2021年7月11日 (日)

10数年ぶりに連絡があった「是永幹夫」さん(わらび座から大分市の複合文化交流拠点施設「ホルトホール大分」へ)。

  現在、県都・大分市の複合文化交流拠点施設「ホルトホール大分」の館長・統括責任者になって頑張っている是永さん。
   http://www.horutohall-oita.jp/

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 秋田の「わらび座」で経営責任者のお一人として、「たざわこ芸術村」を育て上げ、秋田37年で満期卒業をして、上記の「ホルトホール大分」などでまちづくりに励んでいる、という。
 彼は、文工隊時代のわらび座の人だったが、1980年代半ばごろ東京に上京して「文化協同研究会」を3年にわたって組織して、芸術団体、市民生協の文化活動、子ども劇場(おやこ劇場)、児演協、音楽家ユニオンなどの垣根を越えて、協同して研究会が開かれた時の事務局長で(レター発行は、機関紙連合通信社。その研究会に、私も参加していた)、力を注いだのは文化人・知識人を広範にわたって参加・交流する場づくり(秋田へ)の役割を担っていた。
 →添付した「私の文化経済学履歴書」参照。

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 その後(2001年)、秋田に戻った時代に私の学生時代の知人がテレビ秋田の役員になっていたので、司馬遼太郎の「菜の花の沖」の創作劇(原作/司馬遼太郎(文芸春秋刊より)、脚本・演出/ジェームス三木、美術/妹尾河童)を一緒につくって宣伝・広報をしていたのを聞いていた。
 https://www.warabi.jp/nanohana/

 是永さんからは、《「インターネット事業団」の発信の量と質にいつも感嘆しています。いまの時代にとても重要な中身ですね。「温故知新」から「温故創新」のための大事な橋頭堡だ》と、彼には珍しい過分な「誉め言葉」をいただいた。
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/

2021年7月 9日 (金)

『水俣に生きた労働者 チッソと新日窒労組の59年』を寄贈されたので。

 旧知の知人・石井まこと(大分大学教授)さんから『水俣に生きた労働者 チッソと新日窒労組の59年』(2021年4月10日、 富田義典、花田昌宣編、チッソ労働運動史研究会編著、明石書店)を寄贈していただいた。
 WEBで調べてみると、「水俣学研究センター」で研究が蓄積されていることがわかったので、facebookで、「どなたか書評を読んだ方がいれば、ご紹介ください」と呼びかけた。
 書評はまだないようだが、多くの方が「いいね」と送ってくれた。

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 続けて、以下のようなメッセージを発信した。

【勉強中】このチッソ労働運動史研究会は、調べてみると「大原社会問題研究所」も含めて研究が進んでいることが分かったし、労働旬報社も『安定賃金 日経連新政策とのたたかい』(日本労働組合総評議会、1963年7月、労働旬報社)を出版していて(この時代の編集者は木檜哲夫代表か)、同書を読んだ記憶があるのですが、1960~70年代にける地域社会との連携、春闘・公害闘争、合化労連内の位置、企業別組合(少数派になっても)としての奮闘などなど、正確に学んだことがなかったので、以下の論文を読んでみた。

【参照 1】映像で見る新日本窒素労働組合の歴史.
水俣学データベース
 https://www3.kumagaku.ac.jp/minamata/database/

  

【参照 2】善寛さんに恥宣言のことを聴く、公開済み: 2017年6月30日作成者
 https://gaiaminamata.net/taimen-series-1

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対面シリーズ……この特集は、僕たちの人生を僕たちの足で踏みしめて歩んでいくための基礎体力を得るべく、方々への対面を勝手に企画しているものです。

 今回の語り手:山下善寛(やました・よしひろ)さん
……1940年9月18日生まれ。1956年から2000年までチッソに社員として在籍し、現在は企業組合エコネットみなまたの代表理事を務める。IWD東亜による水俣への産業廃棄物処理場建設予定が立ち上がった際に結成された市民団体「水俣の暮らしを守る・みんなの会」の代表としても活躍している。山下さんとは田んぼでの作業を介して知り合い、田や取水パイプの管理を通して、今も色々なことを教えていただいている。
※企業組合エコネットみなまた  http://www.econet-minamata.com/

聞き手:高倉鼓子、高倉草児……ガイアみなまた職員


【参照 3】水俣病問題に向き合う労働組合の成立と労使関係史上の意義――漁民紛争・安賃闘争から恥宣言に至る「空白の8年」をふまえて、【特集】新日本窒素の労使関係・労働運動の諸相(2)
石井 まこと、大原社会問題研究所雑誌 №676/2015.2
 https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/676-02.pdf


【参照 4】「戦後日本の社会運動におけるチッソ労働運動の位置づけ――もう一つの「水俣」」(大石 裕、【特集】水俣病事件と新日本窒素労働組合)、大原社会問題研究所雑誌 №630/2011.4
 https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/images/oz/contents/630-02.pdf


 チッソの労働組合の変遷を略述したのが以下の年表である(熊本学園大学水俣学研究センター,2009;「関連年表」,および橋本編,2000:220-221を参照)。

1908年 日本窒素肥料株式会社,水俣で操業開始。
1946年 (1月26日)日本窒素肥料株式会社水俣工場労働組合(日窒水俣労組)結成(3,214名)。同時期に結成された東京,大阪の組合とともに日本窒素肥料株式会社労働組合連合会(日本窒素労連)を結成。
1950年 (1月)日本窒素肥料株式会社,企業再建整備法により解散。新日本窒素肥料株式会社
(新日窒)を設立。
(10月25日)GHQ指令に基づき人員整理(レッドパージ)を通告。
(12月7日)レッドパージ反対闘争の方針不一致により,新日窒労組連解散。新日窒水俣労組も分裂し,レッドパージ反対闘争の批判派が革新労働組合を結成。
1951年 (2月27日)革新労組(2,600名)が少数派になった新日窒水俣労組(500名)を吸収合併(名称は,新日本窒素水俣工場労働組合に)。
(5月1日)県総評結成後のメーデーに初参加。
(7月)水俣・東京・大阪3組合で新日本窒素労働組合協議会(日窒労組協)を結成。新日窒水俣労組,合化労連に加盟(4,400名)。
1953年(10月1日)新日窒水俣労組,身分撤廃闘争スト(従業員呼称(社員・工員)の一元化,日給制を月給制に,定年55歳一本化など)。組合の要求の大半受入れ。
1959年 (8月19日)新日窒労組,水俣病をめぐる漁民の闘いの支持を代議員会で決定。
(9月18日)「安保条約改定を阻止するための実力をもって闘う」スト権確立。
(11月4日)11月2日に生じた漁民暴動事件を受けて,新日窒労組は,緊急代議員会を開き,原因の早期究明,患者対策,漁業対策を推進しなければならないが,このような不祥事を惹起したことは遺憾に堪えないと表明。
(11月6日)新日窒労組,工場の操業停止絶対反対を決議し,チッソ社長,県漁連会長に提出。
1960年 (1月14日)安保条約改定阻止統一行動,「提灯」デモ行進。1962年 (3月28日)新日窒労組の賃上要求に会社側ゼロ回答。全製造部門24時間スト決行。
(4月27日)チッソ「安定賃金制度」を提案。労組は硬化し,闘争体制へ。
(5月3日)新日窒労組中労委に斡旋を申請するためスト中止(斡旋は6月6日に中止)。
(5月9日)合化労連中央闘争委員会,「安定賃金は合化労連への挑戦」とし,新日窒労組への全面支援決定。
(5月12日)熊本県評,総評が労組支持を決定。「新日窒支援共闘会議(総評,県評,合化労連など)」結成。
(5月21日)争議早期解決を願い「農民会」立ち上げ。
(6月)東京組合(8日),大阪組合(12日)は安定賃金をベースとする条件闘争に方針転換。
(7月23日)チッソ全面ロックアウトに突入。「新日窒水俣工場労働組合(新労組:第2組合)」結成。
(8月18日)チッソ,新労組支持の商店主,「水俣市繁栄促進同盟」を結成。
(9月21日)チッソと新労組,東京労組,大阪労組,安定賃金にそった賃金協定に調印。
1963年 (1月5日)地労委,安定賃金を基礎とし,争議指導者2名の退職を含む斡旋案を提示。斡旋案を合化労連,新日窒労組,チッソが順次受け入れ,スト解除。
(5月13日)第1次~第3次,希望退職者を募集,新日窒労組と対立。1968年(8月30日)新日窒労組定期大会で「恥宣言」を大会決議として採択。

(12月15日)「水俣をよくする会」発足,①水俣病患者及び家族を支援,②公害をなくする運動と被害者対策を進める,③市の発展ため水俣工場の人員削減に反対。
1969年 (8月8日)チッソ,水俣工場縮小計画で688名削減を発表。
(11月16日)新日窒労組員に自宅待機命令,24時間ストで抗議。
1970年 (5月27日)新日窒労組,8時間の「公害スト」決行。
(7月23日)チッソ,水俣工場存続のため従業員1,580名を930名に削減を発表。多くの従業員に転勤命令。
(12月)新日窒労組,水俣工場縮小・首切り反対のスト権確立。
1972年 (3月16日)1次訴訟で,チッソ労組員5名が原告保証人として証言。(4月13日)新日窒労組,チッソに要求書(①チッソの非人間的な体質を改める,②首切りをしない,③水俣病の責任をとり,患者家族に十分な補償をする)を提出。

 


『安定賃金』 労働旬報社
『安定賃金 日経連新政策とのたたかい』、日本労働組合総評議会、1963年7月、労働旬報社;

日本大百科全書(ニッポニカ)「安定賃金」の解説
安定賃金(あんていちんぎん)

向こう数年間の賃上げ内容をまえもって決定することを条件に、その期間労働組合は賃上げ要求や争議をしないという労使間の長期賃金協定のこと。企業が長期経営計画のなかで賃金の総合管理(狭義の賃金のみならず、一時金、退職金、福利厚生費などを含む労務費の安定化)を計画的に行おうとするものである。賃上げ決定の基準として一般に用いられているのは、同業他社の賃上げ内容にリンクする方式(ぶら下がり方式)であり、このほかに当該企業の付加価値生産性上昇率や国民経済成長率を基準とする方式もある。安定賃金制度は、1950年代末から1960年代にかけて春闘の高揚に対抗して経営者側によって提起された。これに対して労働組合は労働者の賃上げ要求の権利を実質的に制限し、労働組合の弱体化につながると批判した。
[伍賀一道]

『日本経営者団体連盟編『安定賃金――賃金観念の新しい転換』(1959・日本経営者団体連盟弘報部)』▽『日本労働組合総評議会編『安定賃金――日経連新政策とのたたかい』(1963・労働旬報社)』

[参照項目] | 賃金
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア「安定賃金」の解説
安定賃金【あんていちんぎん】
比較的長期の賃金協定を締結し,その間の賃上げは,労資の団体交渉によらず,同業他社の賃上げ額,その企業の付加価値生産性,あるいは所定の額などを基準として行うもの。日本では1959年労組が主張する春闘賃上げ方式に対抗して日経連が打ち出し,その後,経営者の賃金政策の基本路線の一つとなっている。
→関連項目スライド制
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

2021年6月28日 (月)

公文昭夫さん(元総評社会保障局長)のご逝去を知って。

 1970年代から1980年代の「賃金と社会保障」の編集の時には、毎月のように原稿を書いてもらいました。その後はペンネームになったときもありました。
 高知生まれの「キップのいい人」で、葛飾の青砥・柴又界隈でお世話になりました。
 『学童保育物語―僕はかぎっ子じゃない』(労働旬報社、1966年)を書いていて、市民運動を理解していた「総評社会保障闘争・労働運動のコーディネーター」でした。また労福協を率先してすすめて、日本生協連・労働金庫・全労済などを進展した人です。
 総評の解散後は、「年金実務家」として奮闘しました。
 ▽1931年、台湾生まれ。戦後、高知へ引き揚げ。製パン工、製材工、船員などを経て、高知県教組勤務。1955年、総評本部。解散時(1989年)社会保障局長。1990年、年金実務センター創設。現在、同センター代表。元・中央社会保障推進協議会副会長。
「五十嵐仁のページ」の紹介のように、「総評時代」の体験を発信しています。
◆『日本社会党・総評の軌跡と内実 (20人のオーラル・ヒストリー)』、五十嵐 仁 、木下 真志、法政大学大原社会問題研究所 編(旬報社、2019年4月刊)
http://e-kyodo.sakura.ne.jp/igarashi/igarashi-index.html#201220syakaitou

2021年6月17日 (木)

現代「労働問題・労働組合運動」に関する4冊の本。

 4冊の現代「労働問題・労働組合運動」に関する出版物の書評がある。この10年ほどの研究の一部だが、労働組合運動の報告について「百家争鳴」の事態が生じており、「結論が出ない」、いい方向だと思っている。
ぜひ、URLをクリックして、一読ください。
 
 ▽書評:桜井善行『労働組合をどうする――その強化への挑戦』
   http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111224book-ronten.htm#sakurai210613
  基礎経済科学研究所東京支部編、本の泉社、四六判、定価 1,500円+税、2020年3月26日)――『経済科学通信』(PDF版、2020年12月、No.152)。

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 ▽書評:梁 英聖『闘わなければ社会は壊れる』
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111224book-ronten.htm#ryan210616-1
 ◆待望の新刊、藤田孝典・今野晴貴編著『闘わなければ社会は壊れる―〈対決と創造〉の労働・福祉運動論』(岩波書店、2019/6/26)について(1)――今野晴貴、藤田孝典、渡辺寛人、宮田惟史、後藤道夫、木下武男、佐々木隆治。

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 「梁 英聖さんのnoteのページ」(2019/06/23 19:40)
はじめに(PDF版、『闘わなければ社会は壊れる―〈対決と創造〉の労働・福祉運動論』)
 ▽書評:『時代へのカウンターと陽気な夢 労働運動の昨日、今日、明日』(小野寺忠昭・小畑精武・平山昇共同編集 社会評論社 2019年5月、2500円+税)
「次世代へ 一時代を切り拓いた運動証言」(元東京都労働委員会労働者委員 水谷 研次、「現代の理論」20号)
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111224book-ronten.htm#hirayama200723

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 ▽2011年3月 5日 (土):『現代労働問題分析』(石井まこと他編著)を寄贈されて――「ある編集者のブログ」にUP。
  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-da45.html
 『現代労働問題分析』(石井まこと・兵頭淳史・鬼丸朋子編著、2010年3月)
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111224book-ronten.htm#ishii
書評:1 石川源嗣(NPO法人労働相談センター/全国一般東京東部労働組合/全国一般労働組合全国協議会/ジャパンユニオン)/2 山垣真浩(大阪経済法科大学准教授)/3 井上 久(全労連事務局次長)/4 石井まこと(大分大学経済学部教授)

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2021年6月10日 (木)

浅見和彦著:『労使関係論とはなにか イギリスにおける諸潮流と論争』(旬報社、2021年06月15日)を紹介。

 「浅見和彦のページ」(専修大学教授)を更新――インターネット事業団の仕事。
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm
 
 ▼最新刊 浅見和彦著:『労使関係論とはなにか イギリスにおける諸潮流と論争』[旬報社、2021年06月15日、46判、定価2200円(税込み)]
 ▼主な目次と「あとがき」をUPしておきたい。コラムも面白い話集。
  http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm#rousikankei210608

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 浅見さんは、中林賢二郎さん(法政大学)の大学院社会科学研究科の最後のお弟子さんだった。
 没後編集された『追悼 中林賢二郎』(田沼肇ほか編・中林倭子発行、制作協力・労働旬報社、1987年2月)では、先生の著作目録を担当している。
 

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 さて、このサイトは、3本の柱立てになっている。
 【1】「新しい時代の活動家像を考える」や「戦後日本の労働組合の組織化戦略と活動――その経過と論点」、「◇戦後日本の労働者と労働組合運動――その現段階と課題」など、今話題の木下武男さんとは違った視点で書かれた論文があります。
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/atarashii-union.htm
 【2】イギリスの運輸・一般労組(TGWU)の研究
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/unyuippan.htm
 【3】建設産業における労働組合運動
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/asamikazuhiko/index.htm#kenseturoudou


 ▼profile――1952年、埼玉県秩父市生まれ。早稲田大学法学部卒業。全国自動車運輸労働組合、全日本運翰一般労働組合の専従書記を経て、法政大学大学院社会科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得退学、法政大学大原社会問題研究所兼任研究員。
現在、専修大学経済学部教授、特定非営利活動法人建設政策研究所理事長。
共著に、『社会運動研究入門』(文化書房博文社、2004年)、『労働組合の組織拡大戦略』(御茶の水書房、2006年)、『社会運動・組織・思想』(日本経済評論社、2010年)、『新自由主義と労働』(御茶の水書房、2010年)、『成長国家から成熟社会へ』(花伝社、2014年)、『労働組合をどうする』(本の泉社、2020年)など。
 
 ◆『労使関係論とはなにか イギリスにおける諸潮流と論争』
 イギリスにおける「労使関係論の起源」である「労働組合論」を出発点として、
「労使関係論とはなにか」をあらためて問う。
新自由主義的な労働政策や使用者の人事労務管理の個別化の進展により労働組合の組織率が低下しているなか、今後の労使のあり方に示唆を与える。

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【主な目次】

 はじめに

 第1章 労使関係論の起源
     ――労働組合論としての出発(一九世紀末~一九五〇年代)

 第2章 労使関係論の形成
     ――プルーラリズムの黄金期(一九六〇年代)

 第3章 労使関係論の欠陥
     ――法的規制論と人的資源管理論の台頭(一九八〇年代)

 第4章 労使関係論の刷新 Ⅰ
     ――マルクス主義派の挑戦と分岐(一九七〇年代と九〇年代)

 第5章 労使関係論の刷新 Ⅱ
     ――ネオ・プルーラリズムとマテリアリズム(二〇〇〇年代以降)

 終 章 要約と含意

 あとがき

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2021年6月 6日 (日)

『生活と地域をつくりかえる―「願いわけ集団」づくり』 (現代社会を考えるシリーズ 4、1985年5月1日)を編集したこと

 私は、1970年代前半から『春闘読本』、「単産研究」などの編集をしてきたが、1975年の春闘の敗北を契機として、総評(当時のナショナルセンター)が掲げた国民春闘は後退局面を迎え、なぜ日本の労働組合運動は後退しているのかを考えていた。
 旧左翼の研究者(大月書店の『現代労働組合運動』[1969年~] )の多くは、その後も、「資本主義の危機」の側面から専門誌に書いていた。その危機は、労働陣営の危機の転嫁されているのではないかという問題意識が心の中に生まれていた。
 このような状況を「政府・財界の危機管理戦略と財政政策」の発動という面(こちらがそう読んだという意味)から書かれた本:『日本経済と危機管理戦略』、(二宮厚美著、新日本出版社、1982年10月)があった。こんなことを考えている人がいるのだと教えられた。
 メールがない時代なので手紙を出したと思う。先生が上京するときに合わせて、問題意識を話し合い、何本か原稿を書いてもらった。そのうちの1本が、「ニューメディア時代と国民生活」(「高度情報社会読本」、『賃金と社会保障』の特集号、1984年8月合併号、No.895.896)。

 続けて「いくつかのテーマを出し、そのなかから「1冊、まず書いてほしい」とお願いして、彼が選んだのが『生活と地域をつくりかえる―「願いわけ集団」づくり』 (現代社会を考えるシリーズ 4、1985年5月1日)だった。

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 二宮さんは、経済学者として社内では誰も知らない若手研究者だったが、のちに加藤哲郎さん、渡辺治さんなどの登場の先鞭をつけた本づくりだった。
 タイトルは「地域づくりの主人公」であったが、「これでは売れない」という営業サイドから変更されたが、二宮さんの講演も増え、全国の民主書店でも歓迎され、数万部以上ほど売れ「社会科学書」は売れないという定説を大幅に変えた本だった。
 その後、聞くところによると、大学の公募にあたって「学術書ではない」(参考文献などの注がない)といわれてはねられた、ようだ。
 私の友人の多くの普及してくれたが、「構造改革論」だと古き先輩たちが批判した。

 

 ▼以下をクリックしてください、本文が読めます。

【参考】特集 パラダイム変革期の「高度情報社会読本」(『賃金と社会保障』、No.895.6、1984年8月合併号

《巻 頭》
高度情報社会と先進国革新          山口正之
ニューメディア時代と国民生活        二宮厚美
「情報革命」と地方自治体行革の新段階    水沢 透
電電公社民営化と国民生活          儀我壮一郎
アーバン・ルネッサンスと人間主体の町づくり 佐々木一郎
ME化と労働組合運動            高木督夫
FA化と労働者の意識の変化         工藤光喜
メカトロニクス化と中小企業         森 靖雄
「ME革命」と新しい権利闘争        古川景一

《高度情報社会電基本資料》
飛躍する情報化――ニューメディアがひらく21世紀    産構審情報部会
ネットワーク社会をめざして――日本経済活性化の実現   総合データ通信ネットワーク化構想懇談会
情報ルネサンス時代の企業経営――1990年代の企業経営   経済同友会
ニューメディアで創る新しい暮らし――1990年、あなたは 実庭における情報化に関する調査研究会資料
ME化の進展と企業の対応                日 経 連
ME化と雇用問題への対応                労働 省
主要企業のOA化の現状                 日本オフィスオートメーション協会

 

 

2021年5月 9日 (日)

「労働者協同組合法成立」を期して、富澤賢治さんのページを更新。

「富澤賢治のページ」(一橋大学名誉教授、聖学院大学名誉教授ーーインターネット事業団の仕事)を更新・UPしました。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/tomizawa/tomizawa-index.htm

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「コミュニティ政策学科とNPO」聖学院大学創立30周年記念事業実行委員会[編]『創立30周年記念誌――扉をひらいて』2019年3月、pp.65-69.

「創立30周年によせて」生協総合研究所『新しい地域社会をめざしてーー生協総研30年のあゆみ(1989-2018年度)』生協総合研究所、2019年11月、p.30.

「労働者協同組合法の歴史的意義と課題」『協同の発見』330号、2020年5月、pp.35-37.

「世界変革と社会的連帯経済」『協同の発見』協同総合研究所、334号、2020年9月、pp.11-33.――特集 日本における「社会的連帯経済×協同労働」の探求のために

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「連帯経済の基礎的コンセプトとしての『ブエン・ビビール』」『協同の発見』337号、2020年12月、pp.4-133.――特集 持続可能な活力ある地域社会づくりを目指す協同労働の実践

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「座談会:コロナ禍と政治・経済・社会」富沢賢治、中川雄一郎、石塚秀

雄。司会:大高研道。『いのちとくらし研究所報』74号、2121年3月、2-17.――特集  コロナ禍を考える(3):多層に及ぶ影響

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「労働者協同組合とは何か――歴史から学ぶ」『生活協同組合研究』公益財団法人生協総合研究所、543号、2021年4月、pp.5-12.――特集 労働者協同組合を学ぶ

 

編集子も「労働者協同組合法成立」を祝して、以下のようなページを編集しています。

http://e-union.sakura.ne.jp/workes-law/index.html

 

2021年5月 8日 (土)

24万1571アクセスがありました。(2021.05.08)。

>2020年12月14日 (月):23万0402のアクセスがありました(2020.12.14)。

以下が本年の4月でした。
 >21万アクセスがありました(2020.04.05)。

  http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-93790c.html

 >▽17万のアクセスがありました。 (2018年3月28日 (水))

 >昨年10月22日に以下のような情報を発信しています。
 今後ともよろしくお願いいたします。
 ▽16万のアクセスがありました。 (17/10/22)

2021年4月28日 (水)

映画『狼をさがして』を観て、「松下竜一 その仕事」を読んだ。

  韓国の女性監督(キム・ミレ監督)が描いた『狼をさがして』(1974年8月30日、東京・丸の内の三菱重工本社ビルで時限爆弾が爆発した)を渋谷駅近くで4月上旬に観てから、松下竜一(ドキュメント作家、1937年2月15日 - 2004年6月17日)が書いた本を4冊読み続けた。

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    http://eaajaf.com/

 最初は、『狼煙を見よ 東アジア反日武装戦線“狼"部隊』(河出書房新社、1987年1月)、『怒りていう、逃亡にあらず』(河出書房新社、1993年12月)の2冊を読んだ。同時代に生きたものとして、「なぜ」という気持ちからだった。
 本を読んだあと、それぞれの当事者、映画の主人公:大道寺将司は2017年5月に、泉水博は2020年3月に、作家の松下竜一は2004年6月、それぞれ亡くなっていることを知った。なんと歴史に挑んだ人生の終焉を知らない自分だった。

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 その後、「松下竜一 その仕事」(全巻解説 山口泉、河出書房新社)、全30冊が出版されており、そのうちの2冊:『ルイズ 父に貰いし名は』(講談社、 1982年1月)、『久さん伝 あるアナキストの生涯 』(講談社、 1983年7月)を読んだ。
 前者はアナキスト・大杉栄と伊藤野枝の残した子どもの人生体験、後者は大正時代の「アナ・ボル論争」に登場した大杉の同行者だ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%AB%E8%AB%96%E4%BA%89

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 松下竜一の最初の本・『豆腐屋の四季』(講談社、1969年4月)は、出版社のアルバイト中に出たことを知って、“無名の人も本になるんだ”と記憶して、後年、ドキュメント・ルポの本とは何かを学ぶために読んでいたが、その後、30冊もの本を書いていた作家だと、今知った(追加で『巻末の記』、河出書房新社、2002年3月)。

 しかし、松下竜一が作家として、「アナキズムに生きた人生」を描いた真意はわかるような気がする。
 出版業界では、「総合書」「文芸書」「人文・社会科学」「医学書」「実用書」「教科書」「児童書」と別れて、それぞれ仕事をしているが、多くの「隠れアナキスト人」の宝庫なのではないかと思う。
 1960年代から出会った業界だが、「自己決定の世界」をそれぞれの分野で突き進んだ著者・編集者が多かった。
 私の先輩の一人も、労働法・労働問題の編集者だったが、1960年代末ごろ、浅草・田原町駅近くに住んでいて「梁山泊」のような労働運動家集団が住むアパートでまじって、生活していた。そこに連れられて行って、アルコールをコップ酒で飲んだシーンを今でも思い出す。(以上、敬称略。出版年は、初版発行を探した)

 

 

2021年4月21日 (水)

SNSを使った双方向の労働運動を――“プラットフォーム”型の新しいユニオン(労働組合)運動づくり

 編集子は、以下のようなページをつくって現代版「日本労働組合期成会」をつくることを夢見ている人間の一人。

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 その先駆けが始まっている。それは川村雅則さん(北海学園大学教授)たちが始めた「プラットフォーム」のページで「労働情報の交流・発信のプロジェクト」は、一つの情報発信の見本です。
 http://roudou-navi.org/

 2019年末に「業種別職種別ユニオン運動」研究会の運営委員会で提案したもの(一部訂正)は以下の通り。やれるところからやり始めてもらいたい。
 ▽但し、このコンセプトを完成する「スキル」は、私にはありません。また動画などの編集は、できません。
 よって「できる人」を配置する必要になります。
 そのファンドも問われます。


SNSを使った双方向の労働運動を。――“プラットフォーム”型の新しいユニオン(労働組合)運動づくり
  あなたが入れる業種別・職種別(産業別)ユニオンへ 

◆基本的コンセプト
 1 情報集積型・複合型・地域型の労働世界の構築。
  
 2 そのツールは、SNSが基本的になる。

 3 名称は:デジタル・ユニオン・ジャパン(DUJ)(仮称)

 4 「TOPページのイメージ」はNHKの「特設サイト バス」だ。
  https://www3.nhk.or.jp/news/special/bus/index.html
 5 基本的な担い手は、青年たちで、女性たちだ。

◆どのようなページをつくるのか
 1 TOPのキャッチコピーは
  「デジタル・ユニオン・ジャパン(DUJ:仮称)に入ろう」

 2 SNSを使った、双方向ツールとして、オープン。

 3 NPO的活用としての「業界分析・仕事の分析」(今野晴貴さんの手法、ベンダー・保育など)
  
   ▽今野晴貴の記事一覧 - 個人 - Yahoo!ニュース

   https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/

 4 青年・女性たちの「ナマの声」、発信、対談、ルポ的表現。

 5 日本全国の「労働」の発信。

 6 木下先生の「勉強のべーじ」(労働講座でのレジュメ、各種資料、媒体提供)

 7 「労働世界の歴史――読んでみよう労働の文献」


◆具体的には、

 1 SNS(twitter、Facebook、Instagram)のユニオン側の発信を見られるようにする。

 2 SNS(twitter、Facebook、Instagram)で働く現場・暮らし・お悩みを表現できる、ようにする。

 3 動画を使って、編集し発信する(藤田さんがやり始めたが)

 4 NEWをつくり出す(若い人向けに――コロナ禍の労働、保育労働、公務行政におけるワーキング・プア、バス労働における現状、建設現場、アニメ現場など)

 5 海外情報での比較(ドイツ、フィンランド、パリの年金スト)。

 

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