2025年11月 2日 (日)

五十嵐仁さん(法政大学名誉教授、労働者教育協会会長)のページを更新しました。

   以下のように、「論攷のページ」にUPしました。

   https://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/ronkou.html

 ▽最近の論攷(2005年6月~9月)

  「国民主権と選挙制度 戦後における自由と民主主義のたたかい③ 」、『学習の友』(2025年9月号、学習の友社)
    「参院選の結果と憲法運動の課題」、『月刊憲法運動』(2025年9月号)
  「参議院選挙が新たに開いた地平と労働者教育の課題、労働者教育協会、2025年9月8日
  「参院選の結果をどう見るか―「自民党にさよならを」が民意」、『全国革新懇ニュース』2025年8月・9月号
  「視点」欄 「『日本人ファースト』の正体 極右排外主義の伸長をどう見るか、『全国商工新聞』(2025年8月26日)
  「参院選が切り開いた地平」(日本科学者会議『東京支部通信』2025年8月31日)
  「都議選・参院選に向けて過ちのない選択を」(『学習の友』2025年7月号、学習の友社)
  「石破政権の行き詰まりと参院選の争点」
  「婦民しんぶん」(婦人民主クラブ、2025年6月30日号、第1803号)
  「トランプ第2次政権と日米安保の危険性」「安保廃棄」(安保破棄中央実行委員会、2025年7月号)

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2025年10月28日 (火)

   レバカレに参加した方への呼びかけ――「温故知新」ではないが、内山光雄さん(元総評副事務局長、元私鉄総連副委員長、1921年9月23日生まれ~2010年11月19日)から学ぶ

 若い方々を中心に全労連系の研修活動に労働者各位が集まった、 と東海林智さんの【レバカレがちょっと凄いことになっている】というレポートが広がっている。

https://www.facebook.com/satoshi.tokairin/posts/pfbid0xUz7sPgcX1W5fiR6TUMZN2BhutMUDbbcvNNFZqEn4xywMm37NQ1pVEBUGDxDKsYjl

 1960年代末のアルバイト時代に、出版社の品出し労働に携わったが、この時、東販、日販、鈴木書店、太洋社、大学図書、明文図書、あかつき書店などの取次店からの書店注文で、毎日30冊以上出荷していた本が『組合活動家ノート』(労働旬報社、1965年2月5日)だった。

 添付のように。この本は発行後5年間(1970年6月20日)で「20刷」となっている。1刷で2000部増刷時代だったので、初版を含め4万部以上になっている。

 https://e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/index.html#251010katudouka-3

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 この著者の読者は、全国各地から「日本型企業社会の初歩的形態時代」に参加して、労働組合組織率46%を実現した主人公たちだ。

 彼らは1970年代半ばの「大幅賃上げ」を勝ち取り、国民春闘を担った「1930年代から40年代前半の労働者」だった。

 今は、労働組合組織率16%の衰退期だが、「労働の尊厳」を実現したい欲求をみなさんもっている。

 「温故知新」ではないが、内山光雄さん(元総評副事務局長、元私鉄総連副委員長、1921年9月23日生まれ~2010年11月19日)の呼びかけを、再度、聞いてほしいし、読んでほしい。

http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2025/10/post-6aa33f.html

https://e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/index.html

 

 尚、兄弟会社ではなかったが、(株)労働教育センターからの協賛を得たので「内山光雄のページ」にUPできた。

https://e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/roudoukyouiku-center.html

 

 

2025年10月27日 (月)

「内山光雄のページ」(元総評副事務局長、元私鉄総連副委員長)の第一期をUPした。

   懸案だった「労働教育センター」の協賛が得られたので、今回は労働法律旬報社の『幹部斗争から大衆斗争え 北陸鉄道労組の経験を中心として』(労働法律旬報社、 1954年刊)と『組合活動家ノート』(労働旬報社、1965年2月5日)、『労働運動入門 労旬新書=6』(労働旬報社1966年10月15日)をUPした。

 https://e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/index.html

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 また別のページとして、労働教育センターの出版物を順次、UPしていくが、その第一弾として『幹部闘争から大衆闘争へ』――付・解説・今こそ職場に労働運動を(労働教育センター、1983年6月30日、内山光雄労働運動実践論 3)をUPした。

 https://e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/roudoukyouiku-center.html

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 ▽復刻版・『幹部斗争から大衆斗争え 北陸鉄道労組の経験を中心として』労働法律旬報社 1954年
 ◆序にかえて――『幹部闘争から大衆闘争え』復刻の現代的意義 森 直弘
 ◆復刻にあたって――内灘の浜の“おかか”たちから学んだもの  内山光雄
  復刻 幹部闘争から大衆闘争え
  解題 今こそ職場に労働運動を  
 ◆北陸鉄道労働組合の労働協約闘争 佐藤 進
 ◆現代の労働運動と職場闘争――北陸鉄道労働組合の経験に学ぶ 兵藤釗

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 『労働組合のABC』
 ◆労働組合をどう強くするか、あなたに語りかける! 内山光雄著
 ・労働者はなぜ団結するのか
 ・労働組合がめざすもの
 ・企画:労働教育事業センター(現・労働教育センター)、
 ・発売・労働旬報社、定価250円、1972年3月1日

  ▽ページのコンテンツ

   20251025日:◆本文が読めます(PDF版):『幹部斗争から大衆斗争え 北陸鉄道労組の経験を中心として』(内山光雄著、労働法律旬報社、1954525日)

  20251025日:◆本文が読めます(PDF版):『組合活動家ノート』(内山光雄著、労働旬報社、196525日) 

 20251025日:◆本文が読めます(PDF版):『労働運動入門 労旬新書=6』(内山光雄著、労働旬報社、19661015日)

 20251025日:復刻本の本文が読めます(PDF版):労働教育センター、1983630日、内山光雄労働運動実践論 3
  ◆序にかえて――『幹部闘争から大衆闘争え』復刻の現代的意義 森 直弘
  ◆復刻にあたって――内灘の浜の“おかか”たちから学んだもの  内山光雄
   復刻 幹部闘争から大衆闘争え
  ◆解題 今こそ職場に労働運動を  
  ◆北陸鉄道労働組合の労働協約闘争 佐藤 進
 ◆現代の労働運動と職場闘争――北陸鉄道労働組合の経験に学ぶ 兵頭釗

 20251025日:『労働組合のABC』――◆労働組合をどう強くするか、あなたに語りかける!・企画:労働教育事業センター(現・労働教育センター)、・発売・労働旬報社、定価250円、197231

 20251010日:▽『追悼文集「内山光雄さんを偲ぶ」』の発刊
(永戸祐三著、旬報社、20256月、四六判上製。定価2200円(税込み))

 20251010日:執筆者(目次)。 
 内山さんのことども           兵藤 釗
 生涯の教師としての内山光雄さん   高木郁朗
 大地を踏みしめた天与のオルグナイザー 山本 博
 『職場の労働運動』のこと      小松義雄
 地域闘争に遺した偉大な足跡     粟森 喬
 職場活動こそ人間がいる       渕上貞雄
 内山光雄さんのご逝去を悼んで    越田智宏
 追悼の辞              渡邊國衛 道南バス会社更正法下の闘いと組合員読本づくり 大谷浩
  職場総点検運動           井田隆重
 面白うて やがて身に泌む 内山節  高橋征夫
 内山光雄さん追悼          高橋 均
 自主管理社会の原典を学ぶ      佐々木啓之
 観光労連育ての親、そして上司として 北岡孝義
 “職場”と“人間”に徹した指導者     瀧井葉二
 感謝の言葉 在り日を偲んで     内山一枝
   

 20251010日:2013年8月 7日 (水):「内山光雄さんを偲ぶ」を寄贈されて(「ある編集者のブログ」に掲載。飯島信吾)

 20251010日:数多くの「労働組合運動」の活性化をすすめた単行本の発刊――職場でたたかう幹部・活動家の実践的な課題と方向を追求!

2025年10月21日 (火)

インターネット事業団制作のHP上に、「セキュリティ保護なし」と表示されることを、解決した。

 WEB社会は、分からないことが突然、起こる。
 最近気が付いたのだが、Edgeで「インターネット事業団」を検索すると「セキュリティ保護なし」とURLの窓の先頭に表示され、適切に処理するには、どうしたらよいかわからなくなった。

  251021security
 あるページでは、「接続がプライベートではありません。攻撃者が、www.e-kyodo.sakura.ne.jp から個人情報 (パスワード、メッセージ、クレジットカードなど) を盗み取ろうとしている可能性があります。」(日本語がちょっと変!)と、赤字で表示されてびっくりもした。
 Windows10のセキュリティ保護がなくなり、そのまま使うと「ウイルス攻撃」に利用される時期に入っているので、サイトの読者に迷惑をかけることは防ぎたい。

 251021sakura
 
 そこで「さくらネットサーバー」の契約元に電話相談しようと、ホームページに入り、「相談窓口」を発見するのに数10分、そのページの一覧を見ると「30分単位」で窓のチェックが入れるようになっているが、空いていたの今日(21日)の11時半があった(先週の木曜日のとき)。
 そして、今、電話で聞くと、「さくらネット」のサイトの「サーバーコントロールパネル ホーム」から「ドメイン/SSL」に入り、「e-kyodo.sakura.ne.jp」の設定をクリックして、いくつか窓をチェック」した(表示はwww.を削除した)。
 そして瞬時にEdgeで見ると「セキュリティ保護なし」が消えた。
 この作業では、2台のPCを起動して、左右のPCを見ながら、電話先のSEさんとやり取りして行った。
 素人に近い、文科系高齢者なので、「なぜ10年以上契約しているのに、教示していなかったのか」、と思った。

 

2025年10月20日 (月)

大相撲ロンドン場所-徹底取材‼ 1991年版

 「大相撲ロンドン場所」がかの地で開かれているが、1990年代初頭、ある人の紹介できた「元三段目のKさん」が、仕事場に現れ、「相撲雑誌」をつくりたいと、頼まれたことがあった。

 http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/candc/index.html#251020london-3

  25109londontop

 記憶があいまいなのだが、「定価330円」と付けているので、彼らが販売活動したのだと思う。刷部数などは不明だが、資金がなかったはずだ。どう工面したか?

  25101london2

 「元三段目の人」は、完成したビジュアル誌面を掲げて、ニコニコしながら「わが仕事場のマンションで撮影した番組(当時の深夜番組であった「テレビ朝日、23時」)に出た。
 その後、「元三段目の人」は第一生命に企画を売り込んできたので、「大相撲ファンクラブ」というタブロイド判を毎場所ごとに3年間にわたり編集したのは、また書きたい。
 当方は、スポーツ紙の記者と知り合いになったのが良かった、と記憶している。
 ▽1992年1月12日発行 
  発行所  ビィヌーベル
  編集協力 インターネット事業団 
  ■ところ ロイヤルア

  25101london21

 ▼【cockpit】に聞いた。
 1991年の「大相撲ロンドン場所」は、角界にとって歴史的な海外公演でした。会場はロンドンの名門ロイヤル・アルバート・ホール。10月15日から19日まで連日満員御礼で、英国の観客は最初は「異文化への好奇心」から、やがて「本物の日本文化への賞賛」へと変わっていったと記録されています。
 主なポイント
 • 開催時期:1991年10月15日〜19日
 • 会場:ロイヤル・アルバート・ホール(英国を代表する音楽ホール)
 • 参加力士:曙、小錦、舞の海、若花田ら人気力士が参加。特に元横綱・千代の富士(ウルフ)は現地で大人気2。
 • 観客の反応:立ち見席まで急遽用意され、ダフ屋が出るほどの盛況。チケットは7.5ポンドから300ポンドにまで高騰したというエピソードも残っています。
 • 文化的意義:日本の伝統文化「相撲」が英国で披露され、国際親善の役割を果たした。
 当時の様子は雑誌『相撲』1991年11月号でも大特集され、「紳士の国にカルチャーショックを与えた力士たち」と報じられています。
 映像で振り返るロンドン公演
 当時や現在の振り返り映像もいくつか残っています。雰囲気を知るにはこちらが参考になります。
 1991年大相撲一行がロンドンに… 2020.10.4  当時の裏話や九州場所展望号からの回顧。1991年の空気感を知る貴重な資料。
  1991年大相撲一行がロンドンに… 2020.10.4 
 元力士・松ちゃんねる
 https://www.youtube.com/watch?v=HXKbwSOMiho

倫敦写真俱楽部
明るくポップなスモウ・グラフィティ

大相撲ロンドン場所-徹底取材‼ 1991年版

「大相撲ロンドン場所」がかの地で開かれているが、1990年代初頭、ある人の紹介できた「元三段目のKさん」が、仕事場に現れ、「相撲雑誌」をつくりたいと、頼まれたことがあった。

 http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/candc/index.html#251020london-3

  25109londontop
 記憶があいまいなのだが、「定価330円」と付けているので、彼らが販売活動したのだと思う。刷部数などは不明だが、資金がなかったはずだ。どう工面したか?

  25101london2
 「元三段目の人」は、完成したビジュアル誌面を掲げて、ニコニコしながら「わが仕事場のマンションで撮影した番組(当時の深夜番組であった「テレビ朝日、23時」)に出た。
 その後、「元三段目の人」は第一生命に企画を売り込んできたので、「大相撲ファンクラブ」というタブロイド判を毎場所ごとに3年間にわたり編集したのは、また書きたい。
 当方は、スポーツ紙の記者と知り合いになったのが良かった、と記憶している。
 ▽1992年1月12日発行 
  発行所  ビィヌーベル
  編集協力 インターネット事業団 
  ■ところ ロイヤルア

  25101london21

 ▼【cockpit】に聞いた。
 1991年の「大相撲ロンドン場所」は、角界にとって歴史的な海外公演でした。会場はロンドンの名門ロイヤル・アルバート・ホール。10月15日から19日まで連日満員御礼で、英国の観客は最初は「異文化への好奇心」から、やがて「本物の日本文化への賞賛」へと変わっていったと記録されています。
 主なポイント
 • 開催時期:1991年10月15日〜19日
 • 会場:ロイヤル・アルバート・ホール(英国を代表する音楽ホール)
 • 参加力士:曙、小錦、舞の海、若花田ら人気力士が参加。特に元横綱・千代の富士(ウルフ)は現地で大人気2。
 • 観客の反応:立ち見席まで急遽用意され、ダフ屋が出るほどの盛況。チケットは7.5ポンドから300ポンドにまで高騰したというエピソードも残っています。
 • 文化的意義:日本の伝統文化「相撲」が英国で披露され、国際親善の役割を果たした。
 当時の様子は雑誌『相撲』1991年11月号でも大特集され、「紳士の国にカルチャーショックを与えた力士たち」と報じられています。
 映像で振り返るロンドン公演
 当時や現在の振り返り映像もいくつか残っています。雰囲気を知るにはこちらが参考になります。
 1991年大相撲一行がロンドンに… 2020.10.4  当時の裏話や九州場所展望号からの回顧。1991年の空気感を知る貴重な資料。
  1991年大相撲一行がロンドンに… 2020.10.4 
 元力士・松ちゃんねる
 https://www.youtube.com/watch?v=HXKbwSOMiho

倫敦写真俱楽部
明るくポップなスモウ・グラフィティ

2025年10月13日 (月)

「内山光雄のページ」づくりへのチャレンジ

 先週の土曜日は、「せんげん台世一緒本部の内覧会」と「まちづくりフォーラムin越谷」があったが、それには参加できずに「内山光雄のページ」(元私鉄総連副委員長・元総評副事務局長)企画会議のために都内へ出かけた。

 まだ現役の編集企画会社を運営していて、本企画のカギを担う主たるコーディネータのMさん(元労働教育センター編集者)の都合に合わせた。

この段階で「内山さんの仕事から学ぶ意味」を再度、確認している背景には二つの要因がある。

 その1は、今まで紹介してきた「永戸祐三さんの本づくり」で出合った連合関係者(「内山学校で学んだ人」)から「労働者協同組合の歴史の前提に、中西五洲(全日自労委員長)と内山光雄、それに内山達四郎(総評副事務局長、元全国金属副委員長)」(敬称略)の3人で「総評解散前の副事務局長体制が実現されそう」だった、というコメントであった。

 私は、中西五洲さんの『労働組合のロマン』(労働旬報社、1986年)の編集をしていた時に聞いていた話を思い出した。

 ◇2017年4月30日 (日):君は知っていますか「全日自労」という労働組合

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/04/post-630a.html

 その当時、「共産党が総評右転落」と大宣伝をしていたが、連合化の道で、総評は解散した。

 そのために、この3者体制実現がとん挫したわけだ。

 タラレバの話だが、実現していたら「総評解散」はなかったのではないか、と思った。

 その2は、「Windows95」の登場で、それ以前の労働運動史の格闘が見えなくなっているのではないかと、「現代労働組合研究会のページ」を始めた。

http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/union-top.html

 2010年代半ば、ある青年組合活動家からメールが入り、何回かのやりとりで「中西五洲」と「内山光雄」から様々な学びがあるという知らせを、続けてコロナ禍前にあった。

 251008utiyamasuisen_20251013165601

2017年9月21日 (木):ある青年からの激励のメール――ありがとうございます

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2017/09/post-04f6.html

 この声にこたえ、「4割になる非正規労働者の組織化」をアシストするのが編集者としての役割だと思い、「内山光雄のページ」の企画し始めた。

 その「試験版ページ」は、次の通り。

http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/utiyama/index.html

 

 251010utiyamahptop

 

 

▽参考:【投稿】内山達四郎さんを偲んで

https://assert.jp/archives/5244

 

投稿日: 2000年3月25日 作成者: 立花 豊

【投稿】内山達四郎さんを偲んで

昨年11月のはじめ、内山さんの訃報が届きました。

 内山さんの文章は何かで読んだことがあったにせよ、実際にお会いする機会もなく、ぼんやりと労働運動の闘士のイメージを思い描いていました。その後、私は仕事で東京へきてからおよそ25年になりますが、お会いできる機会をたびたび得て、当初のイメージはそのままありましたが、内山さんの御人柄やらを知るようになりました。

 内山さんは戦後、社会主義運動から労働運動に入り、解散した総評の有力な産別だった全国金属の調査部を永く勤められました。調査部といっても、当時の労働運動では、私鉄、電機、鉄鋼といった産別と同様に労働運動での重要な分野であり、「花形」でもありました。理論派の内山さんにとって、水を得た魚のように活躍されたことを聞いています。

 1970年代の終わり頃、内山さんの春闘をテーマにした講演で、瀬戸内海でのある大メーカーの全国金属所属の労組が、当時対立していた全金同盟に組織変えしたことを例に挙げ、「なぜ向こうに行ったか。職場での運動がなくなり、交渉などすべて中央でやるようになったからだ。中央だけの運動では、幹部請負になり、いざ合理化攻撃がなされても、職場からの闘いが構築できない」と強い調子で語られたことがあります。

 その後内山さんは全国金属を離れ、総評に入りますが、とりわけ、地域での闘いを強く主張されていた内山さんは、総評副事務局長として日本全国の市町村に地区労を組織し、国民春闘を支えようと、1989年の総評解散まで活躍されていたことを思い出します。また、今日のIT革命を見越されたのか、ME合理化にも多くを語られていました。産業再編成にも早くから対処すべしとも言われていました。

 労働運動に人生の大半をかけられた内山さんは多くのことを私たちに遺されました。現在、時代は変わって労働運動は連合時代になり、戦後最低の組織率になり「冬の時代」といわれて久しくなりましたが、一方でいままた地域の闘いや職場段階での闘いが強調されています。

 内山さんの遺されたものは、単に全国金属に及ばず、日本労働運動にとっての大いなる教科書でもあったと思います。

 ご冥福をお祈りしたいと思います。(立花 豊) 

 

 【出典】 アサート No.268 2000年3月25日

2025年10月 7日 (火)

永戸祐三さんの思い出と、『協同労働がつくる新しい社会』の感想――労協ワーカーズコープ・センター事業団理事の皆さんからの感想。


◇当日、配布された感想文集。

(旬報社主催のシンポジウム―― 『協同労働がつくる新しい社会』から何を学び、未来を拓くのか)―― ◆センター事業団拡大理事会=2025年8月5、6日=レポートから。
 永戸さんの思い出と、『協同労働がつくる新しい社会』の感想。
 労協ワーカーズコープ・センター事業団理事の皆さんからの感想。――◇編集:「日本労協新聞」:松澤常夫(9.12シンポジウムで配布された)。

   http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/nagato/250912jyunpou.html#250912jyunpousya-2

●「今だから思い切って!」――九州沖縄事業本部 金山ふみ
●心に残った「協同」の原風景――九州沖縄事業本部 牛草賢二
●若手一人ひとりの話に耳傾け――九州沖縄事業本部 東 翔人
●重過ぎる遺志だが多くの仲間と――四国事業本部 酒井厚行
●ライター借り、「協同っすね」――山陰山陽事業本部 牧野仁嗣
●事業団で働いて誇り取り戻した――関西事業本部 梛木賢二
●今一歩外に出る勇気をもてと――滋賀事業本部 田中紀代子
●他人事でいいことは何もない――北陸信越事業本部 竹森幸太
●「協同労働」が選択肢として――東京南部事業本部 西尾直樹
●人間存在への絶対的な信頼――東京三多摩山梨事業本部 扶蘓文重
●障害を負っても生きようとした力――東京中央事業本部 神戸川 歩
●弱さや変化も語られ、ホッと――東京東部事業本部 大場 寛
●何度も「コノヤロー」と思った――埼玉事業本部 成田 誠
●「己が何を為すか」「独裁的」に――北関東事業本部 相良孝雄
●郵政民営化選挙問われた面接――南東北事業本部 小椋真一
●人の変化機敏に察し言い回る――南東北事業本部 岩城 亮平
●必ず言われた「翔け!」「翔べ!」――北東北事業本部 坂本典孝
●胸熱くイメージ湧いた方針提起――北海道・北東北・南東北 三船洋人
●なぜ?何のため? 問い持ち続け――北海道事業本部 石本依子
●厳しいが本当に優しい人だった――日本社会連帯機構 稲葉健太
●いつもニコニコ、恐縮した握手――本部事業推進本部 小林文恵
●当時の議論を聞いてみたかった――本部総務 藤谷英樹
●バトンは一人ひとりに託された――本部専務 小林 勲。

2025年10月 6日 (月)

◆サミット実行委員会が永戸祐三さんを偲ぶ会(2025年8月31日)

2025年10月05日:永戸さんが目指しているのは「前へ」だ。
◇「日本労協新聞」(2025年9月15日号,No.1391の2面)。

 

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❖《旬報社主催のシンポジウム―― 『協同労働がつくる新しい社会』から何を学び、未来を拓くのか》が開かれました。

視聴はこちら

(前編URL)

      https://youtu.be/kCngFs6JQQc

(後編URL)

     https://youtu.be/Ojg5sIEbkPM

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「永戸祐三のページ」にUPしました。

http://www.e-kyodo.sakura.ne.jp/nagato/index.html

 250912sympo2  


❖旬報社主催のシンポジウム―― 『協同労働がつくる新しい社会』から何を学び、未来を拓くのか。

 ◇当日のシンポジストのみなさん!
 ・シンポジスト:汐見稔幸、池山吉之助、田中羊子、山本幸司  
 ◇特別参加 佐高 信
◇当日、配布された感想文集。―― ◆センター事業団拡大理事会=2025年8月5、6日=レポートから。
 永戸さんの思い出と、『協同労働がつくる新しい社会』の感想。
 労協ワーカーズコープ・センター事業団理事の皆さんからの感想。――◇編集:「日本労協新聞」:松澤常夫(9.12シンポジウムで配布された)。

2025.0912:労協ワーカーズコープ・センター事業団は、第3回拡大理事会(8月5、6日)に向け、理事らに「『協同労働がつくる新しい社会』の感想」のレポートを求めました。

 250912bookstaff11 

ポート集から抜粋し紹介します。(労協新聞 松澤常夫)

  • 「今だから思い切って!」――九州沖縄事業本部 金山ふみ
  • 心に残った「協同」の原風景――九州沖縄事業本部 牛草賢二
  • 若手一人ひとりの話に耳傾け――九州沖縄事業本部 東 翔人
  • 重過ぎる遺志だが多くの仲間と――四国事業本部 酒井厚行
  • ライター借り、「協同っすね」――山陰山陽事業本部 牧野仁嗣
  • 事業団で働いて誇り取り戻した――関西事業本部 梛木賢二
  • 今一歩外に出る勇気をもてと――滋賀事業本部 田中紀代子
  • 他人事でいいことは何もない――北陸信越事業本部 竹森幸太
  • 「協同労働」が選択肢として――東京南部事業本部 西尾直樹
  • 人間存在への絶対的な信頼――東京三多摩山梨事業本部 扶蘓文重
  • 障害を負っても生きようとした力――東京中央事業本部 神戸川 歩
  • 弱さや変化も語られ、ホッと――東京東部事業本部 大場 寛
  • 何度も「コノヤロー」と思った――埼玉事業本部 成田 誠
  • 「己が何を為すか」「独裁的」に――北関東事業本部 相良孝雄
  • 郵政民営化選挙問われた面接――南東北事業本部 小椋真一
  • 人の変化機敏に察し言い回る――南東北事業本部 岩城 亮平
  • 必ず言われた「翔け!」「翔べ!」――北東北事業本部 坂本典孝
  • 胸熱くイメージ湧いた方針提起――北海道・北東北・南東北 三船洋人
  • なぜ?何のため? 問い持ち続け――北海道事業本部 石本依子
  • 厳しいが本当に優しい人だった――日本社会連帯機構 稲葉健太
  • いつもニコニコ、恐縮した握手――本部事業推進本部 小林文恵
  • 当時の議論を聞いてみたかった――本部総務 藤谷英樹
  • バトンは一人ひとりに託された――本部専務 小林 勲。

 250912okadakitamoto1

 

2025年10月05日:◆サミット実行委員会が永戸祐三さんを偲ぶ会(2025年8月31日)永戸さんが目指しているのは「前へ」だ。
◇「日本労協新聞」(2025年9月15日号,No.1391の2面)。

2025年08月21日:❖「旬報社主催 シンポジウム」――『協同労働がつくる新しい社会』から何を学び、未来を拓くのか
・9月12日(金)、18時30分~20時40分 
・連合会館(東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B3出 口( 徒歩0 分 ))
・シンポジスト:永戸さんと私…汐見稔幸、池山吉之助、田中羊子、山本幸司  特別参加 佐高 信
・参加費:無料。

2025年08月04日:動画が完成――佐高信さん(評論家)と永戸祐三さん(日本社会連帯機構代表、日本労働者協同組合連合会相談役)のYouTube
(「佐高信の隠し味 2」) 。

2025年08月03日:永戸祐三さん急逝 2025年7月16日 協同労働、本当の民主主義めざし続けて
日本労働者協同組合連合会相談役、労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団特別相談役で、日本社会連帯機構代表理事の永戸祐三さん(77歳)が、7月16日に急逝しました。(「日本労協新聞」2025年8月5日号、No.1388)

2025年07月17日:永戸祐三さん(労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 特別相談役、日本労働者協同組合連合会 相談役、 日本社会連帯機構 代表理事 、77歳)が逝去された。(2025年7月16日、逝去)

2025年05月30日(最新刊):「協同労働がつくる新しい社会―自ら事業を起こし、働き、地域を動かす」
(永戸祐三著、旬報社、2025年6月、四六判上製。定価2200円(税込み))

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