2020年3月26日 (木)

『トラジャ――JR「革マル」30年の呪縛、労組の終焉』を読んだ。

 ジャーナリストの西岡研介氏の渾身の1冊だ。46判、600ページ(2019年10月 3日)を超える大部な本。ここでも「『暴君 新左翼・松崎明に支配されたJR秘史』を読んだ」[2019年10月10日 (木)]と同じで書評はしない。
 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2019/10/post-f47931.html

  200323torajya

 

 読後感は、編集子が追究してきた「インフォーマル組織」(秘密労務組織)と同じ組織。
 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/informal.htm

 JR資本(保守政府も)が許容した「松崎明(1936年2月3日―2010年12月9日)版インフォーマル組織」の「フォーラム組織化」(企業内労働組合)の典型例。
 後半の北海道版「松崎2世たち」も同様だ。

 松崎死後におけるJR東日本における労働組合員の大量脱退と「不参加型」から戦闘的労働組合の終焉を書いているが、「企業内労組」の終焉ではないか。
 編集子にとって、企業社会における争奪戦を担った「労働組合の暗澹たる姿」を変革する社会連帯的人間の存在がない本は、読んでいてつらいものがある。

 しかし、西岡氏の労力を良しとして、ご本人のインタビューを紹介しておく。
 【著者に訊け】西岡研介氏/ 『トラジャ JR「革マル」三〇年の呪縛、労組の終焉』/2400円+税/東洋経済新報社
NEWS ポストセブン
 https://www.news-postseven.com/archives/20191107_1476069.html

▽武田砂鉄(たけださてつ、ライター、1982年生まれ)。著書に『日本の気配』『紋切型社会』など(2019年4月より書評委員)の書評。
「トラジャ」 うごめく欲吸い上げた執念の取材 朝日新聞書評から(朝⽇新聞掲載:2019年10月26日)
  https://book.asahi.com/article/12825152

2020年3月18日 (水)

個人別・テーマ別「論文サイト」を開設してほしい

 昨年末以来、著名な労働関係のあるブログが読めなくなっている。「研究会」で会ったご本人から、「新聞記事のデータUPがある新聞社から問題指摘されている」という話を聞いた。

 「論評だけでも発信してほしい」とお願いした。

 ここが引っかかったら「新聞記事」を掲げ、facebookで論評する、楽しみなこともできなくなる、ハズだ。

 

 昨年以降、新聞紙上に、「論文のダウンロード」もだめだと議論が始まっている。しかしこの記事には、「新聞記事」はないが、当然含まれている。

 

 「誰が頼んだ」違法ダウンロード対象拡大、人気漫画家も懸念(2019年02月13日 15時25分 公開、[岡田有花,ITmedia)

 「朝日新聞の報道によると13日、文化審議会著作権分科会で、ダウンロード違法化の対象が、漫画、小説、雑誌、写真、論文、コンピュータープログラムなどあらゆるネット上のコンテンツに拡大されることが了承されたという。スクリーンショットもダウンロードの一種として対象に含まれると記事では説明。ただ、刑事罰の対象範囲については、原作を丸ごと複製するなどの悪質性の高い行為に絞り込む方針で調整するという。

  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/13/news104.html

 

 「スクショもNG」で広がる混乱、合法と違法の線引きは? “違法ダウンロード対象拡大”の問題点 (1/4)――2019年02月14日 15時30分 公開、[村上万純,ITmedia]

  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/14/news107.html

 

「違法ダウンロード対象拡大」法案、文化庁が意見公募 ネット上では「誘導的な質問ではないか」など疑問の声も―― 2019年10月04日 18時00分 公開、[ITmedia]

 権利者の許可なくアップロードされたコンテンツを、違法と知りながら私的にダウンロードする行為を著作権法違反とする範囲を、漫画や論文など著作物全般に拡大する法改正案について、文化庁がパブリックコメントを実施している。同法案は「一般ユーザーの萎縮を招く」などの批判を受け、3月に国会提出が見送られたが、文化庁は「より慎重に検討するため、国民の懸念事項などを幅広く募る」としている。しかしネット上では、パブコメの設問を巡って「違法化に賛成するよう、誘導する質問ではないか」と疑問視する声も上がっている。

  https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1910/04/news119.html

 

 私も「現代労働組合研究会のページ」を編集しており、サイトに膨大な(私にとっては)論文を掲載している。

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/union-top.html

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/union-top3.html

 

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/roudou/111210roudou-index.htm

 

 この中に、「著作権の相続者の了解を得ていなかったページ」があり、30数年ぶりにご親族にお願い状を出したが、「了解しました」とご返事をいただいたので、ホッとしている。

 本サイトに掲載する場合はメールを探し(研究者の場合は「社会政策学会名簿」などに掲載している)、友人・知人に問い合わせて、お願い状を出している。しかし、部分的には「未送信」になっている方がいるのも事実だ。

 

 研究機関が正式に個人別・テーマ別「論文サイト」を開設して、同じようなページ作りをしてくれることを望んでいる。そうすれば、私の「思い」の一端は生き続けるのだが。

 とにかく「windows95以前の労働運動・社会政策」の記録・業績などが希少になっているので、いまやらないと「高度成長期」に生きたデータがなくなる。

 もっと職場の記録を出してほしいというメールをいただくが、横断的に捕捉する呼びかけや作業をする研究者・実践者がいないのも残念だ。

 

2020年3月 7日 (土)

佐方信一さんの追悼文集で6人の方のメモリアルを編集した。


 人生は「縁」だとしみじみ思わざるを得ないが、以下のように5人の方の追悼集とかかわってきた(柴田さんは、HPづくりで)。

  ▽シーアンドシー出版のHP

  http://e-kyodo.net/

 

 

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 追悼文集『ひたすら生きて 佐方信一 ある日ある時』を編集した――2020217 ()

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2020/02/post-3c6723.html

 柳澤明朗のページ

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/yanagisawa/yanagisawa-index.htm

 柴田光郎のページ

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/shibata/index.htm

 今崎暁巳のページ

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/imazaki/index.htm

 『回想の川﨑(川崎)忠文』を出版する――PARTⅡ

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/post-26a3.html

 中林賢二郎のページ――現代労働組合論のページ

 http://e-kyodo.sakura.ne.jp/nakabayasi/nakabayasi-ronkou.htm

 

 

  ▽追記 20200306日に仕上がってきたので、 Facebookで発信した。

    https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=912225989232132&id=100013342181734

 長年、編集者・校正者として生き続けた佐方信一さん(2019年3月15日没)の追悼文集[『ひたすら生きて 佐方信一 ある日ある時』(編者 佐方三千枝、発行 旬報社)]が仕上がった。デザイナーも加わり、出版社の出版物らしいものになったと思う。

 佐方さんは、50年近くにわたり『日本労働年鑑』(法政大学社会問題研究所編)や『社会・労働運動大年表』を(前同)はじめ労働運動史関連出版物に関わってきた。この分野でこれほど多数の出版物をになった編集者は珍しいと思う。

 追悼集は少部数なので、同書中に収録されている「主な仕事」(石井次雄作成)の一覧をUPしておきたい。

 

 本書は後輩として、編集・DTP作業をしたが、私だけの力ではできたわけではなく、編集・校正は、石井次雄さん(元旬報社社長)、口石利昭さん(元旬報社編集部)が行ってくれて、そして木内洋育(現旬報社社長)さんがデザイナーを選んでくれた。

2020年2月24日 (月)

HDDが「ウンともスンとも起動しない」、そして解体へ

    昨日は1日ずっと「HDDの解体・検査」をして時間がかかった。

  1週間ほど前に、日常使っていたHDDが、午前中に立ち上げようとしたら「ウンともスンとも」、起動しなかった。

  「ディスクの管理」で調べると、外付けHDDが正常だと、図のように表示されるが、故障だと違う表示になる。

 200224hd3

  仕事柄、預かっているHP(サイト)の更新を毎日、行っているが、昨年の秋にもダメになった経験があるので、またかという事態に困惑した。

  前のHDDは、BUFFALO製の1TB(これは5年ほどもった)で、今回は昨年の今頃(2月)購入してバックアップ(全データをフォローして保存したI-O DATA 外付け3TB、新品)したあと使っていたHDDだ。

   WEB検索したら3万円ほど支払うとデータを回収する「業者」があることは知っていたが、あきらめて新品を購入した方がいい、と2回目の判断。秋口に3台目(この8年間で)を購入してバックアップを作成しておいた。

 

 200224hd2

 

  YouTubeで検索したら、以下のようなページがあった。

 https://hikiblo.hateblo.jp/entry/2017/12/14/210346

 https://www.youtube.com/watch?v=TMxJyA2NAjE

  故障の原因など去年も追及したが、文科系などであきらめた。しかし解体して中身を調べてみたいと思って、YOUTUBEなどで検索して解体してみたが、簡易外付けケースに再接続しても、起動せず。

  なんとももったいないが、廃棄の方法を次に考えてみたいと思って夜、9時頃終了した。ほぼ昼の数時間を別にやることがあったが、8時間かけたようだ。

2020年2月21日 (金)

杉原さんには「武器取引の実相」と「松元ヒロ 爆笑 ライブ」を堪能

 昨日(19200220日)、「商社九条の会・東京」主催の講演・「武器ビジネスが憲法を壊す」(杉原浩司・武器取引反対ネットワーク[NAJAT]代表&「松元ヒロ 爆笑 ライブ」を聞いて、観てきた(王子駅近くの・北とぴあ)。

https://sites.google.com/site/shosha9jho/

 第一部の杉原さんのパワーポイントを使った映像で、日本の防衛省・軍事生産部門を持つ大企業の「武器展覧会」の大々的な宣伝とイスラエル・アメリカなどの対日売り込みのためのショービジネスの展開などの事実に、安穏とできない現実を突きつけられた。

 200220sugihara1

 イスラエルの武器が子どもを攻撃して殺傷している映像に、日本は関わってはならない。「憲法9条」をもつ間に、中止する行動をと呼びかける杉原さんに教わった。

 『レピュテーションリスク』という、「武器商人になるのか」と言われるという気持ちも企業の中にあり、消費者・市民のアッピールが大事と強調した。

 ▽すでにYouTubeにアップされていた。

https://www.youtube.com/watch?v=M5MmVqwvvPo&feature=youtu.be&fbclid=IwAR2ugWHs100hCoQHp3feOUQk4OgRMIlnLFsMPqW-dl2wddKMyBS_h_ztm7s

 

 ◆レピュテーション‐リスク(reputation risk)とは:企業に対する否定的な評価や評判が広まることによって、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被る危険度。 評判リスク。 風評リスク。

https://kosugihara.exblog.jp/

 

 第二部の「松元ヒロ 爆笑 ライブ」は字のごとく、1時間半にわたって観客を和ませ、ドカーンとくる聴衆の“共鳴の笑い”など、格安なチケット代の数倍の免疫力増大を私たちにもたらしたはずだ(中身については、野暮なので書かない。「テレビに出ない、出られない筋を通す芸人を、実際に観て・聞いてほしい」)。

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 「松元ヒロ」については、紹介しておきたい。 

http://www.winterdesign.net/hiropon/html/profile.html

 

   今回は現代ルポ研のメンバーと一緒に観たが、飲み会には、松元ヒロさんが顔を出してくれて、それぞれの感想や苦労話などで盛り上がった。

 http://okina1.cocolog-nifty.com/blog/2019/04/post-d823.html

 ヒロさんのWEBサイトを観たら、ご当地の 【埼玉県越谷市】では、● 419日(日)、 松元ヒロソロライブ越谷サンテイ小ホールで観られる。また参加したい。お問い合わせ・お申し込みはこちらへ!

 [越谷革新懇]TEL 09070178066(生田目)

http://www.winterdesign.net/hiropon/html/info2014/info2020_04.html

2020年2月17日 (月)

追悼文集『ひたすら生きて 佐方信一 ある日ある時』を編集した

 2019315日にお亡くなりになった佐方信一さん(校正者)の追悼文集がやっと校了した。3月には、1周忌の会合が予定されているようだが、何とか間に合う。

  200217coversakata_20200217170201

 以下は、ご執筆いただいた方々の、お名前と題名だ。

   Ⅰ 編集者時代

   佐方さんと諸先輩と私と『社会・労働運動大年表』 二村 一夫  10 

   佐方信一さんと過ごした日々           栗田  健  16

   佐方さんにお世話になって            早川征一郎  20

   大学院時代からの付き合い            五十嵐 仁  24

   佐方さんからの最後の電話            鈴木  玲  28

   佐方さんと『大年表』              佐伯 哲朗  30

   「いいじゃないですか」の励まし         木下 武男  32

   唯一、激論の根底にあったものとは        手島 繁一  34

   「知」をどう編むのか              木内 洋育  38

   「兄と弟」を重ねて               平木 豪達  42

   凛とした生き方                 山本 達夫  45

   編集者の鑑                   口石 利昭  47 

   

   鹿児島県人の佐方信一さん            永山  誠  50

   佐方さん いっぱい いっぱいありがとう     江森百合子  52

   「坊がつる讃歌」をデュエットして        隅井 郁子  55

   何でも知っていた大先輩             飯島 信吾  58

   間近に接し、あらためてわかったこと       真田聡一郎  63

   佐方さんのご指導で本ができた          橋爪 七臣  66

   アルプスの風に乗って              原 ます美  68

   『大分県労評三十年史』刊行に感謝して      佐藤 正人  70

   もっと若い頃にお会いしたかった         徳住 堅治  72

   信念の人――出会いと別れと           石井 次雄  75   

 

     Ⅱ ある日ある時――学生時代

 

   三月一五日に逝ったわが親友           井之脇寿一  82

   同学舎から神田川へ流れた青春          永山 義高  85

        青春残照――同学舎前後             森山慶四郎  89

   テレビに映った穏やかな姿            松窪 尉雄  92

   気合いの入った友情               竹下 昌勝  94

   トロツキストと呼ばれて――ひとこと       皆倉 宣之  96

   「こずかた」って何のこと            吉田 節子    101

   「三九会」の山歩き・街歩き           成田 勝代    103

   青年佐方信一の夢                木場  茂    108

   橋口先生の『某月某日』出版のあとさき      大貫 健介    114

   一本の焼酎                   佐藤  学    118

   宝物のような体験                中谷 綾野    120

   久志の海を望む校舎で              鈴山 泰弘    122

   同期生っていいな                尾辻 孝一    124

   「川畑塾」の三人                三窪 良子    127

   テニスで準優勝                 小原 道夫    129

    

     Ⅲ ある日ある時――地域から

 

   「共同の子育て」を通して            広瀬 靖子    132

   学童で楽しかったよ               鈴木のぼる    136

   学童ばかの追憶                 深山しげみ    138

   心臓病を抱えながら               草野 文喜    140

   地域における「暮らしの相談会」         伊藤  猛    142

   安心感をいただきました             野口 靖子    144

   「国道に信号」を                生方ヤス子   146

   ま、やってみるか                吉田 成助    148

   本当の知識人に会えてよかった          澤田 勝雄    150

 

     Ⅳ ある日ある時――うからの一言

 

   兄との想い出                  加藤 明子    154

   一四歳年上の兄                 白石 京子    156

   信チャン、ありがとう              菅沼チイ子    159

   優しかった、いとこの信ちゃん          村上久美子    163

   おじさんの置き土産               黒永 智子    165

   信一おじさん                  羽原 章子    167

   オヤジ・佐方信一                佐方  隆    169

   いつも微笑んでいたお義父さん          佐方由紀子    176    

 

     Ⅴ 遺稿・書簡・その他

   

    多賀夫人に学んだこと 180    

    組合運動史執筆者の誕生 185 

    わが病気 188  

    恩師川畑まり子先生へ 190

    合宿の贈りもの 192

    三九会主催の山歩きへのお誘いと資料 196

     ・初夏の緑のなかを歩く“高水三山”ハイクのご案内 196

     ・三九会のみなさま 198

     ・資料 三九会山歩き・街歩き日程表 200

    『堀田善衛を読む』への感懐 207

   

     Ⅵ 主な仕事                      

     

     Ⅶ 略歴・病歴                     

 

     あとがきにかえて              佐方三千枝  237

 

                           装丁   佐藤 篤司

                           表紙写真 尾辻 孝一

  

 高校時代の友人や地域の人たちが、交々(こもごも)語っている「山登り」。

 佐方さんがこれだけ「登山好き」ったのか、後輩としては不明を恥じている。

 山好きの方には、奥多摩を始め、関東近県の山々の登山リスト、3000m級の南アルプス・仙丈ヶ岳(日本百名山)を知るだけでも、生きた人生を知ることが出来るだろう。

https://www.momonayama.net/hundred_mt_individually_data/traffic_data/traffic_data-078.html

 

2020年1月13日 (月)

『男はつらいよ お帰り 寅さん』を観てきた。

   今日(2020113日)は朝から『男はつらいよ お帰り 寅さん』を西新井(足立区)のARIOに行って観てきた、

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 寅さんが「50作目」として「デジタル寅さん」として復活するというニュースを読んで、昔を懐かしく思い出していた。

 Facebookでも同世代の人の方たちから、そして10年後の世代にも共鳴の声が出ている。

 今、DTP編集している『ひたすら生きて 佐方信一 ある日ある時』(佐方三千枝 編)』の主人公の佐方さんが育った久志の浜(現在は南さつま市坊津町久志)における寅さんと大原麗子の場面を思いだしたりしていた。

 

 映画のストーリーは書けないが、始まってからずっと涙を出す自分がいた。

 渥美清さんだけではなくおいちゃんを演じた方々(森川信、松村達雄、下條正巳)、さくらの倍賞千恵子さんなどなど、そしてマドンナの方々、今回の主人公の後藤久美子さんの今を見て、岸恵子さんを彷彿する姿に、僕の先輩たちは生きていたら、なんといったか。

 

 私は編集者として「好きこそものの上手なり」という言葉を実践した編集者だったなー、と思っている。

 仕事が少なくなったある時期、市民生協のメンバーと九州の産地訪問に行ったとき、毎年、その県の地方紙を買って読むことにしていた。その時に、渥美清さん訃報と思い出の記事がたくさん出ていた。この記事の出稿元は共同通信社だった。 

 ここから始まって、「一、寅さんファン」だったが、寅さんが亡くなり朝日新聞などの著名人の追悼文を読んでいて、みんな全部集めたらユニークな本なるのではないかと、チャレンジした。それが『私たちの寅さん』(「私たちの寅さん」刊行委員会、シーアンドシー出版、199611月)だ。

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 まずは「寅さん」という商標権を持つであろう「松竹本社」に尋ねてみた。当時、芸団協発行の「パフォーマー」という広報誌をやっていたので、松竹・大船撮影所に取材に行ったことがあり窓口があった。

 松竹としては、一定の使用料がかかるが、問題はない、と。ただし息子さんに「了承」を取ってほしいと言われ友人に聞いたら、「ラジオ局」に勤務しているという話なので、Aラジオ局に手紙を書いたら、うちではなくB局だと、電話で教わった。再度、手紙を書きなおしたら、「ご自由に」という手紙をいただいた。

 次に各新聞に掲載されている著作権は、各新聞社などに企画書と「掲載原稿使用のお願い状」を提出していけば、OKとのこと。もちろん既定の原稿料を各媒体(新聞社)に支払うということで。

 但し、執筆者の個々には「許諾書」を出してほしい、というのが媒体各社のメッセージだった。当時は、『マスコミ文化人名簿』なども仕事場に常備してあり、淀川長治さんからは「帝国ホテルの○○室に取りに来なさい」、という直接の電話番号をいただいて、取りに行った。

 掲載する写真は、「大相撲ファンクラブ」(第一生命協賛)の仕事を行ったときに共同通信社に口座をつくっており、松竹さんのOKをいただいていたので、10数点の写真を、本に掲載できた。

 出版して驚いたのは、初出の新聞は朝日、毎日、産経を始めほとんど問題なく、紙面で紹介していただいたり、本になって喜んだ著者が、チラシを作ってくれないかと申し入れられたり、このような企画をする編集者の顔を見てみたいと、新聞記者の方々が訪れてくれたりして、こちらが恐縮した。

 おかげさまで初版も多くすることが出来、そのご増刷が続き、3万部まではいかなかったが「売れる本」になった。

 昔、私が所属していた出版社の社長から「3万部、売れる本をつくったら、1年間、遊んでいていいから」と冗談のように言われたのを、当時、思いだして書いておく。

 

「私たちの寅さん」/目次(あいうえお順)

 

実在の友達という感じ        秋山 仁(数学者) 12

生涯かけた「造形」見事       井上ひさし(作家) 15

彼らしい死に方           永大輔(作家) 21

夢に終わった〝アフリカ編″     オスマン・サンコン(タレント) 24

「ねぶた」と棟方志功と渥美清さん  片岡鶴太郎(タレント) 27

寅さんは亡くなったが、平成もいい笑いでいこう 加藤芳郎(漫画家) 34

寅さんは大人の夢物語        川本三郎(映画評論家)38

「寅さん」の世界 失われた楽園の物語 京極純一(東大名誉教授) 46

お天気衛星 暑さの峠越え      倉嶋 厚(気象研究家・エッセイス) 52

優しかった兄ちゃん         黒柳徹子(女優) 54

三十年来のお付き合いをさせていただいて 佐藤蛾次郎(俳優) 57

仕合わせそうな顔して 人生の至福語れる特技 佐藤忠男(映画評論家) 58

鍛えた話芸の素晴らしさ       佐藤忠男(映画評論家) 62

七〇年以降の「日本の顔」      白井佳夫(映画評論家) 66

ごく自然に、余韻残して       白井佳夫(映画家家) 73

「寅さん、どうぞごゆっくり」    高木家のおかみさん 78

渥美清と寅さん           谷沢永一(関西大学名誉教授) 82

仕事にありつけると祝杯       谷 幹一(コメディアン) 89

キャラクターの魅力が「寅さん」

長寿の秘密             友成純一 (演劇評論家) 90

寅さんへの手紙 

役者はつらいよ、楽しいよ      長山藍子(女優) 99

寅さんへの手紙 生き方の「わが師」 畑田重夫(国際政治学者) 103

最近の「笑い」批判         ポール牧(コメディアン) 115

寅さんへの恋文だった、主題歌

「男はつらいよ」          星野哲郎(作詞家) 118

寅さん的なるもの          松尾羊一(放送批評家) 122

寅さん 窓・《眠》         (朝日新聞) 128

さようなら、渥美清さん 生涯ボランティアに生きた

寅さんの心             山田和夫(映画評蒙)131

最後の映画スター          横澤 彪(コラムニスト) 138

長寿映画・寅さん          吉田 武(共同通信編集委員) 141

渥美さん逝って知る秋の風 

日本映画史に刻んだ庶民の心     淀川長治(映画評論家) 149

◇評伝・社説

禁欲的な映画スター(評伝)      秋山 登(朝日編集委員) 156

評伝 渥美清             吉田 武(共同通信編集委員) 160

みんなを癒した寅さん         中村輝子(共同通信編集委員) 165

実生活でも人情家           長谷川正人(赤旗記者) 176

◆海外からのメッセージ

「小さな自由」の具現者        フランス・ルモンド紙 182

「アジアのチャプリン」と渥美清さんを

称賛                 米誌ニューズウィーク 184

「昔流の生き方」失う         ニューヨーク・タイムズ 186

渥美清さん死去「大変なショック」   ヘルムート・チルク(前ウィーン市長) 188

「アジアのチャプリン」        赤旗 191

寅さんの観客動員八千万        朝の風(赤旗) 193

▽ 『男はつらいよ』全48作一覧 196

▽出所一覧表 198

■写真提供(社)共同通信社

 

2019年12月30日 (月)

浅草・木馬亭の「♪年忘れ演芸音楽会♪」に行ってきた。

   年末恒例(20191229日[日])になった「ロービジョン友の会アリス」(草加、越谷、春日部など)有志が浅草・木馬亭に参上して観る「♪年忘れ演芸音楽会♪」に行ってきた。今回の参加者は16名で、満員・立ち見になった会場のど真ん中に座って、鑑賞した。

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 この鑑賞会は、もう4回目になるはずだ。当日の演目・出演者の顔触れは、チラシの通り。なかでも鑑賞者のおひとり・樋上秀さん(わらじの会・越谷市)はオオタスセリさんの大ファンのようだ。

 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%82%BB%E3%83%AA

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 代表曲の楽曲「ストーカーと呼ばないで」では、会場が割れんばかりの拍手喝さい。今回は「やかまし娘」として3人で歌とコントで楽しませてくれた。しかし今回で解散を宣言していたが、もったいない。

 他の出演者にもそれぞれ根付いたファンがいることが、会場との応答で分かったので、こちらは黙っていることにしたい。

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 帰りは、木馬亭近くの「水口」にみんなで寄って、小さな忘年会を開いて帰宅した。浅草は「何かバブル状況のような飲んべー街」になっていた。

 

2019年12月25日 (水)

広がる「大人食堂」

   [1] twitterで12月31日の状況が発信された(2019年12月31日)。

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  [2]twitterで2020年1月4日の状況が発信された(2020年1月4日)。

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   11月に勉強会に参加した沖電気OAKの会(本庄地域)では、毎月、地元の野菜を定年した仲間たちに呼び掛けて持ってきてもらい、非正規労働者や派遣労働者たちを囲んだ「鍋の会」を開いている。#沖電気

  http://oakhp02.chottu.net/

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 文京区労協からは、つぎのような発信がある。

 12月19日(木)付「しんぶん赤旗」日刊紙・首都圏版に今月14日(土)に行われました、個人加盟労働組合のコミュニティユニオン(CU)東京文京支部主催の第2回目「わかもの食堂」について素晴らしい内容での取材記事が掲載されております。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=516782189184943&set=a.107039666825866&type=3&theater

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 宮城では「大人食堂」が開かれている。

 反貧困みやぎネットワーク @hanhinkonmiyagi

https://twitter.com/hanhinkonmiyagi

 仙台で始まった大人食堂の取り組みが広がり、東京で「年越し大人食堂」が開催されることになりました! 無料で食事が食べられ、労働相談や生活相談も受けられるようです。お近くの方は、ぜひご参加ください! #年越し大人食堂

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 そして反貧困運動のネットワークからは、「年越し版大人食堂」が発信されている。

 稲葉剛 @inabatsuyoshi

https://twitter.com/inabatsuyoshi

 

 【拡散希望】「無事に年が越せる」安心をすべての人に〜「年越し大人食堂」開催へ - 稲葉剛|論座 - 朝日新聞社の言論サイト

https://webronza.asahi.com/national/articles/2019122200002.html

 #アンブレラ年越し2020 #年越し大人食堂

 この年末年始はさらに一歩進めた取り組みを行います。ぜひご注目ください!

 

 この動きの特徴は「新しいユニオン運動」」と既存の労働組合運動が「地域を基軸」に力を発揮しはじめている事実だ。こどもの社会的疎外を克服する一助としての「子ども食堂」とともに広がることを願う。やっと労働組合運動や生協運動に、ボトムアップ型運動が出てきたのでは。

  「年越し大人食堂」では、パルコープさんが食材などで協同しています。

 

 

 

2019年12月23日 (月)

『ひたすら生きて――佐方信一 ある日ある時』のDTP作業中!

 2019315日にお亡くなりになった私の大先輩=「編集者・佐方信一さん」[元労働旬報社(現・旬報社)編集部 ]の追悼文集発刊のために、DTP作業(四六判、ほぼ250ページ)をしている。

 ただいま現在、55名の方から執筆をしていただいている。

 執筆者は法政大学大原社会問題研究所関係の先生方、早稲田大学時代の鹿児島獎学会同学舎(鹿児島県人のための学生宿舎)で出会った友人や鹿児島県立甲南高校時代の友人、久志中学時代の友人、親戚関係者、そして50年を超えて編集者として、校正者として仕事を一緒にした労働旬報社(現・旬報社)の仲間たち。

 佐方さんは、1938(昭和13)年1011日、鹿児島県生まれ。19573月、鹿児島県立甲南高等学校卒業(第八期)。1年間の受験準備をして19584月に上京し 、早稲田大学第一文学部国文学科入学。

 1966年3月、労働旬報社に入社。この8年の間は、今回のDTP作業中に初めて知った「佐方版・青春の門」が友人たちから綴られている(乞う、ご期待)。

 その後の編集者人生は、大きく言えば1960年代末からの『日本労働年鑑』の編集・『社会・労働運動大年表』(Ⅰ~Ⅲ)を刊行』(1986年)と三池炭鉱労働組合編『みいけ二〇年』・国鉄労働組合編『国鉄労働組合の二〇年』など多数の労働組合史をまとめた編集者だった。

 並行して労働旬報社((現・旬報社)が発刊した様々なテーマの大型本――青木宗也他編『労働判例大系』全二〇巻、法政大学大原社会問題研究所編『日本の労働組合一〇〇年』、環境教育事典編集委員会編『環境教育事典』など40シリーズ(各3点から10点を超える本づくり)――のほとんどに関わった特異な編集者だった。

 本文集では、3000m級の山登りから奥多摩縦断山歩きの記録をはじめ、地域生活がないといわれている「男の大人」ではなく、学童保育や生活相談、交通安全のための地域づくりで市民としての活動を担った言葉が出会った方々から書かれている。

 

 以下に、大項目としての「目 次」を掲げておく。

 Ⅰ 編集者時代

 Ⅱ ある日ある時――学生時代

 Ⅲ ある日ある時――地域から

 Ⅳ ある日ある時――うからの一言

 Ⅴ 遺稿・書簡・その他

 Ⅵ 主な仕事

 Ⅶ 年譜と病歴 

   あとがき 佐方三千枝

  発刊の予定は、2020315日、出来上がり次第、報告したい。

 

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