保製壜の会社側管理職などが同じ職業的労務屋といわれているグループに教育され、職場に持ち込んで組合活動家などに攻撃をかけていたこと。

 

 会社を破壊した雪印食品DEC――インフォーマル組織物語Ⅳ[2012919日 (水)]

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-a4a6.html

 

 残念ながら、編集子はその当時、会社に出版企画を提出できなかったこと。

 

 3 現在、「業種別職種別ユニオン運動研究会のホームページ」の編集に参加しているが、ここで出会ったPOSSEや首都圏青年ユニオンなどの「30代のユニオン・労働組合活動家」の新鮮な問題関心の感性に勇気づけられて、いまこそ「障害者運動と労働組合運動」を担う、若い世代が出てくるのではないかと、“沸沸(ふつふつ)” と心から湧き上がってきたので、チャレンジした。

 http://www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/

 

4 「大久保製壜闘争」をになった全国一般東京東部労組は、これまでも「現代労働組合研究会のページ」とこのブログでも紹介し注目してきた。



  2012
0707日:ユニオン・ショップと労働組合――全国一般東京東部労組 

  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/120112yunionsyopu.htm

 

  20180209日(日):『労働組合で社会を変える』石川源嗣著(世界書院、201410月)・書評 ―松本耕三(全港湾委員長)

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111224book-ronten.htm

非正規労働者の12時間労働反対のストライキ――全国一般東部労組大久保製壜支部[2015512 ()]

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2015/05/12-c03a.html

全国一般東部労組大久保製壜支部のたたかいの意味―「8時間労働制の実現」をめざしたのが、メーデーの起源だ[20156 3 ()

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/post-575b.html


  5 昨年[日時: 2017617日(土)]、▼「明治学院 学内社会学会」が主催した上映『人間を取り戻せ !-大久保製壜闘争の記録-』の時の「長崎 広」さん(明学福祉学科卒業生 東部労組副委員長・大久保製壜支部副委員長)の講演をyoutubeで観ていた時、学生時代の恩師のことばとして「キリスト教と社会主義思想は併存する」と教えられたという発言に、編集子は共鳴した。

私は、学生時代からロバート・オウエン、サン・シモン、フーリエの存在を「空想的社会主義」と切って捨て去る各党派の「正統派史観」には、「そうではないでしょう」と思い続けていたこと。

 

 

当日に講演する「長崎 広さんのfacebook」[2018328 11:59 ]で以下のように発信している。

 

東部労組委員長の菅野です。

この度、420日越谷市で、以下のように「人間を取り戻せ! 大久保製壜闘争の記録(制作=ビデオプレス40分)上映・講演会が開催されます。

 主催は、「NPO障害者の職場参加をすすめる会」です。

 詳細は以下のホームページをご覧ください。

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/syokuba…/180317ookuboseibin.html

 

 

私たち東京東部労組は、今年の12月で結成50年を迎えます。50年間のうち、219ヶ月が大久保製壜闘争でした。大久保製壜闘争は、実に多くの地域・全国の仲間に支えられ続け、職場の障害者・労働者も次々と立ち上がり果敢な闘いを繰り広げました。

 

「NPO障害者の職場参加をすすめる会」のホームページによりますと、かつて越谷市職労や越谷地域の障害者の仲間たちが、はるばる墨田の地の大久保製壜闘争の集会と路地から路地デモに駆け付けて下さっていることが記載されています。

 

是非、多くのみなさんの参加を願っています。また、越谷方面の友人・知人・ご家族にお知らせくだされれば幸いです。よろしくお願いします。

 

***************************************************

《障害者虐待差別と闘ったドキュメント「人間を取り戻せ!大久保製壜闘争の記録(制作=ビデオプレス40分)

 上映・講演会のお知らせ》

  ●日時 420日金曜日 午後630分~(開会は午後6時)

  ●場所 越谷市中央市民会館(越谷市越ケ谷411 東武スカイツリーライン越谷駅東口徒歩7分)

  ●講演者 長崎広さん(全国一般東京東部労組副委員長・大久保製壜支部副委員長)

  ●参加費無料

  

  主催「NPO障害者の職場参加をすすめる会」

   〒344-0023 越谷市東越谷1-1-7 須賀ビル101

  電話048-964-1819

 ***************************************************

 

  ▽追記(2018.3.31「レイバーネット」で紹介・告知しています――「人間を取り戻せ!大久保製壜闘争の記録」上映会、東部労組委員長の菅野です。

 
   

 

2018年3月28日 (水)

17万のアクセスがありました。

 昨年1022日に以下のような情報を発信しています。

 今後ともよろしくお願いいたします。

 

  ▽16万のアクセスがありました。 17/10/22

2018年3月21日 (水)

少数派労働運動の歴史の御紹介

 ▽(追記:2018.03.21)
  たびたび以下のページに検索で入ってきている方がいるので、本ブログに再掲。

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/120225roudoukumiaiundousi.htm#syousuuha

 

▼12/12/22 new
 少数派労働運動の歴史の御紹介

 少数派労働運動に関する文章を紹介したい。

 下田平裕身さん(信州大学)の自分史・労働運動に関する大論文(自分史か)を読んだ。                           

   《下田平裕身「<書き散らかされたもの>が描く軌跡 : <個>と<社会>をつなぐ不確かな環を求めて : <調査>という営みにこだわって 」 「氏原教室」あるいは「東大社研グループ」からのはぐれもの下田平裕身氏の回顧録。いろいろな意味で大変に貴重な証言である。》
                  

 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090810/p1

 1970年代初頭の少数派労働運動については、その後、あったという歴史しか知らなかった。
   下田平さんによると「1960年代後半から70年代前半の時期は、戦後日本労働運動にとっての大きな転換期であった。いや、むしろ、70年代後半以降の労働連動がどのように推移したかを考えれば、労働組合運動そのものが<解体>へと向かう転換期であったというべきだろう。この時期に先行する1950年代後半から60年代は、労働組合運動の拡大期であった(少なくとも、そのように見えた)」としている。  

   そして「1970~72年には、私が個人的に関わりあうことになる分裂少数派組合のほとんどが形成されている。70年には、ゼネラル石油、長崎造船第三組合、全造船・石川島、特殊製紙労組・岐阜、71年には、日本カーバイト、全金・本山、72年には、船舶通信士組合、全造船・浦賀、同玉島、東京都学校事務労働組合などである。これらの分裂少数派組合は、組合運動のなかで大きな流れを形成するほど、数多く生まれたわけではない。労働組合違動のく正史〉では完全に無視されている」として「少数派労働組合運動」へのオマージュを述べている。
   戦後直後をのぞき高度成長期における「労資対決」の姿を学ぶためにも、有意義な労働運動史の一端だと思う。 (この部分のみ以下に掲載)
  少数派労働運動(2006-02-28発表、PDFで読めます)

   ここで書かれている「本山闘争」についての本『労働組合の死と再生――全金本山闘争の記録』(拓殖書房、1974年)は、下田平裕身さんが実質的に執筆したと書かれている。
                  

https://soar-ir.shinshu-u.ac.jp/dspace/handle/10091/656

 本山闘争は、つい最近、解決していることが報告されている。

 「激闘34年に勝利! バルブメーカー本山製作所による一人の首切りから始まった工場移転・首切り合理化に向けた組合つぶし攻撃…組合分裂攻撃…暴力ガードマン導入…ロックアウト・別棟就労攻撃…、そして、警察権力の介入弾圧に屈せず闘いぬいて、私達は、解雇撤回・原職奪還を果たしました。争議開始から33年10ヶ月になります」
                  

http://www.geocities.jp/zenkinmotoyama/index.html

 一方で、下田平さんが紹介している『あたりまえの労働組合へ』(佐藤芳雄著、亜紀書房、1973年)や『労働問題研究』(藤田若雄さんほか東大系の執筆者が多い。亜紀書房、1970年代初頭)は神田・神保町のウニタ書房で購入して読んだ記憶がある。ただ私の周りには、これらの本を論評する人はいなかったが。                   

《追記》▽13/04/15
 下田平さんの上記のエッセイ・論文をTOPにした単行本が出ている。
   『少数派労働運動の軌跡――労働の現場に生き続ける人びと』(「少数派労働運動の軌跡」編集委員会編、金羊社、四六判、2007年9月、1990円)


                             

 

▽(追記:2018.03.21)

編集子は日本の労働問題・労働運動史は「潮流別にある」という前提で見てはならないという立場にあるので、以下のような事実も紹介してきた。

 

 「企業別組合は日本の『トロイの木馬』」(宮前忠夫著)をめぐって[20171118 ()

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/11/post-e777.html

 

 大企業・総評型労働組合はどうなったのか[20178 7 ()

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/08/post-5d5d.html

 

 『旬刊社会通信』の存在を知ってよかった[20161216 ()

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/12/post-cb95.html

 

   

『あたりまえの労働組合へ』・全造船石川島――議論は続く。2016710 ()

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/07/post-7f4c.html

 

『あたりまえの労働組合へ』(全造船石川島分会・佐藤芳夫著)が書いていたこと2016531 ()

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/05/post-bc6f.html

 

 化学産業における労働組合の旗を守った人たち[20162 4 ()

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2016/02/post-834d.html

長崎造船社研・左翼少数派労働運動の軌跡 [201510 9 () 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2015/10/post-3925.html 

 大企業組合としてフォーマル化したインフォーマル組織20131023 ()] 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-d631.html

 どこに消えた『サスコミ』グループ――インフォーマル組織物語Ⅸ20121017 ()] 

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-d4b4.html

2018年2月22日 (木)

若者の労働運動の世界で、追いつきつつある男性労働者群――ある若手研究者・ユニオンリーダーの分析

 

 最近、私から複数の研究メーリングや地元、越谷市のNPO関係者に宣伝していることの一つは、“POSSE首都圏青年ユニオンの若い世代が参加している「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページをどうぞ! ご一覧ください”、というメッセージだ。

 

 「業種別職種別ユニオン運動」研究会のページ 

 

 この研究会で出会った「青木耕太郎さんtwitter」に以下のような文書が出ていた。

 https://twitter.com/kotaro_aoki

 ▽twitter での自己紹介:1989年千葉県生まれ。311以降仙台市で被災者支援・就労支援に従事したのち、総合サポートユニオンの執行委員となる。東京大学大学院博士課程在籍。労使関係論・労働組合論の研究にも従事。

 

今の多様化し、自己実現を目指す若者の労働者の「女性」と「男性」の姿が描かれている。

 

 男性は“転職による「解決」という幻想を抱き続けているため、闘うことに時間を使うことを躊躇していた“

 「ブラック企業と闘うことに積極的だった」女性たちと対比して、「やや消極的だった」男性の姿があったようだ。

 

 それが「追いつきつつある」と描いている。その事実のつづきも待ちたい(210日の研究会後の懇談会で、複数の若者が発言していたが)。

すべては途中経過だが、「労働運動のルネッサンス」はここから始まる。

 

 旧来の重厚長大産業(自動車や鉄鋼業・セメント・非鉄金属・造船・化学工業、これに関連する装置産業)における「若者女性労働者と男性労働者」の人間的連帯とはどこから始まるのであろうか。

 いまも確実に労働問題が存在する旧公労協関係、自治体、教育、流通・トラック、建設、サービス産業、IT産業などの姿は。

時代に切り込む現代若者労働者のルポルタージュは出ないのか。

下記の最後の文を、追い越す男性労働者もいると思うし、「若者女性労働者と男性労働者」の両者を待ち望む。

>たぶん、追い越さない。

 

 

青木耕太郎‏ @kotaro_aoki 1月172018年)

数年前まで、ブラック企業で働く若者のうち、女性の相談者の方が男性の相談者よりも、闘うことに積極的だった。中心的に闘った女性のほとんどは、単身もしくは、夫が非正規やブラック企業で低収入で、闘う以外に道はないと感じていた。

 

ところが、男性の相談者の多くは、転職による「解決」という幻想を抱き続けているため、闘うことに時間を使うことを躊躇していた。

 

要するに、女性は、自分とパートナーの「下部構造」(非年功型の労働市場に組み込まれていること)を客観的に認識したが、男性は「妻子を養う」という主観が強く、「下部構造」を客観的に認識せず、闘う以外に道はないことを認識しなかった。傾向的に。

 

最近、その傾向が変わりつつある。若者男性労働者の間でも闘う動きが出てきた。彼らは、何度転職しても、必ずブラックという現実を経験してきた。結婚を目前に控えて、あるいは結婚を機に、一念発起して超真剣に転職活動をしても、またブラックにぶち当たり、憤りを覚えたという人を何人も知っている。

 

労働運動の主体が変容しつつある。数年前の「たかの友梨」の争議の際に、「若い女性」が立ちあがったことに驚きの声が上がったが、ようやく「若い男性」が追いつき、「若い男女」がブラック企業と闘う労働運動の主体として登場しつつあるように思える。

 

興味深いのは、結婚を目前として、あるいは結婚を機に、相談に訪れて闘う人が多数いること。結婚・家族が「保守化要因」から「闘う要因」に変化しつつある。家族のことを思って会社と闘うことに躊躇した従来の日本の正社員男性に対し、今の若者は結婚して子どもを持つには、会社と闘う以外に道はない。

 

ここ数年の間に、転職による「解決」は「何度転職してもブラック」という実体験を通じて否定された。男性の「妻子を養う」という強固なイデオロギーも、ブラック企業ばかりという現実と実体験を通じて、揺らぎつつある。イデオロギーが現実に対応するものに変わりつつある。闘って変えるしかないのだ。

 

若い男性が若い女性に比べて、5年くらいブラック企業との闘いの主体になるのが遅れてきた理由は「妻子を養う」というイデオロギーに固執し、「転職幻想」を抱き続けたからだと思われる。しかし、「ブラック企業ばかり」という現実はイデオロギーと幻想を打ち砕く。意識が現実に追いつきつつある。

 

誤解のないように付け加えておくと、男性が労働運動の主役となりつつあると言っているのではない。ブラック企業との闘い、若者の労働運動の世界では、女性が先進的な役割を担ってきていて、ようやく男性が遅ればせながらも、追いつきつつあるということ。そして、たぶん、追い越さない。

 (ご本人の了解を得たので、以上、転載させていただいた)

2018年1月20日 (土)

「浅見和彦のページ」をリニューアルしました。

 以下のように、見やすく・読みやすくして、再構成してリニューアルした。

 

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  TOP
ページ

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm

新しい労働組合運動の構図 

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/atarashii-union.htm

イギリス運輸・一般労働組合

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/unyuippan.htm

建設産業における労働組合

http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm#kenseturoudou

主な単行本(共著など)

 

「運輸・一般労組(TGWU)の運動とその歴史」は別に紹介したい。

 

 ひとつだけ抽出したいテーマは、「人権2―調査と研究」、岡山 : おかやま人権研究センター、220号、201210月。NPO法人 おかやま人権研究センター事務局」で書かれた、「新しい時代の活動家像を考える」だ。

 

 「三つの変革観と今日の社会改革」の節で「多数者による政治変革にいたる以前に、社会の変革は開始できるし、歴史を振り返ると(中略)第三の見方が得られる」。「あえていえば。今日では政治的変革を相対視、社会改革を重視し拡大する運動観」――「労働組合や協同組合はもちろん、教育・福祉・医療の法人、NPOや社会的企業なども、そうした位置づけを与えられ、発展させられるべきものになる」――、とする。

 この第一は「政権奪取論」(戦後直後の共産党系、1980年代の社会主義協会系、新左翼系など)だ。第二は「多数者革命」で「代議制民主主義のもとでの多数派を獲得し、その後、権力によって社会や体制を変革する」「現在の主流の考え方」(1970年代から民主連合政府を提唱して活動家を総動員した共産党系の方法論、「大企業労働者の思想変革運動を強制して孤立した戦略」)とする(以上、カッコ内は編集子のとらえ方)。

 大胆に言い切っていて、賛同する。

 第三の変革観で「新しい労働組合運動」を担うことが、今問われているのだ。

 

 

 以下の文章は、「現代労働組合研究会のページ」UPした時期に書いておいたものだ。ここに再掲しておきたい。

 ▽2013.06.25

 戦後日本の労働組合の組織化戦略と活動――その経過と論点、浅見和彦、専修経済学論集、4232008 03月、A5判35

 

  はじめに

.戦後日本の組合組織化運動-3つの時期と展開形態

  1.戦後初期

  2.高度成長期

  3.ポスト高度成長期

.論点とその検討

  1.組織論上の原則

  2.未組織労働者の組織化

  3.機能論と労使関係政策

  むすびにかえて

 

 本論文は、「戦後日本における労働組合の組織化の主要な戦略と運動を取り上げる。対象とする時期は、 1945年から2000年前後までである。まず前半でその経過を跡づけて、後半でそのなかから組織論上のおもな論点をひろいあげ、若干の議論をしてみる。そうすることによって、組織化の歴史的な脈絡と、その戦略の意味、組織化運動の成果と問題点について検討するための材料を提示したい」として書かれたものである。

  編集子は、そのなかの「日本における一般労働組合」について、若い世代に伝えたいと思っている。

 

2015.03.19

「日本の労働組合運動の新しい構図」――『経済科学通信』(20128月号、No.129

 イギリスの運輸・一般労組(TGWU)研究の第一人者として長年研鑽している浅見和彦さん(専修大学教授)が、基礎経済科学研究所(京都)の『経済科学通信』(2012年8月号、No.129)に「日本の労働組合運動の新しい構図」を発表し、下記のように、労働組合組織化の方向を提案している。

  長年、労働組合衰退化の悲鳴に近い声を聞いている一人として、説得的提案をしているので、ぜひ多くのユニオンリーダー・労働組合活動家、労働問題研究者に読んでほしい。

 

 全体の柱立ては、以下のように多岐にわたって論じられている。 

 Ⅰ 労働組合運動の現段階――台頭する新しい構図

   (1)ポスト工業社会と大企業の労働者  

   (2)公務・公共部門の労働者と労働基本権   

   (3)中小企業の労働者と運動諸形態   

   (4)伸張する技能職・専門職の労働組合

   (5)非正規労働者の組織化の前進―1980年代以降

  Ⅱ 労働組合運動の改革をめぐる論点と課題

   (1)労働者の諸階層と労働組合

   (2)労働者組織の二重性―労働組合と企業内労働者組織

   (3)「産業」・「地域」・「職場」のトライアングル

  (4)企業内労働者組織の今日的な確立と改革

   (5)労使関係機構と協約による労働・社会改革

   (6)求められる<有機的連帯>の戦略的構想力

 

 著者は、以下のように労働組合組織強化の方向と展望を、提案しているが、編集子自身も「次の世代」に伝えていきたい「未来の希望をつくる労働組合像」だと確信している。

 

 労働組合組織を確立・強化するには、ナショナルセンターが指導性を発揮し、一方で、「産業・業種・職種」の線に沿って、①産業別・業種別・職種別地方組織と全国組織の強化、 ②「産業」と「地域」の“交差点”への事業所別・企業別組織の結集、③個人加盟の労働組合組織(一般労働組合の産業別・業種別・職種別の 部会・支部、産業別労働組合の地域支部、地域ユニオンなど)の拡大・新設、④これらによる産業別・業種別・職種別の団体交渉機能の形成、⑤組織合同がおこなわれなければならず、また他方で、「地方・地域」のローカルセンターを確立・強化しなければならない。「職場」は、こうした「産業」(業種・職種)と「地域」(地方)を結んだ底辺と二つの線に支えられた頂点であることが必要なのである。

 

   

  ▽既出[2013319 ()

  現代労働組合組織論を追求する浅見和彦さん――現代労働組合研究会のHP・ⅩⅥ

   http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-1929.html

 

 

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